【婚約者は溺愛のふり】契約(ビジネス)から始まる恋の感想【まとめ】
婚約者は溺愛のふり、とは
著:仲野えみこ・連載:月刊LaLa(白泉社)
ジャハリー家の養子ラチエルは税金計算とクレーム処理は得意だが、恋愛事は苦手。
ラチエルは家の財政状態の悪化から政略結婚を考えるも、恋愛スキルが下手すぎて何回もフラれ続けていた。
そんな中、絶対に無理だろうと思っていた相手に告白するとまさかのOK。
しかし、どうやら相手にも事情があり……?
恋愛ごとが苦手で鈍感なラチエルと、女性にモテてきて女性に慣れているファハドの偽り?の婚約がどういう流れで偽りでなくなるのかが気になるお話です。
そんな婚約者は溺愛のふりの各話感想をまとめました。気になるお話があったら、ぜひ各話に飛んで読んでいってください。
最新話のネタバレ感想はこちら>>【婚約者は溺愛のふり】第23話――嫌ではなかった。決して、嫌ではなかったんだ。【ネタバレ感想】
仲良くなれてきたかなと思った矢先にまさかの別居フラグ? そのはずなのになぜかキス? 一体どういう事ー!? というお話が含まれている第4巻は↓こちら↓!
- 第1話&2話
- 第3話
- 第4話
- 第5話
- 第6話
- 第7話
- 第8話
- 第8.5話-イヴァ特別編-
- 第9話
- 第10話
- 第11話
- 第12話
- 特別編(LaLa23年7月号)
- 第13話
- 第14話――こ、これは誤解なんだ!?
- 第15話――お待たせしました、ファハドとカザンの対決がようやく!
- 第16話――勝てるわけない? でも元には戻れない
- 特別編②――同じ天幕で過ごす夜。
- 第17話――立て直しが済んだ、その先は……?
- 第18話――そのチャンスは、彼女の努力の証
- 第19話――どれだけ努力しようとも認めてもらえず、暗雲が立ち込め……る?
- 第20話――勇気が出なくて、その一言を飲み込んだ
- 第21話――あなたの幸せに誠実であることを誓おう
- 第22話――だからもういいか、と彼は問いかける
- 第23話――嫌ではなかった。決して、嫌ではなかったんだ。
- まだなし
第1話&2話
第一話
主人公ラチエル・ジャハリーは商売をしている家を建て直すためにも、と政略結婚の相手を探していた。
しかし彼女は経理仕事は得意だが、恋愛ごとは苦手。今まで何人もの相手にフラレ続けていた。
そんな中、若手で一番勢いのある実業家であり、イケメンのファハド・アウレシアにダメ元で告白すると、まさかのOK。
別荘でのデートでは、中々上手くいかなかったものの、なぜか婚約は解消されなかった。
そしてお互いの両親との挨拶をして互いの事情を伝えあった結果、互いの利害(※1)が一致しているとして、婚約者(周囲には熱愛と見せる)になる。
※1ラチエルはお金が欲しい。ファハドは父親の干渉・妨害から逃れたい。
デートでのいちゃつきっぷりは、中々ファハドの色気がすごかったので見どころです。
第二話
ファハドの頼みで社交界に出たラチエルだが、令嬢の間で大人気のファハドと婚約したことで嫉妬の対象に。
ジャハリー家の悪い噂や別荘が荒らされる事件が発生。なんとかファハドの負担にならないようにと自分で解決するために奔走。
無事に証拠をつかんだものの、ラチエルのファハドへの態度がおかしかったと言われて動揺してしまう。
だがその後現れたファハド(嫌がらせについて知っていた)がラチエルに指輪を渡し、彼女も必死に演技をして周囲にその姿を見せつけ、事件は解決。
荒らされた別荘はファハドが買い取り、それを「新居購入」と勘違いしたラチエルの父親のせいで2人は同居することになった。
こちらの記事は具体的な内容というより、感想がメインとなっております。
第3話
2人の同居が始まって少し経ってからのお話。
ファハドの仕事仲間を呼んでパーティを開くことに。
ふりとはいえ婚約者として頑張るラチエル。
お客さんの相手をし、第2話でもらった婚約指輪が自分のことを思っての特別なものであることを知るラチエル。
そしてお酒でダウンしてしまった彼を寝室へと運んでいき、指輪のお礼をはにかみながら伝える。
すると「もっと笑えばいいのに」とファハドに言われ、ラチエルは笑顔を意識するが……ファハドの方こそ笑えばいいのに、と思うのだった。
【婚約者は溺愛のふり】第3話―ラチエルとファハドの魅力【ネタバレ感想】
第4話
今回は婚約の先、結婚について考えるお話で、ファハドの元婚約者が登場!
ラチエルは両親から「結婚はいつにするのか」と聞かれ、悩んでいた。
そんな中、彼女の元を訪ねてきたのは……なんと! ファハドの元・婚約者であるナディラ。
さらには両親までもが同じタイミングでやってきて、ラチエルはうまく対応できず、ファハドが解決してしまった。
ラチエルはそんな情けない自分を叱咤し、自分と契約したことで損はさせない、自分にできることは何でもする、とファハドに告げるのだった。
【婚約者は溺愛のふり】第4話―ラチエルの宣言が格好いい!【ネタバレ感想】
当初の予定ではこのお話で終わりだったそうですが、正式に連載が決定されたとのこと!
おめでとうございます!
わっしょーい! な第4話までが読めるのはコチラ!
第5話
ここから本格連載開始、となります。
ラチエル側の親戚を招いての顔合わせの前夜、彼女はファハドの部屋を訪ねる。
実は、両親の結婚は親戚から反対されており、養子のラチエルも親戚に嫌われていた。
そのことでファハドが嫌な思いをしないようにと、伝えようとしたのだ。
この時、いつもと違う髪型だったため、ファハドが「あれ、かわいい」とさらっと褒めてくれるのを、ラチエルはしばらく反芻して味わう。
そしてなんとか無事にパーティが始まるものの、多忙からラチエルが体調を崩してしまう。
ファハドが寝室まで連れて行ってくれることで仲の良さを周囲に見せつけるが、その後で医者としてラチエルの元にやってきたのは彼女の知り合いらしい?
【婚約者は溺愛のふり】第5話―ファハドのライバル登場か!?【ネタバレ感想】
ファハドの「可愛い」という発言にかなり動揺しているラチエルが本当に可愛いです。
第6話
新たなイケメンの出現に、ファハドが動くっ? 表情が見えにくいファハドの本気が見れる、かも?
医者としてやってきたのはラチエルの昔からの知り合いのカザンだった。
ファハドはそのことを従者たちから聞き、「診療なら(触られても)大丈夫なんですね」とラチエルに触れ、彼女は真っ赤になってしまう。
その後、もう一度カザンと会ったラチエルだが、ふとした会話からファハドとの婚約が契約であるとバレてしまう。
カザンは心配でファハドと話をする、と言い出した。
ファハドに面倒をかけると謝るラチエルダが、自分たちは恋人の「ふり」だからファハドに恋人がいても構わない、などというラチエルに対してファハドは
「嫉妬してくれないんですか?」
「ラチエルさえ良ければ、(ライバル?に対して)受けて立ちます」
などと気になる発言をするのだった。
【婚約者は溺愛のふり】第6話―早くも利害のための婚約とバレる!?【ネタバレ感想】
ファハドの流し目が最高に格好良かったです! 目元だけのコマですが必見です。
第7話
ラチエルの知らないところで密かに何かが始まっているような雰囲気を感じさせるお話でした。
カザンは医者。ファハドは薬業を営んでいる、ということで2人の会話は和やかに弾んでいた。
ラチエルは頭の中で殴り合う2人を想像していたので、そうならずに安堵。
その後ラチエルが急用で席を外すと、カザンは「(ラチエルが)大事にされているようで安心した」と笑うものの、帰り際にさらっとファハドが知らないラチエルの姿について言及。
ファハドは密かにその言葉について考え込む。
一方のラチエルは仕事でミスをしてしまい、凹んでいたため、気分転換にお菓子作りをしていた。
そこへファハドもやってきて一緒にお菓子を作ることになる。
ファハドは「最近いつ泣いたか」とラチエルに問いかけて、「泣いたらスッキリすることもあるからな」と吹っ切れた笑顔を見せる彼女に、彼もまたスッキリしたほほえみを見せるのだった。
ちなみにお菓子は少し失敗した。
【婚約者は溺愛のふり】第7話―カザンの挑発(?)にファハドはどう動く?【ネタバレ感想】
やはりこういう障害になりそうな存在が出てくると話に動きが出て面白いですね。
でも今回は、ほのぼのするお話でもありましたので、ほのぼのしたい方にもおすすめ。
第8話
今回は『あの』ファハドが! クールすぎて何考えているかいまいちつかみにくいファハドが……わーっというお話。
イヴァとファハドについて話していると、ファハドに恋人がいない、というのは嘘なのではないかという話になる。
ラチエルはその話を聞いてからなぜかモヤモヤとした気分になってしまう。
気分を変えようとインクを購入しに行くが、そんな彼女の前にやってきたカザン。
そして流れで彼の患者の子どもたちのためのおもちゃを一緒に選ぶことになった。
ラチエルが家に帰ると送ってくれたカザンとファハドがかち合わせる。
ファハドはラチエルがカザンと友達以上のことはしていないという言葉を信じてくれた。
ラチエルのもやもやは、ファハドを信頼していたのに嘘をつかれたかもしれないことから来ていたと、彼女は気づく。
そしてファハドは背中を向けたラチエルの髪を手にとって、そこに口づけるのだった。
【婚約者は溺愛のふり】第8話―もやもやラチエルと彼女に手を伸ばすファハド【ネタバレ感想】
じれったい2人のやり取りが見れるのはコチラ!(5~8話)
第8.5話-イヴァ特別編-
今回は番外編。
8.5とありますが掲載されたのが8話と9話の間だったため、便宜上そうしております。
時間軸がこの間の話なのかは不明です。
イヴァが出勤するとラチエルはすでに仕事をしていたものの、顔色が悪い。
「いや。今手紙を書いている相手が前振られた人のお母様だなって」
真っ青になっている主人を見ながら『普通に顔はいいのに、恋愛のセンスがまったくないからモテない』と心のなかで思うイヴァ。
同時に神経が図太いとも思っている。なにせスペックが高すぎるファハドに告白したのだから。
そんなファハドからラチエルに昼食の誘いがあり、そのことを主人に伝えるとイヴァとの食事だと勘違いして喜ぶラチエル。
すぐに誤解は解けたものの、それでもいつか主人とか付き人とか関係なく一緒に行こう、と言ってくれるラチエルに
「それを言う相手が間違っているからモテないんだ」と言いながら、
「今日はめちゃくちゃかわいく仕上げるっす」
そう気合を入れるイヴァだった。
【婚約者は溺愛のふり】イヴァ特別編―なんだかんだと相思相愛な主従【ネタバレ感想】
なんだかんだ、そんな主人が大好きなイヴァでした。
第9話
今回は今までと違う雰囲気のお話。大きく物語が動く気配がします。
手をけがしたラチエルの父親の代わりとして訪れたモルドーの民(金山羊の薬を作る一族)との取引に、ファハドとイーサンもついてくることになった。
ラチエルが婚約したことを祝福してくれるモルドーの民たち。
と、順調そうに見えたものの、ラチエルの心からの手土産をきっかけに雲行きが怪しくなった。
金山羊の薬。
金にも等しいと言われる価値のある薬だが、価値が高すぎるがゆえに作っているモルドーの民たちは使うことができず……大切な人を失ってしまった。
彼らは病気になったとしても、金山羊の薬も市井の薬も使えない。すべては金山羊の薬の価値を高めるため。
そう苦しむ彼らに何かしたいとラチエルは考えて、市井の薬を土産に持ってきた。
しかし受け取ることを断られてしまい、族長親子の雰囲気も悪くさせてしまった。
悲しむラチエルを見つめるファハドは何を思うのか――?
【婚約者は溺愛のふり】第9話―自分の無力を嘆くラチエル【ネタバレ感想】
どう問題を解決するのか……次回が待ち遠しい話でした。
第10話
一体どうやって問題を解決するのーっ? で終わった前回。10話で問題解決です。
雰囲気が悪くなった中、ファハドが族長に提案を持ちかけた。
薬屋を営む彼は族長の体調不良に気づき、族長をはじめとして他のものにも薬が使えるように薬の開発をしないか、と。
最初は亡くなった息子の元へと行くためにと断る族長だったが、彼にはまだ愛する娘がいた。
族長はファハドと薬の契約を結ぶ。
一方のラチエルはそんなファハドに感心していた。やはり仕事のためについてきたんだなと、とその手腕を尊敬する。
自分のためにファハドが動いてくれた、とはまったく思っていないラチエルに、さすがのファハドもお手上げで、笑うのだった。
【婚約者は溺愛のふり】第10話―ラチエルのためにと動くファハドだが?【ネタバレ感想】
恋模様が発展、はしていませんが2人の仲は深まった……?
第11話
前回、一晩を同じ天幕で過ごしたラチエルとファハド。ビジネス談義だったとは言え、仲が深まってきたように見えるが……?
ファハドの実母、マーヤンとの対面。今までの挽回をと意気込むラチエルは、マーヤンがお酒好きと聞いてその相手を務める。
が、張り切りすぎて飲み過ぎ、体調を崩してしまう。
ファハドが介護をしてくれ、申し訳ないと思うラチエルだが幼少期、忙しい両親がそばにいてくれたのが体調を崩したときであったため、少しファハドに甘えてしまう。
そのまま無意識に彼の手をつかんだまま眠ってしまい……2人は一夜をともに明かすのだった。
【婚約者は溺愛のふり】11話―別居の危機か!?ラチエル、ベロベロに酔っ払う!【ネタバレ感想】
ラチエルの挑発! しかしファハドには効果がなかった……?
第12話
少しずつ距離を近づけている二人。そんな折に大事件が……?
ファハドが襲撃にあった!
幸い命に別条はないモノの骨を折る重傷。生活に支障が出るレベルの怪我を見て、ラチエルが介護を申し出る。
ともに過ごす時間が増えたことでラチエルはファハドの新しい一面を知っていく。
怪我が良くなった頃、まだ襲撃犯が捕まっていないため、安全のためにファハドはラチエルから距離を置こうと別宅へ移動することに。
ラチエルはファハドが側にいたほうが気が楽なのか、そうじゃないのかと問われて「わからない」と答えた。
そんな彼女にファハドは口づけをするのだった。
【婚約者は溺愛のふり】12話―分からない。そう、彼女はわからないのだ。
可愛らしすぎるラチエルに、ファハドは思わず彼女に顔を近づけて――?
わーわーわー! な12話はコチラから!
特別編(LaLa23年7月号)
惚れ薬を使おうとか思っちゃったラチエル。
父親が借金が返せないにと怪しげな惚れ薬の処分を頼まれた。薬のことは薬屋に、ということでファハドに渡して研究に使えそうなら使って欲しいと父から薬を渡されたラチエル。
最初、使おうと思ったものの毒だと大変だし、罪悪感がすごいからと使うことなくファハドに瓶ごと渡した。
しかしファハドはそれを飲んでしまう。ラチエルもまた……。
惚れ薬が効いたような効いてないような。よくわからないラチエルをファハドはからかった。
惚れ薬は偽物だったのだ。
だが二人の様子は仲睦まじく……?
【婚約者は溺愛のふり】23年7月特別編――惚れ薬を手にしたラチエルは……?【ネタバレ感想】
惚れ薬って何ーっ? と気になった方はこちらから!
第13話
可愛いラチエルにメロメロ(?)なのか、ファハド。
キスされ、間違えたと言われたラチエルはもんもんとしていた。
別宅へと移動する前夜に、ファハドはラチエルへ謝罪し、彼女が可愛くてしてしまったと話した。
失恋したファハドの友人がやって来て、友人の話があまりにもファハドにもあてはまり……ファハドは何か思うところがある顔をしていた。
ファハドは別れ際、ラチエルと目を合わせることなく別宅へと向かっていった。
ラチエルはそんな彼の様子を気にしながら、見送るのだった。
【婚約者は溺愛のふり】13話――5秒間の両想いと合わぬ視線【ネタバレ感想】
友人に嫉妬!? するファハドが見れるのはこちら!
第14話――こ、これは誤解なんだ!?
当人たちは大変だけど、はたから見ている分には楽しい展開
大おじに嫌味を言われつつも、現場の職人たちから慕われているラチエルは、彼らから贈り物をもらって、ファハドへの贈り物をしようと考え始めた。
しかしファハドの従者イーサンに聞いても何が良いのか分からず……見かねたカザンが一緒に買いに行こうと提案し、二人は後日買い物へ行くことに。
買い物当日、カザンは急患が入ったのか待ち合わせ場所に来なかった。ならばまた別の日にしようとカザンの共に使いを出した後で、ラチエルはファハドを見かけて声をかけた。
そのまま一緒に買物をし、お茶を楽しんでいたが……そこに使いとすれ違ったカザンが慌ててやってきて。
先に約束していたのはカザンだったか、申し訳ないとファハドはそのまま去ってしまったのだった!
【婚約者は溺愛のふり】第14話――こ、これは誤解なんだ!?【ネタバレ感想】
これは気まずすぎるー。
あのファハドが誤解に対してどういう反応するか見たい方はこちら!
第15話――お待たせしました、ファハドとカザンの対決がようやく!
気まずい雰囲気で終わった前回。二人の仲はどうなるのか。
弁明できぬ気まずい雰囲気のまま、ラチエルの両親に別居の説明をしにいく二人。
ファハドのうまい説明にラチエルは顔を真赤にしつつ、嘘が上手いなと言う感想を抱く。
そしてラチエルはファハドへと贈り物をするが、その贈り物は両親に職人のことを紹介するためだ、という誤解を受ける。
互いへの言動を二人が中々素直に受け取れない中、ファハドはカザンと遭遇。
そこでカザンから「君がラチエルを大切にしないなら私が彼女を幸せにする」と宣言を受ける。
ファハドはソレに対して「彼女が必要としているのは私の優しさじゃなくて財力だ」などと冷静に返すものの、すぐにラチエルの元へと向かった。
そこで贈り物の礼を言い、どんな意図があったとしても本当は嬉しかった。大切にすると告げて帰っていくのだった。
【婚約者は溺愛のふり】第15話――お待たせしました、ファハドとカザンの対決がようやく!【ネタバレ感想】
カザンの宣戦布告にファハドが受けて立つ!?
恋のライバル登場にファハドがどうするのか、知りたい方はこちらから!
第16話――勝てるわけない? でも元には戻れない
カザンが少し不憫に見えてきた。そしてイーサン……お前にイヴァはやらん。
久しぶりに休暇を取ったファハド。しかしラチエルのところにはあえて行かなかった。
そんなファハドを置いて、カザンはなぜあんなことを言ってしまったのかと後悔していた――ファハドに勝てるわけないのに、と。
自分ではラチエルを守れないのかともやもやしているカザンを横に、イーサンはイヴァへ猛アピール? 訓練を口実になんとかデートに誘えないかと苦心していた。
訓練を終えてファハドのもとに帰ってきたイーサン。結局5本ほどイヴァから取ったがデートは受けてもらえなかった。
ラチエルが作ったという焼き菓子をイーサンから受け取ったファハドは、また何か気分が晴れないことがあったのかと彼女を心配し、その笑顔を思い出して気づいた。
距離をおき、休んでみたところで、意味はなかったのだと。
【婚約者は溺愛のふり】第16話――勝てるわけない? でも元には戻れない【ネタバレ感想】
ファハド……その笑みの意味は?
特別編②――同じ天幕で過ごす夜。
あまーい。
金山羊の薬の一族の問題を解決へと導いた後、ファハドと同じ天幕で夜を過ごすことになったラチエル。
三つ編みがうまく出来ないというファハドに自分の髪で実演し、実際にやってみてもらうことになったが、いざやってもらうととても緊張してしまっていた。
いや自意識過剰だと思っていたラチエルにファハドは「かわいくできた」と言って彼女を照れさせる。
しかしながら平然と眠りにつくラチエルを見て、ファハドはぽつりとつぶやくのだった。
【婚約者は溺愛のふり】特別編②――同じ天幕で過ごす夜。【ネタバレ感想】
最後のつぶやきは本誌でぜひご確認を!
婚約者は溺愛のふり最新第4巻はこちらから!
第17話――立て直しが済んだ、その先は……?
インフルエンサー、ファハド。
ラチエルの推し工房の売上が激増。ファハドがラチエルからのプレゼントをつけてくれている影響だった。
ラチエルはこのチャンスを逃すまいと、ペアで売り出すべく、自分もファハドと同じものを身につけることに。ファハドには許可をもらい、ついでに一緒に買いに行くことになった。
仲睦まじく工房にでかけた二人。
ファハドが有名なことも有り注目を浴びるものの、ラチエルはなんとか仕事モードを維持しようとする。ファハドはいつもどおりで良いと言いながら彼女の手を握り、少しからかうように笑う。
ラチエルは最近のファハドから距離を置かれる気がしていたのでホッとしつつ、ぎゅっと手を握り返す。
いつも通りでと言いながら、ラチエルはこれがいつも通りだったかわからなくなるのだった。
【婚約者は溺愛のふり】第17話――立て直しが済んだ、その先は……?【ネタバレ感想】
そうそう、いつも通りで良い。いつも通り……?
第18話――そのチャンスは、彼女の努力の証
ラチエルはゴシップ記者を心のなかに飼っている。
ラチエルが養父とともに王宮へ上がることになった。めったにない機会だと張り切るラチエル。
準備中に屋敷にやってきたカザンはファハドとラチエルが町中を歩いていたのを見かけて凹んでいたが、二人のそれが演技だったと知って少しホッとする。
ラチエルは養父とともに王宮へ。
とはいえあまり出しゃばらずにと思っていたら、ファハドの関係を根掘り葉掘り聞かれる。第8王女のコルディーヤ姫がファハドの元カノであり、姫のおつきの者たちがファハドと姫のよりを戻そうと、今回ラチエルを呼んだのだ。
コルディーヤ姫は部下の非礼を詫び、気にするなとラチエルに声をかけてくれ、ラチエルはそんな姫に商品の説明をしっかりと行い、ちゃんと実績を残した。
ファハドは元カノと出会ったという話をラチエルから報告を受け、さらに知らぬ間にカザンとも出会ったことを知らされてもやもやするのだった。
【婚約者は溺愛のふり】第18話――そのチャンスは、彼女の努力の証【ネタバレ感想】
ファハドにニマニマしたいお話。けど、カザンも応援したくなる。
第19話――どれだけ努力しようとも認めてもらえず、暗雲が立ち込め……る?
大おじぶん殴りたい(良い子はこんなこと考えちゃ駄目です)。
戻ってきたイヴァにファハドの元カノである姫様との出会いについて話すラチエル。
付き合ったきっかけ、別れた理由などが気にかかったりしたのを嫉妬かともラチエルは思ったものの、イヴァも気になるという話を聞いて「誰もが気になることなんだ」と安堵する。
ジャハリー家を立て直すため、人気の工房の生産力を下手に高めてブランド力を落とすのではなく、ブランド力を維持したままこのチャンスをものにしようと養父に提案するも、大おじがとったのはラチエルとは真逆の戦略。しかも経理であるラチエルにも、責任者の養父にも話を通さずに多額の借金をして拡張工事を進めていた。
このままでは家の再建はままならず、ゴタゴタに巻き込んでしまうからとファハドに別れを切り出すも、ファハドから……結婚しないかと言われて――?
【婚約者は溺愛のふり】第19話――どれだけ努力しようとも認めてもらえず、暗雲が立ち込め……る?【ネタバレ感想】
ファハド!? え、ラチエルはなんて答えるのー、気になるー!
第20話――勇気が出なくて、その一言を飲み込んだ
ど、どういうことなんだってばよ!
家の状況が非常に悪くなってきて、このままでは迷惑がかかるからと別れ話を切り出したラチエルに結婚を申し込んできたファハド。
真剣な申込みだったが、ファハドをやはり巻き込めないと思うラチエル。
ファハドはラチエルのことを好きだと自覚していたものの、「好きだ」とは口にできずにいた。
ラチエルはさらに詳しい家の話をし、ファハドもたしかに危険だと理解しつつ、怪しい点についてや助言をしてくれた。解決の切り口を見つけたラチエルだが、ファハドとの関係をどうすべきかは悩んでいた。
そして二人は何かを話し合い、改装工事を指揮する大オジと話をする。改装した店で結婚式をする、と。
【婚約者は溺愛のふり】第20話――勇気が出なくて、その一言を飲み込んだ【ネタバレ感想】
け、結局どうなってそうなったんだってばよ! と、気になるお話が見たい方は↓第5巻↓(第17話~20話+おまけ)です!
第21話――あなたの幸せに誠実であることを誓おう
プロポーズには手描きの花を添えて。
ラチエルとファハドの結婚式が改装した新店舗で行われた。
ラチエルは一度結婚を断ったものの、冷静に考えたときにお互いにとってはそのほうが良いと判断し、誠意を込めて自分からファハドにプロポーズをした。
改めて結婚したのかと思うラチエルのもとには招待客が続々とやってくる。その中には自身の両親はもちろん、ファハドの異母兄もいた。
まだファハドのことをよく知らないが、このまま知らないままではいられないなと思うラチエルは、とにかく疲れたので式が終わってから普通に寝ようと思っていたが、イヴァからの言葉で結婚初夜が待っていることに、ようやく気づくのだった。
【婚約者は溺愛のふり】第21話――あなたの幸せに誠実であることを誓おう【ネタバレ感想】
しょーや。
第22話――だからもういいか、と彼は問いかける
いいよ。
初夜というイベント? が残っていることにようやく気づいたラチエル。
どうしたら良いのか分からぬままにファハドを待っていたが、ファハドはラチエルが疲れ切っていることを考慮して普通に寝ることに。
しかし夜明け前、なんとなく目覚めた二人は、何度かこうして寝顔を見たことがある、という話をし合う。そんな中でファハドはラチエルの頬に手を伸ばし
「だからもうなんか、いいかなって思っちゃいますよね。
どうでしょう?」
そうラチエルにたずねながら、彼女に迫る。ラチエルは動揺して答えられず……というところで大おじが邪魔してきた。
【婚約者は溺愛のふり】第22話――だからもういいか、と彼は問いかける【ネタバレ感想】
みんなでヤれば怖くない!
第23話――嫌ではなかった。決して、嫌ではなかったんだ。
悶々ラチエル。
結婚初夜の出来事についていろいろともんもんするラチエルは幻覚まで見てしまう。
どうしたら良いのか分からず、仕事に勤しむラチエル。ファハドとまともに目を合わせることも出来ず、寝室も別で過ごすが……本当にこれでいいのかと自問自答を重ねる。
髪についたゴミを取ろうとしてくれたファハドに大げさに反応してしまったラチエルは、しっかりとファハドに「触れられるのは嫌ではない」と伝えるが、ファハドから「そういうことは簡単に言わないほうが良い」と遮られる。
そんなやり取りをしている二人をよそに、とある一人の女性が子どもを抱えていて……。
【婚約者は溺愛のふり】第23話――嫌ではなかった。決して、嫌ではなかったんだ。【ネタバレ感想】
ファハドもきっと悶々。
まだなし
一言
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一言