【婚約者は溺愛のふり】第23話――嫌ではなかった。決して、嫌ではなかったんだ。【ネタバレ感想】
前回はついに、ついに二人が本当の本当に結婚して、初夜を迎えるーーー、という話でした。
どっきどきのシーンでしたが、まさかの大おじがこんなところで邪魔してきて、前回はきっと大おじへ殺意を抱いた方が多くいたのではないかとわたくし思っております。
前回はねぇ……じれじれな二人が本当にラブラブしてるシーンに筆者は「うおおおおおっ」と叫んだものです。みなさんはどうだったでしょうか。
そしてそんな話があった今回は……どうなったのか。ラチエルは気まずくなりそうですが、ファハドはどうなんでしょう。
気になる第23話の感想をやっていきましょう!
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前回のあらすじ
ついに、ついにー!
初夜というイベント? が残っていることにようやく気づいたラチエル。
どうしたら良いのか分からぬままにファハドを待っていたが、ファハドはラチエルが疲れ切っていることを考慮して普通に寝ることに。
しかし夜明け前、なんとなく目覚めた二人は、何度かこうして寝顔を見たことがある、という話をし合う。そんな中でファハドはラチエルの頬に手を伸ばし
「だからもうなんか、いいかなって思っちゃいますよね。
どうでしょう?」
そうラチエルにたずねながら、彼女に迫る。ラチエルは動揺して答えられず……というところで大おじが邪魔してきた。
前話より
みんなで大おじに文句を言いに行こう。
今回のポイント
淫夢?
- もんもんラチエル
- ファハドの気持ちは……?
- 現れる第三者
いやぁ、ファハドはやはり手強い。
キャパオーバーなラチエル
結婚したばかりだと言うのに書類仕事に追われているラチエル。やや急ぎ気味に結婚式を挙げたというのも原因でしょう。そんな彼女に声をかけてくるファハドが後ろから彼女を抱きしめてきます。返事を聞きに来た、と。
慌てるラチエル……迫るファハド……おおおおおっ?
と、追っていたらイヴァに起こされました。
夢か。
イヴァが追加の書類を持ってきたそうなのですが、ラチエルは疲れからか寝てしまっていたようです。もちろん、ファハドはここにはいません。
イヴァと仕事上のやり取りをし、また部屋に一人になったラチエルは「淫夢」と顔を真赤にして凹みます。そして悶々と悩みます。
ちょっとあれなことがあっただけでこれとは最低じゃないかとか。結婚したのだから普通のことじゃないかとか。あれで普通なのか、とか。
そしてここで注目したいのが、ラチエルは嫌だったわけではない、ということです。
かといって進んで、というわけでもなさそうだが、そうなったらそうなったで大丈夫、的な?
今夜はどうしようかというところに思い至ったラチエルに、またやってきたイヴァは今晩からのベッドメイクについて聞いてきます。結婚したし同室でいいかと。
ラチエルは今まで通り別々で準備をとお願いするものの、イヴァが「大丈夫ですか」と聞いてくるので「やはりまずいか」と聞き返します。ちゃんと話し合ったほうが良いのではと言われてたしかに勝手にしたらダメだよなと思ったり、けど別々の部屋を準備することは悪いことなのかと、また延々と悩み始めたラチエル。
この悩む姿がかわいい。
イヴァは遠慮なく追加の書類置いていったな。
ファハドの顔が見れないラチエル。
結局仕事に集中できず、間違えまくって紙が無駄になり、後日追加となったりと散々だったラチエル。ふらふらとしてます。
そんな時、帰ってきたファハドとかち合います。が、ラチエルは俯いて決してファハドと目を合わせることが出来ません。頭の中ではいろいろと思い出してしまっています。
ラチエルは勇気を振り絞って寝室の話を切り出します。書類仕事が溜まっていて錬る時間も不規則だから別々で、というとファハドは納得してくれた上に、無理しないようにと気遣ってくれます。
いつもどおりの彼にラチエルは「良かった言えた」と思い、イヴァにそのことを告げるのですが。
結婚して即別室申請は傷つく、というのはたしかになんだよなぁ。
いつもながらイヴァの言うことは客観的で正しいですね。
ラチエルはそんなことに思い至らず、夜ベッドの上で「大丈夫だよな」と自問自答。ファハドは今までも自分のことを分かってくれていたし大丈夫、と思うのですが……何分その顔を見ることが出来てなくて、ファハドがどう思っていたのかは分からない。
今回はこんなふうに悶々と悩むラチエルの話なのですが、その姿が本当に可愛らしく、微笑ましくなるので必見。
それは、簡単に言葉にしてはならない
別の日。ラチエルの父親がたずねてきました。どうやらラチエルが忙しすぎるのを心配し、自分が仕事を受け持つから新婚旅行にでも言っておいでと気を使ってくれたらしいです。
新婚の早朝にやってきたどこかの大おじとは大違いですね。
ラチエルはその結婚生活についてのあれこれを保留にしている段階なので寝た子を起こすなと内心思いつつ、仕事は自分でしたほうがいいしと言い訳を述べていき、ファハドも当人たちで話し合っているので、とフォローしてくれます。
ほんと、ファハドがいい男過ぎてやばい。
それでもさすがにラチエルに任せ過ぎだからと他にも仕事を回すと言ってくれた父親は「孫の……」とまた寝た子を起こそうとします。いいぞもっとやれ。
帰っていった父親を見送ったあと、ファハドがラチエルの髪になにかついているのを見て触れようとしますが、大げさに反応してしまうラチエル。
謝って離れようとするファハドの服を、ラチエルはとっさに掴みます。そしてちゃんと言葉で否定します。びっくりしただけで嫌とかではないのだと。
そしてここ! ここのやり取りが必見です!
ファハドに触れられて嫌だと思ったことはない。
そう告げるラチエルをファハドは「あまり簡単に言わないほうが良い」と制します。
この時のファハドの表情が良い! いつも色気はあるんですが、やや細められた目に、私はどこか切なさも感じました。
ファハドは冷静にラチエルの状況を把握していました。もともとラチエルは家を建て直したくてファハドに婚約を申し込みました。仕事に集中して、家の建て直しもしっかりしたいとラチエルが思っているからこそ、寝室を分けたのだと理解してくれています。
だからファハドは
「一応聞かなかったことにしておきますね。
煽りに乗ってしまうタイプなので」
煽り……ラチエルはまったく気づいてないし分かってないな
不思議そうにしてますね。
んー、読者としてちょっと残念な気もしますが、ラチエルの心に合わせてあげたいとも思いますし、これからもこのもやもやラチエルを見れると思うと、それはそれで楽しみです。
ということで、とりあえず問題は一旦解決した……はずなのですが、謎の女性と彼女が抱きかかえる子どもたちが描かれていて――誰?
で、次回です。
誰だ?
わかりません。
少なくとも今まで私は見かけてないですね……次、どういう展開になるのか楽しみですね。
まとめ
今回はひたすらにラチエルがもんもんとするお話でした。そしてそんな天然ラチエルに無自覚に煽られるファハド。ご愁傷さま。
なにげに影でファハドも悶々としてそうと私は推測。
そうかもしれんか、わざわざ口に出していってやるなよ。
だってファハドはあまり表に感情出してくれないので。
そこが良いんですが、同時にもどかしいんですよねぇ。けど、表情が分かりやすいラチエルとは対照的でバランスは良い。
しかしまだラチエルの気持ちは恋、とは違うように思います。一体どこから恋というものに変わるのか。その変わるきっかけは最後に出てきた謎の女性たちが関係してくるのか。
これからもますます楽しみな婚約者は溺愛のふり、でした。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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