【婚約者は溺愛のふり】第21話――あなたの幸せに誠実であることを誓おう【ネタバレ感想】
前回はLaLa7月号(今回は10月号)でしばらくお休みでしたが、ざっくり言うと『ファハドの恋を見守ろうの会』が発足しそうなお話でした。
なにせ、ようやくあのファハドがラチエルのことを好きだ、と認めましたからね!
詳しく思い出したい方は前回の記事も合わせてどうぞ>>【婚約者は溺愛のふり】第20話――勇気が出なくて、その一言を飲み込んだ【ネタバレ感想】
両思いに慣れてなくて振られて凹むという貴重なファハドの回でしたが、最後はラチエルの大おじの元へ行き、新しい店で「結婚式をしたい」と言い出して「一体何が!?」というところで休載でしたので、皆さん待ち望んでいたのではないでしょうか。
今回は結婚式本番。
結婚式ということであのキャラも当然いますし、当然ながらそういう人物も出席していて……さらにさらに、もしかして……? みたいな登場人物も?
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前回のあらすじ
ついにファハドが認めた。
家の状況が非常に悪くなってきて、このままでは迷惑がかかるからと別れ話を切り出したラチエルに結婚を申し込んできたファハド。
真剣な申込みだったが、ファハドをやはり巻き込めないと思うラチエル。
ファハドはラチエルのことを好きだと自覚していたものの、「好きだ」とは口にできずにいた。
ラチエルはさらに詳しい家の話をし、ファハドもたしかに危険だと理解しつつ、怪しい点についてや助言をしてくれた。解決の切り口を見つけたラチエルだが、ファハドとの関係をどうすべきかは悩んでいた。
そして二人は何かを話し合い、改装工事を指揮する大オジと話をする。改装した店で結婚式をする、と。
前話より
血痕!? いや、結婚!?
今回のポイント
本当に結婚してしまったかぁ、が今回のキーワード。
- プレゼンします……結婚について
- あなたの幸せに誠実でいる、というプロポーズ
- 悔しさ=デカさ?
- 凹むカザンと……?
結婚の後に待っているのは、つまり……アレ。
そして本当に結婚した二人
ジャハリー家の新店舗は賑わっていました。
女性たちがファハドの結婚について話しています。本当に「あの女と」などとラチエルのことを言いながら。
まぁ、どう考えてもただの嫉妬ですけどね。
招待客意外も入れるみたいだな。好きに食べて飲んで帰る、みたいな。
結婚式は各地の文化でだいぶ違いますからね。
実際にそういう形式のところもありそうです。
もちろん招待客は直接二人に会えるわけです。だからこの女性たちはファハドには会えません。
会場となった新店舗はファハドにしては狭い、と言われるそうですがその内装は古めかしいデザインの多いジャハリー家にしては珍しく、若い女性たちにも受けています。吹き抜けもあって開放感は良い。
ジャハリー家のデザインが古めかしいってのは、そういうイメージついちゃってるんだなぁ。
そういう格式が大切な場合もありますが、ラチエルは若い女の子用のデザインも最近取り入れてますし、ジャハリー家は売上落ちてるのもあるっぽいですからね。
経営状態がヤバいヤバいとは作中何度も言われてますからね。
ラチエルに捕まってしまったとか、ファハドが逃げられなかったとか、好き放題言ってますが、そんなときに聞こえてきた「近いのキス」の言葉に即座にそちらを見るあたりがいいキャラです。
というか、読者としても「おおおっ?」となったのですけれども、次のページめくると残念ながらほっぺにでした。……まぁ、以前してますけどね。
女性陣たちも「ほっぺか」とか思うわけですが、ラチエルがめっちゃ真っ赤になって照れてるのが可愛いです。
が、ラチエルの指輪についている石がでっかいのに、気づきます。てっきりほぼ無理やり気味にラチエルに迫られたのではとか思っていた彼女たちでしたが、その指輪を贈ったのがファハドと考えると、無理矢理ではないのでは? むしろ、みたいな。
なんか一人だけ、みとめたくなくてプロモーションだと言ってるが。
まぁ結局、「羨ましい」ということなんでしょうね。
そしてそこから、この結婚式に繋がる回想シーンになります。
どこまでも男前
ファハドの元へ話をしにいったラチエル。考えすぎたのか、緊張しているのか。ラチエルはふらふらしてます。
話というのはもちろん結婚についてです。
結婚についてのプレゼンをしにきたそうです。資料もしっかりと作り込んでいて、ファハドが口元を隠して資料を読んでます。最初は必死に笑わないようにしてましたが、ラチエルもおかしなことをしている自覚はあるようで、笑っていいと言う言葉を受けてからくすくすと笑ってました。
フローチャートとか書いてるみたいです。
何書いてるんだ……って、これは花の絵?
真面目な資料から現れる花の絵。
ラチエルの話が変わります。今行動するのが一番いい、と。ラチエルがファハドの名前を呼んで膝をつきます。そして「共に~」と言葉を重ねていきます。
「(略)
あなたの幸せに誠実でいるつもりだ。
私と結婚してくれないか」
あえて全部は出しませんが、一部だけちらっと。
あっははは! 男前だなラチエル!
いいぜ、こういうの!
この二人らしい感じでいいですよね!
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してやられたファハドの逆襲?
プロポーズを受けたファハドは顔を手で覆ってしまいます。ラチエルは間違ったかと慌てます。
ファハドが花の絵はどうしたのかと聞くと、どうやラチエルが書いたようです。いい感じの花が手に入らなかった代わりに。
絵がうまいのもそうだが、手に入らないからと描くってのも中々凝ってるな。
受け取り手によって反応はかなり違いそうですが、心がこもっているのは伝わってきますね。
膝をついているラチエルにファハドが手を差し伸べ、お礼を言います。そして結婚を受け入れるのです。
ここが、二人の全身絵で横からの描写なんですけども……なんとも言えない雰囲気を感じて、個人的にはかなり好きです。
受け入れてもらえてホッとするラチエルに、ファハドが「ラチエルはこういうプロポーズとか苦手だと思っていた」と言います。
たしかに今までのラチエルの言動を考えると、こういうプロポーズとかすごく照れてしまって苦手そうだよな。
そんな風に照れるラチエルも見てみたかったですが、これはこれでアリです!膝をついているのがポイント高い!
だから何のポイントなんだ、それは。
ラチエルは「自分がプロポーズされるのはあまり興味がない」と言いました。そして伝えるのに必死で言われる方の気持ちを考えていなかったと反省しかけます。
これ大切ですよね。こういうのされたらどう思われるか、を考えないと……派手なことや凝ったことが嫌いで、ストレートに伝えて欲しい人もいれば、逆にロマンチックなプロポーズが良いと言う人もいますから。
そしてファハドは嬉しかった、と言います。自分ももっと何かすれば良かったと言う彼に、ラチエルは気を使わなくてもと言いますが「悔しい」と返すファハド。
ラチエル……「負けず嫌い」とか言ってますね。平常運転。
いや、そんなわけねーだろ! 気づいてやれ……と言いたいが、ラチエルだしなぁ。
結婚式と言えば
そして今、ラチエルの指には巨大な石があり、わかりやすいアピールにまた負けず嫌いという言葉が頭によぎるラチエル。かなり高そうな指輪ですがさらっと渡されたみたいです。宣伝目的だろうと思うことにしたようですね。。
宣伝目的でもないが……そう思うところが、ラチエルの良さでもあるかぁ。
そうですねぇ。気づいてあげて、と思いはするものの、ここで気づくのはラチエルではない気もして……もどかしいところです。
隣をちらと見るラチエル。相変わらず顔がいいしそれだけでもく全体スペックも最高です。
偉そうぶることもなく、相手のことを尊重してくれるし、仕事もできてお金持ち……非の打ち所がないというやつですね。
本当に結婚しちゃったかぁ、と結婚式に来ていた女性たちのようにラチエルも思うわけです。当人もあまり実感はないみたいですね。
そんな彼女のもとにやってくる両親。その両目には涙があり、本当に喜んでいるのが伝わってきます。
ラチエルが美しいとか、もっと顔を見せて欲しいとか。
なんやかんやあったが、本当に両親も喜んでくれててよかったな!
結婚に至った経緯はさておき、喜ぶ両親の姿はどこにでもある結婚式の風景、という感じが良いですね。
ちゃんと心からラチエルの幸せを願って、喜んでくれている人もいるのは読者としてはやはり嬉しいですね。
式場の設計と大おじの話になりますが、ここらへんが本当に大変だったみたいですね。
完全に事業を則って大おじの機嫌を損ねることはせず、機嫌を取りながら正直イマイチなデザインだったのを方向修正したそうです。
改装自体を避けられないのであれば、それを最大限宣伝して、すべりそうな大おじの事業をなんとか成功させつつも、ファハドとラチエルの実績として残すという。
うわぁ。面倒なやつだ。
結果はすぐに出るものではないため、どうなるかは分かりませんがほぼ100%コケる話を二人がかりでできる限りのことをしたみたいですね。
と、考え込むラチエルに気遣って声をかけるファハド。挨拶とかで忙しくてろくに食べられてないだろうから、先に少し食べてくれと。
交代で食事をしている時、ファハドの横に似たような雰囲気の男性が現れます。なんとこのイケメン、ファハドの異母兄です。名をレビヤというそう。
あのファハドの父……今はラチエルにとっても養父となった例の男お気に入りの!?
見た目上、明らかに悪い雰囲気とか仲が悪そうな雰囲気はないですが……?
ってか、普通に二人共イケメン。
ラチエルからパッと見ても仲が悪そうには見えないようですが、本当のところはよく分かりません。そしてラチエルは、結婚するというのにファハドのことを全然知らないなと思うのでした。
結婚した以上、知らずにいるのもまずいですし、かといってズケズケと入り込んで良い話題でもない。そんな風に悩んでいラチエルを見つめている人物がいました。
ラチエルを……ハッ、まさか1
自分で幸せになるために行動できる人
ぼーっとしているのは医者見習いで、ラチエルの幼馴染のカザン。本当に結婚してしまったかぁ、と彼もまた思います。
泣きながら努力をしていたラチエルの姿と、今の姿を見比べるカザン。努力家であることをよく知っているのです。
そんな彼女を幸せにしたいと思っていたカザンでしたが、同時に分かっていました。ラチエルは誰かに幸せにしてもらわなくても、自分が幸せになるために努力する人であると。
そういう子だから好きになった
カザン……分かっていたが、つらいよなぁ。
でも、ここでカザンもハッキリラチエルのことが好きだと語ってますね……今まではそれっぽい描写だけで、ハッキリと考えたり発言することはなかった……ような印象。
立ち上がったカザンでしたが、女性と軽くぶつかってしまいます。軽く謝罪をしたものの、そのすれ違った女性が……。
? 誰だ、これ?
顔は写ってないのですが、髪型がどこかで見たことがあるんですよねぇ。
なんだかもう随分昔になってしまう気もしますが……なんだかちょっと不穏な気配が出てきましたねぇ。
おいっ! 誰のことなんだよ、教えてくれ!
顔は写っていないので確定ではありませんが……元・婚約者っぽいような……?
元婚約者に関しては第4話で軽く出てきたくらい……なはずです。
(記事はコチラ>>【婚約者は溺愛のふり】第4話―ラチエルの宣言が格好いい!【ネタバレ感想】)
いやぁ、どんな見た目だったのかが気になった方は↓第1巻↓でご確認してみてください。可愛らしい女の子、には見えました。
そして時間は夜になる
くたくたになったラチエルは湯に使って、結婚について振り返ります。
普段の仕事に加えて結婚に関する準備も入っていたため、ここ数ヶ月の間はとても忙しかったみたいです。
余裕がなさすぎて招待客の反応もしっかり見れなかったし、ファハドのお兄さんともあんまり話した感じではなさそうです。
まぁ、親族になったとは言え初対面ならあまり深くは話せないよな。
風呂上がりのラチエル。髪を下ろした上に、可愛らしい寝間着です。しかもうとうとしているのも可愛い。
なんでいつもの服ではないんだろうかと疑問に思う彼女を待っていたのはイヴァ。彼女も普段の服ではなく、しっかりと従者としてラチエルを出迎えます。なんで? と思うラチエルに「察して」というイヴァ。
なにせ、今日ラチエルは結婚式をしたわけで、今は夜です。
ラチエルはふと気づきました。仕事で忙しすぎて、きっとそのことが頭から抜け落ちていたんでしょうね。
呆然とした様子で「初夜的な?」と口にして同意が返ってきますが、やはりもう一度「え」と思うラチエルでした。
編集さんの一言は「結婚式の夜…♡」です。
そのこと忘れてたのもラチエルっぽいが……まぁ、なんとかなるだろ?
ファハドだし。
ファハドも自覚はしてますが、何よりもラチエルの気持ちを優先しそうですし、ラチエルがそのこと忘れてたのにも気づいてそう。
しかし私としては……恥ずかしさで真っ赤になったラチエルの姿が見れるのでは、という違う期待をしています。やはりラチエルの照れ顔はめちゃくちゃ可愛いので。
やめてやれよお!
そんなこんなで次回が楽しみです。
まとめ
今回は特に大きななにかの事件が起きた、というよりはこれから起きるだろう、という回でしたね。
結婚自体が大きな事件ではあるが、それは前回からの続きではあるしなぁ。
まぁ、ラチエルのプロポーズが一番の事件でしたね。言われたファハドが羨ましい。
他にはファハドの兄が出てきたり、カザンの失恋確定したり……思わせぶりな人物が映ったり……と、いろいろと起きてはいるんですがラチエルのプロポーズがやはり一番良かった。
良かった!
次回以降はファハドの家の話になるんですかね。ジャハリー家は少し落ち着きそう。
ファハドが謎すぎるから、ちょっと分かるようになる、か?
しかし結婚したら婚約者じゃなくなるわけですが、タイトルどうなるんでしょ?
そんな……抱いてはいけないかも知れない疑問を抱きつつ、今回はここまで!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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