【婚約者は溺愛のふり】第3話―ラチエルとファハドの魅力【ネタバレ感想】
LaLaが発売になった! ということは婚約者は溺愛のふりの最新話も来た、ということで感想をやって行きます。
前回は同居することになった、という気になるところで終わっていましたが、今回はどうなるのでしょうか。
全文を載せているわけではありませんが、内容について語っていますのでネタバレ・画バレが苦手な方はご注意ください。
前回までのまとめ
前回のおさらいです。
第一話→主人公ラチエル・ジャハリーと相手ファハド・アウレシアの互いの利害が一致し、婚約者になる。
第二話→令嬢の間で大人気のファハドと婚約したことで嫉妬の対象に。ジャハリー家の悪い噂や別荘が荒らされる事件が発生。無事解決するも、流れで同居することに。
第一話では互いに重い事情を知り、ゆえに婚約者として適任だということに。まさしく導入部分ですね。
第二話では「普通の女性がモテ男の恋人になる」展開ではよくある「周囲の女性たちからの嫉妬といじわる」というお話でした。
ラチエルは仕事のできる自立したキャラで、ほとんど自分で片付けてしまっていたよな。
女性たちから「本当にファハドのこと好きなの?」と問われた際には動揺していましたけどね。
動揺して追い詰められたラチエルに、さすがモテ男。しっかりフォローをしていました。
なんだかんだと二人で問題を解決し……荒らされた別荘をファハドが買い取った際にラチエルの父親が「二人の新居に良いものね」などと誤解してしまい、そしてそれを否定できずに同居することになったのでした。
今回のポイント
今回は同居が始まって少し経ってのお話。
ファハドの知人や友人を呼んでパーティを開くことに。
ふりとはいえ婚約者として頑張るラチエル。
お客さんの相手をし、第2話でもらった婚約指輪が特別なものであることを知るラチエル。
そしてお酒でダウンしてしまった彼を寝室へと運んでいき……?
というお話です。
前回と違って大きな事件は発生しませんが、その魅力を4つに絞ってお届けします。
- 主人公、ラチエルの魅力
- ファハドのモテ男っぷり
- 鈍感主人公の攻略方法は?
- 物語はほんわか系
1と2は書き方がちょっと気になるが、要はキャラクターについて、か?
まだ3話目ですが、それぞれの魅力がつかめてきたかなと思ったので。
3は主人公とついておりますが、ストーリーの話。
4は総評。
では行ってみましょう!
主人公――ラチエルの魅力
顔の造形に関しては少女漫画の世界の中では重要ではありません。
なぜなら読者からすると皆可愛いから(漫画の世界では普通だとかブサイクだとか言われていても)。
ま、まあ主人公をあからさまにモブっぽい顔立ちにはしないわな。
本当にモブ顔を貫いている漫画も知っていますが少数派でしょう。
で、考えるとラチエルはプロポーションが良いです。作中でそこがいいとかは書かれてませんが、ぱっと見で思った印象です。
そしてその中身ですが、できる女性であり、まず頼るのではなく自分にできることをしっかりと行うキャラクターです。口調も女性らしさより、やや男性寄り。
~よ、~かしら、という女性を表す語尾を演技の場面以外では使わないのは、私の中では好印象!
とはいえ、キャラクターにはどこか欠点がある方が好かれるもの。ラチエルの欠点は「恋愛事が苦手」というところ。
しかしこれ、はたから見ている分にはとても可愛くて魅力ある欠点です。
指輪をもらったお礼を言うラチエル
今回おすすめしたいシーンが「もらった指輪のお礼を言うラチエル」です。
第2話で婚約指輪を貰っているのですが、実はこの指輪。石は実家ジャハリー家のもので、それを有名なデザイナーに頼んだオリジナルデザインのもの。
オーダー2年待ちなのを顔を聞かせて作った、というのが今回判明します。
しかもラチエルの好きなブランドをしっかりと両親から聞いて。
ラチエルは、利害の一致での婚約者だしもっと適当な指輪かと思っていたのですね。
なので
「こんなに可愛いものをもらえるなんて思ってなくて驚いたけど嬉しかった。嬉しいことにも驚いた」
照れながらも素直に言う笑みが、それはもう……「か・わ・い・かっ・た!」
可愛かった!
お、おうっ。そうか。
ここは最初に見た感動を味わってほしいのであえて載せません。ぜひぜひ見てラチエルを愛でてください。
そんな顔を見たファハドが「もっと笑えばいいのに」と言うのも納得。ラチエルは笑みを浮かべるのが少ないので。
もっとこういう可愛いラチエルの笑みをファハドが引き出してくれるのだろうと、私は今後の彼に期待をしております。
で、ここで普通は顔を赤くしてしまうところでしょうが、ラチエルは「たしかに」と納得してしまっていました。
そこもまた彼女の魅力ですね。
ファハドのモテ男っぷり
ファハドのスペックはかなり高いです。
作中で語られているのはその顔の造形が整っていること。人当たりが良いこと。次男であること。商才があり金持ちであること。
顔の造形に関してはただ歩くだけで周囲から注目を浴びるほど。
彼はあまり強い感情を表しませんが、無表情ではありません。常に柔和な微笑状態です。
商売をしているので気配りもできます。
あとすらっとした体つきも女性に受けそう。髪は長めですが、少し癖があり、なんとも色気があります。
今回は他にも彼の魅力が出てきます。その一つが『指輪』です。
相手が喜ぶものをさりげなくリサーチしているモテ男
さっきも話に出たな。
褒めポイント1。ラチエルの実家、ジャハリー家の宝石で一番いいのを買った点。
ジャハリー家は財政難。そこで彼が買うというのは実際のお金も動きますし、宣伝効果も高いでしょう。
なんといっても人として好ましいですよね。だって相手の実家が宝石商なのに他のところで宝石買うより、そこで買うのは両親からしてもポイント高いし、ラチエルも嬉しそうです。
褒めポイント2。ラチエルの好みのデザインを調査した点。
加工やデザインまでジャハリー家にするのではなく、オリジナリティを発揮。
当人に直接聞くのではなく、父親に確認したようです。しかしそれも2年くらい前にした「若い子はどんなデザインが好きなのかな」「ん~私はイエルメ(ブランド名?)かな」という会話から。
さすがモテ男。リサーチは欠かさない。
で、そんな完璧に見える彼にも欠点があると判明します。それが……お酒に弱い、です。
よくある話だが……なるほど。
ちなみにどういう弱さなんだ?
基本眠くなってしまうタイプのようです。そして若干笑い上戸になる。冷静なキャラクターイメージなので、よく分からないことでくすくす笑っている彼は可愛かったですね。
このカップル、両方可愛いし両方カッコイイですね。
まだ3話目だけど、純粋にお似合いだと思いました。
鈍感主人公の攻略方法は?
恋愛が苦手。鈍感というのはよくある設定ですが、ファハドがラチエルをどう攻略していくのかが楽しみです。
え?
でもまだファハドもラチエルのこと好きってわけでもないんじゃ?
たしかにそこらへんハッキリしないんですが、私は怪しんでいます。
少なくともかなり気に入っているのは間違いないでしょう。
そして彼はモテるので、女性の扱いには慣れています。
慣れているけど、たぶんラチエルのようなタイプは慣れていない。
何せラチエル、「もっと笑えばいいのに」とファハドに言われた時も、笑顔を褒められたと照れるのではなく
(たしかに! いつも愛想がないかもしれん)
と、反省しているくらいです。
あとなんといっても、恋愛事が苦手だという自覚があるラチエルは、自分には魅力がないと思い込んでいます。
そんな彼女にモテ男のファハドが本気になって口説こうとしても、中々信じてもらえないでしょう。
どうやってラチエルに本気を理解してもらうのか。ラチエルがどのようにファハドに惹かれて恋を知っていくのか。
うーん、気になりますね
うぅ、気になるぜぇ
物語はほんわか系
まだまだ3話目でこれからどういう壁が二人の間に立ちふさがるのかは不明ですが、絵柄からしてもあまり過激な話にはならないでしょう……そもそも少女漫画ですしね。
ファンタジーではありますが、王道の少女漫画という感じでしょうか。
今回の3話は、ホッとするような優しいお話でした。今後もこういうホッとする感じで2人の仲が進展していくと良いなと思います。
まあ、最後に謎の人物が登場していましたけど。
えっ?
まとめ
完璧に見えたファハドに、まさかお酒が弱いという弱点が発覚。
そしてお互い、相手の笑顔を素敵だと、もっと笑えばいいのにと思い合う、というほんわかするお話。
少年漫画の激しさとは全く異なる、少女漫画の良さを感じました。
今後の2人に期待大! だな。
ですね。
今回はヒロイン全推しではなく、ヒロインと相手役のセット推しの漫画になりそうです。来月号が楽しみですね。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました!
まったなー!
前の感想>>漫画レビュー(1・2話公開時点)
次の感想>>第4話
感想一覧>>まとめ