【逃げ上手の若君】立ちふさがる辛く重い現実に、少年は『逃げ』で戦う。【感想まとめ】
大人気アニメ『逃げ上手の若君』の各話感想をまとめました。
そもそも逃げ上手の若君とは?
著:松井優征・連載:ジャンプコミックスDIGITAL(集英社)
あらすじ・内容
1333年、鎌倉――。幕府の後継として生きるはずだった少年・北条時行は突然の謀反で故郷も家族も全て失う。しかし時行は、生き延びることに関しては誰よりも秀でていた。信濃国の神官・諏訪頼重に誘われ、少年は逃げて英雄になる道を歩み始めた!(第1巻説明文より)
最新のネタバレ感想記事はコチラ>>【逃げ上手の若君】第十一回『死にたがりと逃げ上手』――死に様ではなく、生き様を見せつけよ!【ネタバレ感想】
歴史ファンタジーになるんですかね。かなり調べられてから描かれている感じがすごくしますが、私のような歴史をあまり知らない人間でも十分に楽しめるのでご安心を!
ただグロ描写と容赦ない話、あとなぜかリアルに描写される虫もあるのでそういうのが苦手な方は作品視聴の際にご注意ください。
いや、面白いしアニメの出来もとても良いんですけどね。全員にはおすすめしづらい。
- 第一回『5月22日』――少年の中に眠る英雄が目覚めた日
- 第二回『やさしいおじさん』――始まる乱世の鬼ごっこ……兄の応援の声が届く
- 第三回『神の住む森』――新天地で得たのは、郎党という力
- 第四回『貞宗登場!』――だって、決めたのだ。そして少年は弓矢を放つ
- 第五回『決着!犬追物、そして…』――逃げながら戦うその姿は、気品に溢れ
- 第六回『盗め綸旨、小笠原館の夜』――あなたからもらった宝
- 第七回『冬の子供たち』――どちらも失うのは、とても辛いと知っている
- 第八回『かくれんぼ戦争』――慈悲深き刀と、堕ちた刀が交差する
- 第九回『わたしの仏様』――奪われ奪って奪って奪われた先にあるもの
- 第十回『変態稚児と神力騒動』――人に見えない場所に宿るもの
- 第十一回『死にたがりと逃げ上手』――死に様ではなく、生き様を見せつけよ!
- 第十二回
第一回『5月22日』――少年の中に眠る英雄が目覚めた日
とにかく若君が可愛い。可愛いからこそぐっとくる。
時行は訓練から逃げていた。自分にそんなものは不要で、お飾りな存在でも愛する鎌倉の土地と、そこに住む人々とともに生きられればそれで良かった。
しかし足利高氏の裏切りにより、あっという間に鎌倉は敵の手に落ち、炎に包まれた。
父たちと共に死ぬのだと言う時行だったが、父親から時行のことを任されたという頼重の手により、自身の中に眠る生存本能に気付かされ、生きる喜びを知った。
こうして殺すことで英雄となった高氏と、逃げることで英雄となる時行の物語が始まるのだった。
【逃げ上手の若君】第一回『5月22日』――少年の中に眠る英雄が目覚めた日【ネタバレ感想】
若君を抱っこしたい。頼重が羨ましい。
第二回『やさしいおじさん』――始まる乱世の鬼ごっこ……兄の応援の声が届く
裏切り裏切り裏切り。
時行の兄、邦時は伯父の手で逃げ延びていたが、その伯父が敵方に邦時を密告した。
一方時行も、敵の警戒が厳しく、鎌倉をでられずにいた。
そんな中、兄の邦行が伯父の五大院宗繁に裏切られて処刑されたと知る。裏切りによる裏切りに時行は絶望しかけるが、頼重達の言葉により兄の仇を討つことを決める。
弧次郎と亜矢子という新たな仲間とともに宗繁に挑み、時行は無事に兄の仇を討つのだった。
【逃げ上手の若君】第二回『やさしいおじさん』――始まる乱世の鬼ごっこ……兄の応援の声が届く【ネタバレ感想】
邦時くん……君の姿をもっと見たかった。
第三回『神の住む森』――新天地で得たのは、郎党という力
逃げで勝つための条件。
決意とともに鎌倉を去った時行だったが、勉学や鍛錬には身が入らずにいた。頼重の力を信じきれていなかったからだ。
しかし現人神であるという頼重が眼の前で雨を晴らし、その土地の人々から尊敬の念を集めているのを見た時行は、頼重を信じることにした。
郎党たちと改めて言葉を酌み交わした時行は、彼らと狩りをすることになった。
そしてその途中で、巨大な魔に落ちた獣と遭遇。矢も通らない相手だったが、郎党たちと力を合わせて無事に退治した。
そんな中、諏訪に高氏の手が伸びようとしていた。
【逃げ上手の若君】第三回『神の住む森』――新天地で得たのは、郎党という力【ネタバレ感想】
郎党たちと、鬼退治。
神の住む森
第四回『貞宗登場!』――だって、決めたのだ。そして少年は弓矢を放つ
高氏。尊氏になる。
高氏は後醍醐天皇の諱から字をもらい、尊氏となっていた。そして北条の残党狩りのために小笠原貞宗を信濃守護へと推薦した。
頼重は時行の逃げ上手を伸ばしつつの戦い方を身につける方法に悩んでいたが、貞宗が守護としてやってきたことで彼を利用しようと考えた。
諏訪の犬追物に飛び入り参加した貞宗の挑発を受け、時行と戦わせ、その武芸の腕を身近で見させて時行を成長させようとする頼重。
しかし受けるか受けないかは時行の自由だという頼重に、時行は自らの意思で弓矢を持った。
途中までは頼重の策通りにいっていたが貞宗に弓で撃たれた時行……しかし彼の顔は、楽しそうに笑っていた。
【逃げ上手の若君】第四回『貞宗登場!』――だって、決めたのだ。そして少年は弓矢を放つ【ネタバレ感想】
さすが若君。
貞宗登場!
第五回『決着!犬追物、そして…』――逃げながら戦うその姿は、気品に溢れ
若君に惚れる。
北条の残党の捜索件をめぐる小笠原貞宗との賭け。その対象となった犬追物の勝負に出ることになった時行。
頼重の策により途中までは順調だったものの向こうの腕が上で、追い詰められていくが強敵からの逃げは時行に逃げながら弓を打つ方法を編み出させた。
一度は追い払った貞宗だが、今度は諏訪の領地没収の綸旨を見せてきた。
頼重は時行にとある盗人を紹介し、そのものとともにその綸旨を盗み出してほしいと頼んだ。
盗人玄蕃は金以外は信じないと良い、盗みの条件として時行も共に屋敷へ侵入することを提案し、時行は了承してついていく。
侵入は順調だったが、とある男が二人の侵入に気づき……?
【逃げ上手の若君】第五回『決着!犬追物、そして…』――逃げながら戦うその姿は、気品に溢れ【ネタバレ感想】
目力の次は耳力?
第六回『盗め綸旨、小笠原館の夜』――あなたからもらった宝
目と耳は喋る……物理的に。
地獄耳の市川助房に追い詰められる時行と玄蕃。玄蕃は時行を置いて自分だけ逃げようとするが、かすかに動いた音を聞きつけた助房の刀が彼を襲い、時行がそれを庇った。
疑ったことを詫びたいのに死んでしまっては詫びれない。
そう笑う時行に、玄蕃は「目に見える借り」を無視できないと、目の貞宗と耳の助房の二人をお得意の術で翻弄し、二人は無事に綸旨を盗み出すことに成功し、かつ玄蕃も時行の郎党に加わった。
その時間稼ぎの間に京の都では北条氏以外の領土はそのままという方針に代わり、小笠原がすわの地を奪うことができなくなった。
一方京都では尊氏が護良親王との権力争いに圧勝していた。
個の武でも、その求心力でも怪物だと語る頼重に、時行はそれでも立ち向かうと述べた。頼重からもらった宝を手に――。
【逃げ上手の若君】第六回『盗め綸旨、小笠原館の夜』――あなたからもらった宝【ネタバレ感想】
どちらの怪物も笑う。
アニメ・エンタメ見放題!初月無料!【DMMプレミアム(DMM TV)】第七回『冬の子供たち』――どちらも失うのは、とても辛いと知っている
無邪気に遊ぶ若君の写真を私にください。
幕府滅亡から初めての冬を時行は迎えた。
情勢は小休止状態であったが、貞宗が何か動きを見せている。詳しく調べたいものの、偵察が出払っていたため時行ら逃若党がその任務を引き受ける。
しかしながら頼重は未来を見る力を失う期間に突入していたため、そんな時行をいつも以上に心配する。
そんな中でたどり着いた場所ではすでに敵方の手により大人が殺されており、吹雪という若者の指示で子どもたちだけで三度の防衛に成功していたが、備蓄もつきたため放棄する時が迫っている。
時行は自らの安全のことを考えて撤退ではなく、子どもたちの心を守るためにも、もう暫くの間だけでもこの土地を守りたいと、吹雪に強力を申し出る。
そしてそんな土地を奪おうと、悪逆蟻たちが迫ろうとしていた。
【逃げ上手の若君】第七回『冬の子供たち』――どちらも失うのは、とても辛いと知っている【ネタバレ感想】
昆虫注意報。虫が苦手な方はお気をつけて。
第八回『かくれんぼ戦争』――慈悲深き刀と、堕ちた刀が交差する
続・昆虫注意報。
時行は吹雪から、今回の大将戦に向けた技を教えてもらう。
戦は吹雪が考えた策通り、敵を罠にはめて少数で抑えつつ順調にいっていたが、征蟻党の瘴奸(しょうかん)と幹部は罠を意に介さない。
そこで瘴奸を小屋に閉じ込め、瘴奸は時行が、他の幹部は吹雪や狐次郎、亜矢子が相手をすることになった。
狭い空間での戦闘にも慣れた瘴奸だったが、時行は吹雪の教えを思い出し、静かに刃を振り下ろす。
小屋に瘴奸の血が飛び散った。
【逃げ上手の若君】第八回『かくれんぼ戦争』――慈悲深き刀と、堕ちた刀が交差する【ネタバレ感想】
二つの刀が交差する時、何が起きるのか。
第九回『わたしの仏様』――奪われ奪って奪って奪われた先にあるもの
光差す時。
吹雪が時之に伝授した鬼心仏刀とは、鎧武者の弱点である内小手を切り、あとは部屋を逃げ回って出血多量においやることだった。
亜矢子と狐次郎は薙刀使いに苦戦していたものの、主君である時之のことをバカにされ、子どもであっても大人を倒せなければいけないと、亜矢子が捨て身で男を拘束し、そこを狐次郎が切り裂き、最後は亜矢子がその首をはねた。
吹雪が戦っていた男はとても変わった剣技をもっており、それを隠して組織に属していた。だが、吹雪の目は男が剣技を隠しきれていないことを見抜き、大したものは隠していなかったとあっさり斬り伏せた。
時行は密室での鬼ごっこを心から楽しんでいた。瘴奸は血しぶきすら避ける時之に勝てないと悟り、こんな状況で笑い続ける時行に仏を見て、倒れる。
戦は貞宗の増援が来たことで一度は危機に陥るものの、諏訪の援軍もきたことによって見事に勝利。
吹雪にも自分の身分を明かし、彼を郎党に加えるのだった。
【逃げ上手の若君】第九回『わたしの仏様』――奪われ奪って奪って奪われた先にあるもの【ネタバレ感想】
鬼の心が抜け落ちる。
第十回『変態稚児と神力騒動』――人に見えない場所に宿るもの
けど、なんだかんだと若君は変態だと思う。
時行が亡くなった武士たちに手を合わせていると、頼重から彼の事情……神力が一時弱くなる状態を知らされ、他のみんなには内緒で力を取り戻す手伝いをしてほしいと頼まれる。
さまざまなおつかいのせいで、郎党たちからド変態だと勘違いされる時行だが、最後のおつかいにて、雫の力を借りて不可思議を垣間見る経験をした。
京では尊氏が弟の直義を鎌倉へ派遣しようとしていた。
仲の良い二人だったが、弟の直義は尊氏の不気味さを感じていた。
神力について頼重から聞いた時行。一度は納得したものの、自身にかけられたド変態疑惑を解消スべく、頼重におつかいの責任を取らせ、人には理解できないその行為は頼重の神力をますます高めさせ……たかもしれない。
【逃げ上手の若君】第十回『変態稚児と神力騒動』――人に見えない場所に宿るもの【ネタバレ感想】
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第十一回『死にたがりと逃げ上手』――死に様ではなく、生き様を見せつけよ!
酔いと生き様と尻アタック。
麦の収穫時期。麦に関しては税をかけないという諏訪での決まり事を、新国司はしないがしろにし、民も見せしめに殺していた。
それに耐えかねた諏訪神党の保科が兵を挙げたが、諏訪からは援軍は出せない。頼重としても保科に死んでほしくないため、時行達逃若党に保科を説得して逃がしてほしいと頼んだ。
しかし時行たちが見た保科たちは完全に頭に血が上っており、ろくに話を聞いてくれそうにない。
少し頭を冷やさせるために戦わせることに……ただ、相手は倍以上の戦力。日が暮れるまで全滅しないように、時行たちは全力でサポートすることにした。
時行は自分の郎党たちが命を張っているのに自ら死ぬ考えを崩さない保科に怒り、「あなたの死に様に興味はない」と良い、結果が勃発するが新必殺技? で説得に成功した。
逃げることになったが、相手は追いかけてくるようで……?
【逃げ上手の若君】第十一回『死にたがりと逃げ上手』――死に様ではなく、生き様を見せつけよ!【ネタバレ感想】
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