【死に戻り令嬢のルチェッタ】第7話――まさかのライバル登場か?どうするカイル!?【ネタバレ感想】
段々と婚約者として歩み寄り始めた二人。
……でもルチェッタは婚約破棄が目的だった気がするけど大丈夫? というツッコミを入れつつ、今回はカナリー家の令嬢、エリーナがしかけてきた紅茶売り切り依頼をどう切り抜けるか、というお話になります。
そもそも、なんでこの茶葉がこんなに売れ残ってるんだ?
私も気になったので振り返ってみたのですが第4話にて、カイルが『今年は天候のせいでファラオン産の茶葉の出来が悪い』と言っていました。
そのせいで売れずに残ってしまっているようです。
つまり今回は『質が悪い』上に『貴族と平民の勝負事』という見世物扱いされる勝負を受けないといけない、ということになります。
成り上がりで貴族から嫌われているカイルがどうやって茶葉を売り切るのか! ルチェッタはどう動くのか。
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前回のあらすじ
二人は婚約者!
熱にうなされていたとは言え、ルチェッタの本音を聞けたカイル。
しかし薬を飲ませるためにキスをしたことを思い出して、なんとか必死に言い訳を考えるも……ルチェッタはまったく覚えておらず、安堵しつつも虚しさを覚えた。
ルチェッタは言うつもりのなかった言葉を口に出した気がして恥ずかしがっていたが、カイルが仕事のこともきちんと口に出してくれるようになり、くすぐったい気持ちになっていた。
二人の誤解が解ける中、カイルの商会に圧力をかける貴族がルチェッタに接触をしてくる。
ルチェッタはカマをかけて犯人を見つけ出すものの、カイルへの侮辱を聞いてカッと言い返し煽ってしまう。
そして後日、夜会に出席した二人はその犯人……エリーナからとある茶葉を売り切ってくれと言われ……?
前話より
エリーナ・カナリーの目的とは?
今回のポイント
仕事を黙ってしているカイル『は』格好いい。
- 久しぶり(?)のイケメン・カイル
- 甘い雰囲気になる二人……?
自分の方がもっと!
久しぶり(?)のイケメン・カイル
貴族が集まる中で、「商才がおありでいらっしゃるのですから、この茶葉の在庫をさばけますよわね」的に言われたカイル。それを見た他の貴族も面白がり、3週間という期限を設けようとなりました。
3週間……積んでいる茶葉が実際どれだけなのか想像しにくいが、個人ではなく店単位に卸すなら可能そうな量にも見えるが。
まあ、ことはそう簡単ではなさそうです。
紅茶というものはルチェッタの世界では貴族以外では飲まない上に、貴族は質の良い紅茶を好みます。ですが貴族たちの間にこの勝負のことは情報として広まります。
そして貴族たちは成り上がりのカイルのことを基本的によく思っていません。
となると、貴族たちは基本的にカイルの売るこの紅茶は買いませんし、売れないと分かっている紅茶を取り扱おうとする商店もないでしょう。
うおお、それはピンチだな!
商会で働くカイルの部下たちも無茶だ、と言います。しかしカイルは「貴族ではなく、平民に売る」と言い出します。
そう。貴族に売れないなら顧客層を変えれば良い。
とはいえ、どうして平民が紅茶を飲まないかと言うと手間がかかる上に高いから。その問題を解決しないと、平民にも売れません。
もちろん、単純に値段を下げれば売れるかもしれませんが、こんなわけのわからない勝負に負債を抱える必要もありませんし、ある意味でそれは勝負から逃げたと捉えられかねません。
おいおいっ、じゃあどうするんだよ!
動揺した素振りを見せていなかったカイルですが、部下たちが部屋を出ていった後はさすがに悩んでいましたね。
そして、心配でかけつけたルチェッタはそんなカイルの姿を見るのです。
でもねぇ。
この『仕事をしているカイル』がめっちゃ格好いいんですよ~。
もうずっと仕事していればいいのにと思うくらいに。
たしかに格好いいが……『ずっと』はディスってねえか?
カイルへの愛ですよ、愛!
甘い雰囲気になる二人……?
そんなカイルに思わずかけより「私が手伝う」と声をかけてしまうルチェッタ。カイルはなぜここにルチェッタがと慌て、ルチェッタはルチェッタで後先考えずに飛び込んでしまったため慌てます。
自分が怒らせたからとか云々と言い訳がましいことを口にして
「ウィズレー商会の商会長ともあろう者があんな情けない姿、見るに耐えなかっただけです」
このルチェッタの言葉を聞いているカイルの表情が良いので、ご注目!
お?
しかもカイル、ルチェッタを頼らせてもらおうって頭ぽんぽんしてるぜ!
いい雰囲気……なところにメガネの少年ロイがやってきて、ルチェッタは照れ隠しで「婚約者としての義務だから」などと言ってしまうわけですが。
未来の情報を思い出すルチェッタ
後日、何かヒントがないだろうかと占い師として町にやってきたルチェッタ。ここだと平民に接することができますからね。
そして実際、食堂のおばちゃんと会話して思い出すのです。このおばちゃんに以前紅茶を頼んだ時、そんな手間がかかるものは置いていない、と言われたことを。
この世界の貴族は紅茶を自分で入れたりはしないんだよな
ですね。
だからルチェッタもその時は「紅茶って手間なの?知らないわよ」と思ったわけですが
しかし1週目の時……もう数年先の話ではありますが、平民の間にも紅茶が広まるのです。
ティーバッグとして。
味は落ちるものの、袋に包んでいれるだけという工程のわかりやすさと手間の少なさ。少量でもいいため、価格も抑えられる。
カイルやロイは採算性や実現性を考えた末にイケルと判断したらしく、ルチェッタのアイデアを用いて紅茶をさばき始めます。
そうして期限内に紅茶を完売させたのでした。
私のほうが◯◯なのに!
約束通り、土下座してもらおうか、というカイル。エリーナは悔しそうに体を震わせ、ルチェッタをちらっと見ます。
平民であるカイルを貴族社会へと引きずり込んだのはルチェッタです。恨まれても仕方ないかと彼女が思っていると、エリーナの口からとんでもないセリフが飛び出ます。
(ごくり)と、とんでもない?
こんな男に負けるなんて、と言った後に、彼女はこう叫びます!
「私の方が、私の方が。
ルチェッタ様をお慕いしているのに…!!」
……え?
というところで今回は終了でした。
ええっここで?
どういうことなんだってばよーーーーー!
まとめ
平民出だからか、カイルが気に食わずに勝負を仕掛けてきたエリーナ・カナリー。
紅茶は貴族が好む嗜好品ですが、質も悪い上に勝負の話が出回っては売れません。
カイルは顧客を平民へと切り替えて打開しようとしますが、紅茶に馴染みない平民に売るのも大変です。しかも3週間。
ですがルチェッタが未来の知識を思い出し、それで平民にも飲みやすい形(ティーバッグ)を提案。
見事に平民の間で紅茶が浸透し、茶葉が売れていきました。
勝負に負けたエリーナは悔しさに身を震わせながら、叫ぶのです。
「自分のほうがルチェッタを慕っているのに」と。
エリーナって、前回のお茶会で結構厭味ったらしく声かけてきてなかったか?
な、はずなのですが……でも、カイルという前例もあるので
ああ、ツンデレ?
どうなんでしょうか? 第三のツンデレが登場するのか。そもそもルチェッタはエリーナのことをよく覚えていませんでした。
まあ、カイルのことも覚えてませんでしたが。
どういうつながりなのか……次回が楽しみですね!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
ツンデレという意味でもライバル(?)かもしれないエリーナ嬢との勝負を詳しく見たい方はこちらから!