【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ72――この首を切り落とすなら、正当な刃(罪)をもって成せ【ネタバレ感想】
イアナを突き落としたのは超小物感あふれるオロチ!
しかし彼がいくら小物っぽくても、イアナがピンチなのは変わりません。落下していく彼女を受け止めてくれたのはなんとメノア!
メノアこそが真のヒーローだった? と疑いたくなるお話が前回だったわけですが、気になった方は>>【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ71――見極める。自分の目で、しっかりと。【ネタバレ感想】も合わせてご覧ください。
姉御! 姉御! 姉御おおおおおお!
今回はそんなイアナにかけられた罪をさばく裁判回……に、なるはずが、いきなり処刑? おいおいおいおい、悪女には人権すらないのか!
いきなり処刑ってどういうことっ? と気になった方はぜひ↓コチラ↓からまずご確認ください!
相変わらず世界はイアナに厳しい……けど、優しい人もいる。
前回のあらすじ
オロチ、絶対に許さない。
イアナを突き落としたのはオロチだった。
そのままイアナの身体が床に叩きつけられようとした時、彼女を抱きかかえて救ったのは友人のメノアだった。
イアナは監視付きで監禁となる。
メノアは自分の目で真実を見極めるため、彼女の監視と護衛を担当する。
そんな中、イアナの夢にウーニウェルスムがやってくる。イアナは自分の存在を放置しても大丈夫なのかと聞くせう、問題ないと告げられた。そのことから同時に放置されているギノフォードにも何か別の役割があるのではと推測された。
そして現実世界ではイアナの裁判が開かれることとなった。
前話より
姉御おおおおお!
今回のポイント
帰る場所はない。
- 悪女と聖女を生んだ家
- ヨミ!? フラグやめてー!
- イタイ~~~! 今回の黒歴史はいたすぎる~~~!
- 正々堂々と
黒歴史注意報。
悪女の帰るべき家
裁判、ということでローズ王国へと速攻連れて行かれるイアナ。どんな裁判が行われるのかと思いきや、号外が出て即処刑、とのこと。
この国無法すぎないか!?
中学生が作った世界ですし……まぁ、ねぇ?
裁判しないのかよとツッコミいれるイアナですが、落ち込んだ様子はありませんね。そんなことだろうと思っていたみたいです。
と、ここでイアナたちの実家、マグノリアの話が少し出てきます。今、国内ではかなり微妙な立場になっているんだとか。悪女(本当は無罪ですが、犯罪者扱い)と聖女、両方を生み出した家ですからね。
イアナはそんな実家に連れて行かれると自然と思っていましたが、罪人扱いなので実家に帰してくれるわけはありません。処刑延期について頼ろうと思っていた、とのことで……それくらいはしてくれそうな父親、という認識なのでしょうか?
父親の立場がどういうところにあるのか、まだわからないんだよなぁ。
イアナの我儘を聞いてくれていたみたいですけどね……それも母親の予言をしって憐れんでいたのでしょうか?
警察の牢屋に連れて行かれるイアナ。相部屋とかならいじめられてしまうかもと思う彼女でしたが、今回も一人。しかも何やら快適そうな家具が用意されています。
シャノウやヤトリがなんやかんやと理由をつけて環境を整えてくれたようです……牢屋ではありますけど。
そもそもヤトリは脅されて牢屋に入れられてたっぽいですけど、場所のことも考えれば教皇の可能性もあり、彼自身も中々危ない立ち位置なはずなんですが、大丈夫なんでしょうか。
罪状――300件
今回イアナが処刑される理由はてっきり聖者であるイザークを殺した、ということかと思っていましたが、それだけでなくまったく見覚えない犯罪たちも押し付けられたようです。
最後の300件目は、アルビドゥスの地下での御霊結晶実験についての罪でした。教皇は自身の罪をイアナになすりつけようとしているみたいですね。いつのまにか写真もとってるみたいですが、おい聖職者、と言いたくなりますね。
そこへ駆けつけてくるのがヨミ。心配そうな顔してます。どうやらコノハ一行たちと一緒に来たらしく遅れたんだとか。そして罪状について教えてくれます。なんとこれらの罪状、完全にでっち上げではなく、実際ローズ王国で起きたことなんだとか。
む? 実際にって……まじで治安終わってるじゃねえか、この国。
悪徳貴族もどがこぞってイアナに罪を押し付けてきたっぽいですね。
その罪状の中にあったのが美少女誘拐事件。以前ありましたね。そこで姉御……メノアと知り合い、警察のシャノウと和解できたあの事件。
あの事件の犯人だったローザの弟が今回の犯人。なんでもこの弟、正史だと姉ローザの犯行に気づいた時に止めるどころか自分も混ざるんだとか。
本来この事件はコノハが仲間を手に入れた(日食)後に起きるはずだったんですが、イアナが歴史を変えたことで順番が変わってしまった。
そしてハイドランジア隊、警察はイアナの罪状に入れられていることに対して異議を申し建ててくれたんだとか。
ただあの事件の時に弟はいなかったのですが、イアナ(醜女)がいるから行かない、と言ったんだとか。
イアナ可愛いじゃろがい! どこが醜女じゃおんどりゃあああ!
おおおお、落ち着けぇえええええ!
とりあえず一つでも無罪を証明できれば、他の罪に対しても洗い直す必要が出て3日後の処刑を延期できるのではと考えるイアナ。
そんな彼女にヨミが「自分にできることはないか」と聞くものの、イアナはゆっくりしててくれと言います。
この時ヨミとの距離が近くて、ついてシャノウとキスする夢(夢じゃない)を思い出してとっさに唇を抑えるイアナがかわゆす。
イアナも言っているが、だいぶヨミも変わった気がするなぁ。最初はもっとヤンデレっっぽかったが。
ですねー、などと思っていたら……イアナと別れたヨミが何やら意味深なことを言いながら、なんとも意味深な絵画を見上げてます。
どんなセリフとどんな絵画なのかは、本編を御覧ください。描かれている女性が、聖女にも悪女にも見えるんですよねぇ。そしてヨミにはいろいろとフラグ立っているから余計に怖い。
悪女VS教皇
メノアにハイドランジア警察と連絡を取ってもらい、事件の証拠を探していたものの、歴史が変わったせいか、見つかりませんでした。
そんなこんなで処刑当日。どうしようと焦るイアナですが、ヨミが持ってきてくれた花を見て気合を入れ直します。これではまた心配させてしまう、と。
そうして処刑場に連れて行かれるイアナ。その場所には大勢が集まり、直接イアナになにかされたことなどほとんどないでしょうに、処刑しろと声を上げる民達。貴族もいて、イアナの処刑を見世物にして酒を楽しもう、などと悪趣味なことをしているようです。
って、コノハもいるじゃねえか! 助けないのか?
手を口に当ててますが、動く気配はないですね……近くにギノフォードもいるので彼女に何ができるかは分かりませんが。
そしてイアナは悪女モードに入ります。美少女誘拐事件の犯人であるヤガミ侯爵を訴えます。彼の美学を知っているため、「私の血もすすった」というのです。
私がどう思っているかはさておき、とりあえずこの世界においてイアナは醜女という扱いになっています。そしてヤガミ侯爵は美しいものにこだわりがあります。
イアナの言葉にカッとした彼は「美少女の血しかすすらない」なんてことを公の場で叫んでしまうわけです。アホー!
シンっとなる処刑場。ざわざわする中で、悪女モードで「冤罪でしょ」と笑うイアナはクールで美しい!
ちなみにここで今回の黒歴史は私も想像したらすごく痛くなりました。
学生時代友人に渡した自分の絵が大人になって出てきてスマホで写真送られてくるって……きついぜ。
他人に命を握られている、でこの例えが出てくる先生、さすがでっせ。
教皇はそれでも冷静。何が望みかと聞いてきます。イアナはそれに対して笑って言います。
やるなら派手に、正当な罪で四肢を切断しろ、と。
ここで今回ようやくギノフォードの表情が描かれます。きっと、イアナの罪で祖母のことが思い浮かんでいることでしょう。
そうしてどこからともなく現れる裁判長のおじいさん。処刑は延期。30日の猶予が与えられます。
最後に写ったショタ……誰でしたっけ?
しかもなんと次号にはアニメ化の情報も掲載されるとか! 楽しみすぎる!
まとめ
ということで、今回が裁判かと思いきや、いきなり処刑というまさかの事態。しかも罪状を全部押し付けようとされたようでその数300件!
処刑まではわずか3日までだったため、唯一犯人がハッキリわかっているヤガミ侯爵を追い詰め、一つの冤罪を示し、処刑の猶予を勝ち取ることができました。
ですがどうにもヨミの動きが不穏。ヨミにはシュヴァルツ・レ・シュヴァリエの人たちが本当に愛する人間は別にいると吹き込んだりもありましたし、イアナを裏切る展開もあり得るし、このままイアナ側でコノハを……ということも……。
ちょっとハラハラします……とにかくイアナが傷つくことがないようにお願いしたいですね。
たしかにな……幸せになって欲しいもんだ。ギノとも今回のことで和解できたらいいんだが。
ギノのことは私も元々好きですし、何よりもイアナ(佐藤)が理想を描いたキャラなので、今のように憎まれている状態は彼女のためにも解消してほしいですねぇ。
そして次回はアニメ化情報もあるとのことなので、それも含めて楽しみですね!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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