【ハイキュー!!】第3話『最強の味方』――当たり前ではない幸運なこと【アニメネタバレ感想】
高校生になった翔陽は、憧れの烏野高校排球部に入部……するはずが、中学の頃にボロ負けした相手影山と喧嘩してしまい、そのことで主将である澤村を怒らせ、入部拒否されてしまう。
なんとか入れてもらおうと勝負を持ちかけると、負けたら影山にはセッターはさせないという条件を言われる。二人は勝負に勝って入部するのだと意気込みますが……?
今回は相手チームの二人の1年生が登場しますがこれまた曲がありそうで……という。
でもこの1年生の一人が私本当に好きなんですよねぇ。ちょっとネタバレですがメガネ君なんですけども、格好いいんですよ! いやぁ、好きです、彼。
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前回のあらすじ
カツラ……いや、何も見ていない。
烏野高校で翔陽が再会したのは間違いなく中学で敗北した影山だった。
なぜか王様と呼ばれることを嫌がる影山は、県内一の強豪校には落ちたらしい。
その後、部員たちがやって来て仲良く部活開始……かと思いきや翔陽と影山の喧嘩が勃発。教頭もやってきて、なんとか収めようとする主将の澤村だが、翔陽たちは熱くなりすぎて澤村の声が聞こえていない。
なんとか教頭には見逃してもらえたものの、チームワークを乱す部員はいらないと入部届を突っぱねられ、体育館の外に押し出されてしまう。
その後、なんとか入れてもらうために先輩と新入生を含めた3対3で試合をして勝ったら入部を認めてもらえることになったが、負けたら……影山はセッターになれない?
試合は土曜日。それまでに猛特訓するぞと二人はにらみ合いながらも気合を入れるのだった。
前話より
今は最悪なコンビ。でも上手く合わされば……!
今回のポイント
影山の様子が……?
- 翔陽にとって最強のライバル(敵)が影山。
- 相手の一年は高身長で、なんだかいけすかない?
- 勝ちに必要な存在になら、トスをあげる
苦しいところからの、一歩。
勝ちに必要だとは思わない。――辛辣な一言
内緒の早朝練習。
ようやく体育館を使ってのまともな練習に翔陽はそわそわしますが、スパイク練習は田中のみで翔陽は隅で3年の正セッターである菅原とレシーブの練習です。
しかしスパイク大好きな翔陽はよそ見をしてスパイクの方を見てしまい、菅原に怒らされるものの自分もスパイクを打ちたいと影山に言います。影山はセッター大好きでトスを上げるのが好きですからね。いいだろう? と。
俺っちはあんまり詳しくねえが、スパイクってのはレシーブがあってトスがあってってもんだろ。
それが出来てないなら、なぁ。
レシーブは基本ですからね。そのレシーブがどれだけ正確にセッターに返るかがとても大切なので、決してないがしろにしていいものではないですね。
とはいえ、スパイク打ちたい気持ちもわかりますけどね。スパイクが綺麗に決まると気持ちいいですし、あの音とか手に当たる感触とか凄くスッキリします。
影山は翔陽を見て「嫌だ」と断ります。ケチという翔陽に向かって影山は打ち込みます。真正面のボールでしたが、翔陽はまともに返すことが出来ません。そしてレシーバーあってこそのトスで、それが出来ないのに偉そうにいうなと影山は言います。
まったくもって正論です。
試合でもトスは2年の田中に集めると言い切る影山。翔陽には足を引っ張らないようにしろと言い放ち、翔陽は悔しさで体を震わせます。正論ではあるんですが、まぁ悔しいですよねぇ、ここまで言われちゃうと。
レシーブが出来るようになったらトスを上げてくれるのかと聞けば、勝ちに必要な相手なら誰にでも上げると影山は言いますが、振り返った彼はこうも言います。
けど今の翔陽が勝ちに必要だとは思わない、と。
正論かもだが、さすがに言いすぎじゃね?
翔陽の後ろでは菅原たちもそう思って文句言ってましたが、翔陽は何も言い返しません。ただ悔しそうにしてます。自分の実力もちゃんと理解しているからでしょう。
同年代最強の敵が、今は最強の味方に?
早朝練習で疲れて休み時間に眠っている影山や田中をよそに、翔陽はレシーブの菅原に協力してもらいながら練習をしていました。
そんな中、菅原が「トスを上げてあげようか」と提案してくれます。菅原は烏野の正セッターだからです。顔を輝かせる翔陽。彼は本当にスパイクを打つのが好きですからね。そもそもスパイクを打つ姿に憧れてバレーボールを初めたわけですし。
中学時代は後輩や女子、友達にママさんたちにトスをしてもらって打ってきました。しかしどれだけ仲が良くても決して、チームになれるわけではない。だからこそ翔陽は高校に来たらどんなセッターがいるんだろうかと機体を膨らませてきたわけです。出られた公式試合はたった1試合なのでチームという感覚も少ないでしょうしね。
だからこそ自分が上げてあげる、という菅原に頼りたくなる翔陽ですが……
でも影山にあれだけ言われて菅原にあげてもらったら負けた感じするよなぁ。
翔陽もまさしく親方と同じように思ったみたいです。
菅原はどうしてそこまで影山に突っかかるのかと聞きます。菅原は穏やかな性格らしく、強い相手に喧嘩売るようなことはなるべくしたくないと。
翔陽からすると初めて戦った相手であり、バレーボールに必要な技術すべてが高く、身長も自分より上で勝ちに貪欲な影山のことは、前に立たれたくない相手ではありました。ですが本当にその実力は認めていて、彼に勝てるくらいに強くなればもう負けることはないのだと翔陽は思ったんですね。もう負けたくないから。
だからと気合を入れて高校に来たらその相手である影山が味方にいたわけで。
感情の置き場がない、というのもあるでしょうね。まだ高校生ですし。
話を聞いた菅原は翔陽にとっての同年代で最強が影山なんだなと察しました。翔陽は素直に菅原の言葉に頷きませんが、悔しいだけで本当はそう思ってるんでしょうね。
でも菅原、良いこと言うな。
最強の敵だったなら、今は最強の味方、か。
翔陽は……しかし影山の憎たらしい台詞を思い出して、やっぱり「ぐぬぬ」となって素直に認められないのでした。
そんなこんなで休み時間に練習しつつも放課後。体育館は使えないので、影山と二人、別の場所で練習をすることになります。
他の新1年生’S
体育館では菅原と田中が眠そうにしてます。早朝から来ている、ということはそれだけ早起きしてるということですからねぇ。澤村が眠そうだなと声をかけて慌てる二人。
そんな時に、体育館に入ってくる制服の男子2名。顔はまだ映りませんが、どうやら翔陽達以外の2名らしいです。本来入部は来週からみたいですが土曜日の試合もあるので一足先に呼んだみたいですね。
他の部員たちが新入部員二人を見て「デカい」と口に出しているので身長がかなりあるんでしょう。
一方で翔陽たちはグラウンドの片隅で練習していました。体育館が使えないので仕方ないですね。
しかし相変わらず二人の仲は険悪です。そして「王様」という言葉にとても苛立つ影山。中学の時はそこまで気にしてなさそうでしたが……何かあったんですかね。
翔陽からしてみたら二つ名など格好良くていいじゃないかと思います。自分にもそういう異名があればなぁ、と。あこがれの人『小さな巨人』のような。
が、上手い名前が思いつきません。
疾風の風、って(笑)
とにかく練習の続きを、と二人はその後も暗くなるまでレシーブの練習を続けるのでした。
コート上の王様
日が沈み、体育館では片付けが行われていました。重たいポールを抱える菅原と田中。田中は新一年生(翔陽たちではない方)が気に食わないと言ってますが、菅原は田中はそういう習性だろう、と気にもとめません。
ですが土曜日の試合大丈夫かと心配する菅原に田中は自分がいるし、と胸を叩きますが「まぁ影山もいるしな」と菅原は納得します。
でも菅原はセッターで影山とポジションが被っているとなると、レギュラー争いになるわけだよなぁ。
穏やかに見えますが、内心はかなり複雑でしょうねぇ。
同じポジションゆえでしょうか。それとも彼本来の観測力か。菅原は今の影山が中学時代より大人しくなっている、と指摘しました。中学の頃のほうがもっと自信に満ちていた、と。
田中にはそんな変化は分からず、ただ生意気だと思うのでした。
外で練習している二人の元に、新キャラが登場! というか、ようやく例の1年生たちがハッキリと姿を表します。かなりの高身長です。翔陽と並ぶと小学生と高校生。
メガネの子は188cmあるそうです。高いですね。もうひとりの子も結構高めですが。
翔陽抜きで会話が始まりかけますが、そんな中で翔陽が「土曜日は絶対負けないからな」とメガネの子に言います。しかし眼鏡の子は「そう」とどうでもよさそうです。
影山にとっては負けたらセッターが少なくとも1年は出来ないというデメリットがありますが、入部が出来ないわけではなく。当然相手であるメガネの子たちからすると親善試合みたいなものですからね。手を抜いてあげようか、などとまで言ってきます。
カチンと来るのは負けず嫌い二人組。影山は「手を抜こうが抜くまいが俺が勝つ」と翔陽のことを抜きにして言い返し、「俺達だろ」と翔陽がそんな影山に怒ります。
いいコンビだぜ。
その後、メガネの子は影山を挑発します。王様、と何度も呼んで。それも「コート上の王様」と呼ぶと影山がキレるというのを知ったうえで、です。
メガネの子は中学の大会の決勝を見たそうです。影山はその言葉に体を震わせました。
どうもそこであった『何か』が影山にとってとても重たい出来事みたいですね。
とっさにメガネの子の服を掴み上げてしまう影山ですが、結局何も言い返しません。あの影山がなにも言い返さなかったんです。
翔陽は影山の最後の試合を知らないので話がわかりません。
影山はそのまま練習を切り上げる、と言ってさろうとしますがまだ挑発してくるメガネの子に、翔陽が「俺もいる」と言います。……「は?」と見下されてびびってますけども。
翔陽はビビリなのか強気なのかよくわからないな。
メガネの子――月島君というのですが――彼はニコリと笑って「そんなに気張らないで」と言います。たかが部活なんだからさ、と。楽しくやろうよと。
翔陽からすると「たかが」なんて馬鹿にされてると思ってしまいますが、月島くんにもいろいろとあるんですよねぇ。
ちなみにもうひとりは山口くん。月島くんとは幼馴染です。
そのまま去っていく二人をよそに、翔陽はまだ練習するぞと影山に声をかけました。
そして山口はどこか月島の様子がおかしいと思ったらしく、声をかけます。月島は、なんだか苛立っているみたいです。影山にも、翔陽にも。
熱いやつが嫌い……?
ツッキー(月島くん)にもいろいろあるんですよ。
ちなみにこの1年生同士の出会いは漫画版とは順番が異なります。月島たちと出会うのは漫画だと試合前日で、次の出来事の後になります。
順番が異なるだけで、内容そのものに大きな違いはないです。翔陽の「明日は負けないからな」が「土曜日は負けないからな」とかになっている、みたいな順番が変わったことによるセリフ違いや菅原と田中の出番とかですかね。もちろんもっと細かい差もあるはありますが。
練習を続ける二人を呆れて眺める菅原たちはアニメオリジナルです。
次回へのつなぎ方として順番を変えたのかなという感じですね。
当たり前のようで、当たり前ではないこと
その後、翔陽は真剣にレシーブを練習していきます。ちゃんとトスをあげてもらえるように、と。
練習のダイジェスト映像が流れていき……いつもの早朝練習。影山と翔陽はパスし合ってますが、翔陽は少し前までは返せなかった強さのボールも返せるようになっていました。
そんなやり取りを15分以上続けているようで、やってきた菅原や田中が呆れつつも真剣に見守る中、影山がつい遠くへとボールを放ってしまいます。影山もやりすぎたと思うわけですが、翔陽は苦しそうな顔をしながらも一歩前に出して追いつきます。
キレイに自分へと帰って来たボールを見上げた影山は自分の台詞を思い出していました。勝ちに必要な存在にはトスをあげる、というあの言葉を。
そして影山が、トスをあげたのです。
驚く菅原達。とはいえ、もう翔陽は体力もなくズタボロ……な、はずでしたがトスを見た翔陽は、それは嬉しそうに笑うのです。そして持ち前の反射神経とバネでスパイクを打つのでした。
レシーブをしてトスが上がってスパイクを打つ。
それはバレーボールをするうえでアタリマエのことです。
しかし翔陽は中学時代、チームメイトがいませんでした。部員が少なくて部活扱いでもないため、場所もなくてまともに練習もできませんでした。
そんな翔陽にとって、体育館で、チームメイトからトスをしてもらってスパイクを打つ。ただそれだけでも特別なことなんですよね。
影山はようやく翔陽を認め「明日勝つぞ」と声をかけます。
間に(俺達で)という一言が入ってそうだな!
翔陽も翔陽で、菅原の言葉を思い出します。最強の敵であったならば今度は最強の味方。
当たり前だと答えようとした翔陽ですが、おや? 様子が……!
朝から動きすぎたのでしょう。うっ、と気持ち悪そうにする翔陽。そして慌てる周囲の声。
そして試合当日。
体育館にどちらが先に到着するかという無駄な勝負をして無駄に体力消耗した翔陽と影山。相変わらず仲は良くないものの、今日は翔陽にもトスが上がるのです。
そんな二人に声をかけてくるのは不敵な笑みの月島。どんな壁も撃ち抜く、と翔陽は誓うのでした。
まとめ
勝ちに必要だと影山に思ってもらえていなかった翔陽が、影山に認めてもらえるまでのお話でしたが、途中で出てきたライバル? 長身の1年生たちとの気になるやりとりも間にあり……まさに少年ジャンプの友情と努力に溢れた回でしたね。
つまりあとは『勝利』だけだぜ!
そういうことです!
が、向こうは翔陽よりもちゃんとバレー経験者っぽいですし、どうなるのか。
あと、向こうも二人だからもう一人誰が入るのかも気になるなぁ。
3対3の勝負ですからねぇ。バレーボールはやはりチームワーク大切ですし……向こうは幼馴染二人と上級生。それに対してコチラはなんともまぁ凸凹コンビ。
さぁっどうなる!?
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
何故かおとなし目のコート上の王様と、嫌味な長身メガネくん(と翔陽)の初対面が見たくなったならばぜひ↓こちら↓から!