【ハイキュー!!】第13話『好敵手』――繋げなかったボール【ネタバレ感想】

前回は大きく物語が動く、というよりは音駒がどんなチームなのか。それと翔陽の成長に重きをおいた話でした。
今回は互いが互いを認めあい、高め合うライバルの話……って、タイトルで一目瞭然ですね。
ですがこのライバル、翔陽や影山だけのことではない、というのがこれまた良いんですよね!
前回までの感じだと翔陽と犬岡がライバル、みたいに見えたかもしれません。そういう簡単な矢印ではなく、交差して、そして全体へ。それらが上手く循環しているような、理想的なライバル関係。

へぇ! オレっちそういうライバルとか好きだぜ! 楽しみだな!
好敵手! とかいてライバルと読む! 的な展開が大好きな方はぜひとも↓本編↓を御覧ください!
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前回のあらすじ
ネコとカラス。
なんども全国で会おうと言いつつも、その誓が叶うことがなかった烏野と音駒。
監督が引退して2つの縁は途切れたかに見えたが、また交わろうとしていた。
始まった練習試合。
始まってすぐは影山と翔陽の速攻もあり、烏野が順調に得点を重ねていくが、ずっと観察されているような不気味さが合った。
そして段々と、細やかな癖や性格を読まれ始め、音駒が徐々に追い上げていく。
翔陽の動きにも慣れ始めた犬岡によって、翔陽は完全にブロックされてしまった。
第2セットも苦戦する烏野。しかし翔陽はくじけない。何かもう少しで掴めそうだという彼にトスを上げ続ける影山。
翔陽は目を開けてブロックを避けるようにしようと挑戦し始める。
プレイはなかなか上手く行かないものの、諦めずに挑戦しつづ、ついに彼の手がボールをしっかりと掴むのだった。
前話より
壁の向こう側をもう一度。
今回のポイント
高め合う。
- 少しずつ、前へ
- 高め合う存在
次こそは。
地味だけど、彼らが生命線
始まりは、漫画の31話を、本当にそっくりそのまま再現したようになっていて、開幕から速攻「ふぁおおおおっ!?」とテンション上がりました。

スイング、のところでOPに入るのも漫画と同じ切り方! ここで扉絵が入るので
原作好きとしては、やはりそのまま、というのもまた嬉しいですね。
ちなみにこのシーンは第4巻ですので、アニメと見比べたくなった方は↓コチラ↓も!
翔陽が振りかぶり……ますが、ボールに当たりません。
漫画だと呆れる感じの皆が描写されますが、アニメでは澤村のフォローがダイレクトに繋がります。

今回はいつもの場面の順番入れ替え、よりも、省く方が多かった印象です。

ひょー! ナイスフォローだぜ、キャプテン!
澤村はスパイクやサーブでバシバシ点を決めてくれる、というタイプではないのですが、こういう縁の下の力持ちをしてくれるんですよね。格好いい!
向こうも拾って、烏野のブロックに捕まった……かと思いきやそれを拾う人がいて……ラリーが続きます!
ラリーが続くの、やっぱり面白い!
スピード感ある試合展開が続くのもあって変にシーンが途切れることなく、見ている方も力が入りますねぇ。

ここから続くやり取りの詳細は省きますが、翔陽と犬岡だけでなく、いろんなライバル関係が描写されていきます。

いいねぇ、盛り上がるぜ! 田中と山本のやりあいもいいねぇ!
皆さんはどのライバル関係が好きですかね? 私はもちろん翔陽と犬岡の互いを意識試合ながらも、どこか敬意も見える関係……もいいんですが、キャプテン同士の場外試合が好きです。

それはちょっと違うくないかっ?
鬼と鬼になれるか
翔陽の速攻はなかなか上手く行きません。これは普通の速攻……翔陽の技術レベルの向上しないとできないことですから、しょうがないですね。

でもこの2種類を、自由自在に扱えたら……すごく武器になります。

どちらか一つだったらどうしても攻撃パターン限られるからな。
しかし今回、本当に地味なところではあるんですが澤村がいい仕事してるんですよね。力みがちな翔陽に「視野を広く」と声をかけてるんですが、そのおかげで犬岡の動きに気づけてワンタッチとれてましたから。
と、ようやく翔陽の手がボールに少し触れて向こうのコートに落ちました。あともう少し、という感じですね。
大人ネコとヒナ烏
まだまだ合わない、というところで犬岡が後衛。黒尾という3年のMBが前に。身長もそうですが、経験年数でしょうか。迫力があります。翔陽も犬岡は楽しいけど黒尾は怖いそうです。
黒尾もそれを分かっているのか、余裕そうな素振りでからかってますね。
影山はそんな黒尾を見て、今までの変人速攻に戻す、と言いました。

熟練のMBには普通の速攻の方が止められてしまいそうですしね。
実際、黒尾は変人速攻に反応できていませんでした。そしてあの二人を凄いと認めつつ、冷静に「取り返すか」と言うのが……超絶格好いい!
漫画でも格好いいシーンですが、声やSEやらが相まってまた違う雰囲気の格好良さ! くぅっ痺れる!
しかもこのあとに続く音駒の鮮やかな攻撃! 囮がたくさん。バックアタックに、きれいなAクイック!
チームとしての完成度が段違いですね。

音駒の1年は犬岡だけか。

対して烏野は半数が1年で、メンバーも帰ってきたばかりでチグハグなのはしょうがないですねぇ。
というチームとしての強さの後に、黒尾が一人時間差を使ってくるので、いろいろと上手です。
この一人時間差に関しては漫画だと↓回想シーン↓があります。小学生の頃から練習していて、高校生になれば使えるようになる、という話からの一人時間差!

しかし黒尾が上がってきてから、音駒の攻撃は安定感がすごいな

これがチームとしてのレベルの違い、ですね。
でも、レベルなんてすぐにどうにか出来るものではありません。
がむしゃらに、食らいつくしかないんです。
繋心はパワーでねじ伏せろ、と言いました。たしかに、今の烏野に出来るのはそれだけでしょう。

粗削りが武器、か! 繋心も良いこと言うじゃねえか!

地味に~に好きな猫又先生のセリフがカットされていたのは寂しいですが、ここはたしかに勢いに任せたほうが良いですね!
猫又先生のセリフは「勢いに飲まれてくれたら良かったのに」という感じです。ちょっと違いますけどね。
ハイキュー!! は、選手だけでなくて監督たちの反応というか、やり取りも好きなんですよねぇ。人間、という感じがします。
繋げ!
一進一退の攻防。両方が20点台。ですが音駒のほうが一歩先を行く展開。
ここで先に音駒がマッチポイント。接戦なのに、向こうに焦りは見えません。冷静に繋いでいきます。
烏野は一番攻撃力が高いメンツが前衛に来ました。逆転のチャンス!
エースが打ち込みます。拾われますがダイレクトでもう一度!

ああっでもまた拾われた!

烏野にチャンスボール!
ですが、猫又監督は冷静。不格好でも、ボールを繋いでいるうちは負けない、とね。
ここで翔陽が駆け込んできます。この走ってくる時の描き方良いですね! アニメならではのスピード感と迫力!
それを見た影山は気づきます。初めて戦った時のような圧倒的存在感を翔陽に感じたのです。
トスを呼んでいる翔陽に上げる影山。翔陽もコートの空いている場所を見つけ、そこに打ち抜きます。

また拾われたぞ! リベロだ!
拾われたボールはネットに突き刺さります。

この、ネットにあたったボールってのがこれまた厄介で、上げにくいんですよねぇ、焦るし。
しかしネット際にいた渡がなんとか反応して触ります。
ここで、猫又監督の後ろ姿とセリフが来ます。スパイクが強いほうが勝つのではない、と。
研磨が飛び込んでボールに手を当て、ボールはネットを超えて烏野のコートに! 追いかける西谷と翔陽……ですが無情にもボールはコートに落ちてしまいました。

ボールを落としたほうが負ける……そうだ。そうだった!
当たり前のルールですが、このシーンとともに言われると、なんだかその事実を忘れていたような感覚になりますね。
ということで、音駒の勝利です!
次を楽しみに
個人ではなく、チームとして鍛えられた音駒との差をまざまざと見せつけられた試合でしたね。
負けに浸るメンバーでしたが、翔陽が「もう一回」と叫びました。

もう一回って……あ、そうか。練習試合だもんな。

公式戦ではないので、お互いの体力や時間の許す限りできます。
何度もしますが、完封負けです。烏野の全力では、まだまだ、ということですね。
皆がへとへとになる中、翔陽だけが元気で飛び跳ねてます。
最後はそれぞれの監督のところに集まって、一言もらいます。
猫又先生がこれまた嬉しそうなんですよね。今はまだまだ弱い烏野。けれどポテンシャルを秘めたライバル校の復活。

本当に良いライバルだったんだな。嬉しそうだぜ。

猫又先生の一言が聞きたくなった方はぜひ↓本編↓で!
ちなみに試合後の片付け中に田中と山本が仲良くなったり、リベロたちが互いを褒め合ったり……両者の交流があるんですがこれまた良い。

田中と山本のやり取りだけバレー関係ないけどな!

まぁでも、田中っぽくていいじゃないですか。
そしてやっぱり選手だけでなく、先生たちとのやり取りもあります。猫又先生の大人っぷりと、繋心への大人気なさというチャーミングさが見えるので個人的にポイント高し!

どこに注目してんだよ!
猫又先生好きです。
武田先生も、猫又先生に認められてうるっと来ていたし、そんな武田先生を笑ってみる繋心も良い。この繋心の表情は地味にアニオリです。
そして挑発された繋心は、コーチやるのは音駒戦までという話でしたが、コーチを続けることになったのでした。
別に、以外を
体育館の外で互いに別れを告げている音駒と烏野。

田中と山本が泣いて別れを惜しんでやがる!
何があった?
澤村と黒尾のキャプテンたちが笑顔でぎゅうぎゅうと手を握り合っているのがまたいい。
繋心と音駒のコーチもやりあっていて、菅原と夜久がツッコミいれてます。苦労人。
そんな中、翔陽は元気よく研磨に声をかけます。
二人が初めて会った時、研磨はバレーボールを特別好きでもない、と言ってました。

だから今日の試合はどうだったか、聞きたかったようです。
研磨は……しかし、「別に」と短い返事。
翔陽は次は烏野が勝手、それ以外のことを言わせて見せる、と言いました。
研磨はまさかそんなこと言われるとは思っていなかったのでしょう。驚いた様子でしたが、少しだけ笑うように「期待してる」と返すのでした。

ライバル! というのと少し違う研磨と翔陽の関係もいいよな!

ちなみにここでEDに入るんですが、漫画だと澤村たちのやりとりの順番がここのあとに来るんですよね。
EDの入り方としてはとてもきれいなので、ここの順番変更はすごく自然ですねぇ。

しかもED画像は音駒戦仕様! いいな!

ED後もちょっと続くので、そこまでぜひ見てみてくださいね!
まとめ
ということで、初めてのゴミ捨て場の決戦、でした! 前回より、今回のほうがよりスピード感あって試合に没入しやすい感じでしたね。

前回は互いのプレイの解説、的なところがあったよな

あと翔陽がメイン、みたいな感じでしたからね。
ですが今回は個人というよりも、チーム、というところに主眼をおいたお話でした。
やはり烏野がこれから強くなるには、ただただ個人が秀でているのではなく、チームとしての完成度が重要になってきますね。
それにはもう練習するしかない! ですがインターハイも近いですし、さぁどうなる!?

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
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