【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ77――私を好きにならないあなたが好き【ネタバレ感想】

前回は唐突に優しくなった? ギノに嬉しく思う反面、信じられないという疑心暗鬼にさせてくださりやがりましたが……今回はその疑心暗鬼がゆるまるかもしれないお話でした。
同時に……やっぱりどうしてもこの二人は相容れないのだなと、苦しくもなりましたが。
なんだか物語の重要な何かが姿を表した気がします。

なんだそれ! すっげぇ気になるぜ!

じっくり考察しながら、今回も感想やっていきましょう!
以前のギノフォードが好きで、最近のギノの姿に心を痛めていた方は、ネタバレ前にぜひ↓本編↓をご覧ください。悲しくもありますが、彼が帰ってきた感じがあります。

イアナの笑顔が……切なかったです……。
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前回のあらすじ
信用がないギノ。
花の魔物に共に食べられたギノフォードは突然心が落ち着いた、とイアナに言った。しかしイアナは彼を信じきれずにいた。
ソルたちは突如現れたキノコの魔物を相手取っていた。
その中、冷静に周囲に指示を出すメノアは、ソルに声をかけた。イアナのことについて彼に釘を刺す。
閉じ込めれたイアナとギノフォードはなんとか脱出しようと四苦八苦していた。そこへ現れたのはシュヴァルツ・レ・シュヴァリエのアクアと、イアナに毒を持ってきた鎧の男。
彼らを逃がしてしまったあとに現れたのは……コノハ? しかし彼女はイアナを責め立てる言動をし、イアナはコノハが偽物だと気づく。
イアナは誰よりもコノハ推しなのだから!
前話より
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今回のポイント
表紙は真っ赤な髪のこの男! ギノフォード! 見た目だけならやっぱり一番好きだ!
- ついにギノフォードの隠された本音があらわに
- 犠牲になるならば……
- あらわになる素顔と、宗主の思惑
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ずっと隠し合っていた本音
現れたコノハの偽物。見た目はまるで同じでも、嘆くだけでなくて自分から行動する人だということをイアナは誰よりも知っているから。
だというのに、なぜかコノハの方に立つギノフォード。

やっぱりこのギノフォードおかしいんじゃないか? 偽物コノハが見抜けないなんてギノフォードだったらありえない気がするぜ。
しかもこのコノハ、どうやらアクアが化けているようで途中で明らかに口調がアクアっぽくなります。
アクアが化けたコノハの言葉を聞いて殺気立つギノフォード。そのままイアナへ斬りかかる……!?

おい、またやったのかテメェ! って思っちゃいましたね、ここは

口が悪い!
……って、やっぱりギノフォードも偽物って分かっていたか。
偽物とは言え、コノハの体をグッサリ刺しているギノフォード。冷静に状況を説明し、そもそも本物かは見抜けると言います。
アクアが姿を表し、「愛はいい」などと言いながら懐かしい構図だとイアナに言います。懐かしい構図……そう。
イザークが亡くなった、あの時と。
血の降誕祭の話をするアクア。ギノフォードが疑問の声を上げますが、イアナが遮ります。ギノフォードから剣を取り、アクアを追い払います。

あの出来事はイアナにとって、大切な人を守れなかったトラウマ……ギノフォードまで奪われるわけには行かないと、彼からアクアを離そうとしたんですね。

呼吸が乱れてるし、きつい言葉口にして余裕がなさそうだな。
その様子にギノフォードも何かを感じたような……イアナを見るコマ、目だけのコマとかがあります。

本当に元のギノフォードに戻ったのでしょうか?
だとしたら……気づいてくれた……?
息を吐け
アクアはそのままシュヴァルツとイアナの関係性まで匂わせてきます。ギノフォードに聞かれたらどうなるか……いやそもそもギノフォードにイアナを殺させようとしたのは、どういうことでしょうか。
ソルに殺させないと黒歴史通りには……いやもう黒歴史通りでもないんですが。
と、ここでアクアがイザークを殺したのはイアナだ、などと言ってギノフォードを煽ります。
植物の魔物に取り込まれてから、ギノフォードはイアナを殺さないとは言ったものの、もしかしたら背中から刺されるかもとイアナ思ってしまいます。
今までのことがありますからね……簡単に信じきれないのは仕方ありません。
必死に信じてくれと、コノハを助けに行かせてくれと言いながら剣を振り回すイアナの姿に、ギノフォードはヤトリの姿を見ました。
ヤトリはあまり剣が好きではなかったみたいです。そんな彼が剣を教えた、その意味を、想いを考えるのです。

今までギノフォードからヤトリへの想い的なの描かれたことないが……やっぱり大事な友人は友人なんだなぁ。
そうしてイアナの背後から近づいて、クセを直し、息を吐けとアドバイスしてくるのです。

ぎゃああああっ、タッチアウトーーーーー! お前にはコノハがいるだろおおおおお! そういうとこだぞおおおおお! だがイエース! 背後からの手取り足取り耳元囁き最高おおおおお!

何言ってんだお前さん! 落ち着けぇ!
そうして背中を押され、前へ進んでいくイアナが……ニヤッと笑うんですがこの笑顔が……良い! 見て欲しい! ↓いや、見て!↓ こういうのだよ! こういうイアナが見たかった!
アクアの仮面が割れるんですが、ここにあの鎧くんも地味にいるんですよね。無言で見守ってます……誰なんだ彼は。
私達はどこまでも『合わない』のだ
そのまま……どうなったのか状況がよくわからないんですが、爆発した? みたいでその勢いで二人は脱出に成功します。
イアナに何も聞いてこないギノフォード。なぜなら彼も黙っていたことがありました。
……彼は今まで言えなかったことを話します。
初めて出会った時、本当に似合っているから褒めたのに怒られて理由がわからなかったこと。この人とは『合わない』と思ったこと。それでも我慢して歩み寄ろうと思ったこと。なのに祖母のことがあって初めて憎んで……けどコノハと出会えて乗り切れたこと。
そして……。
コノハが聖者候補に選ばれた時、イアナがなればいいのにと思った、とね。

……イアナなら、傷ついても良いってか

コノハが大事だから……犠牲になるならイアナがって……くそおおおお、天国から地獄にぃぃぃいいいいい。
イアナは笑います。解釈一致だと、笑うのです。――様々なものを飲み込んで。
「私は コノハを一番大事にしてくれる そんなあなたが好きなんです」
この笑顔が切なーい! ニッと笑っているのに、どこか悲しさとか寂しさも含まれていて……「ああああああ」ってなります。イアナ好きとしてはガンガンッと床を叩きたくなる。
ここ、イアナの口からギノフォードへ向けての言葉が語られるんですが……なんと言ったかはぜひとも本誌で確認していただきたい。
話しながらこらえきれずに涙を流したイアナと、そんなイアナに何かを思うギノフォード。
ギノフォードも昔、イアナのことを少し好いていた雰囲気ありましたし……いえ、好きな気持ちが大小なりともあったこそ祖母のことが裏切りに見えて苦しかったんでしょう。どうでもいい相手だったらそんなに傷つかないはずですし。

でも正直、本当にこの二人は合わなかったんだろうなと思ったりもします……祖母の件がなかったとして、結婚まで言ったとしても……どこかですれ違ってたかも。
別に互いを忌み嫌っていなくても、なんだかうまく行かない……それがきっとこの二人……と思うと、なんとも切ない。
しかし、だからこそ良い、とか個人的には思ってしまって葛藤します。ハッピーエンドが好きですが、こういう苦しみがあるからこそハッピーエンドが輝くので……くぅっ悩ましい!
ウーニウェルスムの真意
植物の外に出られたわけですが、ギノフォードの心は落ち着いたままのようです。んー、演技?

でもよぉ。ギノフォードってそういう演技出来るやつじゃないと思うんだよなぁ。根っこの部分的に。

たしかに……憎悪丸出しのときも演技とかできなさそうでしたし
イアナは覚悟を決め、ギノフォードに言います。自分はイザークを殺していないし、タクファ(ギノフォードの祖母)も殺していないし、299件の犯罪も冤罪だ、と。
ギノフォードは身をかがめ、イアナの話を聞きます。少し前の彼ならば、信じられるかと憎々しげな目で拒否したでしょうけど、そんな様子はありません。
今思うと、コノハをオジから救った時にギノフォードが信じてくれたのは……タクファの事件の時からずっと、彼女を信じたかったからかもしれませんね。……まぁこれは私の願望が強いですが。
そこでイアナはお願いします。すべて聞いたら――約束してほしいことがあると。

え? なんだ? 何をお願いしたんだ?

んー、なんでしょう。自分のことは良いからソルのことをお願いする、とか?
ギノフォードの横顔が愕然としてるんですよねぇ。何を言われたのか……気になりすぎます。
一方でアクアたち。
人食い花が死んでしまったと悲しむアクアに鎧くんが謝っています。振り返って確認しましたが、イアナとアクアが戦っていた時、鎧くんがなにかしてるみたいですね。
あの毒をイアナに飲ませようとしたのは、どうやらシュヴァルツ・レ・シュヴァリエの宗主であるウーニウェルスムの指示だったようです。しかもギノフォードの心に魔法をかけて憎悪を増幅させたのも、ウーニウェルスム。

憎悪の魔法をアクアが解いてくれたそうですが……アクアも何を考えているのやら。

協力関係なのに? イアナを殺そうとした?

うーん、前から怪しかったですが、シュヴァルツ・レ・シュヴァリエが本当に黒歴史の守護者なのか、その目的が怪しくなってきましたね。
アクアは宗主に何か別の感情を感じ取ったようですが……人間じゃないですしねぇ。
ここで初めてアクアの素顔がさらされます。人形みたいですが、綺麗な顔立ちしてますね。
彼は本来のギノフォードとイアナがとる選択肢に興味があって、だからこそ魔法を解いたみたいです。
煽ることで死ぬならそれはそれ。でもそうならなかったから……宗主がどう出るのかを見る、とね。
アクアは組織を離反する……? たしかにこういうおちゃらけたキャラって組織を裏切ったりスパイすることが多いですが……こいつはイザーク殺しましたからねぇ。

アクアの事情も分かっていくのかね……というか、シュヴァルツ・レ・シュヴァリエのやつらの事情って未だによくわからないもんな。
そこが描かれることによって彼らに感情移入できる日が来る……んでしょうか? 楽しみなようで……でもアクアを憎めなくなるのはそれはそれで、という。

そもそも黒歴史の内容を知っている、というだけでもウーニウェルスムは怪しいですから……これからも目が離せませんね。
まとめ
今回は久しぶりに……「うおおおおっ」「ああああああ」「いえああああ」と叫びまくったお話でした。

語彙力!
これじゃ読者に伝わらねーよ!
ですがまさしくそんな感じでしたし……。
一応まとめますと
- ギノフォード「正気に戻った!」
- ギノフォードの様子がおかしかったのはウーニウェルスムが憎悪を魔法で増やしていたから←アクアが魔法解除
- ギノフォードがイアナに関しての本音を話し、イアナはそれを受け入れる
- イアナがギノフォードにすべて話し、何かを約束させた
一番気になるのはウーニウェルスムの思惑。そして……イアナがギノフォードにさせた約束。

ほんと何ていったんだろうな……ギノフォードの表情からして、良いことじゃなさそうだが。

ちなみにアクアの素顔もさらされましたね……でもごめん。あまり興味ない。

ひどいな……っ!

ではここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
ギノフォードの真意やイアナのいい表情が見たくなった方は↓コチラ↓から! イザークを殺したピエロのアクアの素顔も見れますよ。
今までのイアナの軌跡を確認したくなったならば↓単行本↓も!
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