【末永くよろしくお願いします】第60話――一度だけは無理。歯止めが効かなくなるから【ネタバレ感想】
ようやく……ようやく、二人がくっついた~。
良かった良かった……と、読者としてなるところなんですが……清水が家を出ていくのは本当らしいのです!
輝としては「どうしてっ?」となるかもしれませんけれど、もうおばちゃんとなった私からすると「そりゃそうだろうなぁ」と納得ではあるのです。清水はそこらへんちゃんとしそうだなぁ、と。
しかしながら輝をどう納得させるのか。そして別の家に住むことになった場合、二人はどういう関係として過ごしていくのか。一緒に過ごす時間はどうしても減るわけですが……?
両思いになった瞬間に遠距離(?)になる輝たちがどうなるのか! 気になる方は先に↓コチラ↓からどうぞ。
前回のあらすじ
あなたの気持ちがわからない。
どことなく清水から距離を置かれていると感じていた輝。そんな中、話があると予約した店に連れて行かれ、ホワイトデーのお返しをもらう。
一度はそれで安堵したものの、彼の要件がそれだけでないことを知り、別れの言葉は聞きたくないと逃げ出してしまう。
輝は清水の言いたいことが別れの言葉だと思って聞きたくないと首を横に振る。
しかし清水はそれでも「輝が好きだ」と告げた。
しばらく混乱した輝だが、それがちゃんと恋愛対象としての好きだと確認できて喜ぶ。
これからは恋人としてラブラブ同居生活……と思いきや?
「いや、(家を)出ていく」
前話より
好きなのに?
今回のポイント
不機嫌輝
- 嫉妬で焦ってから回る清水
- 一言で気分が戻る輝
- 爆弾発言
押しは強いが、押されるのには弱い。
恋人――許婚
終業式前の部室大掃除中の中、なんとも不機嫌な顔して雑巾を絞っている輝。
な、中々迫力ある顔してるなぁ。
清水が気まずそうな顔をして、他のみんなも「どうしたんだろ」という顔してますねぇ。
水道で清水と二人横に並んだ柊は「何したんですか」と聞きました。今度は、とつけているあたり、清水が今までやらかしているという印象なんでしょうね。そして清水も「今度は」トイウ言葉に何も言わないので、やらかした覚えはあるんでしょう。
あんまりツッコミいれてやるなって!
そこで清水は素直に別居の話を伝え、柊は納得します。
で、話が終わりそうですが!
今回は清水、頑張ります!
輝が嫌がろうと、決めたのだと顔を上げる清水は柊の方を向きます。顔だけでなく、身体も真正面に向けて。
「俺は輝が好きだから
もう保護者でいられない」
ソレに対して柊は「おめでとう」と若干他人事のように喜びました。驚く清水。なんでそんなに軽いんだと柊に聞き、そこで初めて「柊が振られた」ことを知ります。
聞いてないと凹む清水に「情弱」とハッキリ言う柊。そし清水はデートの話を聞いて焦ったと素直に吐露します。柊はそれを聞いて……離れたところで密かに様子をうかがっていた輝に嫉妬してたらしいよと教えてあげるのでした。
柊がいい男過ぎて辛い……幸せになって欲しい。
それはそれとして、ちゃんと柊が登場してセリフもあるのが嬉しいです。振られた後って影薄くなること多いですからね。
ちょろいのか、重たいのか
そういう少しのデレはあるものの、やはり納得行かない輝。しかも家には叔母も来ており、清水の味方だと言います。
しかし叔母は清水の味方ではないと言い、慌てた清水が「ババア」と口にしてしまいました。
あちゃぁ……それは言っちゃだめだぜ。
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叔母は輝に言います。保護者と子どもの関係から『許婚』になったのだと。
許嫁という言葉に感動する輝。清水はちょろい、と言っていますがそれはつまり結婚まで含んでいるのでちょろいどころか逆に重い気もしますが。
でもまぁそれだけ真剣に考えてくれているってことだな!
で、清水と輝が恋仲になるということは中々複雑な関係になってしまうため、当主が出てこざるをえなかったわけですね。
なにせ清水は当主の元婚約者が駆け落ちして授かった子ども。そして輝は忘れがちですが、がっつり鷹司の血を引いている存在です。彼女に書の才能があれば後継者になっていたかもしれないわけで……。これは周囲がざわつきそうです。
なんつーか……改めて考えてもいろいろと複雑な関係ではあるな。
今までは保護者と子どもだったから問題なかったわけですが、恋仲となるとそうも言ってられません。
清水はちゃんと婚約者としての責任を果たそうと思っていたのでなおのこと。もう保護者として接することが出来ないので離れることを決めた、というわけです。
迎えに来るから、などとプロポーズじみたセリフを言って決めよう……とした清水ですが、そこは清水。当主にバッサリ却下されます。
爆弾発言
出ていくのは輝の方。というのも、この家はセキュリティが弱いです。そんなところに若い女の子をひとり置いておけませんし、モモも散歩好きなので狭い家に閉じ込めるのかとやり込められる清水。
言われれば……たしかにそうだな!
清水の物件はキャンセルされたらしいです。代わりに当主が別の物件を契約し、そこで輝と住むみたいですね。
ちなみに当主やめるそうです。
へえそうか。叔母と姪が一緒に住むならおかしくな……え?
中々の爆弾発言をさらっと述べた彼女は、自分の幸せを追求するんだとか言って、清水の言葉をほぼ無視して今日のところは帰るそうです。
こういうところ見ていると、輝は鷹司なんだなと思いますね。
輝は、しかしそれでも離れ離れになることを寂しがりますが、叔母が帰り際に引っ越しまでの同居生活のことを言われて、まだ時間があるから恋人としてラブラブできる! とやる気になりました。
叔母は姪を手のひらで転がすのがお得意なようで。
答えは大人になってから
引越し準備期間はちょうど春休み。一日ずっと一緒にいられる。その間に何かがあ……あ……。
何も! ありませんでした!
まぁそりゃ、そういうことが起きないように離れるって話だしな。
思っていた両思いと違うことに輝は不満です。
と、部屋で引越し作業をしていた輝のところに清水がやってきます。が、部屋に入ってこなかったりと距離を取られていました。文句を言う輝ですが、いま部屋の中は荷物の段ボールがたくさんあります。暴れてしまえば当然ぶつかってしまうわけで。
段ボールが崩れてしまいました。
あぶなーい!
間一髪! 清水がかばってくれたのと、まだ軽い段ボールだったのでふたりとも無事なようです。
しかし物静かな輝。彼女が望んでいたイチャラブ展開なわけですが……?
清水は輝を見て笑います。輝は顔を真赤にして何も言えなくなっていました。
本当に押されるのに弱いですよね。
キス待ちだと茶化そうとしますが、清水はそれ以上はまったくしてきません。
怒る輝に、清水は自分の素直な気持ちを吐露していきます。
自分が恐ろしい
清水が気持ちを自覚したのはつい最近。しかもずっと両親のことを誤解しており、自分は恋愛してはダメと思い込んでいました。
さらに言えば、名家を捨ててまで駆け落ちした両親。母親は父親が亡くなったことも理解できないほど依存もしてました。おそらく嫉妬や独占欲は強いだろうと彼は思っていました。
一度という壁を越えてしまったらきっと歯止めが効かない。
だからこそ清水は距離を置こうとしている、というわけですね。
ここ、眼鏡がないのでいつもより鋭い目になっているのもポイント!
ドキドキする輝でしたが、清水がメガネを見つけてあっさりと離れてしまいました。
どこまでが彼の本音なのか分からず聞いてみるのですが、早くおとなになれと言われてしまい、結局子供扱いかと怒る輝でした!
だがこの時の清水の表情……。
現代社会の法律があるので、輝は諦めて。
急に現実的!
なんでお前さん、こういうときだけ冷静なんだよ!
おばさんなので、そういうの気になっちゃう。
まとめ
ということで、私がおばさんという話でした。
ちげぇよ!
そうですが、そういうのを実感できるような話ではありましたね。清水の対応はしっかりとした大人として正しく、一応私も大人と呼ばれる年齢なので清水のやり方を応援してしまいますね。
しかしこうなると、次からは別居編? になるんでしょうか。永遠の別れでもないわけですが、今までが近い距離にいたので寂しくは感じそうですね。
輝よりも清水の方が寂しがりそう。
……ありそうだなぁ。
ということで、ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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