【アニメ-MASHLE-】第9話『マッシュ・バーンデッドと加速の魔法使い』――価値がない。必要がない。……そんなことはない。【ネタバレ感想】
前回は前回はあああ! ドットの格好いいようなドットらしいような戦いが繰り広げられてましたね。
そしてついに本格的なバトルが始まるぅっ! という格好いい終わり方でしたね。特にマッシュがいい! マッシュの構え方とか凄く格好いい! セリフも良かったので、ぜひ見て欲しい。
今回は……ランスのバトル描写! それと、ついにきたきたマッシュのバトル! 仮面をつけているけど絶対イケメンだろう相手とのバトルが来ます。
やはりイケメンたちだったり主人公のバトルは面白いですね(ドットは?)
ということで今回も元気よくやっていきましょう!
今回のお話は原作では第3巻になります。ちょっと復習してみたいなと思ったら↓コチラ↓からどうぞ!
前回のあらすじ
お守りと約束。
レアン寮からの攻撃を受け止めるのではなく、こちらから仕掛けようと提案するランスでしたが、そんな折、トムたち多数の生徒が大量に保健室に運ばれていた。全員奇妙な夢を見ており、魔力が枯渇している。
不穏なことが続いているため、レモンがマッシュに手作りのお守りを渡し、無茶しないようにと約束をする。
その夜、見回りに出たマッシュたちは
前話より
守れなかった……。
今回のポイント
熱いぜ魔法バトル。
- 優秀でなければ、認めてもらえない
- たとえ周囲がどう思ったとしても関係ない
シュークリームを一緒に食べよう。ただそれでいい。
ランス・クラウンVSワース・マドル
ランスの前に立ちふさがったのはワース・マドル。意味があるのかわからないほどの小さな丸いサングラスをかけた彼は、3年生。かといってランスが遠慮するわけもなく、速攻で重力魔法を放ちます。
しかし地面に叩きつけられたと思ったワースの体が泥となります。泥を操る魔法によるダミーだったみたいです。
ほほお?
なんか色々と応用がききそうな魔法だなぁ。
床を泥に変えてマッシュたちをばらけさせたのも彼みたいですしね。
建築関係から特に歓迎されそう。
重力魔法に驚いたというワース。そしてたくさんのワースがそこに……どれが本物でしょうか。
襲ってくるダミーを魔法で潰していくランスですが、どれもこれも潰れていくのみで有効打になりません。
こういうダミー系で思いますが、イケメンが増殖するなら一人くれないかなと思います。イケメン眺めてたいです。
(通報スべきか悩むぜ)
いやだってこのワース君も中々にイケメンだと思うんですよ。
それはともかく、ダミーを倒していても切りがありません。全部一気に潰そうと魔法を使ってダミーを潰したランス。が、その背後に現れるワース。ランスの足元が泥で固められます。
そしてランスに向かって飛んでくるのは泥の砲弾。泥というと柔らかそうに見えますが、人の頭ほどもある塊ですし、強度(硬度)も自由にできるんでしょうね……いやほんと便利な魔法ですね。
家造りとか工芸品とか作り放題じゃん(たぶんその方面で彼は魔法を使わなさそう)。
しかし言ってしまうと泥を操るだけの魔法なわけで。これだけ多種多様にできるというのはやはり彼の努力の賜物でしょうね。
って、んん?また出てきたぜクラウン家。
重力魔法と言えばクラウン家、と誰もが思うくらいには有名らしいですね、ランスの実家。だからこそ魔法が使えなくなる病気にかかった妹を排除しようとかいう考えになるのか……でもそういう考え方の両親のもとで生まれ育ったにしては妹は心優しいし、ランスは純真ですね。
良い出自で、もったいない、とワース。七魔牙(マギア・ルプス)に入れと言ってきます。筋はいいし、才能もある、とランスを認めつつも今ランスがいる環境が悪くて可哀相だ、と。
しかしこのアニメの背景もいいですね。
ちゃんと古い施設っぽい質感でしっかりと描き込まれています。
ただたんに綺麗なだけではないこういう細かいところもしっかりされていて……いやほんと良いアニメです。
それとこのワースが喋っている間の仕草もいいよな。
言動に良くあってて、ワースの性格というか思想も伝わってくる。
セリフだけのシーンが続くとアニメだとどうしても音を発さないといけないため、間延びしがちですがこの仕草やシーンの切り替えが入ることで飽きさせませんね。
アドラのことを下に見ているワースのこの表情がまた良い。
ここで彼はこんな事をいいます。
「無価値な人間とつるんでりゃ
テメェまで価値が落ちていく」
これがワースの根幹に刻まれた価値観なんですよねぇ。
強さ=価値で、その価値を高める環境がここには揃っている、と。
決して間違っているとは言い難いですが、ランスは
自分の信念の強さは環境で変わるようなものではない。環境なんて関係ない、と言い切ります。
この考えも決して間違いでは有りませんね。
けど、正直ランスはいろいろと恵まれた環境にいるようなぁとも第三者からすると思うので……ちょっとなんとも言えません。難しい問題だ。
でも「環境なんて関係ない」と言い切って頑張って自分の夢をつかもうとする人は、本当に美しい(強い)と思います。
ランスは、環境に左右されているワースを「二流だ」と言い切りました。
怒るワースのセリフを聞いているのかいないのか。ランスは横向きに重力魔法を使ってワースを壁に叩きつけますが、ワースは壁の中に泥でクッションを作って衝撃を吸収しているため、無傷。
硬いものに叩きつけるからこそダメージになるわけだもんなぁ。
壁の中で笑うワースですが、壁に瓦礫が飛んできます。どうやらランスはその仕組を見破っていたようです。
そしてさすがのワースも瓦礫による攻撃は厳しかったようで、慌てて壁から飛び出します。彼の頬には瓦礫で出来た傷が。
ランスはワースの持論を口にして挑発します。ワースは優れた環境にいるもののほうが強いと言っていました。なのでランスは自分のいる環境のほうが優れているらしいと余裕そうな顔を浮かべたのでした。
相変わらずすっげぇ自信だなぁ、おい。
格好は良いが。
こういう姿だけ見てたらクールで格好いいで終わるんですけどね。
セコンズ
ワースの顔にあるアザは2本。それだけでも優秀な部類に入るんですよね。
イーストン魔法学校そのものも伝統ある優秀な学校です。ここに入れただけでもすごいことで。彼はそんな中でも優秀な存在しか入れない七魔牙に所属できたわけで。そしてそれは才能にあぐらかかずに彼が努力してきたからこそで。
だからこそ自分は強くないといけない、と。まるで強迫観念のようです。
そして彼は紫色? ピンク色っぽい液体の入った試験管を取り出します。それは他の生徒から抽出した魔力の濃縮液なんだとか。トムたちが魔法が使えないくらい魔力が枯渇していたのはそのせいなんでしょうね。
しかし漫画ではわかりませんでしたが……すごく、体に悪そうですし不味そうな色ですね。
なんかすっごく甘ったるそうだが、まずかったりはしないんだろうな。普通に一気飲みしてるぜ。
ワースの魔力が跳ね上がるのを、ランスは冷静に眺めます。ワースはランスの主張と自分の主張、どちらが正しいのかを証明すると言って「セカンド」と言いながら泥で巨大な化け物を生み出しました。
と、ここでご丁寧に説明してくれています。
魔法には段階があるようです。
- 基礎魔法←授業でやっている魔法のことと思われます
- 固有魔法←たぶんドットの爆発魔法や、ランスの重力魔法のこと
- 条件魔法←第8話でドットが使った時限爆弾がおそらく該当
- セコンズ←2本線の中でも限られた人だけが使える高等魔法
今後はこのセコンズがよく出てくるようになるので覚えておきましょう!
しかし格好いいな、セコンズの魔法!
ワースのセコンズは『マッドロデビルス』です。厨二ネーム最高です。
ワースは言います。セコンズは価値のある人間にしか使えないんだ、と。
人の価値とは――
ワースの脳内に声が響きます。それは彼の父親の声です。人の価値はどれだけ成功したかで決まるんだ、という父の教えを受けたワースは努力を重ねるのです。
なにせここは魔法の世界。魔法が全てなので、魔法の技量が物を言います。魔法の才能がある人間には価値がある、と。ないなら価値がない。
その教えを受けたワースは「価値のある人間」になるために努力を重ねていきます。
ワース……嫌な奴と思ったけど、こういうの言い聞かされて育っていたら……まぁ仕方ないかとは思うなぁ。親の言葉はデカいぜ。
だから彼にとって『価値』というものがとても大切で、そのためにどうするべきか考えて行動し続けてきたわけですね。自分に言い聞かせるように自分は価値がある、と。だから価値のない存在とつるんでいるランスにこの魔法はやぶれない、と。
巨大な泥の化け物がランスに襲いかかりますが、ランスはそれを冷静に避け、マッシュたちの話をします。ランスはマッシュたちのことを劣等生とは思っていないんですね。
マッシュのおかげで大切なことを思い出せたランス。彼は文句を言いつつも、マッシュたちのことを認めているんですよね。
なにげに「やつ」じゃなくて「やつら」と言ってるからな。
そしてなんと! ランスもセコンズを発動します!
魔力の濃縮液も使わず。そしてワースよりも2年下の学年だというのに、です。
何やら出現するポール。魔法の名前も『トゥーチャー・ポール』。
ワースの魔法である化け物が動きを止めます。その周囲を囲むポールに体を引っ張られているみたいです。
それぞれが磁力もっててって……あー、えぐいなこれ。
魔法の相性もあるでしょうが……えぐいですね。
重力に引っ張られて霧散する泥の化け物。その様子にワースは呆然とします。彼にとって負けるということは無価値な人間であると認める行為ですからね。
しかしほんと、ワースの父親は人間としてはアレなんですよね。暴力行為はないみたいですけど精神的暴言が酷い。ワースがいくら努力しても「自分にとってワースは価値がない人間だ」とハッキリ言うんですからね。私が傍に行ってなぐさめてあげたいくらいです。
ワースを作った価値がない、とか完全に子供を道具扱いしてます。これは色々と性格に影響しますよ。
自分は価値のない人間なのかと思いかけた時、ランスが拾った参考書をワースに投げます。その参考書はとても読み込まれていたようです。表紙やページのよれとかでどれくらい読み込まれたのかって分かりますからね。
ランスはその参考書を見て、ワースがどれだけ努力を重ねてきたのか察したのです。そしてその言動から、どういう環境で育ったのかも……たぶん、家を出る前のランスも同じ様な環境だったのでしょうねぇ。
ランスの親は世間体や自分の立場に価値を見出していました。
きっと、妹という存在がなければランスもそういうものに価値を見出し……いえ、それ以外のものが無価値に見えたのかもしれません。
ランスの価値観では、ワースの言動は好ましいものではありません。けれどもワースの努力はまぎれもなく本物で、その努力を彼は認めるのでした。
そしてワースもまた認めるのです。本当は価値のある人間になりたかったわけではない、と。本当は、ただ――。
認めてほしかっただけなんだよなぁ、うぅ。
原作でもアニメでも、ハッキリと言葉にされてはいませんけどね。
このあとのワースのセリフと、声がいい!
ランスに向かって悪態をつくんですが、ちょっと声が震えているのが……良い! これはアニメならでは。
そしてさらに注目していただきたいのが、漫画と同じようにあえて顔のアップではなく、やや離れた位置からワースを描いているところです。
一人ぽつんと佇んでいるワース。若干上を向いているだけで表情を読み取るのは難しい……けれど、それが良い! ここを原作と変えて顔のアップにすることも可能だったでしょうに、一緒にしているのは敬愛も感じられるし……それにファンとして、どんな顔をしていたかは見たいけど見えなくて良い、とも思うので。
完全一致しているシーンを見比べたい方は、原作の↓第3巻↓をどうぞ!
マッシュ・バーンデッドVSアビス・レイザー
キレイに畳まれて置かれた服。ご存知、主人公の制服ですね。
マッシュって押戸か引き戸か間違うくせに、こういうところ几帳面だよな。
根が真面目で素直な子ですからね。
準備運動するように軽くジャンプしているマッシュ。そのペタペタという音が広い空間に響き、ぎゅっという力強い踏み込みとともにマッシュの姿が消えます。
このマッシュルは魔法の世界の話ではあるんですが、このマッシュの肉弾戦描写が本当にすごい! 格好いい! マッシュの筋肉の付き方もですが、その動かし方も美しい。
それを避けるアビスは中々ですね。剣を抜くのを見ても、魔法使いでありながら剣士というめちゃくちゃ格好いいポジション。
というか、他の子たちが杖を使っている中、アビスは杖の代わりが剣なのかもですね。
アビスが素早く動き、マッシュの体に傷をつけます。どうもアビスの魔法は速度を上げる魔法のようです。←が現れてそれにアビスが乗ると彼の動きが早くなりました。
そしてまた傷つくマッシュの体。アビスはこれでも挑んでくるなら手加減はしない、と警告します。
マッシュは関係ないとアビスを見つめます。アビスがどれだけ強かろうと、関係ない。だって友達(レモンちゃん)が囚われていますし、家族と平和に暮らすためにも神覚者にならないといけません。
アビスはマッシュが以前、家族のためにと言っていたのを覚えていたのでしょう。その理由に虫酸が走るとあの奇妙な目を輝かせます。漫画ではこの時点では不思議な文様ではなく、ただ凄んでいるだけの描写なんですが……でも色もハッキリとついていてより不気味な感じが出ていて好きです。効果音も良い。
アビスが本気を見せろと言いながら、何か幻影を映します。そこには意識を失っているらしきレモンちゃんの姿が。魔力を奪われているみたいですね。
あと30分もすれば魔力が完全に奪われて字は消えて一生魔法が使えなくなる、と。
この魔法の世界において魔法が使えなくなることがどういうことか。分かっていてアビスはそんなことをマッシュに言うのです。大人立ちが同じ立場になるから嬉しいだろう? とね。
マッシュはそんなアビスに「仮面を叩き割る」と言います。ランスと違って敬語は使ってますけどね。
いやしかし、こういう剣士キャラ! それも速度重視のキャラってやっぱり格好いいよなぁ!
目にも止まらぬ速さで行われる剣撃に、マッシュの体がどんどんと血だらけに。
しかしほんと、治安の悪い学校ですが……まぁ。私たちとは常識が違うでしょうしね。
腹筋を鍛えよう!
理想を語るのは誰にでも出来る。マッシュは所詮口だけで誰も守れない、というアビスの剣がマッシュのお腹に突き刺さります。
うあああっ痛そう……どころの話じゃない!
しかしアビスは異常に気づきます。マッシュに突き刺さった剣が、抜けないのです。
抜けないって……まさか!
そのまさかです……そう、腹筋!
マッシュのあのBGMがかかりはじめ「つかまえた」と顔を上げるマッシュ。腹筋に力を入れて剣が抜けないようにしたわけです。
そして頭突きによってアビスのか面が割れました。現れたのはやはりイケメン。銀髪? をポニテにしてますが、何よりも目立つのはやはりその左目。漫画ではここでようやくこの文様が浮かんでいる様子が描かれます。
ちなみにこの頭突きで巻数が変わって、目のことが発覚するのは4巻みたいだぜ!
目のことが発覚する4巻も読みたくなったならば↓こちら↓からどうぞ! アビス君格好いいぜ!
マッシュがアビスの目を見て驚き……「充血してる?」と首を傾げ、とたんに格好いいBGMが止まります。
アビスからするとその目は好ましいものではないみたいで「知らないのですか」とマッシュに聞いてます。マッシュは知らないので素直に頷き謝ります。謝られたアビスは逆に困った感じです。
その目は『イヴル・アイ』。相手の魔法を一時的に使えなくする目なんだとか。
初登場のフクロウ小屋でランスが魔法使えなかったのはそのせいか!
それと、マッシュが魔法使えないことに気づけたのもこの目があるからでしょうね。
魔法がすべてのこの世界においては誰もが恐れるだろう目ですねぇ。魔法ばかりの世界で相手は魔法使えないのに自分だけ使えるとか強すぎです。アビスはその目のせいで周囲から避けられ続けてきたのでしょう。目の力を誇っていると言うより、悲しそうです。
マッシュはしょんぼりします。そんなすごそうな目ですが、魔法の使えないマッシュにはまったく意味がないからですね。アビスは「目が効かなくて」と謝るマッシュに笑います。そんな反応されたの初めてなんでしょうね。
魔法が使えるものたちから忌み嫌われてきたアビス。それは親からも、です。
剣を拾い、再び顔を上げたアビスは「生まれてこなかった方が良かった人間もいる」と淡々と語ります。
ここ、アニメと漫画では表情が違うんですよねぇ!
うむ。漫画のほうがちょっとさびしそうと言うか悲しそうと言うか。
アニメのほうが無表情という感じですね……けど、カラーであったりSEだったり声だったりもついていて、そういうもので寂しさが表現されてますね。
漫画はやはり音声がないですからね。その分表情で描いた感じなのでしょう。どちらの表現もいいですねぇ。
ほおほお、表現方法が違うのか、気になるぜとなった方はマッシュルの第4巻をどうぞ! 漫画の方も大きい表情変化があるわけではないんですけどね。
こういう生い立ちを聞いていると、アビスが丁寧な口調なのもなんか刺さってくるんですよねぇ。キャラ付けとして丁寧口調がとても似合っています。
マッシュはただ無言。変に言葉を発しないのがこれまた良い。
アビスのセコンズ
そしてアビスがセコンズ(フォースフィールド)を発動させます。なにやらドーム状のようなものが現れました。
あれ?
さっきまでは青い矢印だけだったのに赤い矢印もたくさん現れたな?
そんな赤い矢印がマッシュの体に浮かび上がった……かと思うとマッシュの動きが遅くなります。が、アビスは相変わらずの素早い動きでマッシュに近づきます。
術者以外の人間の動きを遅くする。そんなフィールド。
うわ出た、厄介なやつ!
険しい表情で「二度目はない」と言うアビスですが、マッシュはゆっくりと拳を床に叩きつけます。速度が落ちているにも関わらず、床が割れます。
地下なのに暴れ放題です……まぁ、そこらへん考えてないでしょうし、マッシュならなんとでもなりそうですけど。
アビスはパワーに驚きつつもそれくらいで自分は止まらないとそのまま走り抜けますが、マッシュが一歩踏み込んで拳を突き出してくるので、アビスは慌てて剣で受け止めるもののなんと剣が折られてしまいます。
床を叩き割ったことによって床が真っ二つになり、そのことによってアビスの移動ルートをまっすぐに絞ったわけですね。一度逃げようとしたアビスですが、マッシュが足を踏んで逃げられないようにしてました。
炸裂するマッシュの拳!
この瞬間にかかる音楽が本当に良いんですよねぇ!
マッシュゥウウウ!
アビスの体が吹き飛び、セコンズのドームを突き破って天井にぶつかります。こんな方法でセコンズが破られるなんて。
次元が違うと思うアビスですが、彼にも負けられない理由があります。なんとか抗おうとしますが、その後は一方的な展開になります。
シュークリームを一緒に食べよう
勝敗が付いた二人。
倒れたアビスが静かに語ります。普通に生まれてきたらどうなっていたのか考えてしまう、と。
生まれた瞬間から目が発動したわけではなく、物心ついた時に突然発動したみたいです。
しかし顎から喉にかけてのラインがいい! 色っぽい! やってくれたな!
どこに注目してんだよ! そしてなんで怒ってるんだ!
彼の両親の姿が回想シーンで描かれるのですが、表情がごまかされることなく、ちゃんと描かれていました。漫画の方では表情はぼかされていましたが、アニメではハッキリとアビスから目をそらした感じですね。
魔法が神から授かったもの、という考えがあるのでそれを否定するその目は多くの人々にとって「悪魔の目」だったからです。
一概に両親を責めるのは難しいですよねぇ。
いやそれでもと言いたいが、子供が周囲からどんな目で見られるかも分かるしな……世界の常識と戦うのは難しいぜ。
アザのない子供が間引かれるのが常識の世界。アビスは存在が周囲に知られないように地下牢に閉じ込められたようです。
食事だけは与えられていたみたいてすが、その食事量も徐々に減っていくのがアニメでは描かれています。漫画にはなかった描写です。
そしてアビスは……両親から殺されかけました。
アビスが生きているということは、結局殺せなかったのでしょう。隠さずに学校に通わせたのは、殺そうとした罪悪感だったのでしょうか?
ここらへんは特に描写がありませんが、どちらにせよ。アビスと両親の関係はもう完全に壊れた、と言えます。
自分は生まれてくるべきではなかったと思ったアビスでしたが、そんな彼を必要としてくれたのがあの人形の魔法使い、アベルでした。もちろん、利用価値のある道具と思われているのは分かっていても、アビスにとっては救いだった。
けどアビスはマッシュに負けてしまいました。期待に応えられず、利用価値がなくなってしまったと悲しく笑うアビス。
そんなアビスにマッシュは言います。マッシュは自分が恵まれてきたと分かっています。だから同じ様な境遇でありながらも、アビスの気持ちに寄り添うことは出来ない。
けど友達になろうと。そう言いかけたマッシュをアビスは遮ります。マッシュは素直で良い子だ。それでもこの目がある限りいつか気持ちは変わるだろうと。
アベルの実力を知っているアビスはマッシュにこの先に進むのは止めたほうが良いと言いますが、マッシュが止まるわけはありませんよね。それと「変わらない」と続けました。
「僕の君に対する態度は変わらないよ」
たとえその目がどんなもので、周囲がアビスのことをどう見ようとも。
うおおおおっマッシューーーーー!
そう。マッシュは魔法が使えなくても、そうやって育ててもらえたんですよね。
今度は一緒にシュークリームを食べようと言ってから、マッシュはアベルの元へと向かっていきます。
アビスはそんな彼を見送って笑い、ずっとアビスがつけていた仮面の左目部分が割れるのでした。
まとめ
今回は……なんというか。可哀相な子達のお話でしたね。どちらも魔法が絶対であるがゆえに苦しんでしまった。けど本質的にはきっと良い子なんだろうなと思える。
だなぁ。
ワースってやつは最初どうかと思ったが、事情を知ると嫌いになれもいぜ。
アビスは元々良い子っぽい感じはありましたが、中々な人生送ってきてますよね……まだ10代なのに。
親からずっと価値がない存在だ、と言われ続け。なんとか価値があると認めてほしくて努力を重ねたワース。
その目を突然発言させてしまったがゆえに忌み嫌われ、実の親から殺されかけたアビス。
重たい……重たいよ!
けど、そんな重たい過去のアビスですらも拳で粉砕したマッシュはさすがですね。今回の戦闘は最初から最後まで格好いいの一言につきます。
次回は……安心してください! ドットの回ですよ!
では、ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
ドットの扱いひでえな!
でも次も楽しみだぜ、まったなー!
ワースとアビスが好きになる格好いいバトルが繰り広げられる第9話が見たくなったならば↓コチラ↓から!
漫画でみたいなぁ、という方は3巻と4巻です!