【夏目友人帳1期】第五話『心色の切符』――何となくで見つけた、何となく仲が良い友人たちの話【アニメネタバレ感想】

前回は……本物の神様が出てきました。神様だったけれど人に閉じ込められて恨み、妖に落ちてしまったという……ただ人の子が好きで一緒に遊びたかっだけの神様が。
妖に落ちて孤独になり……けれど最近また知り合った女生徒との繋がりできて。
露神の話によく似てましたが最後は確かにちゃんと通じ会えたかなという感じのいい話でした。
今回は……今回も、レイコの忘れ物、ウッカリに貴志が巻き込まれていくというお話。ですが学校での話もやっぱりちょっとありますし、仲良くなっていく感じが良いですねぇ。
友人帳らしくまさしく友人のお話です。
バトル的なのはあるんですが、やっぱり憎めない妖に気づくと「しょうがないなぁ」と思ってしまう……いえ、しかし今回の妖はちょっと苛立つかも(笑)。
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前回のあらすじ
夏の定番肝試し……けど爽やか。
夏目は笹田に強く言われ、気は進まないが旧校舎での肝試しに向かうことになり、ニャンコ先生は面白そうとついてきた。
笹田から旧校舎に関する逸話を聞く。神様を強欲な商人が閉じ込め、神様は人を恨み悲しんで妖になってしまった。
肝試しが始まるが、生徒たちが姿を消していく。
そんな中。笹田と合流できたが、「見えないものが見えてるんじゃないか」と聞かれる。
笹田は以前、旧校舎で母の形見であるお守りを落としてしまい、必死に探していたことがある。それをこの旧校舎にいる神様が見つけ出し、渡してくれた。
その御礼を笹田は言いたがっていたが、神様が会ってくれることはなく……夏目にそういうものが見えるなら手伝ってほしかったのだと言う。
そんな中、別行動していたニャンコ先生が屋上にやつがいると伝えてきた。夏目は屋上へ向かい、思いを込めて名前を返した。その時、笹田に優しく触れる神様――時雨の姿がかすかに見えた。
前話より
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今回のポイント
なんとなく。
- レイコの忘れ物はたくさん
- 言い争っても友達だから
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なんとなくで過去を追いかける
いつもの穏やかなBGMともに、貴志が住んでいる家が映ります。いつも思いますが、大きい立派な家ですね。

蝉の鳴き声……ニャンコ先生のスイカ……夏って感じですねぇ。
貴志は何やらレイコの遺品が入った箱を開けて中を確認しています。探しものと言うより、なんとなく、だそうです。

ああ。妖怪たちに名前を返すとレイコのことが思い浮かぶもんな。そりゃ段々とレイコ本人に興味持ち始めるよな。
私が貴志の立場でも気になります……特に彼は律儀で優しい性格みたいですし。
図書館から借りた本を返し忘れてそのまま遺品に入ってました。以前からニャンコ先生はレイコはズボラだったと言っていたのでその一つでしょう。そして切符を見つけます。
で、タイトルの「心色の切符」が出てきます。
学校でその切符を見ていると、クラスメイトのいつもの二人、西村と北本が勢いよく話しかけてきます。何やら喧嘩したようで平等な意見として貴志に聞いてきたみたいなんですけど。

その内容がきつねうどんのきつねを先に食べるか後で食べるかって……どうでもよすぎる。

どうでもいいことで喧嘩できるほど仲が良いってことなんでしょうが……巻き込まれた貴志は不憫。ちなみに私は最初にもひとくち食べて途中にも食べて、最後の方にも残ってたりします

お前さんの食べ方はどうでもいい!
そもそも「きつね」と油揚げのことを言わないのではと貴志が言いますが、二人にとってそれはどうでもいいそうで言葉が被ります。仲良いな。
ですがそんなことで「絶好だ」とか言って去っていってしまいます。困る貴志。
それを見ていた笹田が「くだらない喧嘩」と言いました。うん。言い方きついですが本当にくだらない。
笹田が落ちた切符を拾ってくれましたが、気になるらしく詳しく聞いてきます。――ついてきそうな予感。
放課後、こそこそとバス停に来た貴志に声をかける笹田。やっぱりついてきましたね。

若干うざい系のヒロイン……でも昔からあるタイプといえば、そう。音は悪い子じゃないですし、貴志は積極的に行くタイプじゃないのでこうなりますよね。

って、田沼が手助けしてくれたな。
うーん、田沼といい感じに仲良くなってるんでしょうか。良いアシスト! そして貴志は無事に1人で向かうことが出来ました。
ですがなんでそんなに気になるんだと聞いた時に顔を赤らめている笹田はちょっとかわいかったです。……青春?
のどかな夏と妖
バスが走っていくのですが周囲の山々が描かれて……和みます。
たどり着いた駅も古ーい感じでこれまた趣があります。ニャンコ先生がすでにそこにはいました。駅はもう廃線になったようですね。

個人的に相合い傘が落書きされてるところに時代を感じますが、今の子は相合い傘描いたりするんでしょうか。
廃線を歩いて辿っていくようです。結構な距離ありそうですが……体力あるなぁ。若さでしょうか。
なんでまたこの駅に……とか言っていたら駅の改札に座る妖が一体。ちょっと大きい毛むくじゃらの……マスコット的な子ですね。

……おい、寝てるぞ?
見た目通りののんびり屋さんみたいです。
ですが貴志に気づいて「レイコだ」と言ってますのでレイコ関係なのは間違いないですね。そしてあまり見た目にこだわらず、臭いだけでレイコだとはしゃぐので低級妖怪という括りにはいるんでしょうかね。
声の感じといい反応といい……うん。これは悪い子ではない。
その後嬉しさでぶんぶんと貴志を振り回しますが……テンション下がったら話を聞いてくれたみたいで、ようやくレイコじゃないと分かってくれました。ただやはり匂いが凄くにてるんだとか。それは妖が見えるということも関係してるんですかね。
さんと、という妖がどうしてレイコを待っていたか説明してくれるんですが……全く分かりません。説明が下手くそみたいですね。
ですがレイコと関わりがあるということは友人帳に載っていて、名前を返せば思念の一部を見れるのでそれで分かるのではとニャンコ先生が言ってくれたので実行してみることに。

そしていつも思いますが、名前を返す時の貴志の目とか髪の揺れとか文字の動きが……キレイですねぇ。
どうやら、さんとには「みくり」という妖怪の友だちがいるようですが、喧嘩してしまったようです。それで仲直りのために一緒について行ってあげるとレイコは言ってくれたようなのですが、明日ねーと言いつつ来なかったという。

みくりがなんで怒ってるかもわからないのか。
何かレイコに事情があったのか……それともただのズボラか。今となっては確認できませんが。
隣の駅……それが霧ヶ沼。
もちろん貴志は行くと決めますがもう日も暮れていて遅いから明日、なんてレイコと同じことを言いかけてさんとがしょんぼりします。なので、今日そのまま行くことになりました。結構遠いそうですけどね。
苛立つか和むかは両極端に分かれそう
駅まで歩いていきますが、途中の会話ややり取りがこれまた面白い。レイコが来なくてもイケばよかったのにとにゃんこ先生が聞くと「約束したから」と呑気。
歩いている途中で変な木の実を食べて体を震わせているさんと。ニャンコ先生がコレを愛らしいと見るか鬱陶しいと見るかだなと言いましたが、さんとはまさしくそのたぐいでしょうね。

俺っちはちょっと……うっとうしいかもしれねぇ。

私は基本可愛らしい……で、苛立ってる時はうぜぇ、ですかね。
貴志は愛らしい(仕方ないな)みたいな優しい目をしてます。ほんとこの子お人好し。
貴志が聞きます。みくりに会ったら何を言うんだとね。そう。謝り方って大事ですよ。特にもう何十年と経ってしまったわけですし。
何十年と時間があったのに、なんと言うかも考えていないようで……逆に苛立たせるだけではとニャンコ先生は会わせないほうが良いんじゃないかと言います。私も思ってしまいますね。
もちろん、貴志はそういうわけにはと、さんとに考えておくように言います。

まぁ、会わせないのもまた一つの選択肢ではあるよな。
何ていう会話をしていたら、怪しい雰囲気が漂い始めました。
さんとダメ派?
地鳴り……ニャンコ先生いわく、怨念。枯れ木? 木の陰? みたいなのが出てきて襲いかかってきます。

ただ、人間の貴志にというよりまっさきにさんとに襲いかかったので「?」とはなりましたね。
ニャンコ先生が斑になって助けてくれますが、どうやらみくりが地霊に憑依されてしまったようです。地霊は怒りや憎しみを好むそうなので、みくりにはそういう感情があったということです。

みくりがさんとを憎んでる可能性が出てきたな。
なので先生は会いに行かないほうが良いだろうと言いますが、さんとはみくりの名前を叫んでます。大事な友だちなのでしょう。……だったらレイコを待たずにやっぱり会いに行くべきでしたが約束を守ろうとするのもきっとさんとのいいところなんでしょう。
貴志は悩んだあと、行くことに決めました。
みくりはでかいのか小さいのか、それが問題だ
しかし本当にニャンコ先生は面倒見が良い。
たどり着いた場所には深い霧が立ち込め、夏とは思えないほどに寒い。怨念のせいらしいです。
みくりを呼びます。さんとにどんな姿か聞きますが……まぁあのさんとですのでよく分かりません。
田んぼ? から触手が出てきてニャンコ先生が引きずり出しますがかなりでかいナマズでした。

おいさんとぉ! 話しがちがう
しかしこのみくり(+怨霊)は力がかなり強いのか、ニャンコ先生もひきずられ……貴志が触手で巻きつけられ、友人帳をよこせと言われます。
友人帳が入ったポーチが落ちてしまい、奪われるか! というところでさんとがそれを護ってくれます!

さんとー! ここにきて活躍してくれた!
レイコのだから、と護ってくれたうえで「自分が悪かったから戻ってきてくれ、みくり」と必死に呼びかけてます。触手で叩かれても決して友人帳を渡さず、かといって友を憎むこともなく……心の底からいい奴。
で、ニャンコ先生が隙をついて襲いかかるんですが、これがまた格好いいので、先生の活躍とさんとの活躍を見たくなった方はぜひ↓本編↓へ!
そしてみくりの巨体は消え失せ、なんか小さいのが沼に戻っていったようですが……。

あ!ちなみに友人帳はちゃんとさんとが返してくれたぜ!そのまま奪っちまってもおかしくはない代物なんだがな。

さんとにはそんな発想すらなさそうです。
ニャンコ先生は地霊とともに沼の底にみくりは消えてしまったのでは……と言いましたが、小さな影が近寄ってきます。
なんなんだ? と話しかけてくるオタマジャクシみたいな(なまず)妖。コレが本来のみくりらしいです。たしかに大きくはない。……ちょっと可愛い。
さんととは真逆のせっかちっぽく勝ち気な性格みたいですね。真逆だからこそ仲がいいんでしょうか。
喧嘩の理由は友達のため
で、話を聞くとどうやらきっかけはレイコのせい。人間に名前を取られるなど妖にとって一大事。だからみくりはそのことを怒ったわけです。

ああ……それは……さんとが悪い。
さんとの友達なので良いやつとは思ってましたが、みくりもただ友達思いな妖でした……言動はツンデレっぽい。
さんとは気に病んでたんだぞと貴志がフォローしてあげますが、それもバカだと言います。だったらさっさと謝りに来い、と。

それは……そう。さんとが悪い。
さんとにみくりという友達がいてよかったなと思っちゃいますね。じゃないと野垂れ死んでそう。
貴志がみくりを止めようとしますが、ニャンコ先生によく見ろと言われます。みくりに怒られているさんとですが、どこか嬉しそう。……そう。とっくに仲直りしてるんですね。
夏目レイコという人間
夜、家に帰ってきた貴志はまたレイコの荷物を見ていました。もとに戻すんだ、と言う彼にニャンコ先生は「レイコに特別な理由なんてない。ズボラなだけだ」と言います。
借りっぱなしで忘れていた本。それを開くと……中からいろんな物が出てきて……貴志はガックリと項垂れます。
祖母と孫。
妖が見えることだけは一緒でも、性格はまるで違うみたいですね。
次の日。学校に行くと笹田が「アレ見て」と昨日喧嘩していた北本と西村が楽しそうに話しています。

なんかみくりとさんとを思い出すな……関係性はまた違うが、勝手に喧嘩して勝手に仲直りしてる感じが。
そのあと、笹田から昨日はどうだったのかと聞かれそうになって逃げた貴志は、廊下で1人考えます。
親友。
今までろくに友だちができなかった貴志からすると、不思議で……けど憧れる存在でしょうね。
と、そこに田沼が通りかかります。お礼を言うと笑って困ってたみたいだから、とさらっと言ってくれます。

この二人は本当に気が合いそう。
みくり&さんと、西村&北本とはまた違う感じのね。

会話は少ないけど、いい関係だよな!
そして青空を飛ぶ2羽の鳥と……あの駅が映し出され……EDへ。
このEDへ繋ぐ余白が……得も知れぬ感慨があっていいですねぇ。やっぱりなんか落ち着きます、このアニメ。
まとめ
ということで、今回は人間たちの友人、妖たちの友人、妖と人間……みたいないろんな組み合わせの関係が出てきた気がします。
あとひたすらレイコがズボラだなっていう(笑)。

いろんな友達関係があるって話だよな。

どの関係性も素敵ですが、個人的には田沼と貴志の穏やかなやり取りが一番好き。
そして最初はすごく孤独だと思ったレイコですが、実はそんなことがなさそうですよね。……まぁ、人間たちの中でははぶられてたかもしれませんがね。特に村では特殊な集団意識ありそうですし。
あと今回はのんびりとした田舎の風景もまた映し出されて……そこも素敵でした。次回以降もそういう景色見れたら良いなぁ。

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
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