【死に戻り令嬢のルチェッタ】第23話――泣いている。泣いていない。さあその顔を見せて【ネタバレ感想】

前回は女性陣のお話でした。
カイルとハイドが子供の頃からの知り合いとは分かったものの、突然カイルを攻撃しだした原因は分からず……ただエリーナの事業の染め物に関してはルチェッタ大活躍でしたね。
しかも女性だけがきゃっきゃうふふするお話かと思いましたが、マウントしてくる夫人がいて……三角関係なお話かと思ったら、ただルチェッタを試しただけで応援してくれる夫人ができたという……まぁ社交界にルチェッタの居場所ができそうなお話でしたね。
ルチェッタは貴族として誇り高い心は持っていましたが、社交性は皆無でしたからねぇ。
しかもカイルへの愛情を示してましたし……この二人のすれ違いは一体どこまで続くのか?
な、なななんと今回は!? ちゃんとカイルが婚約者っぽいことをしますよ!
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前回のあらすじ
ちくちくちくちくちく。
カイルと新聞社社長のハイドは子供の頃からの知り合いだった。しかしある時から突然カイルを攻撃し始め、カイルにも原因はわからない。
その原因が別ればカイルを助けられるのではと考え込むルチェッタのもとにエリーナが助けを求めてきた。染め物を広めるための重要人物、ジッフェ夫人と会う約束がとれたがルチェッタも同行するようにと言われたのだ。
ルチェッタは友人のためと頷きジッフェ夫人の元に向かうが、夫人はカイルのことをよく知っているのは自分だとルチェッタに見せつけるようにいろんなことを言ってマウントを取ってくる。
ルチェッタは苛立ちつつも、カイルのことをしっかりと分かってくれる人が他にもいたのだと知って「良かった」と心から安堵し、その姿を見たジッフェ夫人はルチェッタの人格を理解して、二人に協力してくれることとなった。
前話より
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今回のポイント
私は一人でも大丈夫。
- 賑やかな誕生日は婚約者の腕の見せ所?
- キミに贈るプレゼント
- 泣いてない! 泣いてる!
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ルチェッタの誕生日
表紙は眠っているルチェッタから。ただ単に寝ている姿を表紙に持ってきただけかと思いきや、これがしっかりと本編の内容に即してました。
本編速攻でルチェッタは夢見てます。それは亡き母親との話。

うぅ、ベッドで寝込んでいる母親の姿を見るに、病気か。

母親は幼いルチェッタを残すことがとても不安だったみたいですね……まぁ分かります。あの父親は頼りなさすぎる。
今の所1番私が嫌いなのはルチェッタの父親です。自分が無能なせいで娘が望まぬ結婚することになったのに娘への申し訳無さも反省も見えない。……という父親への私のプンプン具合は置いとくとしても、母親が残してしまう娘を案じてしまうのはよく分かりますね。
しかし責任感がありすぎるルチェッタは、だからこそ母親を心配させないようにより弱みを見せられなくなって……という感じみたいですね。……やっぱり父親が悪い気がする。
一人でも大丈夫、と思いながら今日も目が覚めるルチェッタ。そしてメイドのサラからもうすぐルチェッタの誕生日のことを言われてルチェッタは笑うんですが。

最初にこのルチェッタの笑顔を見た時、なんか違和感あったんですよね。

あー、たしかになんか……綺麗すぎる笑顔だな?
なんかあんのか?
一方でカイルはロイに話しかけてます。話題はもちろん、ルチェッタの誕生日プレゼントについてです。
ここで『婚約者として』ではなく『パトロンとして』というところがポンコツカイルっぽいですね。
お札ばらまきながら登場、という最悪な方法はしないようにとロイ君が言ってくれてよかったです。
そして……ルチェッタの誕生日ということで集まるルチェッタ好きの3人組。彼らはルチェッタに最高のドレスを贈るために話し合っていたらしいです。フラムの織物でのドレスでしょうか? 楽しみですね。
それはさておき、ルチェッタへのプレゼントを何にするか探りをいれるカイル。それぞれ「友達マウント」と「婚約者マウント」に「幼馴染マウント」を取り合います。

だが、幼馴染がやっぱり強いな。今まで何度もプレゼント贈ってきた実績もあるしな。
エリーナとカイルがうっと詰まっている争いを眺めているロイ少年。くだらない争いだなぁと思ってます。君は正しい。
ルチェッタの誕生日は一大イベントで毎年とても盛大に祝うそうです。そして忘れてはなりませんが、彼は公爵家の令息。今までのプレゼントと被らないと良いね、などとあからさまな挑発してきます。
カイルは見事にその挑発に乗ります。豪華で壮大で唯一性のある贈り物を、と街を歩いていたカイルは何かを見つけてコレだと思いますが……何かはここでは描かれてないですね。
賑やかな誕生日
後日、ルチェッタも交えて4人でお茶を飲んでいるようです。

すっかりこの4人仲良くなりましたね。
ドレスをみんなで贈ろうとしても遠慮がちなルチェッタにエリーナが「友達としてフラムを広める助けと思って」と言うとルチェッタは断れなくなります。

友達ってのは前回ルチェッタが照れながら確認してたことだもんな。
友達というワードでドヤ顔するエリーナが可愛い。
カイルは悔しがってルチェッタを見ますが目線を逸らされます。ショックを受けるカイルでしたが、ルチェッタはジッフェ夫人に『(カイルへの)愛ね』なんて言われたので照れただけですね。

つまりいつものすれ違い。
その後、ルチェッタの誕生日の話になるのですが……笑顔のルチェッタを見てカイルは何か違和感を覚えました。
私だってちゃんと違和感感じ取ったから!(どや)

おまえさんまで張り合いに参加してどうする!?
そして別の夜会にて、カイルはルチェッタの笑顔について彼が悩んでいると声をかけてくる方が……それはルチェッタの伯母上(父親の姉)です。
褒めるカイルの言葉をすげなく流す伯母上。ここでルチェッタの誕生日の話になります。伯母もなかなか動けないようで、代わりにプレゼントを渡して欲しいと頼まれたんでした。
そこで聞くのです。ルチェッタの誕生日は……彼女の母上の命日でもあるのだと。
だからルチェッタが悲しい記憶を幸せで塗り替えられるようにと、より賑やかに祝うそうです。

母との思い出や今までの誕生日を語るルチェッタのシーンがあるんですが……どんな思い出でなのかは↓本編↓でご確認を!
ルチェッタも賑やかな誕生日が嫌な訳では無いし、屋敷のみんなのことは好きなのですが……それと母への思いはまた別で。
話を聞いたカイルは自宅で何か考えます。そして机の上においた何かを目にして。
豪華な誕生日でも消せない想い
みんなから一生懸命な贈り物をもらって祝われるルチェッタ。楽しそうに笑っている……ように見えます。

カイルの贈り物は……ルチェッタの等身大の金の像?

たぶんロイ君は「止めたほうが良いと思いますよ」とでも言ってたでしょうね。
昔から彼女を知っている人たちがそんなルチェッタの違和感に気づかないということは、わずかな差なのか……むしろ近すぎて気付けないなにかなのかも知れませんね。
風にあたってくると外に出たルチェッタを追いかけるカイル。もう一つの贈り物をします。
それはゾエトロープというもので、カイルの部屋にあったものです。彼が研究に出資している技術者が作ったもので、回転させると絵が動いて見えるというもの。
そこに描かれていたのはなんとも味のある絵柄で……女性と子どもが描かれています。
カイルが描いたみたいですが、ルチェッタと母親をイメージしたものみたいですね。

わざわざ伯母から絵を借りて模写したのか!
やるじゃねえか!
ルチェッタは誕生日を明るくしてくれるみんなの気持ちが嬉しかった。だからこそ言えなかったのですね。母親のことを忘れたくないと思っている気持ちを、今まで全く口にできなかったわけです。
ずっと誰にも言わなかったのにどうして気づいたのかと問えば、カイルは「寂しそうに見えた」と言いました。が、勘違いかもしれないとすぐに自信をなくして慌てるんですが……。
ルチェッタは嬉しさと母への思いなども溢れたのでしょう。涙を流すんですが「泣いてない」と主張してますが……驚き慌てるカイルにの胸に顔を埋めます。
カイルは少し手を泳がせてから……優しく抱きしめてから、「泣いてるだろう?見せてみろ」と泣いているルチェッタの顔を優しく見つめます。
ルチェッタは不思議でした。カイルが好きなのは孤高で強い貴族らしいルチェッタなのではないのかと。こんなふうに泣いてしまう自分のことをそんな優しい目で見てくれるのかと……しかし二人の目線が絡み合って――顔が自然と近づいて。

で、ここでよくあるお邪魔が入ります。今回はカナリーお嬢さんですね。
カイルは当然ながら悔しがりますが、ルチェッタは顔を真赤にしながら亡き母に不安を伝えていました。彼女はずっと亡き母に言っていたのです。一人でも大丈夫、と……ですがカイルのことを考えると、一人ではいられなくなると。

よくある『私、弱くなっちゃう! どうしよう!』という展開来ましたね!

あー……ただでさえすれ違ってるこの二人でその展開は、悪い予感しかしないんだが?
しないですね……どうなることか。
まとめ
ということで、今回はカイルも「婚約者だから(ドヤっ)」としてよさそうなお話でした。

たしかに、今回に関してはルチェッタの寂しさによく気づいたな。

ルチェッタが結構ポンコツだということにもカイルは気づいているというのもあるでしょうねぇ。
ルチェッタ、今でこそ感情表現豊かですが元々は社交界でも孤高でツンとしてた感じですしね。ルチェッタのことをよく知っている人たちは今の感情豊かな彼女を見て驚いてるくらいですし。
本当に心を通わせ始めてますねぇ。もう偽りの婚約者ではない……のですが、それに当人たちが気づいてないという。
周囲では気づいている人達はいるんですけども見守ってる感じですね。
見守ってくれている人が増えているのでまだそんな絶望感は少ないですが。
しかしルチェッタって思い詰めるとなんか本当におかしな方向に向かいそうでちょっと心配がある終わり方ですね……変なこと、しないですよね?

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
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