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【夏目友人帳1期】第八話『儚い光』――あの蛍がなんと言ったのか、あなたなら分かりますか?【アニメ-ネタバレ感想】

アニメ『夏目友人帳』第1期第8話ネタバレ感想(画像参照:アニメ『夏目友人帳』公式サイトより)
銀づち
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 前回はなんとも可愛らしいお話でしたね。一人きりになってしまった子狐との交流。

 一人でも必死に生きようとしている健気さと、貴志のことを考える優しい心。何よりも……可愛い。

 見た目も声も心も可愛い子狐に癒やされたのが前回でしたが……今回は……すごく切なくしんみりします。

 登場人物が不幸になるのかと言うと、そんなことはなくて……むしろ幸福になるわけですが、でも切なくなります。

 今回は……貴志の『先輩』が出てきます。

 先輩って何? と気になった方はぜひとも↓本編↓をご確認ください。

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前回のあらすじ

 一人は寂しいけど、あなたが寂しくなくて良かった。

山に住む子狐は母を失い一人で過ごしていた。

 他の妖たちに「役立たず」「役立たずは山を出ていけ」と殴られるが、そこへ通りかかった夏目が子狐を助け、狐をいじめていた妖たちを懲らしめた。

 子狐は最初は夏目を怖がっていましたが、気になって彼の後を追いかけるようになります。しかし夏目がこの山に来たのは勉強合宿であって、滋からの頼まれごとを解決するため。もうすぐ帰ってしまう。

 家に帰った夏目は、滋から頼まれて取りに行った茶碗のうち一つが自分用で家族が増えたからと頼んでくれた滋の言葉に嬉しく思った。
 その頃子狐は夏目に合うべく、獅子頭に方法を聞いていた。そして1日だけ人間になれる薬をもらい、夏目に会いに行くことにした。

 どきどきしながらたどり着いた夏目の家は、温かくて夏目一人ではなく……子狐は夏目が寂しくなくてよかったと独白しながら、寂しかったのは気づく。

 夏目はそんな子狐に駆け寄って、会いに来てくれたことの感謝を述べ、今度は自分が会いに行くというのでした。

前話より

↓アニメ・エンタメを心置きなく楽しみたい方は↓

今回のポイント

 ――きよ。と聞こえた声。

  • 夏目の先輩
  • 失うことを考えると素直に喜べない
  • ずっと互いを思っていた

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名無しの妖

 湖?のそばに座っているメガネを掛けた男性がいました。何かを待っているのでしょうか。

 そこに通りかかる貴志。知り合いでは内容で初々しい挨拶を交わし合います。

 男性が「ホタルを見に来たの?」と聞いてくれます。ホタルで有名なところらしいですね。ただ時間も期間も早かったと男性が教えてくれます。が、その時貴志には見えました。女性の妖がその男性に憑いていることが。

 そのままその場を去る貴志。男性に憑いているのかとニャンコ先生と話をしていたら女性の妖が追いかけてきて、貴志は慌てて逃げます。

 慌てすぎて崖から落ちてしまいますが、その女性が貴志の手を掴んで引き上げてくれました。

 夜。貴志の部屋で話をします。別に女性は取り憑いていたわけではなく、男性とはもともと友人だったんだとか。ですが大人になってから男性には妖が見えなくなってしまい……それでも妖はそばにいて、男性もここに会いに来ていた。

ワン親方
ワン親方

ああ、先輩って妖が見えるって意味か。

銀づち
銀づち

そうです。そして正確には見えた、ですね。大人になると見える力が弱くなる人がいるらしい。

 女性の妖は、男性が近々結婚すると聞いてせめて晴れ姿を見るだけでもとやってきたようです。

 名前はない、と言う女性。貴志は当てようとしますが……。

ワン親方
ワン親方

……貴志……ネーミングセンスないなぁ。

 ニャンコ先生もネーミングセンスないので、似た者同士の飼い主とペットです(二人が自分たちの関係をそう語っていた)。

 また見える人間に出会えたのもなにかの縁だからしばらくお世話になると妖は言いました。

 さらに夜。寝ている貴志が少し目を覚ますと、妖がぼんやりと輝いてました。地味に眩しいなと背を向けてまた目を閉じる貴志。妖は「つまらないから起きろ」と声をかけてきますが、その手は優しく貴志の頭を撫でています。

銀づち
銀づち

この妖もいいひと……良い妖です。

 そして貴志は夢の中で、誰かが呼んでいる夢を見ます。ハッキリとは聞こえなかったものの「――きよ」と繰り返している夢。

 なので起きたあと、彼女の名前を「きよ」ということにしました。妖――きよも「好きにしろ」といったので貴志はふっと笑い……そして考え込みます。妖が見えなくなる、そんなこともあるのかと。

ホタルの伝承

 ニャンコ先生が伝承を教えてくれます。

 森に住んでいる山神の一柱が人間と恋に落ちて夜にひっそりと逢瀬を重ねていた。その時、暗い道をこの沼のホタルたちが照らしてあげた。山神はそのことに感謝して、命短いホタルたちを妖に変えた。彼らは喜んで多くが別の土地へと旅立ったが、残る者たちもいて……いまいるホタルたちはその子孫と言われている。

ワン親方
ワン親方

なんともロマンチックな話だな。

銀づち
銀づち

でも山神というワードが出てきたので、そのうち御本人が登場しそうですね。

 そしてさっきは湖と言いましたが、沼なんですかね?

 今日も行ってみると、昨日もいた男性がいました。そんでもって湖には大きな妖がいて、男性に近寄っているように見えます。

 これがマジでかいんですよ。顔はなんとも間抜けな感じの顔してるんですが、その顔部分が大きいのでなお怖いと言うか、嫌な想像をしてしまいます。

 貴志は慌てて男性に飛びついて守ろうとしますが、妖はただ通り過ぎていっただけでした。コケてしまったと慌てて言い訳する貴志に、男性は怒ることなく笑って貴志の頭についた葉っぱを払ってくれます。

 いい人!

 沼に何かいるのかと問いかけてみますが、男性は「ホタルの他にはフナとか」……と当たり前のことしか言いません。が、そんな中でもさっきの巨大な妖がすいーっと泳いでいるのが見えます。

ワン親方
ワン親方

なんかもう……本当に見えてなさそうだな。

 頭を下げて去っていく貴志。

 ニャンコ先生が言うにはあのでかい妖は人は襲わないそうです。ニャンコ先生の話に頷きつつ、貴志は聞けませんでした。昔、妖が見えていたんですか? ってね。そこにきよがやってきて……男性、章史さんも貴志と一緒で……妖が見えることで周囲から気味悪がれたりしたそうです。

 それで泣きに来ているのを、きよはこっそり見ていた。ですが夜、ホタルである彼女は光を帯びてしまって見つけられてしまいます。

 すぐに去ろうとした章史でしたが、彼女が人間に興味があるから少し話さないかと声をかけ……章史は「妖に興味はない」と言いつつも次の日も来てくれたんだとか。

銀づち
銀づち

貴志がなんだかんだと妖に冷たく出来なかったように……章史さんもお人好しだったんでしょうね。

 いっぱい話をして、遊んだそうです。互いに頭を撫であってその感触を不思議そうに、心地よさそうにするのは……友人というよりは――。

ワン親方
ワン親方

恋人……みたいな感じがするなぁ。

銀づち
銀づち

そんな感じですね。

 でもある日突然、章史の目は妖を見れなくなりました。見れなくなると、触っても気づかなくなるようです。

 章史は沼に何度もやってきては彼女のことを呼んだそうですが、眼の前にいるのに気づかない。

ワン親方
ワン親方

おおふ……どっちも辛いな。

銀づち
銀づち

そして貴志は言われるわけです。「お前もいつか見えなくなるだろうか」とね。

当たり前のものが無くなる生活

 貴志は考えてしまいます。いつか見えなくなるかもしれない。それは望んでいたはずのことでしたが、嫌だな、と気づくと呟いていました。

 人には見えないものからの開放。周囲と同じようになりたいという願いがあったはずなのに、と考え込む貴志。

 夕方沼に行くと、やはりあの男性がいて……隣には寄り添うようにきよがいました。そして貴志は知りたいと思い、章史に声をかけるのです。

 もう淡く光るキヨの姿が見えないのにどうしてあの沼へ行くのかと。

 章史は妖が見えるという貴志を嘲笑うことも気味悪ごともなく「そうか、君も」と受け入れてくれました。当然でしょうね。彼も見えていたわけですから。

 最近であった妖に以前は章史も見えていたと教えられたと素直に言うと、章史は少し感慨深そうでした。だいぶ昔のことでしょうからね。

 辛いか、と貴志に聞いてくる章史。彼は辛かったと語りました。それで一人だったからと。

 一人の妖と仲良くなって……「好き」だったと章史は言いました。言うことは出来なかったそうですが。

 ある日突然見えなくなってそれきり……ですがキヨのことが忘れられず、結婚せずにいたようです。ですが最近ようやく愛することができる女性に出会えて、結婚するんだとか。

ワン親方
ワン親方

3日後の式を挙げたらここにはこない、か……ケリをつけるんだな

 と、話していたら婚約者らしい女性が章史を呼んだので彼は去っていきます。またね、と頭を優しく撫でてくれました。同じ悩みを持っていた若者ですから、相談に乗ってくれそうですね。

 今後も登場するかはわかりませんが。

 なんとも言えない顔で章史を見送る貴志の横に、いつのまにかキヨが来ていました。そして「良かった」と彼女は言います。大切な人を見つけられたんだなと……とても優しい声で。

 もう章史が一人でなくてよかったと言う彼女に、それでいいのかと心の中で問いかける貴志ですが、キヨはそれを察したのか優しく貴志の手を握ります。

キヨ

 その日の夜、貴志は夢を見ます。それはキヨから流れ込んできた記憶。二人の思い出。

銀づち
銀づち

本当に幸せそうな二人の姿に……なんとも言えない切ない気持ちになりますね。

ワン親方
ワン親方

別にどちらかが相手を嫌ったわけでも、喧嘩したわけでもなく……ただ突然片方が片方を認識できなくなった……つれえな、どっちも。

 見えている方も、見えない方も……切ない。見えなくなったのは、誰のせいでもないですからね。

 そしてキヨは――ホタル、と呼ばれていたようです。章史が必死に呼んでいます。見えなくなった日でしょうか。一瞬の切なそうな表情にぐっときます。

 見えないんだと、出てきてくれと必死に叫ぶ章史。その彼の前に立っているキヨ……もといホタル。

 それからというもの章史はずっと沼に通います。晴れの日も雨の日も冬の寒い日も。ホタルはそんな彼の傍にずっといますが、彼の目にはやはりホタルが映ることはなく――。

 自分のことが嫌いになったのかと苦しそうに泣く章史に、ホタルは「きよ」と何度も言いながら抱きしめるのです。

ワン親方
ワン親方

もしかして最初の夢で貴志が聞いた……キヨの名前の由来は……。

銀づち
銀づち

震える声に……何も言えなくなっちゃいますね。

 貴志が目を開けると、ホタルが彼を押し倒すように覆いかぶさっていました。

 ホタルと呼ばれていたんだねと貴志に言われてホタルは、自分はホタルの妖で、実体は持たないけれど一度だけ虫の姿に戻ることができるんだとか。

 虫になれば妖ではなくなるため章史にも見える……しかしもう妖には戻れず、虫と同じ寿命になる。

 それでもホタルは良いと言います。章史はもう一人ぼっちではない。ならばせめてもう一度だけちゃんと会いたい、と。

ワン親方
ワン親方

ツバメのときもそうだったな……向こうはツバメが見えてなくて、これは会ったって言えるのかってな。

 やはりホタルもそう思うのでしょう。最後に彼の目に映りたいと……。そうして虫のホタルに姿を変える彼女に、待ってくれと貴志は手を伸ばしますが、窓の隙間から彼女は出ていってしまいました。

 ニャンコ先生は沼に行ったんじゃないだろうかと言います。沼にいた大きな妖は人は襲わないものの蛍を食べるそうです。だから最近あの沼に蛍がいないんだとか。

 ハッとして夜闇の中走り出す貴志。ですが暗くてこけてしまった彼を見かねて、今回もニャンコ先生が運んでくれます。

 そして沼で一匹の蛍が妖に食われそうになっているのを阻止する貴志ですが……その蛍は別人ならぬ別虫。

 ですが近くをまた飛んでいる蛍がいました。

 婚約者と歩いている章史のもとに、その蛍が飛んで近寄っていきます。章史が手を差し出すとその蛍は手に止まり、綺麗だなと笑った章史でしたが……不意に何かに気づいた顔をします。

ワン親方
ワン親方

「綺麗だ。まるで……」って、ホタルのこと思い出したんだな

銀づち
銀づち

しかし待ってと手を伸ばした時には彼女は再び飛び立っていて……。

 で、このあと風が吹いて蛍がたくさん飛び交うんです。これがまた幻想的で美しいのでぜひとも↓本編↓で!

 特に章史のセリフも、ナレーションもありませんが……ここはなくていい。何を思うかは人それぞれ、というところでしょうか。

 そして貴志はニャンコ先生に聞きます。沼の蛍たちが見守った山神と人間の恋はうまくいったのかなと。
 ニャンコ先生は「さあ」と。人間の寿命は妖より短いからと淡々と答えます。……ニャンコ先生も人間に恋してたんでしょうか? レイコとか……。

 貴志も明確な答えを望んでいたわけではないのでしょう。

 心の中でホタルに問いかけるのです。いつか自分も失う時が来るのだろうかと。

 一方的に訪れる出会いと煩わしい日々を失う日が、いつか来るのかなと。それが自分にとって開放なのかどうか……貴志にはよくわかりませんでした。

 その時、一匹の蛍が貴志の近くを飛んで去っていきました。貴志は何か囁かれた気がしたものの、虫の言葉はわかりません。

 さようならと、ホタルに別れを告げます。

銀づち
銀づち

この作品の良いところはハッキリと「これが答えです!」というのがないところですね。想像に任せる、というのが……なんとも言えない味が出る。

ワン親方
ワン親方

……章史には、分かるのかね。


 結婚式で、章史はとても幸せそうに笑っていました。吹っ切れたような笑顔にも見えます。

 遠くから結婚式を見守った貴志。見えるのに何もしてやれないのは苦しい、という彼にニャンコ先生は呆れます。

 そもそも何かをしてやる義理はないのだ、とね。

 ですがニャンコ先生はたとえ貴志が見えなくなったとしても友人帳をもらうまでは逃さんと言いました

 見えなくなる日が来ても……思い出は消えない。

 何一つ消えないのだと語る貴志の声の柔らかさが……良い!

まとめ

 という……貴志と同じことに悩んでいたけれど、突如その力を失った男性と、そんな男性と恋した妖の話でした。

 どちらも辛い。

銀づち
銀づち

ですが、見える力を失わなかったとしても……寿命というどうしようもないもので別れてはしまうんですよね。

ワン親方
ワン親方

どっちが幸せだったのかは……正直良くわからないよなぁ

 今回も終わり方としては綺麗なんですが、ハッピーエンドかと言われると悩む。けれどもこれでよかった気もするというお話でしたね。

 会うことも出来ずに、長々と生き残ることがホタルにとっての幸せだったかは正直わかりませんし……章史を浮気者だとか裏切り者と責めることなんて出来ません。むしろ結構年いってまで独身を貫いていたわけですしね。

 それにとても素敵な女性と出会えて、ホタルもそれを喜んでいて……あの喜びは心からのものだと思うので、そんなホタルの気持ちを汚したくもない。……といういち視聴者の葛藤。

 皆さんはどう思われましたか?

銀づち
銀づち

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

ワン親方
ワン親方

まったなー!


 切なくも、心が洗われる上に主人公の成長もしっかりと感じられる人と妖の物語を直接見たくなった方は↓本編↓へ!

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マンガを熱く語ラー
名前の由来は、サイト名が工房なので道具(金槌)をもとに、金より銀が好きだなで銀づちとなりました。 好きなアニメ漫画にはかなり偏りあり。 好きな漫画にはめちゃくちゃ好きなキャラクターが登場する傾向がある。 【note】https://note.com/ginn_duchi/n/n3ca1c0754af8
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