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Helck(comic)

【Helck】コメディからバトルから便利な術と万能キャラな四天王アズドラ【キャラクター紹介③】

helck-キャラ紹介~アズドラ編~ (画像引用:新装版2巻より)
銀づち

 Helckを語る上で欠かせないキャラクター……は多すぎるんですが、その中でも最後の大団円に結びつくために必須な存在。

 それがこの方、帝国四天王のアズドラ様

新装版Helck第2巻(アズドラ様表紙)より
新装版Helck第2巻(アズドラ様表紙)より

 この一番大きく描かれている青い髪の方がアズドラ様です。格好いいイケメンですよねぇ。

銀づち
銀づち

現在(23年10月)絶賛放映中のアニメHelckではもう少し年齢を重ねた感じですが、それでもイケメンです!

ワン親方
ワン親方

アニメのアズドラもいい感じだよなぁ。やっぱり声がいい。面白いキャラだぜ。

※追記:アニメまとめ記事

 今回はそんなアズドラ様の基礎情報や、考察、アズドラ様を語る上で欠かせないシーンなどをまとめてみました! 元気よく、行ってみましょう!

 ただし、ネタばれ大いに含まれますので、まだ話を全部知らない方はお気をつけください。

前のキャラ>>ヘルク
次のキャラ>>まだなし(ピウイ予定は未定)
感想一覧>>まとめアニメ

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帝国四天王アズドラの基礎情報とおまけ

新装版Helck第2巻(アズドラ様表紙)より
新装版Helck第2巻(アズドラ様表紙)より
  • 『青』の四天王で、能力は帝国の樹木を操ること
  • 年齢は不詳だが1500年以上は生きている
  • 現在の戦闘レベルは73
  • 術の研究をしており、多種多様な術を使える
  • 人間の『勇者』に友達がいた
  • 包帯取ると普通にイケメン
    ※ちなみにあの包帯の巻き方には回復を高める効果がある
ワン親方
ワン親方

ヴァミリオも人間の感覚からの見た目とは違う年齢っぽいが、アズドラはさらに、歳上なんだよなぁ。

銀づち
銀づち

いろんな種族がいるので一概に寿命は分かりませんが、あの魔女様が作中では一番年齢上、ですかねぇ。

 これ以上年齢について言うと、魔女様にお仕置きされてしまいそうなので止めておきましょう。

戦闘レベルは下がるのか?

 これについては不明です。
 しかし昔のアズドラ様を知っている人物は「もっと恐ろしかった」と言っていました。

「あの時はこんなものではなかった…。
 そう…今よりも人間が多く、今よりも人間がずっと強い時代。
(中略)
 戦場の最前線に立つ、一人の少年。
 その手に魔剣を握りしめ…各国の勇者たちを悠々と斬り殺していくその姿は魔神の如く…そう…こんなものではなかった…恐ろしかった…。
 誰もが恐れ慄き、逃げ出した…。

 帝国四天王アズドラ。
 あなたは人間の恐怖そのものでした」

Helck第7巻61話より
銀づち
銀づち

この人物が言うには当時より今のアズドラ様は怖くない、とのこと。

 当時よりアズドラドラ様が老いているのは事実ですし、その人物の記憶の中の恐怖(トラウマ)ですのでそれが単純な戦闘レベルを表しているのかは分かりません。

 あと、当時のアズドラ様ならこの事態もなんとか出来たとも言ってはいましたね。

ワン親方
ワン親方

とはいっても、コイツ自身も強くなってるからなんとも言えないな。

 あと、この人物は覚醒して『不老長寿』の力を得たと言ってるんですが、あなた(アズドラ様)と同じ、とも言っているのでアズドラ様も『不老長寿』と考えると戦闘レベルはそうそう落ちるものでもないのかなぁと思ったり。

 何よりも魔女様は明らかに強かったですしねぇ……。

 でもしばらく最前線に立っていなかったらカンが鈍る、とかはありえそうですよね。

 アズドラ様はとあることがきっかけで戦う力だけでは救えないものがあると気づいて、様々な術や能力を身につける方へとシフトしたみたいですし。

『青』なのに樹木を操るのは意外?

 漫画を読み始めていた頃、青、とついていたのでてっきり『水』の能力者かと思ったことがあるんですが、アズドラ様は樹木。当時の私は意外に思ったものです。

 アニメを見ていた人たちも同じように思ったみたいなんですが、これにも意味があります。

 公式から発表されたわけではありませんが、四天王は中国の『四神』(中国の伝説上の神獣)を表していると思われます。

ワン親方
ワン親方

四神? 白虎とかそういうやつか?

銀づち
銀づち

それですね!
玄武、朱雀とかそういうやつです。

 帝国は大きく5つのエリアに分かれています。中央と、東西南北の5つ。
 その東西南北を四天王が管理し、更に細かく国が存在してそこを魔王が統括している、という形です。

 アズドラ様は東のエリア担当なのですがこれは四神で言う東の青龍――英語だとアズールドラゴン(Azure Dragon)になります。

ワン親方
ワン親方

あずーるどらごん……あず、どら?

銀づち
銀づち

さらに東、というのと青。そして魔女様からドラゴンの子、とも呼ばれているのでまあまず間違いないでしょうね。

 さらに言えばヴァミリオ様は南エリア担当なのですが、南は四神で言うと朱雀――英語だとVermillion Bird。直訳すると赤い鳥。そして五行説だと火を象徴とします。
 南・赤・火、となると……納得できますね。

 そしてなぜ青なのに樹木なのかというところですが、元々の考え方として古代日本では青=ブルーではなかったからと思われます。
 現代では青=ブルーですが、古代では青=緑色の植物を指していたそうなのでね。
(参考:目に青葉・・・緑を青と呼ぶのはどうして?

ワン親方
ワン親方

昔の日本では色って赤と青しかなかったのか。

銀づち
銀づち

白と黒は明るさを表す言葉、と言われると確かにと思いますねぇ。

 色の概念は世界中で異なり、虹色に関してもあちこちの地域や国で聞くとその色数は異なるようです。

 そんな真面目なことも少し喋りましたが、ともかく。Helck内における四天王というのは四神から来ている、というのは『ほぼ』間違いないでしょう。
※公式が発表しているわけではありません。

 と、アズドラ様について語ったところで、いよいよ名シーン行っちゃいましょうか!

アズドラ様好きにオススメのシーンベスト5

 銀づちが個人的に選んだシーンはこちら!

  1. 初登場シーン
  2. 包帯の取れた姿――圧倒的な力
  3. 死闘
  4. 友との絆

 とてもとても悩んだのですが、この5つに絞りました。

銀づち
銀づち

名シーンが多いから悩みますねぇ。

ワン親方
ワン親方

なんか、迷シーンも入っている気がするが。

銀づち
銀づち

さてなんのことだか……?

 では、一個ずつ詳しく語っていきますね。

初登場シーン――包帯&吐血(第1巻)

 アズドラ様と言えば?

 イケメンな姿がまず浮かぶ方もおられるでしょうが、やはりなんといっても初登場の包帯&吐血シーンを思い浮かべる方も多いでしょう。

ワン親方
ワン親方

まあ、印象深くはあるな……名シーンかはわからねーが。

銀づち
銀づち

しかも包帯シーン、もう一回ありますしね。
地味にあの包帯の巻き方に意味もあったり。

※あの変な包帯の巻き方は治癒効果があるんだとか。

 台詞の途中で吐血してヴァミリオ様に「寝てろ」とツッコミ受けているシーンは強烈過ぎますねぇ。

 ……と、このシーン上げたは良いものの、あまり語ることはないですね。

ワン親方
ワン親方

じゃあなんでこのシーンにしたんだよ。

 いやでも外せないシーンには違いありませんから……ということで次にいきましょう!

包帯の取れた姿――圧倒的な力(第2巻)

 おかしな仮面をつけていましたが、ヒュラたちのピンチに駆けつけたアズドラ様。

 大会中は秘術を使っているため戦闘力がオチていたそうですが、今はもう不測の事態で大会も終わっているので全力で戦えるというわけですね!

 そして速攻で凄まじい力を出すのではなく、まずは低い怒りの声で迫力を示した後、和平交渉。友を殺されても、それでもなおその道を進むんだという優しくも強い意志を感じさせてくれる、アズドラ様らしいやりとり。

 翼の兵士たちが引く気がないとわかると「許せ」と言いながら能力を発動。それは最初にも述べた木を操る能力です。
 これにより1,000人の勇者をたった一人で倒してしまいました

銀づち
銀づち

正確に言うと『帝国の木』を操る能力で、地上部分が枯れてしまっても根があれば可能らしいです。

ワン親方
ワン親方

人間界の木は無理ってことか。

銀づち
銀づち

おそらくは。
人間との戦争時には別の手段で戦ってらっしゃいますしね。

 ここはアニメ版もかなり木がうごうごと動いてくれて、迫力ありましたねぇ。漫画版もいいんですが……うむ、どちらもよきかな!

ワン親方
ワン親方

いやでもマジでここはうおおおってなったな!

 最後名乗りながらの一コマで終わるのもまたいいんですよねぇ! こんなにイケメンだったのかあああ、が初めて分かるコマですし、アニメでも声優さんの演技と相まってめちゃくちゃ格好良かったです!

 また見たくなった方は、↓Helck第2巻↓をどうぞ!

銀づち
銀づち

きゃー!アズドラ様格好いい!コッチ向いてー!

ワン親方
ワン親方

アイドルかよ!

戦闘――大賢者ミカロスとの死闘(第6巻~第7巻)

 しかししかし、戦闘におけるアズドラ様の本当の強さがわかるのは、戦う相手が強者である時。
 四天王クラスからすると作られた勇者でまだ成長していない彼らは大した相手ではないんですよね。

 そんなアズドラ様が本気で戦ったのが6巻。ミカロスとの戦いでした。

銀づち
銀づち

ここはもうどう語ったら良いのかわからないくらいに格好いいです。

ワン親方
ワン親方

ここの戦闘シーンで魔王を殺したのがクレスではなかったというのもわかるんだよなぁ。

銀づち
銀づち

犯人はミカロス。
アズドラ様にとっては友人の仇でもあるから

 この死闘シーンの中でもさらにここ! というところをいくつかPUさせていただきたいと思います。

キャー! アズドラ様最高! なシーン
  • 「お前は絶対に許さんぞ」第6巻(60話)最終ページ
  • 新世界の力を受け止める第7巻(61話)
  • 「お前は殺す。今ここで」第7巻(61話)
  • 「守護樹よ。すまない…キミの最後の力を僕に貸しておくれ」第7巻(63話)
  • 「お前の思い通りにはいかんぞ…」第7巻(64話)

 いやぁっ他にもいっぱい入れたいシーンありましたが、5つに絞りました! どういうシーンなのか簡単に説明させていただきますね。

「お前は絶対に許さんぞ」第6巻(60話)最終ページ

 ここは先程親方が言っていただいたように、魔王トール、魔王ウルムを殺した犯人がミカロスだと判明するシーンです。

ワン親方
ワン親方

二人は最後まで和平を訴えていたって……どれだけ良いやつだったんだろうなぁ、魔王の二人。

銀づち
銀づち

自分が傷つけられ、部下や仲間たちが傷つけられても和平をって相当ですよね。

 でもミカロスはそんな二人を「滑稽だ」と笑うのです。

 それでブチギレたアズドラ様の超絶格好良くて迫力ある顔のアップどーん! ですよ。そりゃもうおすすめしたくなります。

新世界の力を受け止める第7巻(61話)

 瞬間移動でアズドラ様の背後をとったミカロスが闇の力――新世界の力を放とうとしたのを受け止める一コマ。

 ミカロスとの戦闘シーンではいつものおちゃらけた雰囲気も優しい雰囲気もほとんどないんですけれど、この一瞬とても柔らかい表情をされていて、ふわっという擬音語も相まってとても美しいんですよね。

ワン親方
ワン親方

たしかに、なんだか絵の雰囲気じゃちょっと違うよな。

 顔がアップされているわけでも、笑っているわけでもないんですが、線のタッチが違うくて……なんとも優美な雰囲気を感じさせてくれて、戦闘中なことを忘れて見惚れてしまいます。

銀づち
銀づち

ヴァミリオ様の戦闘シーンでもそういうところありますが、七尾先生の戦闘描写はただ格好いいだけでなく優美なところも魅力的ですね。

 たった一瞬のことで、次にはもうまた鋭く格好いいアズドラ様に戻っているんですが、だからこそのこの一瞬がとても印象に残ります。
 ぜひ見てほしいです。7巻の16ページです!

 格好いい戦闘シーンにて見れる優雅なアズドラ様の姿は↓第7巻↓です!

「お前は殺す。今ここで」第7巻(61話)

 これはミカロスが「新世界誕生」を口にしたときですね。ミカロスはアズドラ様たち帝国の民は反逆者だと言いました。

 それらを聞いたアズドラ様が「認識が甘かった」と言って、上着を脱ぎ、上記の言葉を発するわけです。

銀づち
銀づち

ミカロスの目的が単純に魔族を滅ぼすことではないと示され、この物語の根幹に関わる言葉が初めて出た時でもあります。

ワン親方
ワン親方

まだこの時は「新世界?」状態だけどな。

銀づち
銀づち

読者としてはそうですね。
でもアズドラ様がこんなに真剣になるほどのことか、という緊迫感持たせてくれた場面でもありますね。

 あと、このセリフを述べたアズドラ様が格好良すぎて、狂ったような顔で「無理ですよぉ」と術を連打するミカロスとの対比がまた良い味だしてますし、その後の二人の無言のアップがこれまた格好いい!

 ミカロスまで格好良く見える(笑)。

 ここのシーン、アニメになったらどうなるのか……ワクワクするんですが、今の進み具合でここちゃんと描かれるのかは心配です。

「守護樹よ。すまない…キミの最後の力を僕に貸しておくれ」第7巻(63話)

 これは追い詰められたミカロスが使った最後の手。翼の兵士たちの解呪をした時。

 強制覚醒によって自我を失った翼の兵士たちは本来ならばもっと醜く変貌して敵味方関係なく暴れるだけの存在になるはずが、失った自我の代わりを王の術がしていたわけです。
 この解呪はその王の術を解くことを意味します。

 つまり翼の兵士が化け物へと変貌していくのです。新世界の力に支配された姿。勇者になり残った人間の姿。その強さは新世界生物と呼ばれる生き物と同等かそれ以上。
 そんな化け物が2千以上……トール城に攻めてきた翼の兵士全員がそんな化け物と化した時に、仲間を助けるため撤退指示を出しつつも一人その場に残ったアズドラ様が呟いたセリフになります。

 そして2千の化け物を立った一人で引き受けるのです。

ワン親方
ワン親方

うぅ、アズドラはやはりすごい仲間思いだよなぁ。

銀づち
銀づち

仲間思い過ぎて少々無茶しまくってしまうのが欠点なくらいですね。

 以前、千人の翼の兵士に対して圧倒的な力を見せたアズドラ様ですが、数だけでも二倍。しかもその強さも翼の兵士のときとは比べ物にならないレベル(50以上)になっているとなると……。

 あと地味に帝国の樹を、守護樹と呼んでいるのも多分ここだけだったと思うので、樹に関する隠された設定とかもありそうで、設定集とか発売されないかなぁと個人的に期待しているところです。

 ここは目元のアップが描かれているんですが、ふせられがちな目の描かれ方が最高です。なんとも悲しそうな……切なそうな目。
 最後の力、とあるのでアズドラ様にとっても使いたくない手なのでしょうね。本当に申し訳ないのが目だけで伝わってきます。

 切ないアズドラ様をどうぞご堪能ください。7巻の83ページですよ!

「お前の思い通りにはいかんぞ…」第7巻(64話)

 王の術を精神力ではねのけたエディルがミカロスに精神を壊され、勇者の成れの果て……真っ黒なオーラに包まれた戦士の姿となってアズドラ様を追い詰めた。

 それを遠くから見ていたミカロスの方を睨んだアズドラ様のセリフです。

 ミカロスはその視線に何かを感じたのか、もっと遠くへと離れていきました。それほどに迫力ある目だったのでしょうね。

 致命傷を受け、口からも血を流している姿なのですが伝わってくる色気もあり……苦しいんですがいい表情なんですよねぇ。

ワン親方
ワン親方

色気にツッコミたいが、気持ちはわかっちまうなぁ。
なんとも言えない格好良さがあるぜ。

銀づち
銀づち

ここがアニメ化して声優さんがついたら……格好良すぎて声なき悲鳴上げてしまいそうです。

 正直、他にも格好いいところ多いので、第7巻はアズドラ様好きにとって阿鼻叫喚の巻ですね。

 アズドラ様好きにとって外せない↓第7巻はこちら↓からどうぞ!

夢――大切な友との思い出(第8巻)

 これは一シーンというより、2つに場面別れてるんですが……同じ友との思い出ということで一つとして上げさせていただきたいと思います。

懐かしい夢を見た(70話)

 先程上げさせていただいたミカロスとの死闘で傷ついたアズドラ様が友人とのやり取りを夢で見るあのシーン。

 まだアズドラ様が幼い頃。勇者殺しを手に、人間たちとの戦争で何人もの人間と勇者(覚醒者)を殺していた時。

 岩に腰掛けているアズドラ様に声をかけてくる一人の人間。

 戦おうとせずにアズドラ様と会話をしようとする勇者。

「殺し合いは怖い。でもそれ以上に悲しい」
「悲しい?」
「悲しいだろ。こうして話し合えるのに殺し合うだけの関係なんて」

Helck第8巻70話より
銀づち
銀づち

そしてこのセリフは、4巻でアズドラ様が言ってるんですよね。

ワン親方
ワン親方

殺し合うだけの関係なんて、ってやつだな。

銀づち
銀づち

第4巻の35話82ページ目です。

 今のアズドラ様の考え方にさせた人物とのやり取りで……すごく優しいタッチで描かれてるんですよね。
 夢だからそういう描写にされてるというのもあるかもしれませんが、アズドラ様にとってとても穏やかな気分になれる思い出なんだなと、絵のタッチから伝わる大好きなシーンです。

ワン親方
ワン親方

夢見たあとのアズドラもいいんだよな。
ボケっとした後、口元のアップで笑ってるやつ。

 分かります!
 あえて全貌が見えないけど、とっても穏やかな顔しているのが伝わりますよねぇ。

ウリア。救ってみせるよ。キミの同胞は僕が必ず救ってみせる。(第75話)

 アン様が人間を救うための方法を探していた時、アズドラ様からの手紙を使者(ホン)が持ってきます。

 人間を戻す方法があると書かれた手紙。あまりにも都合が良すぎて一瞬疑うアン様ですが、1500年かけてるんです。アズドラ様は1500年ずっと人間の変異について研究してきたんです。

 研究するきっかけを来れたのが、勇者ウリア。――人間でありながらも、アズドラ様の大切な友人。

 1500年ほど前の人間はとても強く、帝国とも何度も戦争していたそうです。アズドラ様も若くて血の気が多かったからたくさんの人間を殺してきた、と。

ワン親方
ワン親方

ミカロスもその戦争にいたって話だよなぁ。

銀づち
銀づち

その時のアズドラ様は、当時普通の人間だったミカロスじゃなくたって恐怖でしかないでしょうねぇ。

 そんなアズドラ様の眼の前に武器を持たず、どころかパンやワインを持って現れたのが勇者ウリア。人間たちと帝国が戦争をしている真っ只中に。
 アズドラ様が戦ってきた勇者たちの誰よりも強いと思わせるような戦士だったそうです。

 いつも、という言い方されていたので、きっと何回もやってきたんでしょうね。

 最初は相手にしなかったアズドラ様も段々とほだされて会話するようになって、何日も話をした。
 当時のアズドラ様は人間を愚かな種族としか思ってなかったのですが、そんな価値観を変えさせたのがこの勇者ウリア。

 段々と人間という種族に興味がわいたアズドラ様はウリアの町に行って、いろんな人間と接します。もちろん皆最初は怖がったそうです。そりゃそうですよね。相手は普通の人間などより強い種族で、勇者殺しなど持っているわけですし。

 そして知るわけです。人間たちの平和を。

 頭では分かっていたものを実感してしまい、そこから和平へと考えが変わり、ウリアを始めとした仲間たちでなんとか戦争を止めようとしたものの……終わらず、激化した。
 追い詰められた人間たちは禁呪に触れてしまう。
 人類どころか世界を終わらせかねない禁呪に。

ワン親方
ワン親方

ここらへん、アウギスの話とそっくりだよな。

銀づち
銀づち

規模は違ったかもしれませんし、公式見解でてませんが、おそらくは同じたぐいの術でしょうね。

 その後の展開もアウギスとよく似ていて……他の人達を救うため、ウリアはみんなのことをアズドラに頼み、新世界の力を身にまといました。覚醒者の成れの果て。新世界の力を帯びた狂戦士の姿。

 翼の兵士が無茶苦茶な侵攻をしてレベルアップしていたのは、この戦士の姿にさせるためだったと思われます。
 エディルがそれに近いんでしょうが、たぶんウリアはもっと強い。ヘルク並みかもしれません。

 何と言っても、今よりもっと人間が強かった頃の勇者たちが呪法により強くなった状態で大勢いる中、死闘の末にケリを付けた……つまり倒した。
 アズドラ様が知っている勇者の中でもウリアは強者であったそうなので、Helckに登場してきた敵の強さランキングをとったらトップ3に入るかもしれませんね。

 人間のしでかした不始末をなんとかしたウリアでしたが、その意識はもうすでに……アズドラ様は自分に剣を向ける彼にとても悲しく思いながらも、友を術から開放するべく勇者殺しで彼を斬った。

 アズドラ様は誰にも負けない強さがあれば仲間を守れると思っていましたが、それではウリアは救えませんでした。

 なので、その能力を身に着けようと……1500年、研究を続けたのです。

 75話最後のページ……幻想的な木の葉が彼の周囲を舞う中での、このセリフ……ぐっと来ます。
 しかもこのアズドラ様の過去が、次のシーンにつながるのですから。

友との絆――普通の人間に戻ったアリシアをエスコート(8巻おまけ&12巻エピローグ)

 アリシアのエスコートをするシーン……の前に、とあるおまけについて語らないといけません。

 8巻の巻末にあるおまけ。

 アズドラ様が勇者殺しでウリアを斬った後。彼のお墓の前で、彼の奥さんとその子どもと会話をしているアズドラ様。

 そこでアズドラ様は決意するんです。この剣は封印する、と。もう二度と勇者を、人間を斬らない、と。

銀づち
銀づち

と、奥さんが「勿体ない。捨てるなら頂戴」と言います。

ワン親方
ワン親方

これ、奥さんもすごいよなぁ。さすがウリアの嫁さんだぜ。

 ウリアを斬った忌まわしい魔剣だ、というアズドラ様にそんなことはない、と奥さんは否定するんです。そんなことない、と。

「その剣は、ウリアを苦しめから救ってくれた剣。
 終わらない戦争を終わらせてくれた剣。
 魔剣なんかじゃないよ」

Helck8巻巻末おまけ『魔剣物語』より

 人間側からすると勇者に特攻という何よりも恐ろしい剣ですから魔剣扱いでもおかしくないのに、彼女はそういうわけです。
 実際、ミカロスは勇者殺しを『魔剣』と呼んでいます

 そうして、アズドラは彼女にその剣を渡し……時が流れ、アリシアが旅立シーン。勇者の末裔だと言われていたのは信じていない彼女ですが、とある剣だけは持っていきます。
 アリシアはそれを『聖剣』と呼んでいました

ワン親方
ワン親方

う、うお!
そっその剣が……。

銀づち
銀づち

勇者殺し……だけど魔剣ではなく、聖剣として代々大切に扱われてきたのですね。

ワン親方
ワン親方

うおおおおっウリアああああ、アズドラああああ!

エピローグ――元の姿に戻ったアリシアと、エスコートするアズドラ

 と、そういう流れがあった上で……翼が消え、髪の色も変異していた目も戻ったアリシアをエスコートしているアズドラ様。

 まだ戻ったばかりで身体が思う通りに動かない彼女を支える、アズドラ様の穏やかな顔を見たら読者はもう……それはもう……いろいろこみ上げるわけですよ。

ワン親方
ワン親方

あっ、アズドラは知ってるのか?
アリシアが……ウリアの……。

銀づち
銀づち

ハッキリとした描写はありませんが、翼の兵士として攻めてきた時のアリシアが勇者殺しを持っていたことに気づいているので、おそらくは。

 治療の過程で、もしかしてそんな話をしていたり……したらなお良いなと妄想もしてしまいますね。

 うまく言葉を交わせないヘルクとアリシアを見つめるアズドラ様の優しい顔……ここはもう、最高の名シーンです。

 というか、この記事書くために読んでまた泣いちゃいました。

 エピローグを読む時にはぜひ8巻も合わせて読んでみてください。

 1500年かけて再び繋がった友との思い出……アズドラ様がその時に何を考えていたのか、表情を見て思い描きたくなった方は↓こちらの2冊↓をどうぞ!

おまけ:ヴァミリオ様の母親(前四天王)との関係を妄想

 と、名シーンについて語ってきましたが、個人的に勝手に想像していることを少しだけお話してみたいと思います。

 アズドラ様は長生きだというのは分かっていますが、当然先代の赤の四天王のこともよく知っている(はず)。

 そしてこの赤の四天王というのがまた変わった種族と言いますかで、死ぬ時に次の命を生み出す、というのが12巻の魔女様再登場シーンで説明されてました。
 親と子が同時に存在しないのが赤の四天王。

 気になった方は↓コチラ↓で実際に読んで確認してみてください。

 説明時に一コマだけ先代らしき女性とその赤子(ヴァミリオ様?)が描かれているんですが、この女性が先代だとするとアズドラ様は赤の四天王が亡くなる時にそばにいたのかなと。そしておそらくはヴァミリオ様を託されたのだろうと思うんです。

ワン親方
ワン親方

友人から託された子ども、か。それであんなに猫可愛がりしてるのか?

銀づち
銀づち

そうですね。
それだけでも理由付けとしては十分だと思うのですが……。

 私はそこにさらなる勘ぐりをしまして……先代赤の四天王とアズドラ様は恋仲だったのではないか、と。
 愛する人の子ども。種族的にアズドラ様の血は入ってないかもですが、そりゃ大切にするだろう、と。

銀づち
銀づち

アズドラ様のヴァミリオ様の可愛がり方が父親的な感じがするんですよね……可愛がり過ぎて娘からウザがられる父親っぽいのもまた

 おまけまんがであった幼少期ヴァミリオ様とアズドラ様のやり取りなんかもそういう雰囲気感じてしまいます。

 まあ、これに関しては完全な私の妄想なので、様々な意見あるかとは思うんですけれどもね。
 ここらへんの設定がわかる資料集が本当に欲しいところですが、今連載中のヴェルンディオとかでわかったりするんですかねぇ?

まとめ

 もう一度簡潔な情報をドーン!

  • 『青』の四天王で、能力は帝国の樹木を操ること
  • 年齢は不詳だが1500年以上は生きている
  • 現在の戦闘レベルは73
  • 術の研究をしており、多種多様な術を使える
  • 人間の『勇者』に友達がいて、彼のお陰で人間を知った
  • 包帯取ると普通にイケメン
    ※ちなみにあの包帯の巻き方には回復を高める効果がある
  • 勇者殺しの元々の持ち主

 登場当初はただのギャグキャラかと思っていたけど実際はイケメンでめちゃくちゃ強い上に万能なキャラ、アズドラ様。
 さらにはこれまた中々つらい過去があるからこその万能さであり、和平への強い思いもその過去があるからこそ。

 正直、この人主役でもいけそうなくらいのキャラクターですね。

ワン親方
ワン親方

まあ、主人公にするには万能すぎる気もするが。

銀づち
銀づち

でもウリアとの話はもっとがっつり見たい気もしますよねぇ。

ワン親方
ワン親方

ああ、それは確かに見たいなぁ。
絶対に泣くが。

 アニメブルーレイのおまけとかでついてくれないですかね……そしたら絶対欲しい。

銀づち
銀づち

ということで、キャラクター紹介アズドラ様編でした!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

ワン親方
ワン親方

まったなー!


 イケメンアズドラ様表紙の2巻は永久保存しとかねば! と思われた方は↓こちら↓からどうぞ!

前のキャラ>>ヘルク
次のキャラ>>まだなし(ピウイ予定?)
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銀づち
銀づち
マンガを熱く語ラー
名前の由来は、サイト名が工房なので道具(金槌)をもとに、金より銀が好きだなで銀づちとなりました。 マンガには好き嫌いがかなりあり、受け付けないイラストも多い。 好きな漫画にはめちゃくちゃ好きなキャラクターが登場する傾向がある。
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