【ハイキュー!!】第16話『勝者と敗者』――まだ終わっていないと、彼らは繋いでいく【ネタバレ感想】

試合が始まる前の緊張感。気合の入れ方。旧友との再会……などなど。
試合前の部分も結構しっかりと描かれてましたね。葛藤や焦り、諦め……むず痒くなるような青春を感じました。
そして今回は前回途中で終わった試合の続きです。
烏野は全然弱くないよ! というところで終わったわけですが、ここからどういう風に戦っていくのでしょうか?
また、ここで勝ったならば次は……あの伊達工です。東峰が部を離れるきっかけとなったあの……。
そこも含めて気になりますよねぇ。
けど今回は『池尻くん』がとてもいい味だしているので、ぜひ彼に注目してみてみてください!
え? いけじりって誰だっけ? となった方は↓本編↓を御覧ください!
アニメだけでは物足りない! と思った方は↓マンガ↓も!
思う存分に漫画を読みたい方は↓コチラ↓もオススメです!
前回のあらすじ
弱小だとか強豪だとか関係ない。
試合会場にて、トーナメント表の烏野という文字を見た生徒たちが「飛べない烏」と噂していた。
そんな中、澤村は第一戦の相手であり中学時代の友人と再会し、互いに真剣に戦いに挑むと誓い合った。
アップの様子を見に来た青葉城西は、リベロ、エース、そして指導者が増えていることに気づく。
いよいよ始まった第一試合。
そこで烏野の復活が多くの人の眼の前で披露されるのだった。
前話より
↓アニメ・エンタメを心置きなく楽しみたい方は↓

今回のポイント
勝とうとしなければ勝てない。
- 眼の前の相手に真剣に
- 苦しそうな姿への嫉妬
- 勝てよ
壁を超えることは出来るか。
それぞれの勝ち負け
烏野の試合を見ながら、青葉城西の監督とコーチは冷静に分析。

オレっちなにげにこの監督すきだぜ。

ハイキューに出てくる監督陣って人格者が多いんですよねぇ。
試合は烏野が順調にリード。ですが烏野はもちろん油断したり力を抜くことはありません。ですが今までの力押しとは異なってきています。
それも繋心というコーチができたおかげですね。
OP後は、烏野……ではなく、澤村と池尻の中学時代の回想シーンが入ります。

ここ、前回カットされたと思っていたシーンですね。
>>けちょんけちょんにしてやる

ああ、いつもの順番変更か。
このシーン好きなのでカットじゃなくてよかったです。ただまぁ……澤村と会話している感じがやっぱり良かったかなぁ……たぶん尺の都合だと思いますが。
ちなみにこのシーンの背後に描かれている選手のユニフォームに千鳥山と書かれていますが、千鳥山はリベロである西谷の出身校です。
ちょっと気になった方はぜひ↓第5巻↓を御覧ください!

漫画の背景に書かれているチーム名は意外とつながってたりするから見逃せないよな!
勝てるはずもない強豪校を相手にした時、誰もが諦める中で諦めなかった澤村の姿と、負けて悔しがる彼を見て思うところがある池尻。

その池尻の姿にこそ、何か思う視聴者は多いのではないでしょうか……私もそうです。
ボールを追いかけていく姿が、諦めなかった澤村と被りますね。ここらへんはアニメオリジナルって感じですが、良い解釈……と原作ファンとして偉そうにも思ってしまいました。
試合中の描写はアニメのほうがじっくりと描いている印象です。
まだ負けてない
第1セットが終わって、池尻はぽつりと澤村が言っていた言葉を呟いてしまいます。勝とうとしなければ……というやつですね。
漫画だとそのまま他のチームメンバーが反応してくれるのですが、アニメではそこで試合再開となりました。
恥ずかしそうにする池尻……分かる。私もそういうこと言ってしまって恥ずかしいと思ったことある。

あの恥ずかしさってなんなんでしょうね?
別に悪いこと言っていないのに。
此処から先も割とアニメオリジナルです。でもこの試合描写はアニメの良さ全開って感じでいいですねぇ!
たった1点。されど1点……それを全力で喜ぶ池尻たち。ここで池尻の言葉に対しての返事をチーム名とがしてくれる……その流れもその姿も尊い。

おおっいいねぇ! 盛り上がってきたぜ!
メタいこと言い始めると、どちらが勝つかは分かっていても……池尻たちも応援したくなるこういう展開っていいですよねぇ。
主人公チームだけでなく、相手を応援したくなるのは良いスポーツ漫画のあらわれ!
ちなみに女子バレーの方も描かれるんですよね。
これはかなり珍しい気がしますね。もちろん、キャラクターとしての登場はあるかもしれませんが、逆側の試合までは中々描きませんし。
そしてそして……池尻たちは追い詰められていました。烏野のマッチポイント。
もう勝てることなどない点差。だけど池尻たちの目は敗者のものではありません。

おおっ! 2つの試合を交差する演出か! 格好いいな!

アニメならではですが、私もここすきです。
烏野は……池尻たちに本気でした。明らかに自分たちのほうが実力が上で、もうマッチポイントで勝てると分かっていても……池尻たちに真剣に向き合っていました。
弱小校だとか、力を温存するとか、そんなこと関係なく。
そして最後に決めるのが澤村、というのもまた良いですよね……ここは音楽の盛り上がりもあるので、ぜひとも実際に見てほしいところです。

終了のホイッスルとともに、目を瞑って上を見上げる池尻の横顔も……くるぜ。
次がある、次はない
試合後、ぼーっとしている翔陽。彼にしてみたら、公式戦初勝利ですからね。勝利を噛み締めてます。
興奮で顔が赤くなってますね……可愛い。
青葉城西のやり取りもいいですねぇ。烏野の良いライバルとしてしっかりと認めた上で意識してくれてる感じが。
あとここでも女子チームのその後が描かれるんですが……。

見ていただきたいので細かくははぶきますが、「一人になってうちらに背を向けてから」のあとの台詞がカットされているのが良い!

ってことは、ここ、台詞あったのか。
あるんですよねぇ。
漫画で読んでいた時はここで思わずうるっと……ですがたしたにアニメではない方がキレイかも。
心からの涙は本当にキレイですね。
そして池尻……ぼーっと座ってますね。
ここでもね。二人の思いが交互に描かれていて……漫画のとおりなんですけれど、声優さんの演技が相まって、良い。
どこかへ走り出す池尻。向かったのは烏野の澤村。彼につなげるんです。勝利の連鎖を繋げてくれと、託す。
しっかりと受け止める澤村も、ほかのチームメイトも。涙をこらえながら最後はにひっと笑う池尻も……みんな良い子で素敵。

ありきたり、といえばそうなのかもしれませんが……でも、うん。

なんかグッと来るよなぁ。
自分たちもバレーをやっていたよ、と。
誰に言うでもなく去っていく池尻の背中を、翔陽はじっと見つめました。心に刻むように、見つめていました。
ここ、カットされていましたが漫画だと大きなトーナメント表を見つめながら、一回戦で半分のチームが終わるんだという台詞が挟まります。
なので『負ける』ことに対しての、なんとも言えない切なさを感じさせてくれるんですよねぇ。
もちろん負けて嬉しいことなんてないので切ないのは当たり前なのですが。
あの10番スゲー
待ち時間。ついによによしてしまう翔陽。
というのも……先程の試合を見た他校の子たちが「烏野の10番すごかったな」と噂してくれているのです。

はは! そりゃ翔陽からしたら嬉しいか。

憧れの小さな巨人に近づいた感じありますよね。
喜んでいるのを怒られるかと身構える翔陽でしたが、影山はむしろ翔陽に注目が集まってほしいと思うわけです。翔陽が目立てば囮としての役割が大きくなりますからね。
第二試合のメンバーも第1と同じ……つまり菅原はベンチです。
体が冷えないようにと軽くパスをしている影山と翔陽は伊達工の話をしています。東峰をブロックした相手だろう、とね。
そこへやってきたのが菅原。何やら話があるようで……?

烏野にとってはトラウマに近い感じになってるのが伊達工だもんな。
気合いれていかねーと。

あと伊達工は部員数多い上にブロックが有名ということで長身選手も多く、パッと見ただけでも怖い。
緊張している烏野でしたが、試合前のアップ中に西谷がすごく格好いいこと言ってくれるんですよ。
「皆 前だけ 見てけよ!
背中は俺が護ってやるぜ」

ふおおおおっこれはかっけぇ!
翔陽と田中だけでなく、影山も。伊達工の選手も思わず格好いいと言ってしまうほど力強い言葉。

ノヤっさんは口だけでなく実力もありますからねぇ。
安心感半端ない。
おかげでチームの雰囲気もいつもとおなじになったようです。
そしてコート端に整列……いよいよ、伊達工へのリベンジです!
まとめ
はいー、ということで今回は前半は前回の試合の続きと負けた側の心の葛藤や、その悔しさを勝者へと繋ぐというお話。
後半は次の試合に向けて、皆の緊張感や気合の様子……そしてそれらを拭っていく話でした。

西谷のアゲインには笑ったが、その後の台詞は格好良かったぜ!

ですが男性には刺さったものの、潔子には刺さらずスンッとしていたのがこれまたらしくて良かったですね。
同性にモテる、を素で行くタイプですね。
そして次回はいよいよ伊達工!
結構前からその存在だけは語られていたものの、実際の登場は初めてですからね。どんなブロックなのでしょうか。

あの眉なしが要なのか?
どうなるのでしょうか。
気になる試合内容はまた次回に!

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
↓勝者の背後には敗者がいて、彼らは脇役かもしれないけれどたしかにバレーをやっていたのだと、前を向きながら語っている光景が見たくなったなら↓
↓漫画やアニメを思う存分に楽しみたいならば!↓
