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【逃げ上手の若君】第十回『変態稚児と神力騒動』――人に見えない場所に宿るもの【ネタバレ感想】

アニメ『逃げ上手の若君』のネタバレ感想第10話(画像参照:逃げ上手の若君-アニメ)
銀づち

 前回は逃若党が結成されてから、の初めての戦。小規模な戦いでありながらも、重要な戦。

 若君たちは吹雪の作戦に従い、それぞれ頭領と幹部クラスの相手を受け持ち、若君以外は怪我を負ったものの、見事に勝利しました。

 今回はそんな戦の後処理から始まります。当然ながら亡くなった武士もいます。自分が受け止めねばと思う若君……というシリアスから始まるのかと思いきや、今回はだいぶファンタジー要素が強いです。

 あと変態要素。

 変態要素が強いってどういうことっ? と思われた方は記事を読まれる前にぜひとも↓本編↓をごらんください。すぐご理解いただけるかと。

 あとは足利尊氏兄弟の話などもあったりする、第十回目の感想、今日も元気よく行きましょうか!

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前回のあらすじ

 主君の器。

 吹雪が時之に伝授した鬼心仏刀とは、鎧武者の弱点である内小手を切り、あとは部屋を逃げ回って出血多量においやることだった。

 亜矢子と狐次郎は薙刀使いに苦戦していたものの、主君である時之のことをバカにされ、子どもであっても大人を倒せなければいけないと、亜矢子が捨て身で男を拘束し、そこを狐次郎が切り裂き、最後は亜矢子がその首をはねた。

 吹雪が戦っていた男はとても変わった剣技をもっており、それを隠して組織に属していた。だが、吹雪の目は男が剣技を隠しきれていないことを見抜き、大したものは隠していなかったとあっさり斬り伏せた。

 時行は密室での鬼ごっこを心から楽しんでいた。瘴奸は血しぶきすら避ける時之に勝てないと悟り、こんな状況で笑い続ける時行に仏を見て、倒れる。

 戦は貞宗の増援が来たことで一度は危機に陥るものの、諏訪の援軍もきたことによって見事に勝利。
 吹雪にも自分の身分を明かし、彼を郎党に加えるのだった。

前話より

 血しぶきが撒い続ける中で笑い続ける姿は仏か鬼か。

今回のポイント

 まず話のタイトルよ。

  • 様々な誤解が誤解を呼ぶ
  • 不可思議を垣間見る
  • 仏を食らうもの
  • 不可思議はいつか消えゆくもの
  • 遊びの責任

 ド変態は誰だ。

不可思議と変態

 今回は戦のあと、ということでしんみりな話から変態に入ります。

ワン親方
ワン親方

変態に入るって何!?

 この戦いは、若君が幼子たちにしっかりとした時間を与えたい、という想いから始まっております。しかし、そんな想いであろうと、戦において犠牲者がゼロというのはありえません。

 亡くなった武士たちの死を悼む人々と、手を合わせる若君。寒いのか、手先が真っ赤になっていますが、関係なくしっかりと祈っている姿にはぐっときますね。

銀づち
銀づち

手先をしっかりと赤く描くという細やかさ……さすが逃げ上手のスタッフ。細かいところへのこだわりすごい。

ワン親方
ワン親方

そうだなぁ。
……虫への異常なこだわりは謎だが。

銀づち
銀づち

いや、うん……それは本当に謎ですね。

 自分がこの村を守りたいと願ったから。将になるなら心しないと、と静かに心のなかで誓う若君ですが、9歳なんですよね……現代で考えるならまだ小学生です。当時と今では年齢に対する考え方が違うとは言え、なんかぐっと来ちゃいますね。

 冷たい雪が降りしきる中、頼重に呼ばれる若君。

 小屋の中で、頼重は若君に頭を下げます。感謝と謝罪の。

 若君としては勝手な行動をしてしまったという罪悪感がありましたが、頼重からするとたしかに吹雪の言う通りこの村は急所だったので、守ってもらえて助かったのです。

ワン親方
ワン親方

でも、誰もが気づかなかったって、そんなのありえるのか?

銀づち
銀づち

敵味方問わずでいけば、気づいていた人はいたかもしれません
ですが、現代のように簡単に上から見た正確な地図が手に入るわけでもない時代……気付けなくてもおかしくはないかと。

 これからは守りの兵士をしっかりと駐屯させるようで、孤児たちは当分の間諏訪大社で引き取るそうです。

 ここ、説明されている背後で守りの兵士に握り飯や水を差し入れしてくれる幼子たちや、そんな幼子たちに親身に接しているっぽい武士たち、大人たちを埋葬して涙している子がいたりして……さらっと流されているシーンなのですが、なんとも言えない気持ちになりました。

ワン親方
ワン親方

そうか……でも、ちゃんと埋葬できて、涙も流せたのか。

銀づち
銀づち

そうですね。
しっかりとした別れと、そして涙するというのは、きっとどの時代でも大切なことだと思います。

 ここ、狐次郎が泣いている孤児の頭を優しく撫でているのがすごく好きです。荒々しいところが多い彼の優しい一面が見れます。ちょっとね、困っているような顔で笑っているのがいいんですよ!

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銀づち
銀づち

狐次郎がますます好きになりました。

 孤児たちも吹雪や若君に感謝していてそれで依存ないとのこと。若君はそれらを聞いて「そうか」とただうなづきますが、その声がこれまた優しい。
 何かたくさんのものが詰まった「そうか」という言葉に聞こえました。

 それから、頼重も話し始めます。危険にさらしてしまったから、自身のことについても伝えておくべきだろう、と。

 未来が見えない時期があるのだと、若君に伝えた頼重。床に突っ伏してます。

 未来が見えるとは言えほとんどおぼろげなものではあるものの、全く見えないとそれはそれで困るもの。

ワン親方
ワン親方

普段できることができなくなると、不安になるってのは……まぁ分かるぜ。

銀づち
銀づち

若干気が抜けた声で「神の力はあると思えばそこにある」と言ってるのが、なにげに深いですよね。

 若君に力のことを伝えたとは言え、やはり皆には内緒らしいです。諏訪の民たちにとっての拠り所でもあるのでしょう。この時代はまだまだ『祈り』が現代よりもずっとずっと力を持っていた時代ですからね。

 そして若君に、力を取り戻す手助けをしてほしいと頼重は頼むのでした。

 頼重の役に立てる、と若干頬を赤らめて頷く若君は何者にも耐え難い魅力に溢れています。

 今までさりげなく登場していた神力というもの。なんとなくで流していた不可思議な現象について、知ってほしいと頼重は言いました。この世にまだ残る、不可思議な力のことを。

 で、OPに入ります。

神力と変態

 若君は、亜矢子と狐次郎に頼み事をしていました。うなぎを取ってきて欲しい、と。

 二人は突然どうしたのかと思い首を傾げるものの、頼重が力を失っていることは誰にも内緒なので理由が言えない若君。恥ずかしそうに、申し訳無さそうにしながら二人からうなぎをうけとり、頼重のもとに持っていきます。

 頼重、それはもう嬉しそうにうなぎを手にしますが、若君の冷静な一言。

ワン親方
ワン親方

神の力とうなぎに何の関係が?
いやまぁ、エネルギーはもってそうだが。

銀づち
銀づち

牛鬼の牡丹を一人で食べたことを考えるに、ただただ食い意地ハッてるだけな気もするんですけどねぇ。

 一応真面目な顔をした頼重が言うには、以前もそれを食べて力を取り戻したことがあるんだとか。

 うなぎは諏訪の名産品で、冬は特に脂が乗って美味しいんだとか。

 筆者はあまりうなぎ好きではないので(嫌いでもないけど)わかりませんが、蒲焼のタレは美味しいと思います。

 力はみなぎった頼重でしたが、神の力は戻らなかったみたいです。キレイに平らげ……いや、ご飯粒残ってるでしょう。しっかり食べなさいと言いたくなりました。

ワン親方
ワン親方

唐突におかんきゃら出してきた!?

 そして今度は巫女たちに行者にんにくを頼む若君。巫女たちもまた不思議そうですが……そんな話をしているところに吹雪が映り込んでいるのが面白い。

「うなぎ! うなぎを焼いている匂いがする。
 どこだぁ~~~」

『逃げ上手の若君』第十回より
銀づち
銀づち

聞き取りにくかったのですが、多分こう言ってます!
スローにして何度も聞き直したので!

ワン親方
ワン親方

どこに労力注ぎ込んでんだ!

 腹ペッコリーナキャラがしっかりと生かされているようで何よりです。

 若君のため、と巫女たちは快く頷いてくれました。

 山で修行する山伏が好んで食す山菜だ、と元気よく食べていく頼重。匂いが強烈なのか、苦しそうにしている若君(>×<)が可愛い。……可愛い。

 美味しかったらしいですが、これでもなく。

 つぎは縄と巫女装束を持っていく若君……だんだん怪しい方向に。

銀づち
銀づち

縄をもらう時に映った赤いワンコ。
この傷とこの毛色どこかで……と思ったら、犬追物で出てきたイケメン犬でした。

ワン親方
ワン親方

まさかの再登場!?

銀づち
銀づち

しかし残念ながらこのときは喋ってくれないのですが、中々言うことを聞かなさそうな強気なところはさすが。
そして擬人化はまだされてない……。

 その時の話がもう一度読みたくなった方は>>【逃げ上手の若君】第四回『貞宗登場!』――だって、決めたのだ。そして少年は弓矢を放つ【ネタバレ感想】

 格好いい赤犬さんを直接見たくなった方は↓コチラ↓からどうぞ!

 あと地味に背後では他のわんこから好かれている若君も尊い。

 巫女装束に関しては盛高に場所を聞いているものの、さすがになぜと疑われています。盛高解説名人、若君に不審な顔。

 縄と巫女装束を密かに持って行く若君ですが、なんとそのあとを玄蕃につけられていました。

 巫女の存在は儀式において大切。なものの、巫女たちにも力を失ったことは内緒なので、巫女の人形を使って儀式をするという頼重のために、巫女装束を来た藁人形を作っていく若君。

 一度、一仕事終えた気になる若君ですが、これではダメだとさらに改良していきます。……無駄に職人。

 で、そんな主の姿を密かに見守っている郎党達(雫たん以外)と盛高。盛高は両手で顔を覆っています。

 ちなみに前回の悪党たちとの戦いで頼重の息子が登場していたのですが、盛高の方が出番多くてキャラも濃い気がします……。

 郎党たちは「やばい」と話し合います。精のつくものをたくさん食べ、等身大の巫女人形を作っている主……しかも縄……縄は縛るためだろという玄蕃の言葉に「!?」となる亜矢子、狐次郎、盛高。
(・ ・)←みたいな顔になってました。

 そして狐次郎がぽつり――性癖エグイな、と。

 盛高解説名人も「まさかあの年でそんな……」とむやみに良い声で言ってます。 

 そんな郎党たちの会話を聞いてしまう若君。

銀づち
銀づち

ここ、めちゃくちゃ作画崩壊しているんですが、この表現好きで。

ワン親方
ワン親方

ぶはっ!
ふににふにゃしてて……くくっ

ボンボンほどド変態。主君がどれだけド変態でも忠義は変わらない、など好き放題言われます。吹雪、地味ににんにく食べてます。

 どれだけのド変態幕府でも大丈夫。ド変態も極めるよ、という……良かったですね、若君! みんなの忠義は厚いみたいで。

 遠い目になり、真っ白に燃え尽きる若君でした。

見えないものと変態

 頼重の名を叫びながら殴り込みならぬ蹴り込みに来た若君。頼重はおかわりのうなぎを焼いているところでした。

 理由のわからない頼重のおつかいのせいでとんでもない誤解を受けていると言う若君。

 ここで「いいじゃないですか」と堂々としている頼重に「ドン引きされてんの」と巫女人形がぶん投げられて刺さるんですが、この刺さった瞬間の頼重の顔が面白いのでぜひともストップしてみていただきたい。

銀づち
銀づち

半分はちゃんと人形が突き刺さっているのでギャグ顔っぽくなっているのに、残りの半分はイケメンのままという……すごいこだわり。

ワン親方
ワン親方

だからお前さんの注目ポイントはなんなんだ!

 神力の秘密など知らないから一緒に来て誤解を解け、という若君をなだめようと最後に一つ、と頼重が言います。

 歩いて一里ほどにある場所から水を汲んできて欲しい、と。
※一里は大体4km。
 1kmを現代の5歳の子どもが歩いたら15分程度だそうです。一里は単純に考えて1時間歩くことに……まぁ、現代よりも足腰が強い上に若君はもう少し大きいので……それでも30分は歩きそうですね。

 それを飲めば一発だ! と自信満々に告げる頼重に、頬を引きつらせる若君。

ワン親方
ワン親方

だったら最初からそれ言えよ!

銀づち
銀づち

うなぎとにんにくが食べたかったらしいです……じゃあ、巫女は一体なんだったんでしょう……。

ワン親方
ワン親方

そりゃあ……え?
まじでそういう趣味が頼重に?

銀づち
銀づち

そうですね……なんというか……頼重がド変態だったと言われても、納得できてしまうのは何ででしょう。

 ため息をつき、なんでこんなことに付き合っているのかと思いながらも水を汲みに向かう若君。律儀です。

 と、歩いていく若君の足跡から不思議な光が……?

 若君は神力というものに対しては懐疑的。とても強固な軍勢があるのだから不要だろうに、と思っていると鈴の音が聞こえました。

 向かっていく若君を追いかけるように、またあの不思議な光が。

 音がしたのは若君の目的地である沢。そこにいたのは雫たんです。

ワン親方
ワン親方

そういや郎党たちが時行の性癖について話している時にいなかったな。

 神に奉納する神楽舞をしている雫たんの周囲には、あの不思議な光が見えます。

 雫たんが若君に気づきます。水を汲みに来た、という言葉にいろいろと察する雫たん。雫たんは一人で何をしていたのかと思えば、『彼ら』と祈っていたそうです。若君の彼岸成就と諏訪の繁栄について。

銀づち
銀づち

若君に歩み寄る雫たんですけど、水の上歩いてません?

ワン親方
ワン親方

雫って結構謎だよなぁ。

 雫たんがかがんだ若君の目元に軽く口付けをします。これで何かが見えるようになる、とのことですが……若君は目を開いて驚愕します。

 来ましたー! 逃げ上手の若君のお得意! 別の塗り、別の描写を織り交ぜる手法! やったね!

 若君の背中とはまた違うタッチで表現されているのは、様々な生き物。現実にはいないだろうという形の生き物たちは、雫たんが言うには神獣だそうです。基本的に黄色で描かれていて、それは先程の不思議な光と似ていますがわざとでしょうね。
 で、不可思議な模様が入ってるんですがこれが単純な彼らの模様というわけではなく、画面(カメラ)が動くように……若干メタっぽく動くのが……この世ならざるものっぽい描写でなお良き。

 諏訪の神域に住んでいるそうで……まぁ、特に力を貸してくれるということはないそうなんですが。

 魚とヘビの神獣がなんか親密そうに話してますし、なにげにあの牡丹までがいます。魔道に堕ちたそうですが、頼重(神)にくわれて本当に浄化されたのでしょうか?
 他の神獣と談笑していて……一人ぼっちから開放されたようで、まぁよかったです。

 若君はキラキラとした目で見ています。そりゃこんな景色が見えたら不思議でなりませんよね。

銀づち
銀づち

ナレーションで、この時代の不可思議な事象への人々の感覚を説明してくれています。

ワン親方
ワン親方

公的な文書に妖怪の話が描かれる時代なのか。

銀づち
銀づち

その説明の一貫として神風を吹かせたのは自分だ、とか匿名希望のS・Y氏が特別出演しています。

ワン親方
ワン親方

特別出演……ってか、ただの頼重じゃねぇか!

 タダノではなく、諏訪頼重です。

 というボケはさておき、あの良い風吹かせたのウチの寺社なんですよ、というので恩賞がもらえる時代だった、というのは現代からしたらよく分からない感覚かもですが、「あの占いはよく当たる」というのがそれに近いかもですね。

 雫たんは「父様の神力が弱まっているのか」と言いながら水を竹筒にいれてくれます。

 受け取り、もう一度沢を見る若君ですが、もう先程の光景は見えません。

 頼重はそれを若君に見せたかった。でも、朧げで現実に影響を与えそうもないそれらをなぜ見せたかったのか。

銀づち
銀づち

雫たんも謎……けど、可愛い。

 神秘的な光が、雪の中を舞っていました。

怪物兄と変態

 と、思ったら筆が木の壁を彩っています。何を描いているのでしょう。

 仏の絵だったようで、目が描き込まれました。それを見つめている左目からは涙がこぼれており、満足げな声は……尊氏のものでした。

 そして弟を呼び出し、天下の話をしようと言うのでした。

 足利直義(ただよし)の名を、無邪気に呼びながら駆け寄っていく尊氏。今までの化け物じみた描写からは程遠い姿で、少し戸惑ってしまいますね。

ワン親方
ワン親方

戸惑うと言うか、逆に不気味というか。

銀づち
銀づち

尖すぎる眉毛が特徴ですが、それを覗くとイケメンな弟くんですね。

 何目ではなんとも仲良さそうに描かれていますが、この二人は史実でも仲が良かった、と伝えられてますね。

 尊氏の用件は、鎌倉に行って防備を固めて欲しい、とのこと。カンらしいですね。北条の残党が乱を起こしそうな気がする、という結構具体的なカン。

銀づち
銀づち

でも北条の残党、と信頼できる弟の前でも言うのですから、本当に北条には忠誠誓ってなかった、という感じでしょうかね。

 子供の頃のやりとりは可愛らしいし、頭では勝てないよ、と言う尊氏は本当に弟思いの兄……には見えるんですよね。そう。見えるところが恐ろしい。

 そして、手招きする尊氏。御仏の絵を描いたから見てくれ、とね。

ワン親方
ワン親方

うおっこえー。
なんだこの……闇の中から手招きしてるような……。

銀づち
銀づち

先程まで笑っていた直義くんが真顔になってますね。

 御仏は良い、とまるで仏を信じて崇拝しているような尊氏に、呼吸を整えてから絵を見る直義。目に入った仏はとても穏やかな顔をしていて一瞬安堵したように部屋の中へと足を踏み入れかけ……何かに気づいて彼は部屋に入るのを止めました。

 なんとも不穏。

 一瞬だけ映ったのは荒い筆で描かれた何か。それは繊細なタッチの仏とは真逆の――何か。

 周囲から聞こえる工事の音まで消えるのですが……こういう表現が本当に得意なアニメですね。

 そして直義は上手いこと言いくるめて、その部屋の床と壁を全部取り替えることにしました。
 鎌倉のことは頼んだぞ、と楽しげに去っていく尊氏……彼が完全にいなくなった後で直義は人を呼びました。最近の兄はどうもおかしい、と。
 御仏の部分だけ保存して残りはすべて焼け、と命じます。

 壁には……美しい御仏の絵……それをまるで食らうように大きな口を開けた怪物が描かれていたのでした。

ワン親方
ワン親方

うわ……これを描いておきながら御仏云々言ってるのか?
やべー。

銀づち
銀づち

中身も怪物っぽいですが……こんな兄弟と若君が戦うまで1年と少しだそうです。

ワン親方
ワン親方

うーん……時行も怪物だというの前回で認識したが……尊氏にはまだまだって感じするよなぁ。

 どうなるのかはお楽しみにっというやつですね。

未来と変態

 水を無事に頼重に届ける若君。雫のことを聞きますが、いつか雫から教えてくれるだろうと言って何も教えてはくれません。

 そして水を飲めば、それだけで神力が戻ってきた……気がするそうです。

 神獣の説明をここで頼重が少ししてくれます。神力が形をなしたもので、人の目が届かない場所に存在できる力なんだとか。

銀づち
銀づち

と、私が文章で説明しても伝わりにくいと思うので、ここはぜひ本編をご覧ください。

ワン親方
ワン親方

人の目があちこちに入ることによって、不可思議に理論がついて不可思議じゃなくなる、という話なんだが……なんかこう、しんみり来る感じしたな。

 頼重が語る、神力。人の目と未来……なんやかんか深そうな話を直接聞きたくなったならば↓コチラ↓からどうぞ! ちゃんとイケメンバージョンの頼重ですよ!

 人の力が増えれば神の力は減る……なんとも言い難い感情が沸き起こる言葉です。

ワン親方
ワン親方

そして今、時行の目の前にいる男は……現人神、か。

 いつか神の力はなくなるかもしれないが、若君の力はこの時代にはぴったりだと。……今を目一杯生きなさい、と……なんか上手いこと話をまとめてくる頼重。

 そうだなと思う若君でしたが、とても大きな遊びの始末を頼重に取ってもらわないといけないことを思い出しました。

 郎党たち(雫たんもいる)と盛高が何かを見下ろして嘆いています。盛高解説員は両手で顔を隠して号泣してます。

 一体彼らは何を見たのか。何をそんなにジト目で見下ろしているのか。何を見て逆に神々しくも見えてきたのか。

銀づち
銀づち

それはぜひ、直接お確かめください!

ワン親方
ワン親方

って、そんなもったいぶるようなことじゃ絶対にない!

銀づち
銀づち

神様にのみ許されたプレイ……かも?

まとめ

 今回、全部のタイトルに変態、を入れるというこだわりを達成できたので、私は満足です。

ワン親方
ワン親方

ちゃんと真面目にまとめをやれ!

 そうですね……まぁ、言うと頼重は変態だったということと、雫たんが不可思議で可愛いということと、尊氏がやっぱり不気味すぎるということと、頼重が変態だったということと、不可思議はいつか消えてしまうのかということと、頼重が変態だったということでしょうか。

ワン親方
ワン親方

変態ばっかじゃねえか!

銀づち
銀づち

実際、この時代のド変態ってどんな感じだったんでしょうね?

 ちょっと気になったものの、流石に私は調べる気がないので、興味を持った方は調べてみてくださいね!

ワン親方
ワン親方

調べなくて良い!

銀づち
銀づち

ではここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

ワン親方
ワン親方

まったなー!


 不可思議現実と。それらが奇妙に入り交じり、人を引き付ける魅力がある『逃げ上手の若君』を見たくなったら↓コチラ↓からどうぞ!

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銀づち
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マンガを熱く語ラー
名前の由来は、サイト名が工房なので道具(金槌)をもとに、金より銀が好きだなで銀づちとなりました。 好きなアニメ漫画にはかなり偏りあり。 好きな漫画にはめちゃくちゃ好きなキャラクターが登場する傾向がある。 【note】https://note.com/ginn_duchi/n/n3ca1c0754af8
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