【WIND BREAKER】第1話『サクラとフウリン』――あとは君がコチラを向くだけだ【アニメネタバレ感想】

ボウフウリン!
ということで、今回は前から気になっていたWIND BREAKER(アニメ)の感想をやっていきたいと思います。
漫画もちろっと見たことあったんですが、不良系の漫画は私苦手で、見れるのかなぁとか思ったらちょっと違う感じだったので「お? これはいけそう」となりましてね。
不良系のジャンルって気にはなるけどちょっと苦手、という方に一回試していただきたいですね。
第一話の始まりの演出がこれまた面白い。白黒で、綱渡り? みたいな心象風景。とても緊迫感のある始まりで「え? え?」となります。どうもアニメオリジナルっぽいですね。

ここね……わりと共感力強い筆者はドキドキして辛かったので、私と同じように苦手な方いるかも……ただ、ここは飛ばしても問題はないのでご心配なさらず!
そんな『WIND BREAKER』は原作がマンガで、基礎情報は↓こんな感じ↓になります!絵の雰囲気も、ヤンキー漫画にしては可愛らしい雰囲気。
作品名:WIND BREAKER
著者:にいさとる
出版社:講談社(マガジンポケット)
原作:マンガ。21巻まで未完(25年5月12日時点)
あらすじ:
彼らは、最強の不良軍団。
そして、街の英雄───。偏差値は最底辺、喧嘩は最強。超不良校として名高い学校・風鈴(ふうりん)高校。
この春、そんな風鈴のトップを目指して街にやってきた風鈴高校1年生・桜遥(さくらはるか)は、風鈴高校が“防風鈴(ボウフウリン)”と名付けられた街を守る集団となっていたことを知る。そして桜は、風鈴の一員として街を守るため戦い始めることに──!
不良高校生・桜の喧嘩英雄伝説、開幕!!
WIND BREAKER(単行本1)説明文より
↓今回感想を書いていくのはアニメですが、アニメが気になった方は↓
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あらすじ

好きなものは強いヤツ、弱いヤツには興味がない――孤独な不良高校生・桜遥は、この春、超不良校として名高い風鈴高校のてっぺんを目指して、街の“外”からやってきた。
商店街でガラの悪い男たちに絡まれていた少女・ことはを助けた桜は、お礼に「喫茶ポトス」でご馳走になることに。
風鈴に来た目的を語る桜に対し、「あんたにてっぺんはとれない」と告げることは。桜は思わず憤るが、その真意と“現在の風鈴”を目の当たりにする出来事が起こる。
WIND BREAKERアニメ公式サイト説明文より
↓アニメ・エンタメを心置きなく楽しみたい方は↓

今回のポイント
格好いいじゃねえか!
- 周囲から刺さる拒絶の目
- 本当は……認められたかっただけ
思う存分に原作漫画を読みたい方は↓コチラ↓もオススメです!

桜遥という人間
シーンは、冒頭でも述べた白黒の場面。心臓の鼓動と縄が軋む音が響く、緊張した雰囲気の中の綱渡り。
一人の男の子? が渡っていきます。

うおっ見てるだけでこえー。
そしてそこに強い風が吹いてきて……たくさんの声が聞こえてきます。おそらく、男の子に向けた声。
周囲の女生徒。家族……親戚? 彼を引き取ったみたいなので両親は亡くなられたのかな? それで預けられてるみたいな?

しかし学校の先生からも色々言われてますね……生まれつきのことはどうしようもないのに。
でもたしかにこの主人公。半分だけ白髪なんですよね。現実で、私の前にいたら……私も同じように……「気持ち悪い」と言ってしまうんでしょうか、とか少し考え込んでしまいました。
そして何かが起きたら、真っ先に疑われる。……んーつらい。
みんなから「気持ち悪い」と言われた瞬間綱は切れて……そして目覚める。
んでもって飛び起きるでもなく、何か叫ぶでもなく。冷静に起き上がって……何か言葉にも出さず、舌打ちだけするのが余計に悲しい。
もう慣れきってしまって……けどそんなことを夢見る自分に舌打ちするような。
そして突然風鈴や商店街、スーパーらしき、そんな平和な日常に場面は映ります。で、男子生徒歩くシーン。

好きなものは強いヤツ って台詞、シンプルだけど格好いいよな!
アニメ公式の説明文でも載っている主人公の台詞ですね。やはり主人公にはコレ! という台詞があるといいですよね。これこそが彼を映す台詞でもありますしね。

で、女の子が絡まれてる、と。定番ですねぇ。
で、私ふと主人公の声に聞き覚えがあって……調べたら内田雄馬さんでした。やっぱりね。いい声!
絡まれている女の子のところに助けに入る主人公! そして強いのなんのって!

良いねぇ! いかにも少年漫画の主人公っぽいぜ!
ここでOPですが、コレもいい感じですね。
ツンとデレ
不良たちを倒してそのまま去っていく主人公桜遥(さくら・はるか)に、助けられた女の子が声をかけてお礼をいいます。遥は最初自分に話しかけられたのだと思わず……自分だと知ると「助けたわけじゃない!」と顔を真赤にします。

なるほど……ツンデレタイプの主人公か。

不良系と考えると定番かもしれませんが……定番だからこそ良い!
顔を赤くした顔が可愛い。
ツンデレの中でも、特にわかりやすいタイプのツンデレですね。
で、女の子は遥にお腹減ってないかと急に声かけて……だだんと出てくるオムライス。うまそうです。
オムライスを見て嬉しそうな顔をした遥が愛しい。格好いいけどかわいい主人公ですね。
ここからは説明のターンですね。外、から風鈴高校へと入学するらしいのが遥。女の子は喫茶店で働いているらしく、そこで遥かにオムライスを作ってくれました。
二人がいる街は少し前まで治安が最悪で、チームやギャングの争いがあって大変だったんだとか。なので外の人は近づきたがらない。
女の子の名前も判明。橘ことはちゃんだそうです。
遥は眼の前で5人ボコボコにした初対面の男に対してなんでこんなにフレンドリーなんだと戸惑ってます。

初っ端の感じ見ると、周囲から厄介がられて疎ましく思われてたから……こういう態度が新鮮なのかもなぁ。

しかしオムライスを食べた時の反応まで可愛い。うまっという文字が踊ってます。
食べた瞬間のミニキャラ遥ちゃんが可愛いので、ぜひとも↓本編↓でご確認を!
風鈴高校はヒトリでは勝てない
ここで容姿の話になります。染めたわけでもカラコンでもなく、生まれつきの。遥は怒りかけますが、ことはは「ビー玉みたい」とだけで気味悪がる様子はありません。

もっとすごいのを見ているそうですが、仕草がよく分かりません。

お?風鈴高校の説明入るか?
偏差値は最底辺。喧嘩は最強。
落ちこぼれの吹き溜まり。
毎日が派閥争いに下剋上。
盆も正月も喧嘩がない日はない
そんな話が出回る学校。そこでてっぺんを取るのが主人公遥の目標。
クズ中のクズを決める戦いは自分にぴったりだと、声に何処か喜びすら感じさせながら言う遥かに、ことはは何か思案顔。

ここで判明。学校明日からなのに遥ちゃん、張り切って制服着てました。何だそれかわいいな。
と、ここで店にいた他のお客さんが食べ終わって店を出ていきます。しかしそんなおじいさんの忘れ物を遥は気づいて渡してあげるんですよ。

あんな生い立ちなのに素直な良いやつだなぁ。
ちなみに遥がおじいさんの席の方を向いてなにかに気づいているっぽい細かい描写もちゃんとあり、アニメスタッフのこだわりを感じます。
そして飴を持って商店街を歩いている遥。
え? となりますが場面が飛んでいて……回想シーンではことはに渡されたもののようです。あのおじいさんがありがとうとお礼を言っていたってね。
ありがとうと言われると照れる遥。本当にお礼言われ慣れてないんですね。
遥は逆の意味で人を信じられないみたいですね。疑われてきたから、自分のような格好で有名な不良好の制服を着ている人間にありがとうなんておかしい、とね。

財布拾って届けて、お前がすったんだろって……悲しすぎるぜ。
と、人を信じたいけど信じられない様子の遥かに、ことはが言います。風鈴の頂上は「ヒトリ」ではとれない、とね。

誰かを頼れないと駄目なほど話よくない、と店を飛び出してきたみたいですね……うーん、若い。
第2戦目――やられ役は戻って来る
そしていきなり街の破壊シーン。これまたえ? となりますね。
遥と再会したのは最初に彼がボコボコにしたあの男です。
と、ここでアイキャッチ入りますがこれが……おされ。タイトルの英字をうまく使ったデザイン……うーん、好き!
で、遥はことはの言葉が頭を離れないようですね。ショックだったのか。様子が変で、男を無視しようとします。
このナンパ男がね。やられ役らしくペラペラ喋ってくれるわけです。遥のが染めたわけでもカラコンでもないと気づいたら「気持ち悪い」と鼻で笑ってくれちゃったりして?
ただ遥としてはこういう輩のほうが普通だったのでむしろ安堵したように笑います。
存在の拒否否定が多すぎて、遥は喧嘩して相手より強いことで自分という存在の価値を感じたくなったんですね。

ここで遥ちゃんが叫ぶところ。声もそうですがわざと絵じゃなくて文字になってて……いいですねぇ。
生まれ持ってしまった見た目のことでとやかく言われても、当人からしたらどうしようもなくて……それを隠したりすることは自分を否定することで。

喧嘩シーンも格好いいが!
喧嘩が強ければ……って語るところの泣き叫ぶ感じがいいな!

この戦闘シーンがこれはもう動く動く。
かといって同じ方向だけでなくあちこちからのカメラで飽きさせず……いやすごい。予算ありそう。

予算とか言うなよ、夢がない!
でも予算大事。
とにかくこの戦闘シーンはいい! 戦っている感じはあるのに……痛々しい感じが少ないのも個人的に勧めポイント

私がヤンキー漫画あまり見れないのはそこで……マンガだけどリアルよりになるととたんに生々しく、見れないんですよね。
絵柄が可愛らしく、線もスッキリして、色合いも鮮やかすぎず、もちろん作画も……私が確認する限り崩壊してませんし。
そして喫茶店。外で音がするからと、のこのこ外に出ちゃうことは。いやいや、ダメでしょ。そして人質に取られてるし。

あー、あるなぁ。なんでそこにいるの? っていうやつ……それでピンチになるんだよな。

まあでもそれがないと話が進まないのもあるんですが。
諦めてない
遥は、あったばかりで先程も彼にとって許しがたいことを言ったことはを見捨ててもいいのに、見捨てられずにかばいながら戦ってしまいます。
それでもすごく頑張るんですが……刃物で足切られちゃいます。
なんでかばいながら戦ってるんだよとか思いながらもかばう行動をやめられません。かばってもいいことなんてないのに、という声が辛い。
何やってるんだ、何がしたいんだと苦しみながら振り下ろされる鉄バット。
が、鉄バットを受け止める背中が……風鈴高校の制服着てます。ことはの知り合いでもあるようですね。
その人物はことはに「ことはちゃんが危険な目にあったことは……」云々と言うんですが

でもその子、自ら危険な場所に首突っ込んだんだよな。
と、冷静な視聴者の心が騒いでしまう……ごめん、ことは。
いやだって治安が悪かったって場所にいて、外の騒音聞いて見に行くってダメでしょ。
で他にも風鈴の制服着たメンツが3人やってきます。余裕綽々という顔をしてます。ふくよかな感じとクールな感じと、可愛い感じの子がいます。
ここの戦闘シーンは……遥が1人で戦っていたところと比べると穏やかです。仲間が増えたーという盛り上がりはあるものの、戦闘シーン自体は遥か単独だったときのほうが格好良くて面白いです。
ただ展開としては……どっちも良い( ̄ー ̄)bグッ!
遥はなんで風鈴が自分を助けるんだと混乱します。
で、商店街の人たちが風鈴を応援しだして、遥の混乱はますます強まります。だって嫌われるの上等。ならせめて喧嘩でてっぺん取る、と思っていたら街から声援ですからね。
2年前にこの町は治安最悪の町から変わった。変えたのが風鈴高校。街を守るために喧嘩をする風鈴のことを……ボウフウリンと呼ぶ。
たった2年でド底辺の嫌われ者から街の人気者へ。
戦って勝った風鈴たちを町の人達が歓声を上げて出迎えます。それを信じられない気持ちで見る遥。
それどころか……拒否しようとします。
直接笑顔で話しかけられても、遥はすぐにそれを受け止められないんですね。

足の治療をしよう、というときのカメラのグインっと動く感じは、彼の動揺を表しているようです。
自分が誰ともかかわらないという遥かに、ことははぐいぐいいきます。彼が自分から望んで一人になったわけではないこと。誰ともかかわらないと言いつつおじいさんの忘れ物を届けたこと。ことはをかばったこと。
諦めようとして諦めきれない何かが、そこにあるんですね。

お前を見てるからお前もこっちを向け、か。
すごくヒロインっぽいいいセリフですよね!
こっちを向けと言われた時は足元の視点をぐるぐるっと動くんですが……これもいいカメラの動き! やっぱり主人公の時のカメラワーク最高ですね。
それでもって走り出して。なんだよそれと叫びながら……正義のヒーローみたいで格好いいといいながら、背後から襲いかかってきていた不良の頭を倒すんですよ。

ここなら誰かと一緒にいれるのか、という心の問いが悲しいけど、また希望を持てたのだと思うと嬉しくもある。そんな独白。
あと次回予告付いてるんですが、ミニキャラが可愛いのでこちらもおすすめ。
まとめ
ということで、生まれついての見た目のせいで孤独だった主人公が、孤独であることは諦めて喧嘩で自分の価値を証明しようとして……けれどもそんな中でも誰かとの繋がりを捨てきれない心と向き合い、再び人の方を向く。
ここで打ち切りになってもスッキリするなぁという話でしたね。

しょっぱなから何いってんの!?

ご安心ください。原作もアニメもまだまだ続いてますから!
ただ本当に綺麗にまとめているんですよね。もちろん第一話ってそういうものであるんですが、見終わった時の……感覚がスッキリ。本だと読了感と言いますが、アニメ見終わったのはなんでしょう?視了感?
気になるところとしては途中途中で「え?え?なに?」と前後が伝わらなくてびっくりするところがあったくらいでしょうか。でもすぐに前後つながるので問題ないっちゃない。
これは次回に期待! というか、遥ちゃんが可愛いので次も見ます。

すっかり「ちゃん」呼び……。

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
そんなかわいい遥ちゃんの大活躍が見れる『WIND BREAKER』の↓アニメとマンガは↓
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