【WIND BREAKER】第5話『優しい男』――想像力と経験が、君をまた一つ進ませるだろう【アニメ-ネタバレ感想】

ということで、ついに登場して分かってきたボウフウリンの総代梅宮の凄さ。そして他チームとの衝突!
梅宮は底抜けに明るくて間抜けなようにも見えるのですが、それでいて懐が深くて心が暖かく……ケンカしかない遥ですら温かみを覚えてしまうほど。なのに迫力見せると動けなくなるほどの気迫も見せる。
そして獅子頭連とは5対5で、それぞれタイマンで戦うことになりました。
アニメのケンカの質がすごく良いので楽しみですねぇ。痛々しいのは苦手な私ですが、絵柄と展開のお陰で問題なく見ていられます。

格好いい戦闘は見たいが、痛々しすぎるのも見てられないもんなぁ。

作品見ているだけで自分が痛みを覚えるような私みたいなタイプには助かります。
で、今回は杉下と蘇芳の戦いがあります。杉下もびっくりはしたんですが……印象に残る戦いはやはり蘇芳でしょうか。
とりあえず今回の話を見て思ったのは「蘇芳……女性人気高そう」ということでした(笑)。
一体二人の戦いはどんな感じだったのか。いち早く見たくなったら↓本編↓を御覧ください。
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前回のあらすじ
梅宮という男。
初めて対峙したボウフウリンの総代梅宮は、明るいが暖かく、一緒にいると安心するような男だった。
屋上で事情が話される中、風鈴高校に獅子頭連の頭取、兎耳山が乗り込んでくる。ボウフウリンの生徒たちを薙ぎ払いながら。
兎耳山は梅宮とタイマンをして、勝ったら梅宮をボウフウリンごともらうと宣言。
その後、他にも関連のあるものたち同士もタイマンをする5対5のケンカが行われることとなった。
その日の夜。ことはの喫茶店に集まるボウフウリンメンバー。
ここで梅宮とことはが同じ施設で育った兄と妹のような関係で、ことはが桜と同じ年だと判明する。
そして中学生の笹城に「お願いします」と頭を下げられ、桜は「任せとけ」と答えて、初めて誰かのためのケンカとして獅子頭連との戦いに望むのだった。
前話より
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今回のポイント
大人の階段登ろうか。
- 比べてしまうのが可哀想だ
- 本気を出した彼と戦うには
- 一段くらいは登れたんじゃない?
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梅宮の狂信者――杉下の実力
テリトリーの境界、高架下で相対する両者。ここでいきなりケンカ……ではなく、ちゃんとした場所があるようです。
いらっしゃい。邪魔するぜ。
というやりとりは関西人の筆者からすると「邪魔すんなら帰って」という台詞がちらつきます(新喜劇)。

どうでもいい話で世界観壊すなよ!
しかし兎耳山の声も態度も無邪気そのものなのに目が虚ろなのがやっぱり気になりますね。
獅子頭連のシマは飲み屋街。なので昼間の今はかなり静まり返ってます。夜は賑やかで……治安も悪いみたいですけど。
で、楡井もタイマンしないのに来ているんですが、ケンカは強くなくてもボウフウリンのいち員として自分くらいは守れるようになりたいから勉強させて欲しい、と言いました。

昨日は散々この世の終わりみたいに騒いでましたが、根は悪い子ではないんですよね。

気負いすぎてないやり取りが良いな……柊は……うん。胃薬飲みすぎないようにな?
獅子頭連の根城にたどり着いた時……楡井、顔! 顔(笑)
廃業した映画館? オリオン座という映画館の文字のオリの部分だけが残り「オリ」とそのまま呼ばれてるそうです。
中に入っていきますが、観客席もあって、ちょっとしたステージまであるようで……今回みたいな見世物にはちょうどいい、ということですね。
蘇芳が笑顔で「猛獣の檻だ」と言うのに、楡井はすごい顔で生きて帰れるかと震えてます。なんですが遥が「勉強しに来たんなら前見てろ」と声をかけることでしっかりとうなづいて一歩踏み出しました。

いや分かるわ。私も困難ビビる……というか行きたいとすら思わないから楡井は十分度胸あるよ……まぁ一般人代表という賑やかしなんだろうけど。

メタいこと言ってやるなよ!
でも大事です。一般人代表の賑やかし。
お祭りになったなぁと梅宮は笑いつつ、メインは兎耳山と梅宮のタイマンで他の勝負は感情には入りません。
5対5と言ってもそこらへんのルールはちょっと特殊ですよね。他の4戦はエキシビションなんですよね。
なので「気楽にやれ」と梅宮は笑って言います。緊張を解こうとしてのことでしょうが……遥からすると「ふざけるな」ですよね。勘定に入るかどうかなんて関係なく、負ける気などないのですから。
いきなり兎耳山が大将戦をしようとか言い出すので、十亀がそれはおかしいでしょとたしなめます。

そういや、十亀の今までの感じからしてトップ尊重するようにも見えないが……兎耳山とは仲良さそうな感じあるな?
どういう関係性なんでしょうね? パッと見は大将と副大将が逆にも見えますが……。
最初は有馬という男と杉下の対決になりました。
一緒にするのが本当に可哀想だった

ラブコールもらっちゃいましたが、杉下喋らず
梅宮の方を見たのは許可をもらうためですかね。梅宮がうなづいたのであの猫背気味な姿勢のままステージへ向かいます。
遥はそんな彼に声をかけます。まだ二人の決着はついてませんが、だせぇやつらに負けるやつとはやりたくない=負けるなよ=エール……ツンデレ!

そんな応援しかできないキミが好きだ、遥!
楡井は有馬の情報も持っているみたいです。有馬はパワータイプで一撃であばらを数本折ったことがあるんだとか。
ビビる楡井に蘇芳が笑顔で「杉下も同じようなもん」と言うと梅宮が「一緒にするのは可哀想だ」と言いました。
遥は何も言わず、ただ無言で見つめてました。
有野は喋らない杉下に比べてよく喋りますね。……いやまぁ、相手まで喋らなかったら場が持ちませんが。
有野は梅宮の方を見て笑い「梅宮どうした」とか言い出します。杉下が驚き、視線をそらしたところに有野が一撃加えます。卑怯にも見えますが、戦略として視線を逸らさせるのはまあアリかな?
しかし素直に視線そらしちゃう杉下は本当に可愛い番犬。
ここで気にしたいのは驚く楡井たちに対して、まったく動じていない梅宮と遥。遥も少しとはいえ喧嘩したので杉下の実力を正確に把握してるんでしょう。
喧嘩中によそ見するなよと笑う有野ですが、そういう君こそ喧嘩中に油断しちゃ駄目だよと言いくなる出来事がすぐに起きます……腕を掴まれました。
で「――さんだ」という杉下の台詞とともに振り向いた杉下によって一撃で床に沈みました。遥が顔を背けて「弱っ」と呆れてます。
ちなみに先程の「――さんだ」は「梅宮さん」という意味ですね。

うおおおっ! 一撃か!
コレも格好いい……格好いいが……盛り上がりにはかけるなぁ
有野の強さもよく分かりませんしね。観客たちも静まり返ってます。
で、杉下ですが……ボウフウリン内では有名でも獅子頭連では無名。まぁ、去年まで中学生だったので当然と言えば当然ですかね。
鹿沼というボクっ娘が「嘘でしょ」と信じられなさそうな顔してます。一応獅子頭連では強い方だったんでしょうね、有馬は。
十亀は険しい顔。そんな中、兎耳山は拍手します。倒れた仲間に目もくれず、杉下にキラキラした笑顔を向けて。
楡井たちが唖然とします。負けた人を心配するどころか対戦相手を褒めるなんて、とね。

まぁ相手を褒め称えるのはいいが、仲間の心配はすべきだろうな。

それか闘志を燃やすとか、ね。そんな様子は微塵もないですが。
戻ってきた杉下を出迎える梅宮と柊。梅宮は笑って「昔から頑丈だった」とペチペチ叩いてます。どれくらい昔からの知り合いなんですかね。
楡井が本当に頑丈だなと杉下を褒める中、遥は全然驚いてなくて、蘇芳たちから「杉下のこと認めてる」とからかわれて真っ赤になります。
はい。本日の遥の照れ頂きました。
次やろうと元気のいい兎耳山が他のメンバーに有野を片付けてと言います。メンバーは面倒そうにして……適当にステージから落としました。しかも気絶した相手に死体蹴り。
遥は眼の前を通って戻るメンバー二人にケンカふっかけます。しかも蘇芳まで笑顔で乗っかります。

蘇芳……意外と熱い男なの?
次は誰だ、と遥が立ち上がりかけますが遥の相手はトップ2。どう考えても今じゃない。蘇芳が苦笑して自分だよと立ち上がりました。
優しい(?)男――蘇芳の実力
ボクっ娘は指を噛んでます。有野と仲良さそうだったので信じられないんでしょうね。
蘇芳が笑顔で「僕ちゃん」と声をかけてます。そして鹿沼が立ち上がり、また獅子頭連が盛り上がります。
ここで蘇芳が立ち上がり遥かに言います。最初の遥に対する印象は『中身が空っぽな人』だったそうです。

まぁみんなが尊敬している人を押しのけて「テッペンとるぜ」なんて言って乗り込んでくるやつのことそう見えるのはおかしくない。

けど、遥の行動に芯があることを理解してくれて、負けないようにすると言ってますね。やっぱりなにげに熱血?
褒められてまた照れる遥可愛いし、それをなんとも言い難い目で見る楡井の雰囲気もいい。
遥が楡井に蘇芳がどんなやつか訪ねます。最初は鹿沼のことかと思った楡井ですが、すぐに蘇芳について教えてくれます。
とはいっても、強いという話は聞くのに誰々を倒した、みたいな話は聞かないそうです。おかしな話ですね。
でもその理由はすぐに分かります。
なにげに蘇芳が強いのは見て分かる遥。
柊も蘇芳のことは名前を聞いたことはあるそうですが、中学も違うこともあってわからないんだとか。中学が違うのは柊みたいですけどね。
梅宮もあまり蘇芳のこと知らないみたいで……でも会って「優しいやつ」だと分かったと。

これは思ったな。気遣いできる男だよな。

大人になった時にできる男として周囲から頼られそう。スパダリに成長しそう……だけどこの高校からなり上がれるかは謎。
ボクっ子鹿沼は有野のために怒っていました。蘇芳は仲間のために怒れるのかと、やはり笑顔のまま言います。
どうやら鹿沼と有野はずっと一緒にやってきて兄弟みたいな関係のようです。他の仲間はともかく、有野のことだけは違う、という。
そのさまは蘇芳からすると、自分が被害者になったときだけ騒ぐ子ども、にしか見えないようです。
この時、口元は笑っているのが見えるんですが目は見えず……代わりに遥の呆れたような顔が映ります。優しい、という言葉に疑問があるようです。
というのもこのあとに蘇芳の顔が映るんですが、笑顔ではなくて半眼で……これがまぁ、色気のあるいい顔。優しい人がする顔か、と遥が言ってしまう顔がそこにはありました。
どんな顔なのか直接見たくなった方は↓本編↓を御覧ください。
襲いかかる鹿沼の拳を受けてするりと受け流す蘇芳。みんな驚きます。そして彼はいうわけです。
癇癪起こして可愛いですむのは小学生まで。だから
一緒に大人の階段登ろうか
そして構えますが、やはりカンフーっぽいですが……単なるカンフーというよりは合気道も混じってそうですね。
楡井も、そして受けた鹿沼も何が起きたかよく分かってません。しかしなにか武術をかじっていることはわかります。かわせないほどに早く打てばと突っかかりますが、投げられます。
蘇芳はまた笑顔で「派手にころんだね」などというわけです。

うわぁ……性格悪い。

大人になるために何が必要か、と問いかけてきて……まるで小学生と先生みたいです。
鹿沼は真剣に飛びかかっていきますが、傍から見ていると鹿沼が自分で転んでいるようにも見えます。
どちらにせよ、弄ばれているのは誰の目にも明らかで……獅子頭連からは不満の声が鹿沼に浴びせられます。真面目にやれと。
鹿沼は『ならお前がやってみろよ』と思います。……これがまさしく「お前が言うな」ではありますね。最初のきっかけで仲間がやられた時に笑っていたのは鹿沼です。
梅宮は軽やかに笑って「ただの優しいやつじゃなかった」と言い、遥は「クソ性格悪い」と称します。
「格下の相手を生かさず殺さず 見世物にしてる。
永遠に差さを突きつけられ続けんだぜ。
俺が相手なら死にたくなるね」
遥がそう言っている間にも鹿沼は弄ばれてます。
柊は蘇芳の姿を見て意外だと言いながらも、獅子頭連を見て思うところがあったのだと納得もしてました。中学が別でよく知らないとは言いつつ、一緒に街を見て歩いた時に観察して意外と思ったんでしょうかね?

遥は……蘇芳の本気と戦いたくなってるな。たしかに二人が戦ってる所ちょっと見たいが……。
ここからの、鹿沼の攻撃を避ける蘇芳の顔(アップのシーン)がクソ格好いい。
全体を描写した指導者と弟子みたいな姿も良いんですけどね。明らかに隙だらけの鹿沼がいても蘇芳から攻撃することが一切なく、無言で「ほら立って」と言ってるような気配すらします。
鹿沼は獅子頭連のトップたちの顔を見ます。兎耳山はすでに飽きたのか寝ていて、十亀は無言で鹿沼を見ています。そして鹿沼の脳裏に……『弱いやつはいらない』と革ジャンを剥ぐ十亀の姿が浮かびます。
自分がその立場になるのだと、想像したのです。
蘇芳も「そろそろ分かってきただろ」と言いました。想像すること。自分がもしも相手の立場になったならばという想像。
否定しようと飛びかかる鹿沼に初めて蘇芳が蹴りを繰り出しますが寸止め。ここも格好いい。それが答えだと教える時の目のアップも格好いい。

あああああっこれは蘇芳人気でるーーーー!
ってか、この世界でも蘇芳は普通にモテてそう。
次は想像を現実にしようかと構える蘇芳でしたが、十亀から「やめ」と声がかかります。――もういい、と冷たい目で鹿沼を見る十亀。
恥をかかせないでと十亀は言いかけて、否定します。恥にはならない。もう……仲間じゃないから。

ああ……想像が現実になったな。
真顔になってステージを降りていく蘇芳。
今までもここまでとはいかなくても、相手にそんな大きな怪我をさせることなく勝ってきたんでしょう。けれども勝ったとはいっても分かりやすい拳の混じり合いでの勝ちでもないし、たぶん相手もこんな負け方したら恥ずかしすぎるか言わないし、本人も言いふらすとかしなさそうなので……有名だけど「肋骨折った」とかそんな話も出てこない。
そして最後まで指導して帰っていく蘇芳。
(大人への)階段一段くらいは登れたねと、微笑みながら降りていく彼とうなだれる鹿沼の一枚絵で最後は終わりでした。

杉下くんには悪いけど、こっちの戦いの印象が強くなっちゃうのは仕方ないよね。

そうだなぁ。どっちも圧倒的強さを示してはいるんだが……それに順番も蘇芳が後半で印象に残りやすいぜ。
是非とも今後の杉下の活躍に期待……あともうちょい喋ろう。
まとめ
今回は……全部蘇芳に持っていかれた回ですね。格好いいわ、蘇芳。私も蘇芳にハマりそう。

ケンカだけでなく気遣いもできるとなるとなぁ。
想像と経験が大人になるのに必要というのは、実は私も思っていたことで……同意してしまったのも余計この戦いが格好良く見えた理由かもしれません。
でもこの高校生にしてそれが分かっているって……蘇芳は一体どんな経験してきたんだか。
いまここに来ているボウフウリンだと一番精神的に幼いのは杉下で次が楡井か遥、その上が梅宮で柊に蘇芳な感じがしてます。楡井は幼いというより年相応。遥は大人な部分もあるけど、極端に幼い部分もある感じ。
梅宮は包容力はすごくあるし頼りがいもあるけど、大人なのかと言うとちょっと違う気も。心は少年。
いい意味でも悪い意味でも考えすぎる柊は大人びてる。蘇芳もまた考えられるタイプですが、それで胃を痛めずに受け流すことまで出来ているので一番大人な感じがします。
個人的な考えですが。
でも大人であり子どもっていうのが梅宮ですので、大人びているところと子供っぽいところがある遥は……似たタイプかもですね。
うーん、これはやはりテッペン取るフラグ?
で、次はいよいよ遥……? でも柊の方が先か。やはり主人公は後に来そうな気も。
とにかく楽しみはまだまだありそうです。

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
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