【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ61――思い出せ。世界は自らの手で……作っていける【ネタバレ感想】
ギノフォードは悪女というものを理解できないし、決して受け入れることが出来ない。悪女を変えようとは思っても、そのままの悪女(イアナ)を受け入れることは出来ない。
最近、イアナには辛いことが続いていて辛い……と思っていたところに、前回まさかの「ずももももも」で、シャノウのアク(リル)スタ(ンド)が喋った!?
という衝撃な展開で終わってましたね。
はたしてこのアクスタは本当にシャノウなのか。このアクスタがシャノウならば教皇が命令を下していたあのシャノウは一体何者なのか。
気になって仕方ない『転生悪女の黒歴史』死亡フラグ61、今日も元気よく感想やっていきましょう!
ああそうだった前回そんな気になる終わり方だったんだ。感想見る前に読んでくる! という方は↓こちら↓からどうぞ!
前回のあらすじ
ギノフォードは悪女(イアナ)を理解できない。
悪女であっても、愛せば変われると思ったギノフォード。同時に、悪を理解できずに悪女のままを愛せなかったギノフォード。
しかし悪女であるイアナはギノフォードを理解していた。その気持がわかるからこそ、彼に落とされたくないし、彼をこれ以上汚したくない。
どれだけ当人から嫌われても、彼とコノハのハッピーエンドをイアナは望む。
イアナの窮地を救ってくれたのはヨミだったが、彼女を落とすために使ったお金はウィカノのもので、どうすべきかと思っているとイアナが救った女の子がウィカノの妹だと判明。
妹の恩人ということでウィカノはコノハに会って日食のことを教えてくれることになった。
なんとか無事にうまくいったと思っていたイアナの前にオーグニースがあらわれ、オークションで偶然手にしてしまったアクスタが……急に喋りだすのだった!
前話より
ようやく! イアナが報われる展開が!?
今回のポイント
ちょっと一息つける。
- ずもももも、の正体!
- 何も変わってはいない
- 雨音ひとつひとつを聞いてはいられない
イアナにもついに心落ち着ける時間が来た?
シャノウのアクスタ――二次元アイテム・結婚妄想
イアナは佐藤コノハ時代を思い出していました。まだ学生だった頃、初めて買ったアクスタはもったいなくて袋から出せず、推しを部屋に迎えて妄想がはかどったと。
だからあのときの妄想の再現か、などとイアナは一瞬思ってしまいますがそんなことはないと思い直します。なにせ、ミカ(ウェントス)がシャノウは死んだと言っていたのですからね。
じゃあこのシャノウは一体だ……おーい、亡霊悪スタだって拝んでる場合か!
今完全にアクスタが「シャノウ・クレマチスだ」と言いましたね。
うおおおおっマジでシャノウか!
状況はよくわからねーが、よかったぜぇ。
イアナもなぜと驚きすぎてお祓いしようとしてますけどね。
しかしシャノウも原因はよくわからないようです。イアナを探しに行こうとした時にミカにさされて、気づいたらこの姿。どこかの倉庫に入れられていた、と。
倉庫。闇オークションの倉庫なら盗品の可能性が高い。そしてオーグニースは教皇の命令でシャノウのアクスタを回収しに来た。……教皇のところで盗まれた可能性があります。
教皇!
マジでアイツ怪しいな。
シャノウの身体の方に何かしら命令してましたしね。じゃああの中に入っているのはダレなのか……イザークだったり? ないか。さすがに。
どちらにせよ、シャノウが『生きて(?)』て良かったとイアナは思うのでした。
魂の結晶――中二設定来たああああああ!
とはいえ、デリケートな状態ですのでなんとか元に戻れないのかと騒ぐ二人。オーグニースが落ち着けと声をかけ、シャノウの状態を「魂の結晶」と言いました。
術で身体から抜かれた魂が形をとった姿で『御霊結晶(みたまけっしょう)』とも言うそうです。
術で……ウェントスに刺された後、何らかの術で魂が抜かれたというのでしょうか。
行ったのがウェントスなら、あの弟くんもわんちゃん……。
どうだろうなぁ。
イアナのためにもそうであってほしいが。
身体の方はどうなっているのか、とまた騒ぐ二人。オーグニースに何か知らないか、と聞きますが彼は「知らない」と答えるのでした。
彼は教皇がシャノウの身体でなにかしようとしているのを知っているはずなんですけどね。
偽る必要なんて無い
とにかく、シャノウの身体は今はどうしようもないので、シャノウはイアナの近況を尋ねます。そしてイアナが身分を偽ってコノハたちと一緒にいると聞いて「なぜ」と言ってきます。イアナはむしろなぜそんなことを聞かれるのかと「指名手配犯だし」と言いますが、シャノウは
「あ?
だからなんでそれで偽るんだよ。
冤罪なのに」
うおおおおっシャノウ! シャノウ!
よく言ってくれたぜ!
イアナは驚いた顔をしてシャノウを見ます。彼は警察ですから、イアナを捕まえようとしいてるのかと思ったんだとか。
シャノウは呆れたようなため息を付きます。そして「お前は進んで人殺しをするやつじゃない」と言い切ってくれるのです。
シャノウ……。
でも、ずっとその謎のポーズのままなのね。
普通に格好いいシーンなんだから、そこにツッコんでやるなよ!
シャノウは心臓の前で両手でハートの形をするという謎ポーズのままです。本当にアクスタっぽい。
しかしシャノウは変わってなくて良かったですね。最初の出会いこそ最悪でしたが、イアナをいまだに信じてくれている。イアナも「シャノウはこういう存在だった」と思い出します。
でも、だからこそ……あの弟くんのことが頭を離れず、完全に冤罪だと言い切れずにいました。
シャノウが一緒に冤罪を晴らしに行こう、と言います。それが出来たらいいんですが
そうだった。
イアナの冤罪が晴れたらイザークの過去が暴かれるんだったか。
イザークはそれを知られるのを恐れていましたからね。
眠りを妨げるようなことはしたくない、とイアナは思うのです。
あと、黒歴史を知っていてそれを改変してしまった、というのもイアナにとっては心苦しいところです。そのせいで苦しんでいる人がいる、と。
イザークも死ななくてよかったのに死んでしまった。シャノウが刺されたのも自分のせいだから、冤罪とは言えない、と。ミカにも聞いたでしょ、と。
雨音ひとつひとつを拾い上げるのは難しい……けど
話題のミカ(ウェントス)は窓から外を眺めていました。外は雨。
アクアがミカに声をかけると「雨音がやけにうるさく感じた」とのこと。でもアクアはミカはそんなタイプだったかと首を傾げ、ああと察します。
「友人を刺した日も雨だった」か。
シャノウのことを思い出しているのか。
「ウェントス。私達は役目を果たしている。
雨音一つ一つを音として拾ってしまっては、キリがありませんよ…?」
アクア、登場当初は狂人っぽかたったですが、ミカを気遣っている感じがしますね。
ミカはアクアの言葉に何も言わず、窓をそっと撫でながら雨が降る外を眺めるのでした。
俺のせいにしろよ
シャノウはイアナの話を聞いて「俺が刺されたのはお前(イアナ)が運命を変えたからだなんてふざけるな」と言います。信じられないのも無理はないですが、シャノウはそうではないと言います。
馬鹿にしてるのか、と。
イアナの言い分では、まるで彼女がシャノウの人生すべてを決めて操っているようです。
もちろん否定するイアナですが、奇しくもこのやり取り。以前、ミカとしてましたね。自分なんかでどうにかなるような人たちじゃない、と。まだミカたちと協力関係になる前にそう話してました。
あの襲撃事件があったあの町で、ね。
シャノウは言います。たとえイアナからして滑稽に映ったとしても、こうなったのは自分の責任だ、と。
「俺のせいにしろよ。
…その方が――…嬉しい…」
うおおおおおおっ! イケメンが! イケメンがおるぅうううううう!
アクスタ状態なのに、シャノウの表情がこれまた最高です!
ぜひ本誌にて確認を。
たぶん、実際の表情は変わってなくてあの謎ポーズのままなんでしょうが、心で見える姿って感じですかね……いやそれでもいい。マジで格好いい。ポイント高い。
イアナも嬉しそうにしてますね。
と、ここでギノフォードと教皇の話題に。ギノフォードに正体がバレると処刑されるイアナと、教皇にバレるといろいろやばいシャノウ。
しかも騎士団がイアナのいる建物を囲んでいます。オークションであとをつけさせていたのでそれでしょう。
イアナは何も変わっていないし、変わらなくて良い
オーグニースが自分についてきたら逃してやると言いますが、彼についていっても負けです。
とはいえ、両方の相手はキツイ。
そこでイアナはオーグニースについていくからギノ軍団をどうにかしてくれと彼に言います。もちろんオーグニースにとってメリットはありませんが、悪女モードのイアナの言い分に押し切られるオーグニース。
オーグニースが騎士団と戦っている間に逃げようとするイアナ。同士討ちさせるつもりのようです。
が、オーグニースが近くを通りかかった子供をかばったせいでピンチになったところをイアナはとっさに飛び出てかばってしまいます。
オーグニースはそのことを借りだといい、とりあえず今のところイアナを連行しないでいてくれることに。
そしてヤトリが来ているようで、体を見てもらおうと提案するイアナ。
ヤトリの方がこういうのは詳しいだろうし……って、シャノウが何か言いたそうだな。
シャノウはイアナが変わってなくて安心した、と。
実はこの時、イアナは脳内で『ヤト×シャノ』とか妄想していたわけですが。
イアナとしては疑問でした。彼女は自分自身が変わってしまったと思っています。以前とはぜんぜん違う、と。シャノウはそれでも変わってないと言います。
今さっきも逃げればいいのに助けた。目の前で困っている人を見過ごすことが出来ない、と。
「自分で自分を殺すな」か。
良いこと言うじゃねえか、シャノウ!
そしてイアナは少し晴れた顔をして振り返り、オーグニースを呼びます。
オーグニースはのんきだなと呆れながら、教皇には気をつけないとと言っていますが、近くに人影が!
で、今回は終わりです。
まとめ
なんとも気になる終わり方でしたね。
さすがにまたオーグニースに何かあってイアナが苦しむ展開は……もう止めて欲しいところです。そんなにイアナをいじめないであげてくれと言いたい。
とにかく今回わかったのは、シャノウは『生きて?』いること。そしてイアナを信じてくれていること、です。イアナの味方が増えてくれて、ちょっと気持ちが楽になりましたね。
あと、ミカは一体どういう立場なんだろうなぁ。ミカの物語も気になるぜ。
シャノウが来たことですし、きっとそこらへんの話もあるでしょうね。楽しみにしておきましょう!
ではここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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