【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ56――それこそが運命。たとえ解釈違いだとしても【ネタバレ感想】
前回の55では、「本当にギノどうした?」と言いたくなるほどにイアナへの憎しみを口にするギノフォードに対し、怒ったような顔をして皿を割ってその言葉を遮るソル……で終わりました。
そこに至るまでのイアナの心の揺れも描かれていましたが、そこに関して知りたい方は前回の記事をぜひ合わせてご覧ください。
今回はなんといっても【ソル】のお話です。最初、登場したての頃はイアナを殺そうとしていた彼が……。
そんなソルの成長を感じさせる死亡フラグ56のネタバレ感想、やっていきましょう!
いや、やっぱりネタバレ前にそんなソルの姿が見たいー! という方はこちらからどうぞ。
前回のあらすじ
大切な人を大切にすることは何が悪いのだろう?
本来の流れでは、ご神木を浄化した時に仲間が増えるはずだった。そしてその仲間の加入があって、アルビドゥス王子が仲間になって、全員で日食に備えるという流れ。
しかしながらその仲間は合流していない……日食に対抗できるかが不明。
自分のしてきたことは、指定席に他の誰かを乗せることで、当然その指定席に座るはずだった人は座れなくなる、ということだったんだとイアナは思う。
やはりそれは自分がオロチの弟をすくい、本来の流れを変えたからだと思ったイアナは自分のミスを正しに行く。
そしてオロチの弟、テナーは一足先にミカによって殺されたものの、その犯人は自分であるかのようにイアナは演技する。
話を聞いたギノフォードがイアナへの罵詈雑言を口にする中、ソルがその言葉を遮るように皿を落として――?
前話より
本当に、黒歴史通りに進めることしか、救いはないのだろうか?
今回のポイント
ソル! ソル! ソルーーーーー!
- ギノフォードに反論するソル
- 魔王イアナ誕生する
- ラララ神殿にて……まさか彼が!?
ついにあの眼帯の下のイアナの姿が明かされる!
あと個人的に、今回の表紙はギノがイアナを抱き寄せていて「うおおっ」てなりました。私、ギノイア好きなんですよ……最近はギノがあれなんですが。
ギノフォードに反論するソル(使用人)
最初はあまりにも酷い話で、と言ったソルに対してギノフォードもそうだろう、と同意します。
途中で遮られてるけど、イアナに対する悪意への同意、だと思っている感じだな。
本当にギノフォードどうしちゃったんですかね。
格好良くも可愛らしいギノはもう帰ってこないんでしょうか。
ソルはギノフォードの言葉を遮ってこう言います。
「失礼ながら申し上げます。
私の主は人格者。下劣な噂と結びつけるのはやめて頂きたい!」
うおおっ!やるじゃねえか、ソル!
怒るギノフォードVSソルの発言を許すコノハ
しかし立場というものがあります。ソルは執事、使用人。ギノフォードは貴族。
ギノフォードが「執事風情が」と怒るんですが……この「執事風情が」という発言がやっぱりギノフォードらしくないですよねぇ。
そしてコノハがソルの発言を「許す」と言ったことでソルはイアナのことについて語っていきます
たしかに自分も最初はその噂を信じていた、と。しかしコノハ暗殺の謹慎が解けてからというもの、イアナは誰かを傷つけたことはない。むしろ助けられ、守られてきた、と。
ギノフォードはそれが悪女の手で、まだ騙されているのかと言いますが、ソルは騙されてなどいない、とハッキリと答えます。
主従の誓い、というのは生半可な覚悟ではできないものらしいのですけれど、本当にソルにとっての主はイアナだけなのだ、というのがこのやりとりから伝わってきます。
あのソルがなぁ、成長したなぁ。
これはイアナもさぞかし嬉しいんじゃないか?
そうですね。
嬉しいのはあると思います……ですがイアナはそれ以上に焦り、恐れていました。
イアナ、シュヴァルツ・レ・シュヴァリエと手を組む
ソルの役目はイアナを殺すことでした。しかし彼はもうイアナを主と認めているのでその役目を果たせそうもありません。
そうするとどうなるのか……シュヴァルツ・レ・シュヴァリエがソルを消そうと動くかもしれない。
あ、た、たしかに!
なので、シュヴァルツ・レ・シュヴァリエが動く前に、とイアナは彼らに会いに行きます。
ミカ(ウェントス)は良かったじゃないかとイアナに言います。コノハとソルは味方になってくれる。打ち明けたくなるでしょ、と。
イアナだって本音を言えば打ち明けたい。
だけど、そうしたらソルを消すでしょう、とイアナはミカをにらみました。
なのでイアナは、シュヴァルツ・レ・シュヴァリエと手を組むことにするのでした。
たとえ相手が、イザークの仇だとしても。
ソル、運命についてイアナと解釈違い
イアナが変態仮面として町に戻ると、ソルに出迎えられます。ソルは悩んでいたのがどこか晴れやかな顔になっていて、主であるイアナについて生き生きとした顔で話します。
そして
「それにあなたの言った通り、イアナ様が私の主であることは運命――」
「あ”――!!(解釈違い)」
あはははは、運命っていう言葉の受け取り方が違ったんだな。
読者からすると良い方に勘違いしたぜ、やるじゃねえかソル!という心境ですがね。
少し照れたようなイアナでしたが、言葉を遮るように「魔王」の情報を伝えるのでした。
魔王イアナ誕生する
魔王が町にいる、ということで捜索隊が組まれる中、イアナは変態仮面としてヨミとその様子を眺めていました。
ヨミもイアナにとっては大切な存在。今のイアナにとっての帰る場所。
でも最近ヨミも不穏な気配が近づいているから……あー、イアナ。
不安ですが、今のところヨミのイアナへの愛情は変わらずですね。
とにかく、ヨミがいるお陰でイアナは向かうことが出来るのです。
イアナの眼帯の下が明かされる
シュヴァルツ・レ・シュヴァリエと協力し、ニゲラの町を襲った魔物と同じものを召喚? 町を混乱させたイアナは彼らと仲間であるかのように振る舞います。
ここで初めてイアナの眼帯が外された姿が描かれます。
また迫力が増しているのでぜひとも見ていただきたい!
右目の縦に走る傷跡。そして濁った瞳。
その姿を晒しながらも、イアナはただ一人の従者を守るために、憎しみをその身に背負うのです。
うぅ、悲しいけどこの見開きは迫力あるからぜひ見てほしいぜ。
しかし、中々少女漫画のヒロインが物語中に失明&顔に一生残る傷をつけるのは珍しいのではないですかね。
傷跡があるのは悲しいことでもあるのですが、よりイアナが格好良くなった気もして……複雑なファン心理。ゆくゆくは回復したりするのか、どうなんでしょうね。
とにもかくにも、Takaki=イアナだと判明&ギノフォードが『魔王イアナ』と呼んだことで悪女から魔王に進化しました。
進化しました、じゃねえよ!
笑えねー!
イアナ好きとしては、笑えないですが笑えるっぽくしてないとやってられねーですよ!
逆切れっ?
ソル、ただただ主の身を心配する
変態仮面として皆のもとにイアナが戻ると、コノハとソルが話をしていました。ソルが嘆いています。
イアナが怪我をしていた、と。失明している、と。魔王だろうとなんだろうと、ただただイアナが心配だ、と。
うぅ、ソルぅ。お前はイアナを信じてくれるんだな。
イアナはそんなソルと、味方でいてくれるヨミのためにも、皆を守ろうと決意します。
変態仮面としてならば皆のそばにいれる
変態仮面として彼らについていくことは危険でもありますが、情報を得ることができます。
それになにより、イアナであった時のように皆のそばにいられる。
ここのコマはぜひ見てもらいたいです。
背景にちゃんと4人が写っているんですよ。自分を憎んでいるギノですら、彼女は守ろうとしている。
ラララ神殿にて……まさか彼が!?
場所は変わってローズ王国のラララ神殿。
そこでは教皇が何かを企んでいて……そしてなんと、シャノウ・クレマチスの姿がそこにはありました。
しゃ、シャノウ!?
お前、生きてたのか?
分かりません。シャノウの表情は険しく、教皇に「悪女をとらえて連れてこい」と命じられていましたが……?
と、ここで今回は終わりでした。
まとめ
まとめるとこんな感じですね。
- ソルは何があってもイアナを主として、彼女を心配する存在になった
- イアナはシュヴァルツ・レ・シュヴァリエと手を組み、魔王として人々に認知されることに
- シャノウが生きてた? 教皇が彼にイアナ捕縛を命じているが?
本当にソルの回、いや『ソル×イアナ』の回でしたね。ソルイア大歓喜!
でも私はいまだにイザイアを忘れられない!イザークぅううううっ!
お、おう!
とりあえず落ち着け?
後はなんといっても、シャノウの存在ですよね! 生存説は私も思っていたのでちょっと興奮しました。
シャノウ×イアナ派も盛り返してきそうです。
こうなってくると、オロチの弟くんも名前が出たし、生きている可能性が……?
いろいろと妄想が捗りそうなお話でした!
ということで、ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
次が気になるなぁ。
じゃあ、まったなー!
わたしゃ昔からソルイア派だったよ、という方やシャノウの存在が忘れられない方におすすめしたい話が載っているのはコチラ!