【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ53――悪女は、孤独に生きる運命?【ネタバレ感想】
ギノフォードがイアナの婚約者候補であった頃。一体二人はどういう関係だったのでしょうか?
最近のギノフォードのイアナへの憎悪。その事実が今回明らかになる。
知りたい……けど不穏な気がして怖い気もしてるぜぇ
そんな気になる『転生悪女の黒歴史』の死亡フラグ53の、ネタバレ感想、元気にやっていきましょう!
いや待って! そんな大事な過去回だったら先に見たい! 方はコチラから。
前回のあらすじ
変態仮面が癒やし。
ソル・ギノフォードと再会したイアナ。しかし火の鳥を呼び出している怪しい仮面の人物として魔王と疑われてしまう。
一旦はヨミのフォローで切り抜けるものの、ギノフォードから疑われ続けるイアナ。
しかしソルは変態仮面をイアナだと気づき優しく声をかける。
イアナは……そんなソルを突き放し、思い出せという。ギノフォードがイアナを憎むようになったキッカケを。
悪女イアナは、本当に醜い穢れた存在だということを思い出せと。
次回、我儘な悪女の恋と失敗の話……で終わってました。
今回のポイント
つらい。帰ってきて変態仮面。
- ギノフォードの祖母、タクファ・ダンデライオンの花嫁いびり
- イアナ・マグノリアであること。それだけで価値がある
- 心が揺れてしまうソル……とギノフォード
キーワードは『貴族の可愛いお坊ちゃん』です。
ギノフォードの祖母、タクファ・ダンデライオンの花嫁いびり
イアナはコノハがギノフォードに惹かれていると思ったため、ギノフォードを自分の婚約者候補にしました。
しかしコノハはギノフォードと対面したことはなく、ただ妹に婚約者が出来たことを喜んでいたのです。なのでつまらないと思っていたイアナでしたが、ギノフォードは真摯に彼女と向き合おうと、ラベンダーの香りがついた手紙を送ります。
ラベンダー?
幸せが来る、という花言葉があるそうです。
うわぁ、キザだな……まあ、ギノフォードなら様になるか。
イアナはギノフォードを最初は嫌厭していましたが、ギノフォードから別荘に誘われて行くことに。
そこではギノフォードをめちゃくちゃ可愛がっている彼の祖母タクファがいて、イアナに対して『花嫁修業だ』と言って使用人扱いしだします。ですが、イアナはそれを正々堂々と受けて立ちます。
うぅ、そもそも家でも使用人に世話なんてサれてないしな。
そりゃ自分で色々できるか。
タクファばあちゃんは中々口が悪いし厳しいですが、イアナのことを段々と認めていきます。
不穏なのはタクファばあちゃんも、周囲の使用人に嫌われていることでしょうか? ただ、イアナと違って権力があるため使用人は渋々従っているみたいでしたけれど。
あとここで知りましたが、この花嫁修業には武術も含まれていて、当時からイアナは多少は戦えたようです。運動神経がいいのでしょうね。
ギノフォードもイアナに対して心惹かれつつあった?
一応、ギノフォードもイアナの噂を聞いていて、最初は警戒していたそうです。ですが、花嫁修業という名の家事を頑張る姿に思うところがあったようです。
誰一人としてイアナのことを心配しない(マグノリア家の使用人たちですら)中、唯一、ギノフォードがイアナのことを気遣い、心配していました。そんなギノフォードにイアナは惹かれてしまう。
それに……。
祖母にイアナのことを聞かれたギノフォードは、少し照れた様子でイアナのことを語るんですが……これがまた胸きゅんです。
この二人がくっつく世界線があってもいいんじゃなかろうか……そう思ってしまうほどに。
うおおおっいい表情してるなギノフォード! これは必見だぜ。
ですが世界は相変わらずイアナに厳しい。
厳しく指導してくるタクファを憎んでいた使用人が、彼女を殺そうと行動を起こします。
タクファが厳しくしていたのは、自分が死んだ後。どの貴族のもとに行っても問題なくやっていけるように、という心配の心からだったのですが伝わっていなかったのです。
一度はイアナがその使用人を止めるものの、隙をつかれてタクファがさされてしまいます。
イアナ・マグノリアであること。それだけで価値がある
それって、つまりイアナは変わりたいと思ったってことか。
イアナはタクファに問いかけます。好きな人のために変わることが出来なければ、恋は成就しないのか、と。
タクファはイアナのことを誰よりも分かっていました。なのでタクファはイアナを抱きしめてこう言います。
「あんたは何も変わらなくていい。
イアナ・マグノリアである。それだけで…まあ、なんと価値あることか」
けれど同時に、ギノフォードのことは諦めろとも言うわけです。彼は純粋すぎて闇を知らない。イアナとはあまりにも『合わない』存在だ、と。
もっとイアナに合ういい男を自分の元へ連れてくれば、花婿修行をさせてやるよ、なんて言うわけですよ。
悪女イアナにしては珍しく、タクファへすがるように泣いている彼女の姿が印象的で、うるっと来てしまいます。
どうしたって世界はイアナに厳しい
その後、タクファたちのもとからなんとか逃げた使用人が、イアナがタクファを殺したなどと吹聴して死んでいきます。屋敷に火も放って。
イアナは言い訳を何一つせず、ギノフォードはイアナを祖母を殺した犯人だと思うことになったのでした。
そしてこの時にギノフォードのことを『貴族の可愛いお坊ちゃん』と呼ぶイアナ。実は前回、変態仮面のときにもギノフォードのことを『貴族の可愛いお坊ちゃん』と呼んでいて、彼がものすごく冷たい目をするんですよ。
ただたんに侮辱されたから怒ったのかと思ったのですが、おそらくこのときのことを思い出したのでしょうね。
ただ物的証拠はなにもない上に、コノハが無実を訴えたことでイアナは拘束されることなく……そしてギノフォードとコノハは出会い、恋に落ちる。
ギノフォードはイアナを愛する人(コノハ)の妹だからと、イアナへの憎しみを封印した。
心が揺れてしまうソル……と、ギノフォード
事件があった時、ソルはギノフォードのそばにいました。そしてイアナに手を差し伸べることは一切ありませんでした。
ソルは当時を思い出し、動揺します。イアナは何かを言おうとしたソルに対して思い出せば揺れるだろと言いました。
あの時、ソルはイアナのことを「死ねばいい」と思っていたはず。そのことを思い出せとイアナは願うのでした。
そしてギノフォードはギノフォードで、血の降誕祭からずっと夢に見ていました。祖母後を浴びたイアナの姿を。
まとめ
どれだけイアナがギノフォードを愛していても、ギノフォードがイアナを理解しようとしても、あまりにも根っこの性質が違いすぎて結ばれることのない二人。
それを見抜いて、それでいてイアナの未来を応援してくれたタクファ。
うおおおん、タクファばあちゃあああん!
イアナの味方になった人達は、次から次へと去って行ってしまうのは本当に苦しいですね。
いつか……いつか全部、イアナのせいじゃなかったって、分かってくれるのかな?
そうあってほしいと、心から願います。
と、今回は中々イアナ好きにはつらいお話でしたが、どうだったでしょうか? ギノフォードと良さげな場面があったおかげでより苦しいお話でしたね。
ですが最後は、最後はイアナにハッピーエンドが待っていると信じて突き進みましょう! だけど……こう、ギノイアが見たくなってきた。どこかにないのか、ギノイア。
おい、落ち着けよ。
ハッ、失礼いたしました。
で、では! ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
じゃあ、まったなー!
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