【末永くよろしくお願いします】第57話――これからも、末永くよろしくと言葉をかわす【ネタバレ感想】
分かっていたことですが、来ちゃいましたよ57話が。
最初からね。どういう結果になるのかってのは分かってはいたわけです。わかってはいたけれど、こう……どうにもならない切なさというのはあり……けれど、切なさだけではないものもあり?
な、お話でした。
前回はあまりハッキリと言葉にされていませんでしたが、デートの結果が今回ハッキリいたします。けどね! けども……なんか、悲しいだけの気持ちにならないという、絶妙な感じだったんです!
そしてついに……清水が本気モードに?
清水が本気モードになったって、あの清水が? 無意識とかではなく? と、ちょっと気になって見たくなった方は↓コチラ↓からどうぞ!
前回のあらすじ
押せ押せ柊とのデート。
柊とのデートは終始楽しいものだった。
押してはくるものの、輝が嫌がることはしない。強制はしてこない柊に、輝は押されまくる。
一方、自宅で輝が自分のネックレスを置いていったことに気づいた清水はもんもんと悩み続ける。
デート終盤も楽しかった輝。楽しくて、楽しくて……そして思うのだ。やっぱり――。
柊はそんな輝をまっすぐにみて「そっか」と微笑んだ。
家に帰ってきた輝はどこかボーっとしていて心配する清水だったが、柊とデートに行っていたと聞いて、頭の中が宇宙になるのだった。
前話より
とても楽しかったのだ。
今回のポイント
大切な存在には違いなく。
- 迫るバレンタイン。気になる本命――
- 普段の日常。けれど少し違う日常。
- それは人生の誇り
- 本命であることを確認する
輝にとっては分からない。
どきどきハラハラなバレンタイン
男子禁制、と書かれた部屋。……中々の達筆具合に清水は暗号かと思います。
場所は清水宅のキッチンで彼が中へ入ると、輝たち女生徒たちが集まっており、甘い匂いが漂っていました。
光るに怒られますが、家主が入れないとはとか読めないとか言ってるので、きっとあの字は輝が書いたんでしょうねぇ。
そしてモモの散歩にいくため、キッチンにいたモモを連れ出し、一人散歩に出かける清水。結局、柊とのことについては聞けずじまいで……先ほどキッチンでは甘い匂いがしていて、明日はバレンタインかと気づきます。
清水の脳裏に「柊と輝がデートした」という話がよぎるわけです。
おいっ、自分の顔殴ってるぞ。
最近同じようなことばかりを繰り返している、という自覚は清水にもあります。
自分の気持ちを考えると約束しましたし、たとえ輝の気持ちが変わったとしても、その事自体は変わらない。清水の気持ち自体は変わらないわけです。
場面は翌日? の学校組へ映ります。学食へと移動しているいつものメンバーたち。
気楽な学生らしい会話をしている中、輝が柊に声をかけます。ですが柊は困っている人を見つけてその荷物運びを手伝いに行ってしまいました。人がいい。
仲悪そうな感じはないし、柊だから避けたわけじゃなくていつもしてるんだろうな。
でしょうね。輝は少し困ってしまっています。どうやら、なにか話があるようです。
柊がいない中、部屋が使えないから部活は休みだという話がされていました。なのでここにいない別の学校の心に連絡している紅葉。輝は日程表を見るためにスマホを開き、そこに柊と出かけた水族館の写真が映っているのを優瑠(すぐる)が気づいて、聞きました。
輝はとても穏やかな顔で「すごく楽しかった」と答えます。
紅葉が、そんな輝を見て少し驚いたような顔をして、少し上を見上げ「そっか」と口に出しました。
…………。
ずっと欲しかったもの――人生の誇り
放課後。買い物に行く紅葉たちと教室で分かれの挨拶を交わした輝でしたが、柊の姿が見えません。帰ったのかと思うものの、いつも声をかけてくれるので……とふと気づいて、どこかへ歩いていきます。
向かった先は部活棟で、柊はそこにいました。
今日は部活休み……ああ、そうか。あのとき柊いなかったっけ
そうなんです。部活休みの話をしていた時柊はいなかったので、知らないんですね。
柊はわざわざ伝えに来てくれたのかと輝にお礼をいいます。輝は柊と話をしたかった、とというところから、柊と初めて会った時もこんな感じだったと言葉を続けます。窓から外を見ながら、懐かしそうに。とても大事な思い出を語るような輝。
1年前の輝の話に、うなづいた柊も、大切な思い出を振り返るように目を閉じます。
ここでとても意外なことを話すのですが、輝はここに来るまで、恋愛にはまるで興味がなかったのだと。でもずっと『友達』には憧れを抱いていたと。
そして柊の良いところを述べていく輝。最後にはとても美しいほほ笑みを浮かべます。
「柊君みたいな友達が出来た事が
私の人生の誇りよ」
ここでハッキリと「恋人になれない」と口にするのか。
悲しい場面……なのに、どこか美しさも感じさせるのは絵柄もそうですし、二人の表情と……その言葉回しでしょうね。
理想の友達。親友の手作りチョコ、か。
場合によっては崩れてしまう友人としての関係も、こうして続けたいと思わせられる間柄なのはいいですよね。
心からの「親友チョコ」を差し出す輝。緊張した面持ちの輝。当然ですよね。そのチョコを受け取ったら、一生友達宣言です。
が、柊は笑顔で受け取ってくれ、だけでなく安堵もしてました。
絶交するわけがない、と笑顔を見せてくれる柊が眩しくて愛おしい。
柊も輝と友達を止めたくなかったので、輝がそう言ってくれて嬉しかったみたいです。ですが、ハッキリさせておかないと唐突に告白しそうになったりして苦しかったと。
ここでタイトルの言葉を言い合うのもいいな。
こちらは友人としての「末永く」ですが、いいですよね。
中々失恋のシーンは辛いこと多いですが、この二人は真剣で互いのことを思い合いながら、これからも一緒に思い出を作り続けられるのだろうと思うと、救いであるような気もしますし……いやぁ、ですが柊が好きだったので個人的には応援してたんですけどね。
まぁ、ダメなのは分かってましたが(笑)。
柊が家に帰ると友人の政がいました。特に約束はしていなかったものの、紅葉から「今日は泊まれ」と言われたんだとか。
そうか。紅葉は気づいたのか。
驚く柊の背中を思い切り叩く紅葉。一言だけ声をかけてくれるのですが、そんな気遣いに柊は笑います。そして、思うのです。
俺 楽しかった
恋して良かった
振られても、友だちになれたのが『人生の誇り』だなんて最高の言葉ですよね。
限定なのかと、探りをいれる
清水は輝からチョコレートを贈られていました。なんと指輪のチョコです。
指輪の形のチョコ?
というより指輪にチョコがついているみたいですね。
清水からもらえないから自分から贈る、というのは輝らしいですね。互いの指のサイズにしっかりと合わせてるみたいです。
もちろん、そんなに凝っているものは清水限定です。
限定と聞いた清水は安堵してしまいます。そしてそんな自分に嫌気が差すのです。それでも、と。
清水は指輪を手に取り輝の左手につけながら「俺が本命?」と聞き返しながら思うのです。
まさに卑怯者
(それでも)
この場所を誰にも譲りたくない
清水が指輪をつけてくれたことに輝は嬉しそうに笑って同意します。いつも言っているだろうと。
この表情だけ見ていると、すごく上品でおとなし目のヒロインに見えるな。
一応本物のお嬢様なのは間違いないですがね。
どんな表情を輝がしていたかも見ていただきたいですが、今回はその次が特に! これ来た! なので見て欲しい!
なんとっ!
清水が……輝の指輪についたチョコを口で割って食べます!
と、そこにばかり目が行きそうですが輝の手をしっかりと握りしめているのもポイント高し!
ハート型のチョコを口に加えたまま、「わかった」と一言言うんですがこの表情がね。今まで見せたことがない『男』の顔をしている……と個人的には強く思いました!
ついにヘタレ卒業か!?
唖然とする輝に対し、残りはゆっくり食べると去っていく清水でしたが、輝は何もわからないと激しく動揺する……のでした!
まとめ
ということで、完全に一つの恋が終わり。しかし同時に別の話が始まった。そんな回となってましたね。
柊は残念だが、二人の関係はこれからもちゃんと続いて行きそうで良かったぜ。
やはり告白した方と断ったほうだと、気まずさは絶対にあるでしょうからねぇ。
現実でこんなにうまくいくことは少ないでしょうが、それでも今まで築いてきた関係が完全に無に帰すようなことがなくてよかったです。
あと、ずっとうじうじしていた清水がついに動き出すみたいですし、どうなるんでしょうねぇ。
輝は押しに弱いから、今までとは逆になるのか?
個人的にはヘタレ清水をこれからも見たいですけど……押しに弱くて照れる輝も可愛いので……悩みどころです。
どうなっていくんでしょうねぇ……楽しみですね!
では、ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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