MENU

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

不徳のギルド

【不徳のギルド】第89話『空と大地と水平線』――友として『最後の』喧嘩をしよう【ネタバレ感想】

不徳のギルド89話のネタバレ感想(参照:不徳のギルド14巻表紙より)
銀づち

 前回は……前回は……キムジナーが……逝きました。

 最後の居場所を自身で決めたとは言え、彼に与えられた選択肢がそもそも他になく。本当はもっといろんなことを望んでいたのに、望みを得るための道筋がなく。
 そんな希望のない中で彼は少しでも望みを探して、それを達成できた。

 それを幸せと呼んで良いのか。それこそが幸せというものなのか。

 なんだか深く考え込んでしまいそうな話でした。

 ……まぁ、ハゴンは中々にグロい死に方……いや、生き方になりましたが、そのことがあまり気にならないほどにキムジナーの最後が印象的。

銀づち
銀づち

正直、長老たち全員こうなって欲しいレベル

ワン親方
ワン親方

グロいっ!
が、簡単に否定し難いのがなんとも……。

 しかしハゴンがこういう目にあったので、長老たちにも相当の何か苦しみを味わってほしいですね。
 ちなみにハゴンはもとに戻ったりするんでしょうか? もしももとに戻ったならば、今度こそ本当に反省するかも知れませんけど……逆ギレしたら精神強すぎますが、さすがに心折れるでしょうね。

 で、最後に出てきたチカエルとセイテン。チカエルがセイテンに力を託す、と言っていたのはどういう意味だったのか。
 それにハデスとの戦いももうそろそろ終わりそうですが、一体全体どうなるのか。

 今回は何と……少年漫画的展開に!

 気になる不徳のギルド・ハデスの章の最新話感想、やっていきましょう!

 少年漫画的な展開! って言われても、これもともと少年漫画だよ! と思われた方は↓コチラ↓から内容をご確認ください。

ワン親方
ワン親方

ん? 青年漫画じゃないのか……え? うん?
……そういや、年齢制限ないのか……この漫画。……え?

前の感想>>第88話
次の感想>>第90話
感想一覧>>まとめ

 こんなに面白い不徳のギルドの最新刊(24/10/11時点)は↓コチラ↓! 年齢制限は……ない!

スポンサーリンク

前回のあらすじ

 キムジナー……。

 セイテンとチカエルはキクルの凄まじい力を感じて何事かと話し合っていた。
 しかしハデスの気配が不自然に途絶えたことで状況を軽く把握したチカエルは話題を変えるように自身の日記の感想をセイテンに聞いた。
 彼女の綴る言葉からは深い愛情を感じ、綺麗な言葉だと、今は亡き友のことを思い出しながら言うのだった。

 ハゴンは隙をついてキムジナーを殺し、操ろうと考えていた。
 しかし存在に気づかれた上にフォーネ殺害の犯人であることも知られ、キムジナーによって樹へと作り変えられてしまう。

 キムジナーはカボクを襲った時点で自身が必ず討伐されることを察しており、どうせ死ぬならばかたきを討ってからと少ないマナをハゴンに注ぎ込んでしまった。
 キムジナーはホアンカに謝り、同時にありがとうと告げて目を閉じた。

 ハデス、ホライゴン、チカエルはそんなキムジナーの最後を感じ取る。

 そしてチカエルはセイテンに自分の力を託すからハデスを終わらせてくれ、と頼むのだった。

前話より

 チカエルの秘密とは?

今回のポイント

 その名前に彼が込めてくれたもの。

  • 思いの込められた名前には力が宿る
  • 心情的な主張は認めません
  • 友達だから、コドクにしない

 最後くらい、思いっきり。

言葉が生み出す力

 今回は表紙がない……しょんぼり。

 しつつも、しょっぱなが癒やしのセイテンとチカエルなので元気を取り戻しつつ、前回の続きの「ハデス様を倒して欲しい」とチカエルが頼んだいう話からです。

 セイテンは自分には無理だと言いました。ネームドだけど弱いのだと……自信なさそうですね。

ワン親方
ワン親方

そんなことないと言ってやりたいが、他のネームドがすごすぎて霞んじまってるのはあるよなぁ。

銀づち
銀づち

セイテンの場合は優しすぎるのもあるでしょうけどねぇ。

 チカエルは呪名について話してくれます。今までも何回か出てきましたが、その名前をつけるには条件があるそうです……まぁ、誰にでも簡単につくならみんなそうしますしね。

呪名とは
  • 人名そのものが呪文の働きを持つ。
  • 希少なもの。
  • 呪名をもつ人間はその言霊の恩恵を受けることができる
銀づち
銀づち

というのが、トキシッコが大活躍した第3巻で説明がありましたが、今回追加された情報がコチラ!

 呪名には条件が存在する。その条件は

呪名の条件
  1. 継承してきた実績
  2. 対極への渇望
ワン親方
ワン親方

主に二通り、だから他にもあるんだろうなぁ。

銀づち
銀づち

マイナス効果っぽい名前もありますからねぇ。

 代々人を護る家系なら守護系の名前がつきやすく、身体が弱いならば無病の名前がつきやすい、とのこと。

 カンゼボウとトキシッコの絵も描かれていて、分かりやすいですね。

 でもカンゼボウとオックリには他に家族がいないって話だった気がするので両親は亡くなってるんでしょうが……守りの家系だからこその死因だったりするのでしょうか?

 トキシッコの名前に関しては身体が弱い家系だから、せめてこの子は健康でという祈りはとても切実な愛が込められていますね。

銀づち
銀づち

シッコには弟君がいるはずですが、弟くん、病弱に見えませんでしたが……実は病気になりやすいとか?

ワン親方
ワン親方

呪名……得ならつけまくればと思っていたんだが、そういう条件あったんだなぁ。

 過去はそれで呪名になっても、効果はないとかあるんでしょうねぇ。

 しかしこの呪名は、あくまで人間の話。親がおらず、突然変異で生まれてくるネームドの魔物には関係のない話では?

 と、思いきやそうでもないそうです。

 ここでようやくチカエルの能力が判明しますが、彼女は何と! 魔法の届く範囲なら自分以外の存在の血も操れるそうです。えげつない。そりゃさすがのツチガミ・ハデスでも防げないわけです。

ワン親方
ワン親方

ハデスに傷を負わせたってそういうことか。すげぇ能力だな。

銀づち
銀づち

なんですけども、本人はその力が嫌いなようです。

 誰かを傷つける力が嫌だったチカエルに、天使の名前をくれたのがフォーネ……フォーネ。死者なのに、みんなの心に息づいているから、しょっちゅう話に出てきて実はまだ生きてるんじゃないかと……思いたくなりますね。

 で、そのおかげでチカエルは血を使って他者を回復する、という能力を得たわけです。

ワン親方
ワン親方

メイデナが以前説明していたが、他者を回復するっていうのはかなり特殊らしいな……だからひたむきがおかしすぎる、と。

銀づち
銀づち

はい。
なので、チカエルもかなり特殊な能力を得たんですね……名前のお陰で。

他者の回復は特殊能力?

 通常、人は自己回復は持っていても、他者の回復能力は持っていません。

 ちなみにそんな回復についての話をメデっちゃんがしてくれるのは第2巻12話の「メーデー」ですので、気になった方は↓コチラ↓もチェック!

 自分の力が嫌だというチカエルのためを想ってフォーネがつけてくれた名前。呪名とは違うかも知れませんが、魔物にも願いの込められた名前は力を持つ。

 それで考えたら……セイテンの名付け親の想いは、デカそうですね。そんなセイテンが弱いはずがないというチカエルには激しく同意。

銀づち
銀づち

セイテンが花咲く日が来ると考えると、それは楽しみです。

青い空が大地を見下ろし、大地は青い空を見上げ、間に生まれた境界が押し通る

 朝6時10分。白魔法が使えなくなる刻限までもう少し、というところになりました。

ワン親方
ワン親方

不徳のギルドはこういう伏線の使い方上手いから、単純に使えなくなるだけでない何か仕掛けがあるんだろうが。

銀づち
銀づち

何気にメイデナの回復能力の高さが際立っています。
トリューが褒めてますが……だからこそ戦場に連れて行かれてしまうという。

 とはいえさすがに全員を全快させることなど出来るわけもなく……ワンダはツチガミが回復している間にキクルたちに逃げるように言います。そして自分はもうツチガミとは戦えない、とも。

 善良な人間であることはよく伝わってきます……善良である上に優秀だったから利用されまくって、罪を犯してしまったわけですが。

 キクルとトリューは、しかしそんなワンダに容赦なく「使い道あるから働け」「勝手に抜けるな」と一刀両断。

 常識人のヒュダイが合理と正論の鬼だと二人を表します。情はない。

 が、キクルがワンダに近寄って何かをささやきます。ワンダは何の意味があるのか理解してないようですが、その指示に対してうなづきました。

銀づち
銀づち

おうおうっ何か考えてますね!
楽しみになってきた!

 一方、ツチガミは刻限、という話を聞いてガードの増援が来ていないことに気づきました。ギルド側に別の問題が発生していて、キクルたちは増援がないことを知った上で『神』に挑んできているのだと知りました。

ワン親方
ワン親方

まぁ、これだけの騒動になってるんだ。
普通に考えたら増援来るよなぁ。

銀づち
銀づち

いくら神が相手でも、ギルドとしては放っておけない案件になるでしょうしね。

 改めて立派な人たちだと感心するハデス。脳裏には笑うキムジナーの姿が浮かんで、悲しげに目を閉じ「自分とは違って」と思うのでした。

バトル再開……トイレ休憩が欲しかった

 隠者の冠が解け、気配を感じたトリューが声を上げます。マナを察知できるというのは本当みたいですね。

ワン親方
ワン親方

うーん、早くトリューの謎も知りたいぜ。

 そんでもって、トリューの攻撃がやっぱり格好いいですね。スキルを使っての攻撃は派手で、どこか楽しそうに戦う姿はやはり主人公っぽい。

銀づち
銀づち

そういえば第1巻の表紙裏で、担当さんからもアシさんからも表紙にキクルはいらないと言われたこともありましたね。

ワン親方
ワン親方

昔の傷を掘り返してやるなよ!

 頑張れキッ君! でも安心して。きっとトリューも表紙にはならないはずだから!

 全員が全員、今出せる本気でツチガミに挑んでいきますが、上着を脱いで直接攻撃してくるツチガミは、どこかキクルを思い出させるような立ち振舞で隙がありません。

 手が鋭く変化したり、髪の毛が不可思議な広がり方するところが、なんか魔物っぽさが出ていて、この戦い方も好きです。

 目が見えていないはずですが、空気の流れや殺気を読み取ることも慣れてきたようで、キッ君の動きにも対応してます。

銀づち
銀づち

と、ここでメイデナが一瞬とらわれるのですが、記憶を読み取って7時に白魔法が使えなくなることをツチガミが知りました。

ワン親方
ワン親方

白魔法が使えなくなったツチガミを叩く作戦、はオレっちも考えたが、キクルがそれだけとは思えないなぁ。

銀づち
銀づち

ちなみにメデっちゃんは恐怖でメデシッコなってしまいました。

ワン親方
ワン親方

そこはそっとしておいてやれよ……オレっちもスルーしたんだから。

 ツチガミは怖がらせてしまったか、とすぐにメイデナから手を離し、謝ったメイデナに気にしないと言います。昔は人間の赤ん坊の襁褓(むつき。おむつのこと)を替えていた、とどこか楽しそうに話して……言葉をとぎらせます。

 本当に、人間たちと和やかに過ごした時代があったんですね。

 そういう描写があるたびに悲しくなりますね。

 トリューは攻撃を食らって吹き飛んでいましたが「いてて」と言いながら戻ってきて、キクルに油断しないようにと伝えます。もちろんキクルも分かっています。

 力は削いだものの、弱くなっていない、と。

 動きが研ぎ澄まされている、とね。

銀づち
銀づち

上着を脱いだというのもあって、どこかキクル味を感じます。

ワン親方
ワン親方

大量のマナ抱えたキクルが敵になったと考えたら最悪すぎるよな。

 回復魔法かけるなら命がけで、という言葉をメイデナにかけるハデスですが、それでもメイデナみたいな子をハデスが殺せるとは思えません。思えませんが、メイデナは怖くてますます動けなくなるでしょう。

 半ば回復は封じられた状態。キクルの速度にも慣れてしまったものの、まだ勝算はあるというキクル。

 しかし……とんでもない巨大なゴーレム? を見上げて思うのです。流石にもう少し、人手がほしい、と。

ワン親方
ワン親方

おおおっいいなぁ!
デザインもよさそうだし、こういう絶望感的なの最高だぜ!

銀づち
銀づち

全容がわからないんですが、サソリっぽい感じ? 虫っぽい感じもしますねぇ……あー、これをアニメでみたいー!

ワン親方
ワン親方

白い部分はツノっぽいよなぁ……どんな形かもっとちゃんとみたいな。

大地と境界線は友

 襲いかかってくるゴーレムの尻尾? 触手? を止めたのは「アマタノミヅチ」という水のスキル……そう、ホライゴンのものでした。

 ツチガミは当然彼が近づいていることには気づいていたでしょう。そして人間の方につくことを「やはり」と言っているのでホライゴンの優しさから自分と敵対すると、分かっていたのでしょうね。

 ちなみにトキシッコはまだ戦闘が終わってないことに文句を言っていて、トイレ休憩でも挟んでいたのかと怒り、トリューが「ほしかったかもな」と笑ってメイデナが慌てるという小芝居もあります。

 ホライゴンがハデスに話しかけていきます。人間を殺せなかった、と。目的のために優しい人を傷付けられなかったと。

ワン親方
ワン親方

これ考えると、ホライゴンのところにこの二人で良かったな。

銀づち
銀づち

あと能力的なことでも、キムジナーのところにひたむきいたら、速攻で取り込まれて永遠のマナ供給源になって厄介極まりなかったでしょうねぇ。

 ホライゴンはちゃんと理解していました。自分が止まることができるのは、まだ誰も殺していないから。けど、ハデスマンは違います。もう……止まれない。

 ここ、二人の左手の部分が連続でコマに描かれているんですが、これが悲しい。

 で、ホライゴンは言います。止めろとは言わない。自分が力付くで止めるから。何が正しいとかそういう難しいこと考えずに、戦えと。

「最後くらい残さずわがままにぶちまけろ!!!

(中略)

 ただのケンカをたのしもうぜぇーーっ!!!

不徳のギルド第89話より
ワン親方
ワン親方

ホライゴン……ハデスがもう終わりなの知ってて。

銀づち
銀づち

ここで以前日記に出てきた、ホライゴンはハデスを様と呼ばずに友だちでいる、というのがかかってくるとは、ですよね。

 友達だから、とハデスを殴り飛ばすホライゴン。ハデスはそれを受けるのですが、きっと……その攻撃を本当は避けられたんじゃないかなと私は個人的に思ったんですが、皆さんはどう思いますかね。

 ハデスマンはホライゴンがハデスがコドクにならないようにと言ってくれたときのことを思い出し、これがただのケンカだなんて、と言いますがトリューはホライゴンよりの考えでそれでいい、と言います。

ワン親方
ワン親方

このトリューのセリフもいいなぁ。
正しさを持ち出す事で生まれる悩みか。

銀づち
銀づち

なんだかんだで名言出してくるトリュー……やはり主人公っぽい。

 ちなみに具体的に何と言ったのかはぜひとも↓本誌↓でご確認を。言った時の表情もこれまた格好いいのでぜひに!

 そしてそこへやってくる足音が一つ。……そう、セイテンです!

ワン親方
ワン親方

来たな!
って、んん? 無骨なものへ変わったって……なんだ?

銀づち
銀づち

チカエルの血液が入ることで何かが変容したのか……彼が名前を理解したのか

 そしてセイテンは「もう逃げない」「僕が倒す」と堂々と言いました。

 俺、に口調変えたはずなんですが……でも、僕口調のセイテンも可愛いので許す!

ワン親方
ワン親方

なんでお前さんが許可出してんだよ!

 そしてチカエルが日記を閉じてました。机に向かっているようですが、壁には不思議な石が埋まっています……これもなにかあるのか、と細かいところまで気にしてしまうのが不徳のギルド。

 チカエルは、空がよく見える場所へ散歩に行こう、と口に出すのでした。

銀づち
銀づち

ちょっとチカエルちゃんが笑っているようで……若干怖い。

ワン親方
ワン親方

眉の部分がないから余計に表情がなんとも言い難いな……言葉も意味深だし……うーん?

 KI・NI・NA・RU!

まとめ

銀づち
銀づち

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

ワン親方
ワン親方

まったなー!


 バトル再開! 全員集合! 友情炸裂ケンカ! と、少年漫画っぽい展開盛りだくさんの不徳のギルド第89話を見たくなったら↓コチラ↓から! 

前の感想>>第88話
次の感想>>第90話
感想一覧>>まとめ

こんなに面白い不徳のギルドの最新刊(24/10/11時点)は↓コチラ↓!

スポンサーリンク
ABOUT ME
銀づち
銀づち
マンガを熱く語ラー
名前の由来は、サイト名が工房なので道具(金槌)をもとに、金より銀が好きだなで銀づちとなりました。 好きなアニメ漫画にはかなり偏りあり。 好きな漫画にはめちゃくちゃ好きなキャラクターが登場する傾向がある。 【note】https://note.com/ginn_duchi/n/n3ca1c0754af8
記事URLをコピーしました