【不徳のギルド】第94話『94番の通り道』――全会一致の分からせ【ネタバレ感想】

前回は……「お楽しみでしたね」というお話でしたが、今回は「お楽しみしたでしょ」というお話です。
扉絵はどこかで見たことがあるような……ないような、な若干ふくよかな女性。
まぁもうちょっと語るなら……なんだ? いつもの不徳のエロコメに戻ったな、でしょうか。
ただのエロだけでなくちゃんと思いを伝えるというのもありましたし、キクルが初めてそういうのをハッキリ認識した話でもあります……終わりに向かってるのでしょうか。
それはともかく……。
これぞ不徳! ふとっくー! 今回も、真面目な会話しつつふとっくー! 太っくー!
不徳のギルドが掲載されているのは月間ガンガン!
前回のあらすじ
タイトル通りすぎて(笑)。
キクルの家に泊まることになったサン。念の為にお風呂にはいる。
一方キクルはどうすれば良いのか分からずにトリューに連絡した。トリューは打ち上げ中だったが、話を聞いてくれる。しかし彼もサンとサシで遊んだことはなく、特に助言はなかった。
どうしたものかとキクルが悩んでいると、サンが手土産に持ってきてくれたお酒を飲むことになった。しかしサンはお酒を今まで飲んだことがなく……。
酔わないと言ったが、速攻でフラグ回収して酔っ払うサン。しかしそれは素直になれないから酒が入れば会話できるかと思ってのことだった。
少し酔いが冷めたところでサンはキクルをすごいと褒めていく。そして「好きよ」と告白した。そしてこれから他の女性達からも伝えられるだろうと言った。
その日の夜。他の女の子たちと比べての遅れを取り戻すと、キクルと同衾するサン。しかしキクルは疲れていて熟睡してしまい、サンはそのまま朝まで……。
翌朝。近所から通報された警察がやってきて「ロリコン出てこい」と叫ばれるのだった。
前話より
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今回のポイント
なにげに嘘でもない。
- いいぞー! もっとやったれー!
- どうも。トキシッコサービスです
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神様仏様界樹様
界樹の全容が描かれてるんですが、ここでその一部が明らかに……意味ありげな形をしています。

意味ありげ?

女性の卵管や卵巣の形っぽいんですよ。女性が魔物に別の意味で襲われる……意味が関係しているかも?
まだこの時点で説明はありませんけどね。
そんな界樹を登っていく何か……煙のようなものが少し見えます。それがどんどんと登っていき、途中で以前出てきたことがある胸に何か刺さっている人がちらっと映り、胸に刺さっている人、長いな……マゾさん?が「おかえり」と言います。
頂上についたその人は表紙にあった女性のようで、中々セクシーな格好してます。
ただそのあとの二人の会話で……その女性がゼニスだと判明しました。

……こ、これが……ゼニス?
新しいエロ要員が増えたと喜べば良いのか、ゼニスかよと舌打ちすべきか分かりません。
どうも女性ウケのためとナンパ対策に人前では男を模しているそうですが、一人でいる時は女体のほうが好きだから女性体でいるようです。
たまの善行もいいだろう、とか言われてましたが、ハデスのことには自分たちも関わっているからあれくらいはする、とのこと。

ハデスの事件にゼニスたちも?

ここでティスティアという平等の女神様も登場。
お胸の辺りは平等ではないと、どこかの黒魔や白魔が言いそうです。
ちなみにこの女神様が、宴席にいなくてバツを免れた者たちにも同じバツを与えたそうです。まさしく神罰。
咎人は等しく裁かれるべき、というのはまさしく平等な神様っぽい。
でこのことから民衆たちの世論は「非は町内会にあった」となって土地神側の擁護の声が増え……そうなるとハデスマンと利用されたワンダべき同情の声が集まるだろうと言ってます。

ワンダ……そうだな。ワンダにもどこか救いがあってほしいぜ。
神様の推し>>>>>(越えられない壁)>>>同僚の神
しかしワンダの話になった途端にクワッと目を見開く女神様。ワンダにやたらと肩入れしているらしく、救済してくれないと首を跳ねると言ってきます。

平等の神様(ただし推しは除く)
面識がないそうなんですが、女神様はワンダにご執心なようです。ワンダ罪を償い終わっても地獄が待っているかもしれない……むしろ一生捕まっている方が幸せかも。
マゾさんも冷や汗かきながら、そっちはフェニザスクが動いているようで、もう少し時間をくれと言ってます。
で、ここでどうして女神様がこんなにもワンダが好きかの説明が入ります。
以前、ワンダが神髄(ガードの奥義)に達しているとありましたが、この神髄。神をも傷つけることが出来るわけですが、同時に神の域に到達したとしてこの女神様のように親近感を覚えるものもいたりするそうです。

なるほど。そういう考え方もあるのか。

ですがハデスの件に関わっていると知った女神様にとっては、ワンダより同僚の首が軽いようです……親近感どころじゃない。
ジカイの日
ジカイの日。果実に関しての話が出ます。どうやら製造したのは一つの国ではないようです。界樹を直接害そうとしたのがイデン連邦なだけで諸外国も作っていたんだとか。
勝手な考察をここでひとつ。
そもそもキクルとジカイの日に何か関係があるのは以前より示唆されてました。キクルには昔の記憶がありませんが、10年前にイデン連邦からサイシキ国にやってきて、それ以前のことは記憶ではなく記録でしか知らない。
ということが↓第11巻↓で語られています。確認したくなった方はコチラ↓

でも10年前でたしかキクルって20歳?

時間経過が分かりませんが、少なくとも1巻では二十歳です。
つまりジカイの日は来くるが生まれた日で、キクルはジカイの日のきっかけとなった国からやってきた。記憶もない……やたらと人の役に立ちたがって幼少期を修行に明け暮れた。
で、今回の果実の話と……キクルのフルネーム。キクル・マダン。
この作品、名前に色々と意味があったりするわけですが、マダン=魔弾……球。果実を意味していたりしないだろうか、と。

とはいえこれは単純すぎるし、キクルの部分にも何か意味あるかもなので……ちょっと思いついただけですが。
キクルの名前に込められた意味が判明する日が楽しみですね。
界樹にとって人間の意向なんて知ったことではないので問答無用で壊しに行った。その動きを察知した神様たちは各国の首脳に話しかけ、果実を人のいない場所に放棄するように言った。
おかげで都市部の壊滅は避けられたものの、割を食らう土地も出た。カボクも襲われたとありましたが、カボク自体を狙ったのではなく、その先を狙ったみたいですね。通り道に破壊されたみたいな。

ああ。この時点ではカボクは被害者だったのか……そのあとの「クソムーブ」がすべて台無しにしたが。
ちなみに第2波が来たのはハデスが頑張って軌道をそらしてくれたから……取りこぼしができたようですね。意思もなくただまっすぐに進む巨体……迷惑極まりないですけど、ハデス万全じゃない(信仰が戻ってない)状態でよく頑張りましたね。
ここでゼニスが一番悪いのは界樹だと言い出します。界樹はよほど人間を滅ぼしたいのか、フェニザスクに干渉してまでハデスの復讐に加担もしたようです。

相当人間嫌いみたいですね。妖精族を除く人間を滅ぼそうと考えているのは、まだ消えてなさそうです。
ゼニスはドMさんが止めるのも聞かずに界樹に文句をいい、界樹に生えた草?を抜いたりと好き放題してますが……と、ツルが伸びてきてそんな彼……女? を絡め取り、縛り上げます。
ゼニスは暴れて「間違ったこと言ってない」と言い返しますが、ドMさんが「たしかにそうだけど言い方と言う人が悪い」と淡々と返しました。つまりゼニスには言われたくない界樹様。

まあ……たしかにハデスにだけは言われたくないな。
そしてなにかに形態変化する触手。……え? 何に変わったのかですって? それは……この記事が非公開になるので止めておきます。
とにかくマナ操作も封じられたゼニスに襲いかかる――ちなみに、女体では初体験だそうです。情報追加すると、二つ同時でした。
ドMさんが言います。界樹は普段おとなしいけど、界樹の方が立場は上なので、先程ゼニスがした行動は家臣が王に無礼を働いた感じだそうで、気をつけないとね。特に普段の行動があれなゼニスは。

界樹がマナの供給源みたいな感じでしたっけね。

あのショウキですら界樹には逆らえないし、界樹のマナに似たひたむきには頭下げたもんな。
女神ティスティアに助けを求めますが、今まで女性にしてきた痛みを知れと言われたり、ドMさんから性別変えられないように固定してよとか好き放題言われます。
そのまま界樹に分からせられてしまいますが、叫ぶ言葉がやっぱり最低。
俺はただ…
同時期にたくさんの女の子と遊んだだけなのにぃぃぃぃぃっ!!

すっごい妥当な措置じゃねえか!
まさしく女の敵を体現しているゼニス。
エンタメとして処理されてますが、もういっそのこと男バージョンでもやっちゃったらいいんじゃないでしょうか。

鬼畜!
その後は真面目な話。
界樹が関わったのは事実ですが、ドMさんはこれくらいはまだ読めていたと話します。

重要そうなのが「今の界樹は人を直接害そうとはしないけど、理由があれば躊躇なく動く」ということです。
あとようやくドMさんの見た目が判明。片目が……? 串刺しにされてることといい……オーディン?

星にとって20年は……とか言ってるが、星ってのが界樹のことかな?
おそらく……そしてたしかに星からすると20年はあっという間でしょう。人間には長くとも。
また「ジカイの日」は終わっていないということや、ジカイに字が当てられていないのも気になるところ。自戒と人間は思ってましたが、他の可能性も……この作者なら、そういうのやる!
疑え! 疑って考察して……全然めちゃくちゃ単純な話だったと作者に振り回されるんだ! イェイ!

急にテンションどうした!?
いえ。私も考察するの割と好きなのですが、考察して考察して……全然違ったぁ! もっと上行かれたぁ、とかそっちだったかぁ! というあの感覚が好きなので。ちょっと楽しみです。
とにかく、我ら読者も道徳心を忘れないでいましょう。……不徳ばっかり求めちゃいけない。
ロリコン疑惑は避けられない
前回の続き。
サンが警察にちゃんとフォローしてくれているシーンになります。

ですがサンの格好が完全に事後。

しかしそのフォローの内容は実際に……だから聞いているキクルの顔よ。
警察の方も事件の匂いについ興奮してロリコンと叫んでしまったようです。爽やかな人ですが、まだ確定してないのにそれを叫ぶのはよろしくない。
……今回に関してはやらかしてますけどね。
そのまま近所の誤解も解きに行ってくれます。良い警官です。
そしてサンは帰っていくのですが……最後にもしっかりと気持ちを伝えていきます。キクルに手を出してもらってもいい、そう思っていたのだと。

次はちゃんと記憶してなさい、とハッキリいうサン姉さんはさすが。
おかげでキクルは考えるようになったみたいですが……。
そのまま深く考えさせてくれないのがキクルのパーティ。
訪問客……サンが忘れ物したかと最初は思いますが、ドアを開ける前から違うと察するのはさすがキクル。
外にはうさみみと猫耳を着けたトキシッコとメイデナが! さっきまでロリコン疑惑を保たれていたキクルの家の前によりにもよってこの二人が……。
メイデナにトキシッコの悪ノリに付き合わなくていいと言いますが、メイデナとしては命がけで守ってもらって……実際一度キクル死んでますしね。だから何かお礼をしたい……と、いう心境を利用されてトキシッコにつれてこられたっぽいです。
キクルとしても死んでしまう光景をメイデナには見せてしまってますから、強くでられないのでしょう。家に上げてくれます……まぁ、玄関に彼女たちがいるほうが余計な噂広がりますからね。
しかしキクルはいつだってタイミングが悪い男。メイデナが気合い入れて中へ入っていくところに、先程の警察官が戻ってきて……。
再び「ロリコン!」という警官叫びが聞こえるのでした。
まとめ
今回も不徳らしい……けれど一番の分からせがあり、多くの読者が「こいつにはもっとやってもいい」「けどこいつで抜いちゃ駄目だ」と思ったことでしょう。
ジカイの日について、果実について……そしてカボクにおきた本当のことが明かされましたね。本当の目的地はカボクの先にあって、ついでに破壊されただけ。
そして今回の出来事には多くの神様が関わっていて、ワンダにも救済がある……救済?

そこに疑問持つなよ……ワンダの未来に……希望を!(うわあああん)
親方、そう言いつつ号泣しないで。
とにかく、界樹はいつでも理由があれば人間を滅ぼそうと考えていて、だからちゃんと道徳心を忘れないようにとドエムな神様はいうのでした。
そして我らが主人公キクルは……前回の繰り返しになってました。
引っ越しは……近い!

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
キクルがいつ引っ越しすることなるのかが気になってくる不徳のギルド、今までを確認するなら↓単行本↓を! おまけには詳細設定とかもありますよ!
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