【不徳のギルド】第77話『アンラッキーセブン』――集中線の無駄遣い系エース【ネタバレ感想】
セイテンは守られ、一人になって……自分が情けなくなって、俺が僕に戻ってしまいましたね。
そして町内会のおじいちゃんたちの腐りっぷりがあきらかに。どんどんとハデスを応援したくなってきました。
とはいえ、もしも死人が出ていたのならば無罪放免とは行かないでしょうし……でも、その発端が完全に人間側になり、そして向こうが魔物とは言え神性をもった神様となると、どうなるんでしょう?
知れば知るほどハデスを憎めなくなる今回の話がどこに向かっていくのか。
気になる77話の感想をやっていきましょう! 今回は……久々にエロが来るぞー!
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前回のあらすじ
セイテンの叫び。
サンのスキルにより、命からがら戦線を離脱し気絶したセイテンの近くに謎の影が!
一方、地上では100メートルはあるモニュメントが全部地中に埋まっていた。その下にサンや町内会の人間がいること、生きていることをショウキから聞くトリュウだが、その場からセイテンが離れたりと状況が読み込めずにいた。
ひたむきたちは魔物をおびき寄せて戦っていた。他のガードたちの対応も早く、ハデスはその状況に気づき、魔物たちを退かせた。
キクルは冷静に状況を判断していた。
魔物たちは40代以上を狙っている。それは20年前の自戒の日に成人していたかどうか。魔除けが効いていないのは彼らに悪意がないから。ただ、魔物の抱擁が人間に死をもたらすというだけ。
そしてサンや町内会の人間が崩落に巻き込まれ、しかし死んでいないことを知り、フォーネの死にはやはり何かあるのかと推測する。
一方、セイテンはチカエルという魔物によって治療されていた。
前話より
チカエルちゃんとってもいい子。
今回のポイント
チカエルちゃんの日記はやっぱり可愛いけど、同時に悲しい。
- チカエルの日記
- サンの……な姿!
- カボクが怪しい!(天才か)
同じエースでもタイプがぜんぜん違うのが面白い。
サンは……はわわっなことされてるー
セイテンとチカエルの場面。血を使ってセイテンを回復させてくれていたチカエルは貧血になっていたため、それを補う何かを飲んでいるようです。
前回はあまり気づいてませんでしたが、チカエルの指の数が人間とは違っていて、可愛い手ですね。そして横顔も「ああ、魔物なんだな」と分かる形をしてますね。可愛いけど。
セイテンはやはり置いてきてしまったサンのことを心配しています。チカエルはハデスやキムジナーは家族思いで優しいといいますが、サンはその家族をたくさん殺してしまったわけで……黙り込んでしまうチカエル。
セイテンが更に問いかけるものの、ちうちうと飲み物を飲むチカエル。
どう考えても悲しい今回の事件ですが、この二人のやり取りが唯一の癒やしですね。可愛い。
まじでどういう決着になるのか……地上で殺された魔物たちも、彼らからしたら家族だし、なぁ。
お互いの大切な存在を殺され、殺し合う……戦争、ですね。
魔物使いはバックでGO!
セイテンがさんのことを心配している頃、キムジナーがサンを捕らえていました。あの保安官の女の子を捕まえている繭と同じものですね。
傷つけるなとハデスからは言われているそうですが、サンは彼らの家族を目の前で殺しているわけです。お咎めなしというわけにはいかない、というキムジナーの言い分は、まあ理解できます。
サンはホアンカとは違い、完全にその裸体を外にさらされている状態ですね。エロを期待していた読者にとっては歓喜のシーンでしょう。しかもバックというのも、なかなか分かってますね。
サンから搾り取ったマナを、次世代のごはんにするようですね。
それでも強気な姿勢を取るサンですが、キムジナーは容赦がありません。他の家族たちが甘すぎるから、しっかりしなきゃいけないんでしょうね。長男みたいですし。
魔物使いが魔物にしつけられる、なんて……最高ですね!
不徳の記事でいつも思うんだが、お前さん……いろいろと晒してて大丈夫か?
いやだなぁ、キャラ作りですよ、キャラ作り! キャハっ☆
つまりカボクは怪しい!
7月7日深夜1時。キクルたちは一箇所に集まって状況を話し合っていました。
今、住民たちは避難場所に指定されている学校に集まっていて、まつりの警備に駆り出されていた哀れなガードたちが見張りをしているらしいです。
後輩シメに来たOBみたい、とは言い得て妙だな。
トリューがベンチに横に寝っ転がったまま「村から出す方が安全だが、夜道+魔除けも効かないから下手に動かせない」と言ってますね。言ってること真面目なんですが、リラックスしているように見える姿勢なのがエースとしての貫禄! なんでしょうか。
とにかく格好良くて、私のイチオシはこのトリュー君です。
……キクルは?
キッくんはほら。ヒロインたくさんいるから良いでしょう。
と、ここでメイデナが負傷者に関することを報告してくれるのですが、もう手遅れな人もいたらしいです。つまり、死者が出ている。これは今後の両者の関係や決着において重要なファクターですが、先にフォーネを殺したのがカボクということで……なんとも言えません。
キクルが推測を確定させるためでしょう。亡くなっていた方たちの年齢を聞きます。
ちなみにメイデナは亡くなった方をみておもらししちゃってますが、彼女の名誉のために内緒ですよ!
思っきり叫んでるし、赤字で強調してるー!
メイデナの背を隠してあげるノマくん最高です。
地味にメイデナはお着替えしているので、ぜひとも確認してみてください。
と、そこでキクルは20年前の自戒の日に成人していた人が命を狙われたのだろうと話すのです。でもなぜこの時間だったのか、という疑問にはフォーネの死の真相を知ったからではないか、と。
プンプクが驚いた顔してますね。彼女はまさか慕っていた人の死んだ理由が、今自分が守ろうとした村の人達だとは思っていないのでしょう。知った時、どう思うのでしょうか。
個人的には、村人がどうしてフォーネとツチガミとの関係を知ったかも謎で、そこにプンプクが関わっていないことを願っています。意図せずプンプクがぽろっと口に出してしまったのを聞いた村人がいた、とかね。
うおおお、それは止めてやって欲しいぜ。
いや本当に、そうじゃないことを願ってますが……そもそもプンプクはどうやってツチガミが村を襲うと知ったのか……チカエルが関係してるのでしょうかね?
なるべくハッピーな終わり方をしてほしいですが……。
交番で聞いた話――なぜ交番にいたのかは聞いてはならない
キクルは交番でキョボク署の時魔術師が独断で捜査に出向き、戻らないという話を聞いていました。その時、彼の脳裏にはフォーネの転落死の事が頭に浮かんだものの、流石に結びつけるのはと一時は止めました。
しかしこの襲撃事件と言い、タイミングが合いすぎているため、無関係とも思えない。
っていうか、回想で出てくるこの警察官。
なんで採用されたのかわからないレベルだな。
二人を心配する以前に見た目で興奮してますね……まあ、勝手に想像するだけなら罪にはならないので。
あと、黙ってはいるもののザンゾーが心の中で「キクルはなぜ交番にいたのか」と疑問に感じていますね。
そ、そこはソッとしておいてやってくれ
とにかく、カボクは何らかの形で事件に関わっている可能性が濃厚。だからこそ、町内会のメンバーが全員生かされている、と。
しかも避難所のお年寄りがツチガミのもとにガードを送ったからもう大丈夫、のような話をしていたそうです。
無謀というのもありますが、それは同時にカボクの住民がツチガミは遠くへ去ったと思っていたわけではなく、近くにいたのを知っていた。だからこそすぐにツチガミの犯行だとわかったということでもあります。
それらをじっと聞いていたトリューが「カボクが怪しいってことだな」と叫びました。
( ゚д゚)ハッ!
そのとおりだ! 天才か!
誰にでも分かることを叫んでるんじゃねぇよ!
トリューはどうも直感型っぽいですね。そういうところも好きです。キャラデザもいいし、今後の活躍に期待したい。
これが神の実力
そして場面はツチガミへ。
お年寄りたちが言っていた「ツチガミの元へ送ったガード」たちが彼の目の前にやって来ていました。その中には、フォーネ転落の映像の中にいた若いガード二人もいました。
元々、やって来たガードたちはペラペラと話をしてくれます。ツチガミの存在を把握してから討伐隊を組んでツチガミを討伐しようと思っていたそうです。町内会の面々が必死に隠していたことを簡単に話してしまうのですから、あまり頭はよくなさそうですね。
そして、あっさりと倒されて殺されていく皆さん。
不徳のギルドで、ここまでハッキリと人の死が描かれたのは初めてですね。今までも描写はありましたが。
ツチガミが悪いとは言えないよなぁ。襲いかかったのはガードたちだし、そもそもツチガミを殺そうとする理由だって……。
マスラオウですらあんなにも強かったのに、ツチガミはマスラオウの比ではないほどのマナ量を誇っているそうですしね。そもそも人形でいられるということがかなりの力を持っている証拠でもあるようで……フェニザスク(ザクス?)は鳥の姿みたいですけどね。
彼らについてきていた白魔術師(ジュナ・トパチリ)は、何が起きているのかと思いながら腰が抜けてました。
これまた受難の多そうな名前だな。
彼女はただの観光客として祭りを楽しんでいたのですが、白魔術師を求めている声があったため村の役に立てるならと手を上げただけで、本当に巻き込まれたみたいですね。
巻き込まれた先で、中々のスプラッタ映像見せられているわけで、トラウマになりそう。
残り二人の若いガードたちは土で捕縛されたようですが、ツチガミは村にフェニザスク教徒はいないため、ジュナは巻き込まれたと判断。大人しくしていたら何もしない、と声をかけます。
これ、人間すべて殺す、となっている相手だったらやばかったですね。受難が多そうな名前ですが、同時に悪運は強いのかもしれません。
マスラオウなら連れ帰って手下たちの餌にはしていたでしょうね。
と、ここで白魔術師の携帯に一件のメールが届きます。
最悪のタイミング
メールはメイデナのもとにも届きます。
そして彼女はキクルに説明します。今、フェニザスクは人間に対してとても怒っている、と。罰として数日間の聖紋剥奪をする、という決定をしたそうです。
白魔術師も危険になるため決行日の数日前にその知らせが届く予定だったのですが、それが今届いた。
おいおいおいおい、まさか!
本日7月7日の午前7時にすべての聖紋が剥奪されます。
777……アンラッキーセブン、ですね。
今まで特に日付や時間が明確に書かれたりしていなかったのに、今回書かれていたのはこのためだったようです。
これから討伐に向かわないといけないのに、回復手段がなくなるというわけです。――ひたむきを除いて。
ひたむきが大活躍しそうな予感!?
まとめ
うーん、死者が出ちゃいましたか。
まあ、死者ということではフォーネがすでにそうではあるんだが。
両方で死者が出会った場合、単純な話し合いですまなさそうなのがなんとも……どちらも無罪放免とは行かないでしょう。
でも少なくとも、カボクが怪しいとキクルたちが気づいたから、カボクが無罪にはならなさそうだなぁ。
キョボクの警察の人たちも知ってますしね。ただ問題は、ハデスたちへの処分をどうするか。
そして、ショウキが同じ土地神としてどう動くのかも気になるところです。神様に対抗できるのは、やはり神様かなと思うので。
チカエルは戦いに消極的ですけどハデスたちのことは好きみたいですからハデスたちが死ぬようなことになれば「うぅん」となっちゃいますしねぇ。マスラオウの終わり方は綺麗でしたが、やはり悲しくはあった。
今回はそのことも踏まえての結末……を迎えてほしいですが……んー?
うおおおおっ次回が気になりすぎますね。自戒の日だけに!
…………。
では、ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
お、おう!
じゃあまったなー!
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