【アニメ-MASHLE-】第14話『マッシュ・バーンデッドと実家』――どうかこの時が、いつまでも続きますように【ネタバレ感想】
無事にアベルを倒してレモンちゃんたちを取り戻したマッシュたち。
なんとかなったかと思いきや、マッシュが魔法を使えないことがバレてしまいました! このままでは退学……どころか捕まってしまうかも?
と、大ピンチなはずなのになぜか本人はのんびり。フィンくんたちがなんとか必死にかばおうとしてくれますが……?
いつかバレる時がくるとは思っていましたが、問題はこれからで……どうなるのか。
マッシュはこういう言い訳とかが苦手なタイプですし、どう切り抜けるのかなと思っていたのですけれど、まさかの方法でした。
どんな方法なのか、気になった方はぜひともこちらの記事>>【アニメ-MASHLE-】第13話『マッシュ・バーンデッドと神覚者たち』――誰と一緒に過ごすかは自分で決める【ネタバレ感想】をご視聴ください。なんともマッシュたちらしい方法で無事に? 乗り切ってました。
で、今回はどうなるかというと……わりとのんびり回? え? あんなにピンチっぽかったのに? と気になった方は本編を御覧ください!
前回のあらすじ
さくらんぼの茎……口の中で結べますか?
無事にアベルに勝ち、イノセント・ゼロの襲撃も追い払えた? マッシュたち。
しかしながら学校内ではマッシュが魔法を使えない、という噂が広まっていた。
それはそれとして、祝勝会を開くマッシュ達。約束通り、アビスとシュークリームを食べながら話をして、イノセントゼロのことを知るマッシュだったが、魔法局からの呼び出しを受けた。
魔法が使えないマッシュは有罪として裁かれそうになるが、そこへイノセントゼロが寄生魔法虫を送り込んできた。
マッシュがそれに対処して解決かと思いきや、神覚者たちがそこへやってきて例外は許されないと言われるがそこへやってきたのはウォールバーグとレインで……?
前話より
マッシュ最大のピンチ。
今回のポイント
また濃いキャラ来た。
- 何が正しく、何が過ちなのか
- それはとにかくとして、遊ぼう
- 実家に帰らせていただきます
本当に知らない。
神覚者に至るまでの道
ウォールバーグ校長はどうやら神覚者にも一目置かれるような存在らしく、今回、こうして神覚者たちが勢揃いしているのも彼に呼ばれたからなんだとか。
メガネの男性、オーターが呼び出して話し合いなどセずとも規則は規則だからマッシュは極刑に処すべきという彼に、ウォールバーグはマッシュに猶予を与えてほしいとお願いします。イノセント・ゼロがあのように干渉してきたのは初。魔法界にとって害悪な存在である組織の謎を解くためにも、マッシュを失うことは出来ないと。
ふーん。
なんかそれっぽい言い訳には聞こえるなぁ。
ここで初めてウォールバーグ校長の説明が入ります……元神覚者で、イノセント・ゼロと互角に渡り合ったレジェンドなんだとか。
とはいえ、オーターはそれくらいでは意思を曲げません。規則を守るべきだとまた口にしますが、途中で驚きで言葉を止めます。というのも、ウォールバーグが帽子? を脱いで頭を下げたからです。
ウォールバーグは今の世界……魔法が使えない者たちに対する現状に疑問を抱き、憂いていた一人。
マッシュのことを魔法が使えないし学もないとハッキリ告げつつも、人を引き付ける魅力があると延べ、マッシュのような存在こそが世界の認識を変えてくれると信じている、とね。
世界における劣等種と呼ばれてきた魔法が使えない人たちへの対応についての自分の意志を伝えるわけです。
さらにレインもそこに合わさって言うのは意外だったなぁ。
個人的な理由、が気になるところですね。
アニメではうさぎ柄のハンカチの回想が少しでてきますが、これはなにげにアニメオリジナルで、けどなんともマッシュらしいボケでもあり、すごく自然でした。この後で漫画を読み直さなければここがアニメオリジナルだと気づけませんでしたね。
アニメスタッフの方々のマッシュや他の登場人物への理解度、原作へのリスペクトを強く感じました。
とはいえそれらは感情です。中々賛同してくれる人がいない中、寄生魔法虫にやられて魔法の使えないマッシュに助けられたおじいさん(副局長)は、マッシュに猶予を与えてあげてほしいと言いました。
彼もまた考え方として魔法不全者は排除すべき、規則に従うべきだと思っています。彼は魔法不全者は人間ではないと教えられて育ったため、そういう認識をもっていますが、今さっき、魔法が使えないマッシュに命を救われたわけです。
頭の中で今までの常識と今起きた現実が戦っているんでしょう。
なんとも苦しそうな表情でそういう副局長。今回のマッシュの処分の決定権を持っているのは彼らしいですね。
実際、感情だけで物事を決めていたら大変なことになりますしねぇ。
だからこその規則(ルール)が生まれたわけだしな。
猶予のためには実力を示せ
オーターは少しの沈黙の後、俯きます。表情が見えなくなります。
このコマ自体は漫画と変わらないのですが、漫画にはない『間』がいい味出してますね。
そして猶予を与えてはくれるのですけれども、条件をつけられます。
- あくまでもイノセント・ゼロ攻略の駒としての猶予であること
- 神覚者の監視下で行動すること
- イノセント・ゼロに対抗できる実力を示すこと
実力っていうのが、今年の神覚者候補になることで示せるってわけだな。
最低ラインだそうですが、それだけ神覚者の実力が世間からかけ離れているんでしょうねぇ。
失敗すれば即処分、と淡々と言われるわけですけれども、マッシュもまた淡々とわかったと頷きます。
もちろん、それだけでは終わりません。猶予してもらうだけでは駄目だと。掲げた右手をぎゅっと握りしめるんですが、このときの、淡々としつつも力強い声と拳の音がまたイイ!
ここでいつもの決めセリフ!
かーーーーっこいいぜぇい!
ここでイノセント・ゼロのボスっぽいのがちらっと映ります。このボスと戦う時はいつになるでしょうね。
家族と友達と平穏と
そんなことがあったと、学校でフィンくんたちに説明するマッシュ。心配するフィン君は癒やし。
ランスは以前の自分のセリフ「魔法無しで勝つつもりか」というのを思い出し「本当に使えなかったんだな」と呟いてました。
あはは!
そうなんだよな。本当に使えなかったんだよなぁ。
そしてドットは「遊びに行くぞ」と言いました。
えっ?
なんで突然!?
ちゃんとフィンくんもツッコミいれてくれているのでご安心ください!
そして描かれる町並みがこれまた雰囲気が素敵です!
漫画でも描かれてはいるのですが、色や動きがついてモブキャラたちもしっかりと表現されていて、魔法の世界の街だぁっという感じがして個人的にはテンションが上りました。
何気にフィンくんの私服がカラーで見れたのは嬉しい。
とても個性ある私服を着てくる皆。皆がどんな格好をしてきたのかは、実際のアニメを見てご確認ください。
私はファッションセンスは皆無ですが、少なくとも私は彼らと一緒に歩きたくないです。
辛辣!
と、言いたいが……気持ちはわかるぜ。
そしてこの中でドットがかなり体格が良いみたいで、ちょっと意外に感じました。漫画だとあまり体格差感じませんからね。
あと不思議な射的? みたいな遊びがありました。くしゃみコアラという生き物がいるそうなんですが、そのコアラにくしゃみをさせるとそのくしゃみが固形化するからそれを的に当てる、という。一応ダーツ? らしいです。
それ、コアラ次第じゃねえのか?
くしゃみのさせ方にコツでもあるんでしょうか?
謎ですが、名物? なんだとか。
そんな名物をやってみるマッシュですが、なぜか固形化したくしゃみがドットに刺さり、苛立ったドットが手本を見せると言いつつマッシュにくしゃみを飛ばして、喧嘩に発展……といういつもの流れがあって、なんだかホッとします。
魔法が使えないことがバレて極刑、という本来は緊迫した流れもあったので余計にこういうほのぼのした光景が身にしみますね。
杖屋とエルフの水
神覚者候補として勝ち残るためにもと気合い充分なランスが杖屋にいきたい、ということで杖屋に向かう一行。こういうチョイスが基本は冷静なランスっぽいですね。
そしてぼろぼろになったドットを必死に背負っているフィンくんが可愛い。
体力的にはマッシュが背負うべきだろうが……喧嘩していた者同士だからな……フィン、頑張れ。
真剣に話し合っている背後ではフィンくんがかなりつらそうな顔してます。
あまり鍛えてなさそうですしね、フィンくんは。
ドットは魂抜けた顔してますが、頑丈だから大丈夫でしょう。
負けず嫌いは分かるが、マッシュに肉弾戦はまじやばい……魔法有りでも難しいだろうに……魔法使ってなさそうだったのがドットっぽいな。
地味にドットの素直な良いところが表現……されてるんでしょうか?
杖屋の扉が開いたあと、いつものBGMが流れるんですが……この音楽好きです。いいですねぇ。魔法ファンタジーっぽさがちゃんとあるけれども、物語を妨げないくらいのテンポでありつつ、これ聞くと「あぁ、マッシュル見てるわぁ」という感じがしてきて、とても落ち着きます。
なんかいいですね。音楽一つで「このアニメを見ている」と思えるの。
そんな個人的な感想を吐露しつつ、杖屋のお話。
壁に飾られた無数の杖。この世界の魔法は基本的に杖がないと駄目みたいで、命綱。杖はとても大切なものであるためか、ドットは杖屋でテンション上がるとワクワクしてますね。
フィンくんも買い替えようかと言いながら中央に立ちます。どうやら自分で見て杖をえらぶというより、魔力を測定すれば適した杖が自身の手元に飛んでくるようです。そして魔力量によって杖も変わってくる、と。
学校の授業などをこなすことでも魔力は上がるみたいですね。
一本線二本線で魔力量は段違いみたいだが、それでも努力で増やすことは出来るんだなぁ。
まぁ……それでも一本線が二本線の魔力量に追いつくのはかなり厳しそうですね。
と、魔力量についての説明を店員のおじいちゃんがしてくれている中、ランス君が魔力量を測ります。彼のもとに飛んできた杖を見ておじいちゃんが驚きます。二本線が扱える物の中でもかなりのものを引き寄せたようですね。
ドットが嫉妬してますがいつものことなのでいいとして、問題はマッシュです。マッシュはそもそも測る魔力がありません。しかし店員がマッシュに「魔力を測らないのか」と聞かれました。フィン君がフォローしようとするものの、淡々としてうなづいて店の中心に向かうマッシュ。
どうなるのかと見ていれば、マッシュは店の端に埋まるようにして落ちている杖を見つけました。ガタガタと震えながら床に落ちている……というより埋まっている若干ホラーな杖です。
店員が説明するには重すぎて誰にも持てないんだとか。
持てないならどうやって作ったんだよ!
この世界の人はなんでも魔法を使うので、魔法で作って必死に運んでいたものの、途中で無理だったのかも……。
かなり昔からあるのにそのままにされている。杖の下にはエルフの水? があってそれを使えばもっとすごい杖が作れるだとかなんだとか、そんな伝説じみた話があるくらい――持ち上げられなかった年月、なんと1,000年。
説明の間もずっとガタガタ音が聞こえていたり、ハッとしてそんな発言をしては駄目だと言うドットとフィン君。実際マッシュはあまりわかってなさそうな顔をして床に埋もれた杖へと近づきます。
ひょいっとアッサリ杖が持ち上がり、本当に伝説の水かはわかりませんが、たしかに水が溢れ出ました。勢いよく吹き出る水を腰を抜かしたように見上げる店員のおじいさん。
アニメではかなり丁寧にここの部分を描いてくれてますね。
そして店員のおじいさんが感謝したのか。マッシュに杖をただでくれて、ランスは結局杖を買わなかったそうです。
青春
ここで用事があって遅れたレモンちゃんと、なぜかトム先輩が合流してきます。
トム先輩は竹の世話をしていたそうです。
竹の世話っ?
そこから先はBGMとともに絵が映されるだけなのですが、普通の学生んぽい光景に和みます。
しかもちゃんと漫画のコマを再現してくれています!
全力で学生を満喫して息も絶え絶えな皆。ランスも馴れ合い云々と最初は言っていたのにちゃんと付き合ってくれているあたり、楽しんでるんでしょうね。
マッシュは今まで家から外には中々自由に出かけられなかったため、こうして友達と遊ぶなんて初めてのことだ、と考えるとさらに感慨深いものがありますねぇ。
また皆で遊びに来よう、とマッシュはフラグを立てるのでした。
実家へ帰らせていただきます
数日後、学校にて金のコインを数えるマッシュ。7枚のコインがあり、神覚者選抜試験に参加する資格を得ました。
そのためにひとまず実家に帰るというマッシュ。回想シーンでレインにも同じように言って「このタイミングで本気か?」と圧をかけられ、謝って帰らないと言っていたのですが。
漫画ではランスと話していただけでフィン君はいないのですが、アニメではツッコミをさせるためでしょう、フィン君がしっかりといて、「さっきの回想はなに」とツッコミ入れてくれていますのでご安心ください。
だからそれ、何の安心なんだよ!
ツッコミがないボケほど怖いものはありませんよ。
場面は移り変わり、どこかでの夕食? 風景。
そこで食事をしているのは二人で、給仕でしょうか。双子っぽい子もいました。
食事をしているのはマッシュの処理への猶予に反対していたオーターと、初めて見る人物がいます。坊主頭でややいかつい雰囲気ですね。誰でしょうか?
漫画だと寮の監督生の話が出ます。
学校でもトップクラスの実力を持つもの、という説明があってアベルとレインがそのようです。
その説明があるということは、この人物も監督生ってことか。
今まで名前だけだったオルカ寮の。
オーターはマッシュについて納得していなかったらしく、対面している人物にマッシュを神覚者選抜試験にでられないようにして欲しい、と頼みました。
最初は興味なさそうにしていたその人物でしたが、マッシュがアベルに魔法無しで勝ったと聞いて途端に興味が出たようです。
名前はマーガレット・マカロン。やっぱりオルカ寮の監督生みたいだな。
そして中々この人物もあくが強いです。どんな風にあくが強いかは、実際に御覧ください。演出も相まって最高でした。
平穏が続きますようにと、何も知らないまま祈る
マッシュの家ではおじいちゃんがマッシュを泣きながら抱きしめてました。なぜか警察もいますね。――もう、マッシュのこと普通に心配しているだけでは?
マッシュが友達を連れてきたということで感動するレグロ。自分の力では外の世界に触れさせてあげられず、当然ながら友達を作らせてあげることも出来なかったため、そのことを悔やんでいたのでしょう。本当に嬉しそうです。
ただしすぐにいろいろとその友達が個性的なことに気づき、まともなフィン君に「大変だな」と声をかけてます。
全体的にすごーく変わっている面々になんとも言えない表情になりつつも、それでもこんな日が来るとは思っていなかったのでしょうね。とてもしみじみとこんなときがずっと続けばいいのにと口に出してます。
マッシュがどこまで話したかは分かりませんが、話してなくても察してはいるんでしょうね。
フィン君はそんなレグロに「きっと続きます」と答えるのでした。
そんな彼らの願いをよそに、オーターの依頼を受けたマーガレットたちがマッシュ達を襲おうとしていました……まぁ、いないんですけどね。
と、そこへやってくるレイン。たまたま通りがかっただけ、と言いますが……?
ツンデレな気配させてるし、マッシュたちのためっぽい気はするなぁ。
ここでナレーションが入り、オルカ寮の魔の手が迫っていることをマッシュは知らない、というのが入るわけですが……当の本人はみんなでスゴロクを楽しもうとしていて、本当に何も知らない状態でした。
まとめ
ということで、シリアスな場面のはずなのにシリアスにならないといういつものマッシュルでしたが、でもやっぱりよく考えたらシリアスな回でしたね。
血はつながっていなくとも、息子として愛している存在が閉じ込められ、友だちを作りたくとも作れない状況というのは、辛いですよね。
当人が望んだならまだしも、選択肢が他にないだけっていうのはなぁ。
価値観というのはそのときの情勢とかで変わりますから、一概に何が正しいとは言い難いですが、生まれた瞬間にすべての選択肢が奪われるのはやはり悲しいなと思ってしまいますね。
けれどそんな中でも、マッシュがまっすぐに成長できたのはやはりレグロのおかげということなんでしょうねぇ。
シュールなギャグに隠されてはいますが、本当に根本的なところはシリアスなんですよね。
ともかく物語は動き、世界にマッシュの秘密がバレると同時に、なぜか世界的な犯罪組織がマッシュを欲している。その犯罪組織への対抗手段として刑の執行猶予がついたわけですが、それを阻止しようとしている人たちもいて……次回からまたいろいろありそうな予感。
マッシュはただ魔法が使えないだけじゃないのか? その秘密がいつ明らかになるのか楽しみだなぁ。
そうですね。
では、ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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