【アニメHelck】第二十ニ話『解呪』――死んでほしくない。とっさに出た言葉こそ、彼の本音【ネタバレ感想】
アズドラ様! アズドラ様っ? アズドラ様ーーーー!
が、前回のお話でしたね。ひたすらアズドラ様を叫びたくなる回。超格好いいアズドラ様でした。
今回も格好いいシーンがありますが、今回の主役はアズドラ様というよりも……? あっちこっちで大変に!?
様々なキャラクターたちの思いが交錯し、物語は最高に盛り上がってきました! さぁっ今日も元気よく感想行きましょう!
あと、今回はかなり考察部分も多いのでご注意ください。
えっ? 今回の主役はアズドラ様じゃないの? 誰? 気になる! となった方は↓コチラ↓からどうぞ!
DMM × DAZNホーダイ前回のあらすじ
より策士であったのは……。
決戦に向かうアンたち。ふと魔女の予言が頭をかすめるアンだが、彼女はヘルクを信じると決めていた。
南エリアにあるシン魔王城を攻める翼の兵士たち、と多数の魔物。魔物は人間たちの秘術により生み出したものだという。
攻められることを察知していた帝国軍はアズドラ率いる援軍をシン魔王城に向かわせていた。
しかしそれこそが人間たちの策略。アズドラをこちらにおびき寄せ、トール城を手薄にすることが目的だった!
アズドラがいないトール城はあちこちで敵の侵入を許し、窮地に陥っていた。
ミカロスは四天王がいないトール城を進んでいき、ヒュラを始めとした帝国兵を倒しながら、結界石の前にたどり着く。だがそこに待っていたのはアズドラだった。
そしてアズドラはミカロスが魔王殺しの犯人だと確証し、両者が激突する!
アズドラ優位で戦いが進む中、ミカロスがはるか昔に特殊な力を得た覚醒者で、『新世界の生誕』を目的にしていることを知るのだった。
前話より
新世界とは?
今回のポイント
あっちもこっちも大変!
- ヒュラとエディル
- アスタと人間の王
- これは戦(いくさ)
ぎゃあああああ!
王の術による支配は絶対ではない?
戦っているエディルとヒュラ。ですがどうも、ボロボロなヒュラに対してエディルは彼女に気を使った中途半端な戦い方しか出来ていないようで、ヒュラが「ふざけているのか」と怒っています。
それを利用するキャラもいたりするだろうが、たしかにヒュラは怒りそうだなぁ。
真面目に戦う気がないなら他をあたれ、というヒュラに他の連中は緊張感がない、とこちらも怒るエディル。ヒュラもその気持はわかる、と同意してしまいます。
あんまり緊張感ないですよねぇ。そこがいいんですけどね。
昔の仲間を思い出すから苦手だ、とエディルは言います。仲間……傭兵たちのことですかね。たしかに彼らも賑やかそうですしね。
でも、ヒュラは違うと。真剣に戦える、と
ここは尺の都合上でしょう。だいぶ会話のやり取りが省略されています。
エディルとヒュラを語る上ではあった方が良い会話な気もするんですが、同時になくても問題ない会話ではあるんですよね。
ただ、この二人が好きな方は漫画でやり取りを読んで見られるのをおすすめします。
前回の話でも「ホの字」云々とか省略されてて、今回唐突な感じに見えますしね。
しかし最近の戦闘シーンは割りと気合が入っている気がします。よく動いてる。
正直前半は棒立ち多かったので……ここに予算つぎ込んだのかなという気がしますね。いやでもたしかに戦闘に注力するなら2クール目ですね。
欲を言えば全部のところに力入れてほしいけど、コレばっかりは仕方ないですね。
突然挿入されるラブコメっぽい空気
ここから怒涛のエディルタイムが始まります。
出会った頃の自分からだいぶ成長しているアピールをするエディル。たしかに以前はあっさりとヒュラにやられていましたが今は拮抗しています……まあ、ヒュラが万全でないのも大きいでしょうけど。
でもヒュラとの前に二人組の魔族と戦ってたが、対等以上に渡り合えてたみたいだし、実際に強くなってるんだろうな。
ヒュラも強くなっていることは否定せず、ただ自分がまた強くなるから突き放してやる、と言ってますね。ヒュラらん、かっくい~!
エディルは「それでいい」と返します。ヒュラが強くなれば自分もまた強くなれるから、と。何度でも、ずっと追いかけてやる、と。……ストーカーかな?(笑)
しかしヒュラはクールです。心を折る、と言います。でもエディルは不可能だと言うのです。心は折れない、と。
「心を折る? できないな!
俺はお前との戦いを楽しんでいるからな!
何度負けようとも構わない!
お前とならもっと! ずっと!
いつまでも戦っていたいくらいだ!」
うっわぁ、スッゲぇ楽しそうな顔してるなぁ。
ここ、漫画だともっと顔のアップになってて、もっとキラキラしてますね。
ここは原作通りのセリフで、アニメの方では台詞が長い(間もありますし)ためでしょう。体に動きをつけてます。身体に動きをつけているからこそ、顔のドアップではないようにされたのだと思います。あくまで私の推測ですが、ヒュラの方は「え?」という言葉だけで原作通りの顔アップだったので。
たしかにここのセリフは省略しにくいですし、してほしくないところなのでどちらの描写が良いのかはちょっと悩むところです。
キラッキラな笑顔&お声にヒュラさんもさすがに困惑。自分と戦うの楽しみだったの? と。敵として戦ってるのにその笑顔はおかしいだろと。
アニメオリジナルとして剣をフリフリしながら言っているヒュラらんが可愛かったです。
2クール目に入ってから、こういう細かい動きの追加が増えているように感じて、ポイント高いです。
あと、エディルの「え?」の時の顔アップとお声が良かった。本当に無自覚だったんだな、というのが分かって戦闘中なのにホッコリします。おま、エディルってなります。
「お前と『なら』って何」と聞いてるヒュラも少し照れた感じの声で可愛いとこあるなと思ったぜ。
声の抑揚で分かる感情はアニメならではですね!
Helckは本当に実力ある声優さんが多くて、それだけでアニメ化バンザイと言いたいです
ここのシーンは漫画では背景を見せるような感じで俯瞰視点なのですが、アニメではエディルが照れて慌てているところが見れて「エディル可愛い」ってなります。
そしてここのエディルの長い上に口早なセリフはすげぇですね。私だったら途中で絶対に噛む(笑)。
最終的に叫んでますが、どうもエディルの様子がおかしいですね。王の命令には絶対服従と言いながらも、目的がぶれてます。
ヒュラは隙だらけだ、と思いながらもそんなエディルの様子を訝しく思い、もしかして王の術から開放されつつあるのか、と思うのです。
ここに関しては省略が有りまして、若干分かりにくいので補足しますね。
エディル達翼の兵士はそもそもヒュラたち帝国の民を滅ぼすために来ています。ずっと戦っていられるわけが有りません。
なのにさっき彼は「ずっと戦っていたい」と言ったわけですね。
アニメでは省略されてましたが、「ずっと戦っていられるか」と自分の言葉を否定しています。
王から帝国の民を殺せと、諸悪の根源だと言われて攻めてきているのに、と。
これまたアニメでは省略されてましたが、ミカロスとの戦闘に割って入ったのも違和感がある、というヒュラの心理描写とアズドラ様が以前言っていた、人間たちは王と契約しているという話を思い出すシーンがあります。
王の術はとても強力。それが意志や人格にまで左右するものだとしたら、と。エディルは魔族を忌み嫌う言動してきましたが、彼の言動は……とね。
そして今ヒュラの目の前にいるエディルは随分と不安定です。
なるほど!
それで「王の術から開放されつつある」とヒュラは察したわけか。
漫画だと長いセリフも違和感ないですが、アニメだとちょっと違和感が出たりもしますし、尺の加減もあってここらへんの省略の仕方は難しいですよね。
人間の王とシャルアミ
アスタはシャルアミとお茶会中。随分とのんびりですね。
王、について話し合っています。アスタが王様を見に来た、とシャルアミに聞いたようですね。
どうでもいいポイントですが、ドーナツやお菓子が本当に美味しそう……アニメスタッフ、やたらと料理に力入れてますね(笑)
シャルアミは大貴族の娘なだけあって王について知っているようですが、国民に言ってはいけないようです。でもアスタはこの国の民ではないからいいのか、など悩んでます。アスタは悩んでいる様子に「イイと思う」などと追い打ち。
いや、駄目だろ、普通に考えて。
悩んだ後、シャルアミは立ち上がって「アスタの願いはすでにかなっている」と言います。
「私が王だよ」
ここ!
作画も丁寧でしたが、声優さんの演技が光る! まじでゾクッとした!
ぞわってした後に「うっそ~ん」って言われて嘘かよ!ってツッコミいれちまったぜ!
びっくりした?などと明るく聞いてくるシャルアミは本当に可愛い。
ってか、この二人のやり取りは全体的に和むぜ!
殺伐とした話の中での癒やしだな。
シャルアミは王の場所を教えてくれる、と言ってくれました。代わりに自分もここから連れ出して欲しい、と。クレスやヘルクに会いたい、と。
そしてアスタとシャルアミは一緒に城の中を進んでいきます。
ヘルクとクレスの幼馴染であるシャルアミについて、アスタは考えます。
シャルアミとアスタの友情
ここ、アニメではあっさりとアスタが連れ出すことを決意したみたいになっていますが、漫画では葛藤しています。
ここもまた結構省略あるので補足。
数少ない翼のない人間。閉じ込められていることからも重要なのは一目瞭然で、彼女を連れ出せば人間は困るでしょう。軍事的観点から連れ出す選択肢はなくはない。
そう考えるアスタですが、シャルアミは人間の国の現状を知りません。人間たちとアスタの国が戦争していることも。
ここからが大きく省略された部分になります。
アスタはシャルアミが本当にいい子だと思っていました。なんと数日の間、ここでお世話になっていたようです。出来ればお願いを叶えてあげたい、とお菓子をもぐもぐさせながらアスタは考えます。
この国の現状を受け入れる覚悟が、シャルアミにあるだろうか、と。
そこまで考えて、アスタは自分の考えを否定します。彼女はあくまでも情報収集が目的です。危険なことは避けるべきでしょう。勝手に抜け出すのは駄目だろう、とか見つかったら大変だしと口にします。
申し訳無さそうに目線をそらしているアタリにアスタの人の良さが出てるぜ!
シャルアミはそれでも、とアスタに迫るのです。その時は置いて行ってくれて良い、と。自分が誤魔化してアスタに迷惑はかけない、と。
そのあとに、アニメのシーンに戻ります。
ちょっとしたシーンなんですが、これがあるだけでアスタの優しさとか。二人が良好な関係を気づいてるんだなとか。シャルアミの不安だとかが、よりよく分かるので、この二人が好きな方はアニメ見終わった後にぜひ漫画の方も読んでみてくださいね!
二人のより詳細が見たい場合は第7巻(63話)を御覧ください!
思わず涙が溢れてしまうシャルアミ。そりゃ不安でしょうね。気がつけば父以外はほとんどが翼の生えた、意思疎通の出来ない相手ばかりになっていて、大切な人達の姿はどこにもなくて。部屋に閉じ込められて。
大切には扱われてるみたいだが、そりゃ不安でしょうがないよなぁ。
アスタと出会って、色々喋って我慢ができなくなっちゃったんですね。
やりたいことが食べることだらけなのは笑ったが、誰かと一緒にとる食事はやっぱりいいもんなぁ。
涙が止まらなくなったシャルアミを見て、アスタも考え込んでしまいます。シャルアミ側からしたら、そりゃ不安だよなぁって。何も知らなくても、おかしいことだけは分かる。
悩んで、アスタはシャルアミを連れ出すことを決めます。幸い、ヘルクは上司であるヴァミリオ様のそばにいるわけですし、会わせられる可能性は十分にありますからね。
ヘルクの名前を聞いたシャルアミの、パッと輝く笑顔が本当に可愛い。効果音、BGM,動きに表情、なんといっても声から伝わる歓喜……すべて最高でした! アニメスタッフにシャルアミ好きがいると見た!
ありがとう、と満面の笑顔を浮かべるシャルアミと笑顔で返すアスタ。和みますね。
情が移ってしまいましたね。
漫画ではアスタの存在は人間にバレていてコレ以上の情報収集は難しいからシャルアミを連れて行くことは悪くない、みたいな言い訳してたりします。可愛らしいですねぇ。
シャルアミの力
シャルアミがコッチって呼んで……うおっ、壁を蹴って登ってった!
木登りが得意だったそうです。
これは木じゃなくて壁だよ!
実は身体能力が結構高いシャルアミ。子供の頃はクレスにも負けなかったみたいです……もちろん、クレスが勇者の力に覚醒した後は勝てなかったみたいですが。
意外とクレスも負けず嫌いなのか、たぶん勝負に手を抜かなかったんでしょうね。いやでも、シャルアミは手を抜いたら抜いたで怒りそうですもんね。
今の取り柄はこれだ、とアスタに披露してくれるのですが、それは特殊能力。まるで雪のように見える美しいものが二人の周囲を舞っています。
お、おい待った! この雪って……ヘルクが見たあの覚醒の。
アスタやシャルアミは雪に触れてますが異変は有りません。どうも雪自体は無害なようで、ただ……いろんな力を広範囲に頒布する力、を持っているようです。
漫画の方だとアスタは最初「散布するだけかぁ。地味だな。人間にとってはコレが必要なの?」と疑問に思うわけですが、すぐに気づきます。
散布する能力がもしも毒であったならば?
ヘルクとアリシアのあの場面が思い浮かびますね。
シャルアミはあのことを知らない……つまり、知らない間に利用された、のか。
うまく利用すれば、癒やしの力的なものも散布できるんでしょうが、悪く利用すればとても恐ろしい力です。
でもこれでシャルアミに翼が生えていない理由がハッキリしましたね。能力に覚醒していたから、ですね。
覚醒すると特殊な力に目覚める、というのは前回ミカロスが説明してくれていましたね。勇者は戦闘能力、王は不思議な術、ミカロスは不老長寿……ラファエドは不明ですが、シャルアミはこの雪、ということですね。
全部ひっくるめて覚醒者。……人間の王が勇者と別タイプの覚醒者、というのは以前にアズドラ様が説明してくれていましたし、これでいろいろ繋がってきましたね。
類は友を呼ぶというのでしょうか。ヘルクの周囲の人間がことごとく巻き込まれ、利用されまくってますね。
人間たちにとって戦略の要になりそうなシャルアミをここから連れ出すことは大きな意味を持ちそうです。
王とラファエド
と、シャルアミがふと「この場所知らない」と言い出します。案内していたのはシャルアミなのに、です。
おかしいなとシャルアミが頭を抑えます。様子が変ですね。アスタは心配しますが、何者かの強い気配を感じてそれどころではなくなります。
漫画の方ではものすごい殺気も放たれていたようで、シャルアミを連れ出したことがバレたのがわかります。
アスタたちは走って逃げますが、距離が詰まっている感じがしますし、隠れようにもシャルアミは気配を隠せません。そしてたどり着いた先には玉座と、あの不気味な仮面を被った人物――人間の王がいたのでした!
アスタですら気配を感じられなかったそうです。そんな王の前に短剣が浮かび上がり、アスタへと飛んできます。アスタはそれを避けますが、短剣はアスタへの直接の攻撃というわけではなかったようです。
はっ?
シャルアミが短剣を受け取って、アスタに襲いかかった?
なんとかその一撃も避けるアスタですが、帽子が外れて猫耳が見えます。可愛い。
和んでる場合か!
って、シャルアミの様子がおかしいぜ。操られてる? もしかしてさっき記憶がない道を通ったのも……。
おそらくそうなのでしょう。
アスタをここへ連れてくるため。
そしてここでやってくるのが、足音の持ち主。シャルアミの父、ラファエド。王に対して怒っているようです。
ここはアニメだと誤解受けやすいので、漫画の引用します。
「計画以外でシャルアミに言術(げんじゅつ)をかけるな。
敗国の王よ」
げんじゅつって、そっちか!
ヘルクの過去シーンで、たしかに王は「跪け」とか「自害しろ」とか言葉に出してますね。
そういえばそうだったな。
でも、王に対する経緯とか忠誠心はなさそうだなぁ。
人間の国を繁栄させるとか、奴隷にするとかは元老院たちを納得させるための方便で、本来は別の目的を達成するために協力しあっているだけの関係なんでしょうね。
ミカロスは新世界の生誕、と言っていましたがラファエドもそのためなんでしょうか? 今までもその言動から、今の世界に絶望している感じは見受けられますが。
王は無言のまま、ラファエドの言葉を受けてシャルアミを操っていた力を止めたようです。気を失って倒れるシャルアミと、彼女を受け止めるアスタ。
ラファエドはアスタを見て「魔族」とつぶやき、あのときの気配は、と気づきます。大したものだとも。
ここでアスタは王へと斬りかかり、それをラファエドが一瞬で王の側まで駆けつけて防ぐわけですが。漫画だと「あの人間からは逃げ切れる気がしない」というアスタの判断が入ります。そのため、王を殺すという判断にいたったわけですね。
防がれたアスタを、覚醒戦士たちが押さえつけます。そしてアスタは、王の術のお陰で人間たちは大人しいのだと聞かされるのでした。
トール城での激戦を制したのは――
イスタはけが人の治療をしながら、アスタを心配していました。
そしてアズドラ様はミカロスとの戦いを優位に進めてはいたものの、しぶといミカロスに手こずっていました。
ミカロスの周囲に舞う紙。何やら不思議な文様が描かれたそれが、ミカロスの「解呪」という言葉とともに真っ二つになりました。すると、復活させないようにと生かしていた翼の兵士の姿が変貌します。
今までは鎧を身に着けていれば人形っぽかったですが、これはもう完全な異形です。
両手両足、胴体と頭っぽいところはそのままとはいえ、大きさとかなんかもういろいろと人間ではないな。
解呪、とは王の術から開放すること。そして開放され『新世界の力』に支配されるとこうなるみたいです。
勇者になりそこなった……つまり、勇者の力=『新世界の力』と言い換えても良いのかもしれませんね。ヘルクが怒った時に身にまとうあの不気味な力。あれが新世界の力なんでしょう。
新世界生物並の力をもっているみたいですが、それでもアズドラ様にとって2体程度は大した問題では有りません……大した問題でないことを、とうぜミカロスも分かっています。
解呪したのは城に攻め込んでいる2000の翼の兵士全員。新世界生物は1体でも一般人にとっては脅威そのもの。そんな化け物と同等なのが兵士たちを襲っているわけです。
アズドラ様は周囲の音からそれを察知し、ホンを呼び、全軍を撤退させます。ただ、自分はその場に座り込みます。どうやら一人で全部相手にするようですが、守護樹の力をかなり使ってしまうらしく、守護樹に謝ってますね。
この謝っているアズドラ様めっちゃイケメン。
ここのふわぁってBGMとともに木の根が動いていくのは迫力あって格好いいが、アズドラぁ! 心配すぎるぜ。
ホンですらシリアスに指示を飛ばしている中、やはりどこか緊張感のないケンロス。
このケンロスにも重要な役目があるんですが……そこまでアニメはたぶん……いかないでしょうねぇ。
イチャイチャタイムとおじゃま虫
場面はエディルとヒュラに移ります。
酷い揺れ。天井が崩れ、そこから現れたのは解呪された翼の兵士。とっさに動けず、その攻撃を受けそうになったヒュラをエディルが抱き上げ、すくいます。
しっかりとその体を抱きしめ、空を飛んでます。様子がおかしいから外へ行くぞ、なんて翼の兵士として攻め込んできていることは忘れているようです。
ヒュラとしては人間なんかに助けられたくない、と怒りますがエディルは
ヒュラに死んでほしくない、なんてもうお前アレじゃん。
アニメで省略された「これは貸しよ」「なんでお前が貸すんだよ」というやりとりもいいし、ほんとこの二人良い。
ミカロスはちょうどその時、アズドラを追い詰める後一手が欲しいと考え込んでいました。そこで見たのは、エディルと魔族のヒュラ。
アニメ版ではなかったんですが、結構重要な話なので追加しておきます。
ヒュラを抱えて安全な建物の上に降ろした姿を見て、ミカロスはにやりと笑うのですが、次の一言がカットされてました。
「エディルにはあの役目がある故に解呪しなかったが」
あの役目?
とても重要な役目なんですけれど……まあ、次回の話でわかると思いますのでお楽しみに!
術に抗う精神力を身につけることで、本来の性格が戻ってくるようですね。
ここで漫画では64話の扉絵がくるんですが、ヒュラとエディルが扉絵ですごく可愛いのでおすすめです!
化け物になった翼の兵士を見下ろすエディルは複雑そうです。あの正体がわかるから。苦しんでいた仲間たちのことを思い出すから、苦しいでしょうね。
ヒュラは木の根を見て、アズドラ様が一人残って時間稼ぎをしていると気づきます。ですがそれでは駄目だと。アズドラ様は助けなきゃ、と。
ヒュラはエディルにもう一回自分を運べと言いますが、エディルは怒って拒否。じゃあいいと言うエディルに駄目とは言ってない、と。
面倒クセェやつだなぁ、おい!
手を差し伸べたエディルは、改めてヒュラを見て、思うわけです。
以前は悍ましく見えた、か。
王による洗脳か。思い込みか。
ヒュラの作画良かったですね。
美しさと格好良さと、可愛さと……ヒュラの魅力が詰まってて。
人間と魔族が手を取り合う。そんな未来が、あったのかもしれないと思うエディルでしたが、二人が手をつなぐ寸前に現れたミカロス。ヒュラをかばうように前に出るエディル。逃がそうとしてますね。
ミカロスが説明してくれますが、自我を持つ覚醒者は成長が早いようです。良い戦力になるかと期待していたみたいですが、彼の考えでは兵に自我は不要らしい。
そして彼いわく、精神力だけならクレスやヘルクに匹敵する、とのこと。
エディルたちのような存在が出るとは思わなかったのでしょう。でも戦力になるならと、実験のために生かしていた。もちろん、保険はかけて。
精神を破壊できるように。
心を壊しさえすれば、抗えなくなる。術で苦しむエディル。そこへヒュラがミカロスに斬りかかりますが、その程度で倒されるミカロスではなく、むしろヒュラを追い詰めます。
おおおっエディル! 抗ったか!
いえ、残念ながら……力を振り絞っての一撃だったようです。
でもヒュラの反撃を受けてミカロスはその場をさりました。
精神力精神力といいますが、現実でもそうですもんね。心が疲れ切ると、いろいろなことに対応できなくなる。今のエディルはまさしくその状態で、何かに――新世界の力に飲み込まれようとしてました。
魔族を、帝国の民達を心配するエディル。
うおおおお、エディルぅ!
ここは原作勢からするとちょっと残念ではあって、そういう感想もちらほら見かけたのですが……しょうがないかなぁとも思うんですよ。いろいろとセリフをカットしてもこれだけ時間がないわけですからねぇ。
ちなみにどんなセリフがカットされたんだ?
エディルのヒュラに対する想い、のようなものですね。
ヘルクにとってアン様が救いの光になったように、王の命令が頭に響く中でヒュラとの戦いがエディルにとって……。
ここはあえて詳しいことは述べませんので、ぜひとも原作を読んで「うおおおおん」となってもらえればと思います。
以前、最初に会った時に化け物と呼んでしまったことを謝って、エディルは飛び去っていきます。
ここの、黒くなったエディルの描写……見覚えありませんか?
そういえば……どこだったか。
たしか吟遊詩人の……あれ、闇の戦士?
ハッキリと説明ないですが、全くの無関係とも思えませんねぇ。あの闇の戦士も、勇者殺しの特攻が効いてましたし。
お見事
術に集中していたアズドラ様の前に降り立つのは、新世界の力に支配されたエディル。
なぜピンポイントでアズドラ様のところに行ったのか、についてはこれまた前回の話で説明があったのがそれかなと考えられます。
魔物は人や魔物の生命エネルギー、結界石のような強いエネルギーに反応して集まる、と。
アリシアは勇者殺しを最初、魔物に特攻だ、と説明していたので勇者と魔物は無関係とは思えませんからね。
あの説明が勇者殺しのことか確実な説明はないが、そんな一人が何本もすごい剣持ってるわけもないわな。
特にこのHelckには二つ名があるような剣は2本しか登場しませんしねぇ。
ゆえにミカロスはエディルの精神を壊したのでしょう。だって操れなくなるわけですから、自分が攻撃されたりアズドラのもとに向かわない可能性もありますから。
しかしエディルが降り立ったときのBGMがいいですね! 絶望感がやばいですし、アズドラ様の表情もお声も、マジで苦しそう。
ミカロスの実況の元、あれだけ強いアズドラ様がエディルに追い詰められていく様を見せられます。エディルの剣がアズドラ様を貫き、反撃のアズドラ様の攻撃はすべて防がれ、「見事」と相手を称えながら膝を地面につくアズドラ様。
あ、アズドラあああああああああっ!
そしてエディルが剣を振り下ろし――アズドラ様は「お前の思いどおりにはさせない」と、どこかからアズドラ様たちを見ていたミカロスを睨むのでした。
漫画だとミカロスはその視線にビビって逃げ出す描写があり、より小物感がします(笑)。
最後に画面に映るのはヘルク……そして、フルフェイスをつけた翼の女兵士……もう彼女が誰なのかは皆おわかりでしょうが、あえて伏せて終わりにしておきましょうか。
まとめ
ということで、まさしくクライマックス! この感じの進み方だと、第8巻の1話目くらいまでいくつもりではと思います。あそこの方が終わらせやすいし、続くとしても続けやすいので。
では、まとめていきましょうか。
- 精神力が強いと王の術に抗える
- シャルアミの特殊能力こそ、あの覚醒の雪の正体だった
※雪自体に強制覚醒能力はなく、雪は様々な能力を散布するだけ - ラファエドはアスタより戦闘能力が高そう?(正確には不明。ただ、かなりの実力者なのは確実)
- 王の言術(げんじゅつ)によりシャルアミは操られることがある
- ミカロスは翼の兵士を王の術から開放する解呪という選択肢がある
- 王の術から開放されると、『新世界の力』に支配される
※基本は化け物に変貌するが、一定以上の強さを持つものは姿かたちは保ちつつ、黒いものに覆われたひたすら戦うだけの存在となる - ミカロスはヘルクへ対処するべく、彼の仲間を使って何かをしようとしている
今回は私の考察も含めて結構ボリューミーになりましたが、どうだったでしょうか? 筆者は今酸欠です!
いや、今回はたしかにいろいろありすぎて、オレっちもふらふらだぜ。
はやいもので、ヘルクももうすぐ終わってしまいます……最後まで、楽しんでいきましょう!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
エディルっ? アズドラ様? アスターーーーー! と、色んなキャラクターの名前が叫びたくなるアニメHelckの第22話が見たくなったら、ぜひ↓コチラ↓からどうぞ!