【アニメHelck】第十六話『覚醒の真実』――勇者殺しと勇者兄弟【ネタバレ感想】
前回はヘルクが魔王城でアズドラと出会って会話をし、魔族への信頼感が出てきたところで、人間の街に戻るとその魔族が変貌して化け物になるところを見てしまい、どっちが悪いのか……悩み展開になってきたところです。
ただまあ、視聴者目線で見ると、あからさまにラファエドさんとか大賢者ミカロスが怪しい。そしてそんな彼らが率いる覚醒戦士たちもなんだか不穏。
一見平和に見える国の様子に、でもヘルクは安心できずにいた……ところで、ゼルジオンがやってきて助けて欲しい、と。
ここから一体何があってアニメの一話に入るのか。
気になる第16話のネタバレ感想をやっていきましょう!
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前回のあらすじ
筋肉戦士はヘルクだけじゃない。
魔王城へやってきたヘルク。
そこで帝国四天王アズドラと出会い、戦闘になるが彼が魔王ではなく、魔物を生み出しているわけではないという話を聞く。
アズドラは仲間の墓を作りに来ていた。
人間が憎くないのかというヘルクの問いに、憎いと答えるアズドラ。それでも、もう一度人間と友好な関係を築きたいと彼は言った。
アズドラから聞いた話を仲間や他の人間たちに伝えようとするヘルクだが、街では生き残った魔族たちが磔にされ、彼らに罵詈雑言と石を投げる異常なまでの憎悪をあらわにする民衆の姿があった。
ヘルクがそんな人間の姿に疑問をいだいていると、魔族たちの姿がおぞわしく変貌し暴れ出した。ラファエドが言うにはこれが魔族の真の姿だという。
人工的に力の覚醒をした戦士たちの登場で街は平穏を取り戻したが、ヘルクは胸騒ぎを覚えていた。
そこへクレスとともに魔王討伐へ向かった一人、ゼルジオンがやってきて助けてほしいと言うのだった。
前話より
声が大きい人きたー!
今回のポイント
アリシアのかわいい私服きたー!
- 力の覚醒の真実
- 人間の王
ヘルクーーーーー!
力の覚醒の真実
重戦士ゼルジオンは、力の覚醒は国を滅ぼす、と口にしました。
覚醒って聞くと、やっぱり勇者の力のことを思い出しちまうが、同じものか?
術者の命令に従うだけ。勇者クレス並みの力を得る、ということはそうなのでしょうね。
覚醒戦士たちは重犯罪者。閉じ込められて弱りきった者たちに術を施すと、それだけであの桁外れの力を得た。でもリスクは当然ながらある。
なんでも人間の国では、貴族以外の人間全てにこの術を施し、貴族に逆らえないようにする計画が進められていたのです!
お、恐ろしいぜ。
そんな計画にあのラファエドが関わってるなんて。
計画の立案者は大賢者ミカエル。
クレスを助けてくれた医者であり、魔王討伐にも従った人物です。
そしてそんな計画にラファエドも参加しているとのこと。
ゼルジオンは貴族です。ですが彼はこの計画には反対でした。こんなことのために国に仕えていたわけではない、と。
彼もまた、貴族ではあってもきちんと領民を守ろうとするまともな人間でした。
平民勇者と貴族の戦士の友情
そんなことのために国に仕えてきたわけではなく、何よりも友であるクレスを助けたいとゼルジオンは言いました。
クレスがこんな計画に関わるとは思えないんだが?
クレスの意識はまだ戻っておらず、その状態で利用されているのです。
そして彼は助けてくれとヘルクたちに頭を下げるのでした。
細かいセリフ回しに違いはありますが、今回はなんといってもゼルジオンの土下座が大きな違いでしょう。
漫画では椅子に座ったまま頭を下げていましたが、アニメでは椅子から降りて床の上に膝をついています。
サラッと流されてますが、彼はこの計画に関われるくらいの上級貴族なのでしょう。なのに平民であるヘルクにもきちんと頭を下げられるだけでなく、膝を付ける。
羽の生えた姿のゼルジオンには良い印象はありませんが、本当に性格がまるで違いますねぇ。
こんな彼が、どうしてあんなことに……?
そしてそんなゼルジオンの肩に手を置くヘルクのシーンもアニメオリジナルでしたが、ヘルクならそうしそうだなという自然な動作でとても良かったです。
ヘルクは弟に出来た良い友に本当に嬉しそうな顔をして、自分にできることならと頷きます。
いやでも、愛する家族にこんな友人がいたらやっぱり嬉しいだろうなぁ。
アリシアたちも作戦に参加
術者は王であり、その場所はゼルジオンにも分かりません。なのでキーとなる人物であるクレスの奪還を行おうと考えているわけですが、大勢ではなく少数精鋭で。
そして話を聞いていたエディルや、隣の部屋にいて聞こえていたアリシアも参加することに。
デートに行く気満々だったアリシアの私服が可愛いのでご注目!
ゼルジオン……隣の部屋までハッキリ聞こえる声量ってどんなだよ。
エディルが声でかい、と言うくらいですから結構な声量なんでしょうね。
そして仲間たちに揺動として暴動を起こしてもらい、その隙にゼルジオン、ヘルク、エディル、アリシアの4人でクレスを助けに向かいます。
道中ではやはり声がでかいゼルのせいで覚醒戦士に囲まれたりしつつも、ヘルクを始めとした面々は強く、順調に進んでいきます。
その途中で、ヘルクはようやく魔族と出会って会話したことを思い出します。しかし人間の国の歴史では魔族は卑劣で残虐、何度も裏切られてきたと伝えられており、簡単に信じてはもらえません。
アリシアも「ヘルクは人が良すぎる」と言いつつも
「でも、それが本当なら素晴らしいことよね!
戦わないで解決するならそれに越したことはないわ!
だからさ、ヘルク。すべて終わったら確かめに行ってみようか」
うおおお、アリシアぁぁ、いい子だなぁ。
フラグばしばし立ててますけどね。
そして一行はクレスがいるはずの場所までやってこれました。
ですがどうも静かで……?
と、妙に広い空間に出た時、クレスの姿が。光る床の中央に置いてあるイスに座らされていますが、目は閉じていて意識はなさそうです。
と、ゼルの名前を呼びながら近寄ってくる人物――大賢者ミカロス。ミカロスはゼルジオンがこの計画に良い感情を抱いていないことに気づいていました。
そして現れる元老院たち。反対するゼルジオンに「愚かだ」と言います。
アニメではカットされたセリフですが、
「血なのだろう。
あやつの父も頭の固い愚かな男だった」
親父さんもゼルジオンと似てる人だったんだろうな。
今後も作品内で親父さんは出てきませんが、その親父さんのおかげでゼルジオンはこうしてまっすぐに育ったんでしょうねぇ。
それにしてもここにいる貴族連中は救いがないですねぇ。
死ぬわけではなく、生産性も向上するしいいじゃないかとか。下等生物とまで言ってますよ。
人間の王
と、奥には何と王までがその場にいました。アニメ視聴者の中では話題となっていた声優杉田さんの王様です。
王が「ひれ伏せ」という一言を呟くだけで、アリシアたちの身体にとてつもない重圧がかかり、彼女たちは床に膝をついてしまいます。
さらに自害せよと言われてしたくないのにそれぞれの武器を首にもっていく三人。
三人?
そう。
アリシア、エディル、ゼルジオンの三人、です。
ヘルクが動きます。彼は王の言葉に抗っていました。そして「断る」と強く言い、三人は身体の自由を取り戻します。
勇者クレスの目覚め
ミカロスは覚醒戦士ではヘルクには歯が立たないだろう、と判断します。そして王の声が響くのです。
クレスに反逆者を殺せ、と。
目を開けていくクレス。そしてヘルクに向かって剣をふるいます。何か黒いオーラもまとっています。
ヘルクが必死に声をかけますが、クレスの暗示は相当強いものにしているらしく、まったく解ける気配はありません。
かといってゼルジオンたちが参戦できるようなレベルの話ではなく、見守るしか出来ず、ヘルクも相手が弟とあって手が出せません。まさかクレスと戦うことになるとは思っておらず、どうしたら良いものか分かりません。
が、そんな時にアリシアがクレスの不意をついて軽症を負わせます。
それくらいの傷などクレスにとってはたいしたことないはずですが、ものすごく苦しむクレス。
ミカロスがまさかと目を見張り「勇者殺しか」と叫びました。
勇者殺しとは何なのか
アリシアも実際に勇者に試すのが初めてですし、そもそも勇者だとかは信じていなかったそうなので半信半疑だったでしょうが、本当に勇者に特攻の剣を持っていたようです。
ですがここで大切なのは、ヘルクと最初に出会った時にアリシアは剣について『魔物に特攻がある』と言ってました。
ん?
勇者殺しが勇者に効くのは分かるが、魔物に特攻? え?
なーかなか不思議な話ですね?
クレスの傷自体はそう大したものではないのですが、お陰で戦えない状態になりました。
アリシアはヘルクに謝るものの、おかげでクレスが王の呪縛から解き放たれたようなのでヘルクはお礼を言います。そして当初の予定通り、クレスを連れて逃げようとする一行。
覚醒戦士を貴族たちが呼び、ゼルジオンたちが応戦に入ります。ヘルクは意識が朦朧としているクレスを抱えて逃げようとしますが、ミカロスがアリシアの背後に迫り、彼女に何やら術を使いました。倒れるアリシア。
あ、アリシアあああああああ!
そしてミカロスは勇者殺しを奪い、不思議な力で瞬間移動し、ヘルクをその剣で刺します。
すると、今まで怪我という怪我はあまりせず、悲鳴を上げることなどなかったあのヘルクが……とても苦しげな声を上げて叫ぶのでした。
そう。勇者殺し――勇者として覚醒しているヘルクにもまた、特攻なのです。
なるほどな。
これでヘルクが勇者だと判明するわけか。
まとめ
不穏、ちょっとイケルか? となってまた不穏、というのを繰り返している今回。
- 覚醒戦士の力は術者(王)への絶対服従が条件
- 国の上層部は国民全員にこの術を施そうとしている
※ミカロスやラファエドも賛成 - 術を施すためにはクレスの力が必要で、意識が戻らぬままクレスはその計画に利用されている
- 少数精鋭でクレスを取り戻す作戦を実行
- 王は人を操れる術? を使える
※ただしヘルクには効かない=レベルなのか他の要因かは不明 - 王の術によりクレスは操られている
- 勇者殺しの持ち主はアリシア。クレスに傷を負わせて王の呪縛を解く
- 勇者殺しは当然ヘルクにも特攻
今回は第2クールのPVに載っていたシーンが結構出てきましたね。
気になった方はもう一度PVも見てみてください! とっても気になるし、曲もいいしで最高です!
ヘルクが無事であるのは回想なので分かっていることとは言え、大丈夫なのか流石に心配になる苦しそうな声でしたね。
いつもにこにこ笑っているヘルクが出すからこそよけいに心配になる声だったな。
ここからどういうことがあって弟殺しの罪状になるのか……気になる話は次回!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
あのいつもニコニコ笑っている筋肉ヘルクが苦痛で叫ぶ? こんなピンチの中で彼はどうやって魔界に来たのか……が気になってしまう第16話が見たくなったらぜひ↓こちら↓からどうぞ!