【アニメHelck】第十四話『傭兵団』――手のひらはくるくる回る【ネタバレ感想】
前回からはついにヘルクの壮絶な過去回が始まりました。
この過去回が終わったら、たぶんアニメ勢の方たちは「人間滅ぼそう」と思っていることでしょう。
もうすでに人間滅ぼしたくなっているコメントもチラホラ見ましたが。
正直まだまだ甘いですよ。Helckはこんなもんじゃねぇ。
そして今回の話ではまた新キャラが登場しました。傭兵団のリーダー、アリシア。
彼女はヘルクとどういうつながりのあるキャラクターなのでしょう。さっそく見ていきましょう!
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前回のあらすじ
不穏なフラグがびんびん。
ヘルクとその弟クレスは、魔物により両親と住んでいた村を失い、王都のスラム街に住んでいた。
王都は貧富の差が激しく、貴族からの貧民いじめもひどかったが、それでも兄弟二人なるべく明るく笑って過ごしていた中でクレスが病気にかかった。
貧民であるクレスを診てくれる医者はおらず、絶望にかられているヘルクの声に耳を傾けてくれたのが貴族の娘シャルアミであり、その父ラファエドだった。
クレスは無事に助かった。
その後もシャルアミが遊びに来てくれることで二人が貴族から虐げられることは無くなったが、他の貧民たちがひどい目にあっているのを見てクレスは兵隊になることを決意。
努力に努力を重ねたクレスは18歳には小隊長にまで昇格し、国民たちから尊敬される存在となっていた。
だが再びクレスが遠征で街を離れることとなり……?
前話より
こんなにも再会して欲しい兄弟はいない。
今回のポイント
やっぱり人間は滅ぼしたほうがいいと思う。
- ヘルクはやっぱりヘルクだった!
- アリシアを始めとした良い仲間たち
- 魔王退治に向かったクレス
回を迎えるごとに、人間滅ぼしたほうが良い、という感情が湧いてくる。
ヘルクはやっぱりヘルクだった!――新世界生物との戦い
クレスが討伐遠征にいったとはいえ、国中に魔物が大量に発生し続けていて、王国は徴兵を行った。ヘルクもその一人としてとある討伐隊に所属し、街を離れていた。
その途中で、アン様たちが『新世界生物』と呼ぶ凶悪生物と遭遇します。
討伐隊は500名ほどいましたが、あっという間にその魔物に殺されてしまいました。ヘルクも恐怖を抱き、戦うことなど考えられなかったと言ってます。
あのヘルクがか?
この時のヘルクは戦士としての経験が浅いですからね。勇者(強者)である自覚もありませんしね。
まだ生き残っている者もいるから自分だけ逃げられない。腰を抜かしてしまった仲間に声をかけながら、ヘルクはなんとか彼らを逃がす時間を作ろうと魔物に立ち向かいます。
意識か飛びそうになるほどの衝撃を受け、ぼろぼろになるヘルクでしたがふと思います。
その時、ふと思った。
『思ったより耐えられる』と。
そして反撃していきます。
武術の心得がまるでないので、ただ殴られては殴り返すを何度も繰り返し……ヘルクは勝利します。
勝ったんかい!
いや、ヘルクらしいけどよ。
この新世界生物との戦い周辺は省略されているところが多かったので、少し補足させていただきますね
アン様が言うには、『帝国の兵士ですら畏怖する存在』だそうです。
並の精神力では新世界生物に会っただけで気絶するほどの恐怖をあじわうそうで……実際、この時のヘルクの仲間――エディルは腰を抜かして動けなくなっていました。
ヘルクがエディルに逃げろと声をかけられただけでも凄いことなんですね。
そして新世界生物はどんどんと成長していくわけですが、育っていないやつでもレベル50の戦士が数人がかりで倒す相手だそうです。
50というとヒュラクラスですね
ヒュラくらいの強さの戦士が複数人で倒すのを、戦士経験がないヘルクは一人で……。
漫画ではアン様が口から何かをこぼし、ツッコミいれたそうな顔をしつつ、こらえて話を先に促しているのでぜひともご確認を。
アニメでは相変わらず背景が美しく、夜空が素晴らしいです。
新世界生物に勝利したとは言え、部隊長クラスが全員がやられてしまっていた討伐隊は部隊として機能しておらず、王都に帰還することに。けが人だらけでしたしね。
この討伐隊は、エディルが領主である街を魔物被害から救うために国に嘆願して派遣してもらった部隊でした。エディルは生き残りたちの「王都へ帰る」という言葉に仕方ないと頷きます。
けが人だらけで少数、しかも指揮官もいないとなると多少訓練されているとは言え、まともに戦えませんからね。
ですが、ヘルクはエディルについていく、と決めました。
この出来事は、ヘルクが『自分は強いんだ』と自覚させるきっかけでもありました。
ああ、漫画の方では『自分にこんな力が』って語ってるのか。
自分の力で救える人がいるなら、とエディルの街にヘルクも行くことになります。
ちなみにヘルクは新世界生物との戦いでタンクトップが破けて半裸なんですが、エディルが「これどうぞ」と自分のマントをヘルクに渡すというのが漫画では描かれてます。
アニメでもセリフはないんですが、ちゃんと赤いマントがエディルからヘルクに移っているので確認してみてください。
そして街が見えてきますが、なんと燃えています。討伐部隊間に合わなかったんですね。
でもヘルクが諦めるのは早いと言いました。魔物に襲撃されて壊滅した街の状態をヘルクはよく知っています。なので襲われてからまだそんなに経っていないはずだ、と。
そういやヘルクの村は魔物に……。
二人は街へと向い、必死に呼びかけますが人の姿が……あった!
アリシアを始めとした良い仲間たち――余裕はなかった……なかった!
燃える家屋。暴れまわる虫のような(でもサイズは人以上)魔物。
そんな魔物を斬り伏せる一人の女性。名をアリシア。魔物討伐専門の傭兵団のリーダー。
ああ、魔物被害が多いからそういう仕事もあるか。
そういえばヘルクでは勇者、魔王、などの単語は出てきますが冒険者やギルド、みたいなのはないですね。
しかしアリシアは剣術も確かだが、すごい武器もってるんだな。魔物特攻とは。
それだけすごいんですが、そんなアリシアより素手のヘルクのほうがドゴーン!って多くの魔物を倒してしまうんですから、さすヘルですね。
しかしアリシアとの出会いで、ようやくヘルクの半裸にツッコミいれてくれる人がいて私は安堵しております。
アリシアたちは雇われたわけではないものの、近くを通りかかった時に煙が見えたからと魔物と戦って住民たちを避難させてくれていたようです。サービスよ、なんて言ってますがこれだけで優しさが見えますね。
その後、正式にエディルは彼女たちを雇うこととなりますが、その際にアリシアはヘルクの協力も求めます。ヘルクの力を使えばなんとかできるかもしれない、と。
町の住民達は生きているとは言え、町には兵士がほとんどいないし、防壁もない。
そんな町を守るのは大変なのでとアリシアは「逃げた方がいい」と言います。安易に依頼を受けようとしないところがとても好感もてましたねぇ。
とはいえ、生まれ育った町をそう簡単に離れられる人は少ないです。なのでアリシアは条件を述べます。
引き受けたら全力で守るけれど、ダメだと思ったら躊躇なく撤退するからその時にはエディルたちも逃げること、と。生きていれば町の再建はできるから。
エディル、頷いてるが町と心中しそうな顔してるな。
領主という立場もありますし、複雑なんでしょうねぇ。
エディル、初登場時はなんとも性格悪そうでしたが本来はこういう素直で可愛らしい子なんですよね。
それがどうしてああなったのか……これから明かされていきますのでお楽しみに!
それからは戦いの日々でした。
魔物の襲撃はいつ来るかわかりません。作物の収穫中……料理(バーベキュー)中……夜(の枕投げ)中……入浴中。
余裕とは無縁の日々。
いや、余裕あっただろ!
ちなみに漫画では肉やパンを口に咥えたままだったり、夜空眺めているときだったり、宴をしているときだったり、チェスしてる時だったり、も描かれてますし、アリシアの笑顔での「てきしゅー」が可愛いです。
アリシアも途中から楽しんでないかな、という顔してます(笑)。
最高の仲間『だった』
ヘルクが仲間たちについてアン様に説明していきます。
愚痴はこぼすけれど魔物に果敢に向かっていく明るい傭兵団の皆。
仲間や民のことを優先で努力し続けるエディル。
諦めずに皆を導くアリシア。
4年もの間、魔物とのいつ終わるかわからない戦いをしていた間。暗い気持ちに慣れたのは彼らのおかげだと語るヘルクの横顔は穏やかで、彼が見上げた先にある夜空はなんとも美しい。
そして「最高の仲間『だった』」と笑顔で言うのでした。
だった、か。
……たったの3文字がつれえなぁ。
アリシアとの会話シーン。夕日を崖の上から眺めている二人。この夕日と崖がこれまた美しい。控えめに言って最高でした!
魔物には巣があるらしく、町の周辺で発見できた巣は10箇所で7箇所は壊してきたようです。
どうでもいい話ですが……私、いつもこういう崖のシーンだと「落ちたら大変」って心配してしまうのですが、ヘルクがいるからか全く心配しませんでした(笑)
本当にどうでもいい!
けど、ヘルクがいるから心配ないのは分かるぜ。
ヘルクだったら落ちても「ははは、ちょっと痛かったよ」で済みそうですし、アリシアが落ちても余裕で助けそうですからね。
ここでアリシアの話になります。どういう生い立ちか。戦士の家系だそうですね。まあ、剣を家宝として引き継いでいるくらいですからね。
今の国ができるもっと前は、魔族と戦ったことのある勇者だったとか。アリシアは嘘くさいと思っているみたいですけれど、名剣のことを考えるとあながち嘘とも思えませんね。
ちなみにHelckという物語にたくさんの装備名といいますか、特別な武器はあまり出てきませんが、アリシアのは間違いなく名剣で、あともう一本……名前がついている剣が出てきますね。
アリシアの剣についてはまた後々明らかにあるのでお楽しみに!
この二人の雰囲気、いいですよね。見ていて和みますし、応援したくなる。
いや、待ってくれ……フラグ立ってないか?
立ってますね。気配がびんびんです。
魔王退治に向かったクレス――魔族のことを知らない人間たち
しかし魔物は倒しても倒しても減る気配がなく、国中で被害が増えていく一方でした。
と、そこで国が発表したんです。古文書に載っていた魔王城の存在を確認した。諸悪の根源は魔王で、魔王を倒せば魔物は消える、と。
話を聞いていたアン様が否定していますね。
ここはアニメの方がより分かりやすいですね。
主語がちゃんと説明されて、魔物を発生させているのは魔族ではない、と伝わります。
ああ、漫画の方ではただ自分たちではない、という否定だけなのか。
魔物の被害を受けているのはアン様たちも同様ですからね。むしろアン様たちのところに発生する魔物の方がたぶん強いし数も多いでしょうね。
人間とは段違いに強いから対処できているだけですし。
そして魔王討伐に任じられたのが、ヘルクの弟クレス。それがHelckの物語の1版最初へ続く魔王トールの討伐の話になるわけですね。
もちろん、クレスだけが向かったわけではなく国でも強者たちが一緒に戦うわけですが……。
って、ゼルジオン?
こいつ、魔界に攻めてきてた人間の一人だな。
前回の話でも姿は出てましたが、ようやくちゃんと名前が分かりましたね。ゼル、と仲間からは呼ばれていますね。
そして魔王が倒されたと報せが入りますが、ヘルクは喜べずにいました。クレスが重症を負い、謎の毒に侵されていたからです。
アニメの方が色がついている分、より痛々しいです。
泣いているシャルアミを慰めているヘルクは気丈に振る舞っていますが内心はとても心配でしょうね。
と、ここで大賢者ミカロス。昔、クレスを見てくれた医者で今回の魔王討伐にも付き従っていた一人。申し訳無さそうな顔してますね。
背後ではゼルも謝ってるな。
一緒に行ったにも関わらず、彼らは無事でクレスだけこんな重症ですからね。普通ならば何かしら感じるでしょう。
ミカロスがクレスを必ず救うと言い、ヘルクは彼に弟を頼みました。
魔王を倒してどうなった?
街の皆はそんなクレスの状況など知らないとばかりに騒いでいました。ですがアリシアは不安そうです。
なぜならば魔物の数はまったく減っていないからです。
エディルや傭兵の仲間たちはまだ巣に生き残りがいるんだろと、前向きに行こうと言いましたが……後日、大量の魔物が王都に押し寄せてきました。
人間たちはパニックになり、勇者クレスを出せ、と城に詰め寄ります。
こいつら!
クレスが重症ってのは皆知ってるってエディルたちが言ってたのに。
逃げるなとか嘘つきだとか、酷い言われようです。
もう人間滅ぼしましょう!
否定したいが、この姿見てると守りたくなくなるなぁ。
ゼルがクレスは戦える状態じゃないし魔王は倒した、と言ってますね。
ちなみに漫画だと民衆が押し寄せていることによって戦いに行けないからどいてくれ、というセリフがあったりします。
後地味に感動したのが、押し寄せる住民たちのデザイン……漫画で描かれていたのを踏襲されてて……それを新しいの考えるのが面倒だからだろと思う人もいるかも知れませんが、原作ファンとしては細かいところまで再現してもらえて嬉しいです。
エディルが民衆たちに怒ってますね。好き勝手言って、と。
アリシアはそんな中でも冷静で、とにかく魔物を倒して街を守らないと、と。王都が落ちたら大変なことになりますしね。
クレスだって城にいるわけだから危険だしな
ここでヘルクが動き出します。
ゼルたちが嘘を言っているように見えない以上、魔王が復活したのかもしれない、とヘルクは思いました。そして魔物は魔王の城があった方角から流れ込んできています。
人間たちの間では魔族=悪というのが常識として存在し、深く根付いているんですよね。
まさかケンロスみたいに気のいい魔族がいるとは思ってもいません。
そして魔王だとか勇者だとかは伝説の存在で、さらに詳細を知らない。だから死の淵からの復活だとかもあり得るのではと思ったわけですね。
実際は本当にお亡くなりになってるんですが。
なのでヘルクはこう言うのです。
「魔王を倒してくる」
本来ならすごいセリフなはずなのに、ヘルクが言うとお使いレベルに聞こえるのが凄いな。
というところで今回は終わりで、これで4巻も終了です!
詳しく漫画の内容とアニメを見比べたい方はぜひ漫画の4巻もどうぞ。
まとめ
段々と不穏さが見えてきたHelck! ここから加速度的に物語は進みますが……でもまだ3話前後ずつしか進まないのかなぁと考えると……まじで2クールでは全然足りませんね。
なんとなくあそこで終わらせるのかなと言うのが予測ツイてきましたが……さてさて、まとめてみましょう。
- 魔物の数、被害は増え続ける一方で、ヘルクも徴兵される
- 討伐への道中で新世界生物に襲われてなんとかヘルクが倒すも、部隊は壊滅
- エディルの町でアリシア率いる傭兵団と一緒に魔物退治を4年ほどする
- 国が魔王の城を発見し、魔王を倒せば世界は平和になると公表
※人間がそう思っているだけで、魔族が魔物を生み出しているわけではない - 勇者クレスがその討伐の任務を受けて、魔王を倒すも重症を負う
- その後も魔物の数は減らず、どころか大量の魔物が押し寄せてきた
- 民衆は身勝手に重症のクレスに戦えと城の兵士たちににじり寄る
- ヘルクは魔王をもう一度倒しに行くことを決意する
中々人間の悪いところを見せられている感じがして、キツいな。
ですがまだまだこれからですよ!
ヘルクの過去編終わったら「人間滅ぼそう」となってるはずです。
物語は気になるが、それはそれでちょっと怖いぜ。
ヘルクは一体魔王城で何を見るのか。クレスはどうなるのか。
とても気になりますが、またそれは次回に!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
ヘルクにもたらされた新たな良縁。エディルとアリシア、傭兵団の仲間たちとの話と人間の身勝手さの差に胸が痛くなる14話が見たくなったら↓こちら↓からがおすすめです! 無料期間もありますよ!