【アニメHelck】第十九話『帝国四天王ヴァミリオ』――炎は友の闇を照らす道標【ネタバレ感想】
今回で過去編は完全に終了、です!
いやぁ、前回は皆さんの心にだいぶ突き刺さったのではないでしょうか。お二人の演技もすごかったですし、作画がやはり気合入ってましたねぇ。ちゃんとポイントを抑えた作画をしてくださるので原作ファンとしても安心して見れる。
そこの名シーンでそれなの? というのが無い。
今回は現在に戻ってきます。若干まだ過去の話流れますけどね。そこが主軸ではなく、とてもとても苦しい過去であったからこそ、効いてくる名シーンがやってきます。
ずっと出番がなかったヴァミリオ様の出番が!
さて、それはどんなシーンなのか。そして結構省略された所も多いので漫画との違いも詳しく説明させていただこうと思います。
では元気よくやっていきましょう!
いやまって! そんないいシーンならネタバレ見る前に確認したい! 久しぶりのアンちゃん成分補給したい! という方は↓コチラ↓からどうぞ!
DMMプレミアム前回のあらすじ
私を殺して。
ヘルクは襲いかかる賞金稼ぎたちや国からの追手を薙ぎ払いながら、仲間を救うべく王都へと向かっていく。
王都ではアリシアが磔にされ、処刑が執行されようとしていた。
斧が振り下ろされていく中、間に合ったヘルクによってアリシアは開放される。ヘルクは魔界へ行こうとアリシアに言う。醜い人間よりも魔族のほうがいい人たちかもしれないから、確かめに行こうと。
そこへ美しい雪が降り注ぎ……その雪を浴びた人々が異形へと変貌していく。
これが勇者への覚醒。自然に覚醒できなかった者たちが強制的に覚醒させられると体や精神が耐えられず、肉体は悍ましく変貌し精神は壊れる。
アリシアもまた、姿が変貌していく……化け物になる前に人間としての死を望む彼女だったがヘルクはそれでも彼女に生きていてほしく、アリシアはヘルクに笑顔を望むのだった。
前話より
一つだけお願い。
今回のポイント
バカが優しい。
- 長かった夜(過去)が明ける
- 列車内はダイジェスト
- 人間たちとの戦いへ
暗闇に差し込む光は、彼にとってどれだけの救いとなっただろうか。
長かった夜(過去)が明ける――炎が闇夜を照らす
今回はいつも以上にセリフの短縮やシーンの変更が大きかったように思いますので、じっくりと違いを見ていきましょう!
話を聞いてアン様が思うのは、ヘルクを見た時の笑顔の違和感。
笑顔での「人間滅ぼそう」に、こんな意味があったなんて……ただのギャグだと思ってたぜ。
ヘルク信じてやってよと視聴者は思ってましたが、ヘルクが偽っていたのは本当のことだったんですね。
アニメではカットされたセリフがあるのですが、個人的には好きなのでここでご紹介。
嘘ついていたんじゃないか、とアン様が思ったあと。
『友との約束を…誰が見ている訳でもないだろうに…そこがヘルクらしさか…』
これです。
そうなんですよね。誰かがヘルクとアリシアの約束を見届けてるわけでもないのに。
本当は笑顔なんて浮かべられないほどに苦しいのに、約束したからと笑顔を浮かべ続けていた。約束を破ってしまったからと言って、誰も責めないのに。アリシアだってきっと怒らない……でもだからこそ、アン様は違和感を覚えてしまったわけですけどね。
そしてこの一言に、ヘルクという人物をアン様が理解している、というのも含まれている気がするんですよね。
1話で「嘘つきの顔」とヴァミリオ様はヘルクを表していますが……そう。本当に『嘘つきの顔』だったんですよね。
うおおおおっなんだか1話が見たくなってきたぜ。
過去を知った上で、もう一度一話を見たくなるのがHelckという物語です。ぜひご堪能ください。
力だけあっても、誰も救えなかった
ヘルクはアリシアのことを思うなら殺してやるべきだった、と頭では分かっていましたが、それでも失いたくなかった。
彼はあがきました。……けれど、誰も救えなかったんです。
まだ雪を止めればと思って走るヘルク。そんな彼の前に現れたのは翼の生えたゼル。色素がやはり全体的に薄くなってますね。
たぶん、なんですけど。一瞬ヘルクは嬉しかったんじゃないですかね。翼が生えたとは言え、仲間が言葉も話せない化け物になってなかったことが。アリシアもそうなれる可能性もあるわけですしね。
ですが……ゼル、ゼルジオンはもう以前の彼とは別人でした。覚醒で得た力に溺れたのでしょうか。覚醒を「素晴らしい」と受け入れていました。
アンが「記憶を引き継いだ別人」と言ってるが、まさしくそんな感じだな。
王の命令に逆らえないというのもあり、性格が歪められてしまうんでしょうね。
はい、これまた省略されてしまったものの、個人的には印象深いセリフをご紹介。
漫画ではゼルジオンが「覚醒は素晴らしい」と言ったあと、目に涙を浮かべながら、ヘルクにこう言うのです。
「卑怯だろう…お前もクレスも…。
こんな力を持っていたんじゃ、いくら俺が努力しようが追いつける訳ないだろうが…」
一コマ二コマのシーンなんですが、ここにゼルジオンの苦悩、葛藤が見えて「そうか。悩んでたんだな」と個人的にぐっと来ました。
そういえばクレスとは同期なんだっけか……自分との差を感じてへこんだこととかあっただろうな。
ゼルは民を守りたいと思っているまともな貴族でしたから、余計に力不足を感じていたでしょうね。
でもそういう葛藤を乗り越えて、クレスの友として側にいて彼から兄のヘルクを紹介されるくらいに仲が良かったし、こんな計画に利用されている友を助けたいと平民に頭を下げた。
あまり注目されないところかもしれませんが、ほんといいやつだなと思うんですよ……声はデカくてうるさいですけども。
そんな彼から飛び出たのが「力を手に入れたぞー」という高笑いなわけで……よけいに絶望しちゃうんですよねぇ。
彼はたしかに力を欲していましたが、ただ欲しかっただけじゃなくて、その根本には民や友、大切な人たちを守りたいからこその強さへの渇望があったはずで。
ヘルクも、付き合いは短くてもゼルジオンが良いやつだと分かっていただけにショックだったでしょうねぇ。
漫画の方ではこの時のショックを受けたヘルクの表情も描かれてます。
たった一コマですが、ゼルジオンの苦悩が見える表情と別人になってしまった彼を見てショックを受けるヘルクを見てみたくなった方はぜひ↓原作の6巻↓をどうぞ! 10ページ目です。
普通の人間はもういなかった、というヘルクの声のトーンがあまりにも悲しすぎますね。
でもとアン様は言います。ヘルクの力なら王を倒して王の支配から救ってやることはできるだろう、と。
もちろんヘルクも倒そうとしましたが、王を倒しても何も解決はしない。強制覚醒したものたちは暴走を始める。それを制御しているのが王の支配の力なので、王が死ねば覚醒した人間たちは命果てるまで破壊と殺戮を繰り返すだけの存在になってしまうのですね。
そんな。……そんな……。
ヘルクとしては信じたくなかったでしょうけどね。
覚醒した際に壊れてしまった精神。そのかわりをしているのが王の力なんです。
それを伝えてきたのが生きていたミカロスやラファエドなわけですから信じないと最初はヘルクも思ったそうですが。
ミカロスを倒そうとするヘルク。ここで、クレスが生きていたことを知ります……オープニングにいたクレスっぽいけどなんかグロい姿をしていたあのクレスです。剣が折れていたおかけで勇者殺しの力も弱まっていて、なんとかなったみたいですね。
ヘルクとしては嬉しいかもしれません。けれど、クレスが生きていたからこそこの覚醒計画が進められたと思うと、素直に喜ぶことも出来ませんね。
そしてヘルクはクレスによって引き出された『あの世界の力』とやらで作られたゲートによって魔界へと飛ばされたのでした。
しかし……ラファエドの立ち位置が本当に謎だな。
ヘルクのことを気遣ってるみたいだが、やってることは……。
ラファエドたちは謎ですが、これで少なくともヘルクは一度ゲートを経験しているからこそ1クール目の大会中、エディルの道云々の時にゲートのことだと察してみんなに警告できたわけです。
ほんと、Helckはこういう伏線が多いので、ハッと気づくと振り返りたくなるんですよね。
勇者殺しを託す
謎は色々とあるものの、アン様はただただヘルクに同情します。とても無念だったろうと、辛かっただろう、と。
ヘルクはまだ自分には戦う力がある。人間を倒せる力があるから戦うと言います。
そんな彼に「戦えるのか」と問いかけるアン様。仲間と戦うなんてつらいだろと。お前は戦わなくていいだろと。
奴らの狙いは魔族だしな。たしかにヘルクが戦う必要はないぜ。
ヘルクは、魔界を放流しているとケンロスに出会ったそうです。ボロボロなヘルクを彼は自分の家に連れて行ってご飯を食べさせてくれ、町の人達もヘルクが人間でも、魔王を倒した勇者の兄だと言っても温かく出迎えてくれて……ヘルクはそれが嬉しかったと。
彼らの傷つく姿は見たくない、と。
そう。ヘルクが戦う理由には人間のためだけでなく、アン様達魔族の人たちや今までであってきた他の種族のことも入っているんです。
人が良すぎますよね。
バカって言うアンの声が優しいなぁ。
いやでも本当にバカなやつだぜ、ヘルクはよぉ。
ここのシーン。
目に光のないヘルクの目に、炎の明かりが映ってるんですがこれもまた良い演出ですねぇ。
それとバカと言われたヘルクは無言ではあるんですが声出てるんですよね。セリフがないこの「ん」という息遣いと言えば良いのか、その言葉なき声がまた雰囲気がいい!
いやこれはぜひアニメ見て聞いてほしいです。言葉には言い難い、中の人小西さんの演技が光り、ヘルクの苦しみとかアン様の言葉に対する悦びとかいろんなものが見えるんです。
ここのシーン。
目に光のないヘルクの目に、炎の明かりが映ってるんですがこれもまた良い演出ですねぇ。
それとバカと言われたヘルクは無言ではあるんですが声出てるんですよね。セリフがないこの「ん」という息遣いと言えば良いのか、その言葉なき声がまた雰囲気がいい!
いやこれはぜひアニメ見て聞いてほしいです。言葉には言い難い、中の人小西さんの演技が光り、ヘルクの苦しみとかアン様の言葉に対する悦びとかいろんなものが見えるんです。
漫画でもいい表情してるんですけどね。アニメでは声で表現されてます。
この『声なきセリフ』をぜひ聞いてください。マジでおすすめ! 1秒位なんですけど、ね。なんかクる。
今ここで記事読むの止めていいですし、↓以外からでもいいので!
アニメ・エンタメ見放題!初月無料!【DMMプレミアム(DMM TV)】と、ここでようやくヘルクの口から人間が生き返るすべを持っていることを示唆される(アズドラ様たちは知ってますが、アン様はまだ知らないので)んですよね。そうなると流石に強い魔族でも大変だから、自分がやらなければならないとヘルクは思うのです。
ですが同時に、ヘルクは自分自身の力を恐れています。怒りを覚えると自分で自分が止められなくなる、と。アン様もそのヘルクを見て恐れてしまっていましたからね。
そもそもこういう話をするきっかけは、アン様がヘルクの力を恐れたのがあります。回想シーン長くてもうすっかり忘れてるかもしれませんが。
だからこそヘルクは最初はアズドラ様に勇者殺しを任せようとしたんですが、会えませんでした。魔王より偉いからとか思ってるみたいですけど、単に入院してただけです。
ヘルクはアン様の強さを知っているので彼女になら託せるから、ともう一度勇者殺しを差し出すのです。受け取って欲しい、と。何かあれば自分を止めてくれ、と。
ちょっとここで残念だったのが、短剣の長さがカットで変わる点手すね……外注しているせいでしょうが。
さらっと流せなくもないが、ちょっと気になるな。
鬼滅みたいにたくさん予算使えないでしょうし、しょうがないですね。Helckは名作ですが、世間の認知度で言えば低いですし。
その中で、名シーンはすごく丁寧に描いてくれていますし、背景最高だし、声優さんの演技は凄いしで、できることは全部やってくれている感じがして大感謝です。
そして夜が明ける
短剣を受け取る前に、アン様も告げます。本当の名前を。
頼みを引き受けようと彼女は言います。だけどと「死ぬつもりで戦うな」と言葉をぶつけていくのです。
見た目も声も可愛らしいアン様の、力強い言葉はさすが『帝国四天王』という重職についているだけのことはありますね。
もう独りだと思っていたヘルクに、アン様は「お前は独りじゃない」と言い
「すべて終わったら……帝国へ来ると良い。
大丈夫。
お前ならみんな歓迎してくれる」
背後で流れる音楽が高まり、アン様の顔のアップの背後から登って顔を出した太陽が眩しくその姿を照らします。
そしてヘルクの頬から流れる涙。
うおおっヘルク!
ヘルクーーー!
原作でも顔の下半分しか描かれてないんですが、アニメでもその通りで良かったなと思いました。
ここは、それでいい。泣いている彼の姿は見えなくて良い。
アニメスタッフの方はさすがプロ。分かってる。ここで下手に泣いているところを見せるのはなんか違いますもんね。
ここは、特に台詞が違うということも、小回りが違うということも有りません。同じ角度でアン様のアップと朝日が描かれています。
ですが結構漫画版とアニメではアン様の描かれ方が違って、漫画の方がもっと大人な表情で、麗しいです。
アニメも愛らしさと美しさがいい具合に調和していて、どっちがいい、ということもなくどっちも良かったです。
ぜひ見比べていただきたいですね。
動けなくなっているヘルクに、アン様が歩み寄って『勇者殺し』を受け取ります。この歩み寄るのはアニメオリジナルでしたが、これもいい感じでしたね。
セリフはないけど……とてもいい。
魔女様の台詞の通り、『炎は暗闇に光る道標』となったわけですね。
魔女様のこのセリフを思い出したい方はアニメ第8話『大陸へ』を御覧ください
もしくは第3巻の23話だぜ!
島を離れる際に言った魔女様のセリフを思い出したい方は↓コチラ↓からどうぞ!
ダイジェストになった列車の旅――省略ポイントをたくさん紹介!
ヴァミリオ様の捜索隊の姿が映ります。有翼人のハルピィ。新米の彼女が一人で空を飛んでいますが、どうやら先輩が化け物に襲われて怪我をしてしまったらしいです。
初任務なのに一人になってしまって不安そうに空を飛んでいきました。
そんな彼女が探しているアン様たちは、列車に乗るようです。
ヘルクもピウイも列車という乗り物のことをまったく知らないそうです。
この世界では技術の発展にかなり地域差があるんでしょうね。帝国は国民が長寿ということもあり、かなり発展してそうですよねぇ。まあそれでも強力生物がうじゃうじゃいるので線路は敷けないでしょうが。
アニメでは省略されてましたが『一ヶ月待ちもざら』とあり、長丁場になるだろうからと寝床の確保しようとしていたら
おい、でも列車来たぞ?
すぐ来た!
という若干コメディ要素あるところなんですが、アニメだとちょっとわかりにくいですね。
そして乗り込んだ後はいつものBGMとともにダイジェストです。
社内の車両についての説明や、これからのこと、アズドラのことか、ジュースの話とかもしていたり、「やめろぉ」な会話があったりするんですが全部カットでした。
尺の都合上、しょうがないんですけれど……だからこそ、省略されたところをご説明していきたいと思います。
アン様とヘルクの会話――名前継続
ピウイは車内を探検していたりで一人でいることが多いんですが、アン様とヘルクは今後の進路やとりとめのない話をしたりしています。
ヘルクは列車という存在すら知らなかったので、売店・レストラン・ベッドルームまでついている列車に驚いてました。
と、ここで『アン』呼びについての話がちろっと漫画ではでてきます。
ヴァミリオと言い直そうとしているヘルクに「今まで通りで」とアン様は言ったのです。ヘルクに畏まられるのも調子が来るうし、ヘルクとピウイの前ではアンでいい、と。
ここもアニメではなかったから、アニメ勢は「アン呼びのままなんだ」と少し不思議だったかもな。
逆に特別な呼び方みたいでいいですよね。
この二人はアンとヘルク、それでいい。
アン様とヘルクの会話――アバウトな日程とジュースと四天王
アイスクリームを食べながら地図を見ている二人。
終着駅には10~20日だそうで……数秒で遅れましたのアナウンスが流れる日本の感覚からするとかなりアバウトです。
アン様も「かなりアバウトだが色々あるのだろう」と言ってます。めちゃくちゃ驚いているわけではないので、この世界の列車は日本ほど正確ではないんでしょうね。というか、それが世界では普通なんでしょうが。
少なくとも10日は体をゆっくり休めながら目的地に近づける、ということですね。
そして食事。
丸めた紙(おそらく地図)を手にしているアンさまが何かヘルクに言っているんですがここでは、四天王は本当は気軽に姿を見せてはいけない、ということを話しています。
アズドラ様が特殊なんですね。
そこへ飲み物を販売に来た人がいて、ヘルクはお冷を、アン様は柑橘系のジュースはないのか聞いて、それをお願いしてました。
ちなみに大草原ビール、大草原お冷など全メニューに大草原がついてます。
ここが大草原だからか。
正確にはメディオス北大草原というらしいです。
アズドラ様がオープンなのはよくないものの、頼りにはなると言うアン様。捜索隊が動いているかもと言ってます。
信頼はしてるんですよね。
ピウイとモブ――ようこそメディオス大草原へ
これまた全カットになってましたが、ピウイが窓から外を眺めていると窓の外を走っているモブが二人(不思議な生き物にまたがってます)。
前方のモブが持っている布(長い棒の先に布が巻き付いている)に、後方のモブがしがみついています。
「やめろぉ! 放せぇッ! 放せぇぇッ!
どうなっても知らんぞぉぉ!」
「へへ…絶対に放さないもんね…!!」
「あああ!!」
棒に巻き付いていた布がしゅるしゅると解けていき……『ようこそメディオス北大草原!』という文字が書かれているのがあらわになり、モブ達がどや顔してます。
それを見たピウイが「!」と思って振り返ると、列車のおっちゃんがグッと親指を立てて笑ってくれるのでした。
……なんだこれ?
個人的には好きなんですが……まあ、アニメでは省略されてしょうがないかなとは思いました(笑)。
うまく表現できないので、気になった方はぜひHelckの↓第6巻↓をお読みください。
こんにちは! とピウイが元気よくモブたちに挨拶しているのも可愛いです。挨拶は大切ですよね。
ちなみにモブたちにピウイがピーピー言っていると、冒頭で出てきたハルピィが通りかかり、列車にヴァミリオ様いるかもと近づいて行って手を振っているピウイに気づいて手を振り、任務遂行できる気がしなくて不安がっていたのに元気になって飛び去っていく、というニアミスが起きるんですが……。
まあ、やっぱりあのモブの下りはいらないかな(笑)。
アニメではハルピィとのニアミスだけダイジェスト風味に描かれてたので、物語としては多分そこだけでいいと思います。
あ、ちなみに列車を降りる時にピウイが「バイバーイ」とおっちゃんに声かけてますが、地味にアニメオリジナルで……ピウイがとても可愛かったので控えめに言って最高でした。ピウイの声優さんこの方で良かった。まじピウイ。
めっちゃ説明してくれる長老――宴ぇえあっ!
凶悪生物を炎で焼き払うアン様。
ヘルクには無理に戦わせずにしてるようです。力の暴走のこともありますからね。
倒れた魔物の周囲に散らばる深緑色の丸い石? をピウイが拾ってますね。これ結構大切な伏線でもあるんですが……アニメではそこまで行かないですね。2期があれば、あるいは。
魔界の空気も少し感じ始める中、一行はとあるお年寄りに出会います。
ここ、漫画だととある町について他の住民に話しかけたりするんですが、誰も彼もが暗く沈んでいる様子が描かれます。何かが原因で心が弱っている、と。
が、アニメでは尺の都合上でしょうね。町の中ではなく、その手前で全部この老人が説明してくれます。
凶悪生物の封印が解けた。誰も勝てない。でもこの土地を離れることも出来ないから自分たちはともに滅びる、と。旅人は逃げなさい、と。
しかしその凶悪な生物はさっきアン様が倒したものと特徴が似ていて、最初は長老も信じないんですが……本当に倒されているとモブたちが告げたことで叫ぶのです。
「宴ぇえあっ!」
楽しそうな町の住民達。アン様たちはいい宿も美味しい食事も準備してもらえたようです。
プランA――アズドラ様はあんなんでも頼りになる
と、そこへハルピィがやってきます。
アン様の顔を知っているのは彼女の先輩で、先輩がいればよかったんですが先輩は化け物に襲われて怪我をしてしまいました。
ちなみにこの先輩はサンダバと良い、アニメ1話にちらっと映っている有翼人です。
予選の映像石に映っているやつか
ポスターにもいますね。
彼も実力者でしたが予選でヘルクに負けてしまうという、くじ引きの運が悪かったですね。ヘルクに当たるなんて。
今回も化け物に襲われてるし……たしかに運、良くないかもな。
とはいえ、赤髪というのは分かっているので、アン様をすぐに把握するハルピィちゃん。初任務なのに一人になっちゃうなんて不安だったでしょうねぇ。
泣いてしまうハルピィちゃんにハンカチを差し出すヘルク。紳士で良い人だホント。
アン様も働きをねぎらっていて、ただたんに偉そうじゃないのがほんといいですよね。ほんとアン様好きです。
ハルピィはアズドラ様からの手紙を預かっていました。そこには人間の国の方を目指すべし、と。
場面は久しぶりにアズドラ様たちへ。
アズドラ様たちは人間たちとそのまま戦い続け、王を倒すのはヴァミリオ様とヘルクの二人。これが――プランA!
そしてED! 久しぶりに名前が出たアン様とピウイ!
まとめ
はい、ということで盛り上がってまいりましたHelck19話。わかった情報はこんな感じです。
- 第一話の「人間滅ぼそう」というヘルクの笑顔は嘘だった
- ゼルジオンは姿を保っていたものの、別人になっていた
- 王を倒すと人間はただ死ぬまで殺戮を繰り返すだけになる
- クレスは生きていた
- ヘルクはゲートによって魔界へと飛ばされた
- ケンロスをはじめ、良くしてくれた帝国の人々や他の種族のことも守りたいとヘルクは思っている
- ヴァミリオが勇者殺しを持つ
- ヴァミリオとヘルクが人間の王を倒す役目を負う
次回予告でアスタが出てましたね。彼女の腕に爪のような装備がついているのを見て思わずにやりとしてしまいました。あの装備には秘密があるんですよねぇ。ふっふっふ。
おいおい、気になる言い方するなぁ。
次回のお楽しみに!
では、ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
長かったヘルクの夜明けが来た。その夜明けを持ってきたアン様の美しい姿が見たくなったなら↓こちら↓から!
DMMプレミアム漫画とも見比べてみたいと思った方は、原作の↓第6巻↓をどうぞ!