【不徳のギルド】第75話『貧乏くじ』――やりにくい相手【ネタバレ感想】
ニコニコ漫画にて公開されている不徳のギルド最新話第75話。盛り上がりを見せるツチガミ編ですが、前回はフォーネの死の真相をツチガミたちが知り、その大本たちを叩くと言って……?
強大な力を消すことのできる能力を持っていたツチガミはいよいよ本気を出してきました。
キクルの読みは外れてしまいましたが、念のためにと町内会のお偉方が集まるその場に来ていたサンとセイテンはどうなったのか!
気になる75話、見てきましょう!
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前回のあらすじ
ハッキリとは映されてないけれど、まあそういうことだよねぇ。
時魔法でフォーネの死の真相を知ったハデス。その情報を仲間と警察官2人に魔法で伝える。
そしてガード二人のみの犯行ではないと言うハデス。反抗を企てた者たちに目星はついているものの、選別が面倒だから村ごと壊そうとする。
しかし警察官としてそれを見過ごせなかったホアンカはハデスたちを止めようとして、捕まり、マナの補給源とされてしまう。
一方で警察に捕まっていたキクルはサンのおかげ? もあって釈放されていた。そのまま警戒を続けるが、祭りの開催中にツチガミが襲来してくることはなかった。
それはホアンカの信念に対するハデスの敬意だった。
ハデスは今まで気配を消していたスキルを解除し、町内会の面々が集っている場所を襲った!
前話より
町内会の面々に同情の余地はない。
今回のポイント
セイテンが格好いい!
- キクルの読み違い
- 町内会のクズさかげん
- サンとセイテンの絆
ハデスも悪い人じゃないんだよなぁ。
キクルの読み違い――思い込み
街や村には魔物除けが施されています。
だからそれらを排除するしか村を襲撃する手段はない、とキクルは読んでいました。
神性を失った元土地神に村を直接攻撃できるほどの力はない、とキクルは思っていました。
村に魔物が現れたとしても魔除けがあるので人に危害を加えることは出来ない、とキクルは考えていました。
ですが巨大なシンボルが崩れるほどの力。地面からやってくる魔物により傷ついた人……全部読み違えてしまいました。
キクルらしくない失態、だなぁ。
失態、と読んで良いのかもわからないが。
元々、彼の仕事範囲からは外れた村の話ですし、この襲撃のきっかけも村の自業自得ですからねぇ。
戦いにくい相手
そして地下100メートルでは、村のお偉方が捉えられ、ハデスと対面していましたが
「なんでまだ人の姿をしてる?」っておいおい。
やっぱりこいつらフォーネのことを……?
明言はまだですが、どうもそうっぽいですね。
会話から察するに、知られていないはずのフォーネとツチガミが恋人(密会していた)が知られているみたいですし、どうも村人たちが黒っぽいですねぇ。
とは言え今すぐ殺すわけではなく、ちゃんと取り調べを行うみたいです。そして蔵から離れると時魔法が使えないようで、向こうに連れて行くとのこと。まだなにか時魔法で調べたいことがあるみたいですね。
やはり理性的です。
サンとセイテン
が、この二人がいました。もしかしたらと低い可能性を考えて、彼らのそばにいた『ガード』。コダマのエースであるサンとセイテン。
キムジナーが村人たちを蔦でとらえましたが、それをセイテンが切り裂いて助けます。
魔物を呼んでセイテンの相手をさせようとするハデスですが、サンがそうはさせじと動き出します。
そして彼女はどうやってツチガミがまだ神性を維持できているのかを悟ります。
神性は信仰を集めないといけないわけですが、村人たちはもう信仰しておらず(子どもたちにもそういう教育をしている)、唯一フォーネがハデスを信じていたと言えますが彼女ももう亡くなっています。
でも先程ハデスが呼び出した魔物たちは喋っていました。ネームドならいざしれず、通常個体まで喋るのは普通に考えておかしい。
魔物たちに知性を与えて自分を信仰させる、か。
それによって自らを神格化しているのでこれだけの力を有しているわけですね。
と、ハデスたちはサンたちがカボクの者ではないのに状況を理解していることに疑問をいだきます。そしてプンプクの名を聞いて驚いているものの知らないという顔はしなかったので、フォーネから聞いていたんでしょうね。
サンたちの背後では村人たちがのんきに助かるのではと言ってますが、あんな巨大なシンボルをいとも簡単に倒せる力を持つ相手に、万に一つも勝ち目などあるわけがない。
セイテンはあのマスラオウにも負けた、と思っていました。そして今回はそんなマスラオウの上を行く土地神が相手。
サンも同じ考えだろうとセイテンは考えました。だからこそ少しでも魔物を倒して神性をそいで次へつなげようとしている、と。
でも人の心を持つ魔物であるセイテンには分かるのです。たしかに今のでツチガミの魔力は少し減ったものの、それでもマスラオウの何倍もある、と。
キムジナーが取り込んでいるホアンカからマナをさらに吸い取ってサンを倒そうとします。そしてサンもまた、キムジナーだけでも倒そうとしますが……。
うおおっ、やるじぇねえか、セイテン!
格好いいぜ!
サンのピンチを助けるセイテン。ですがやはり勝てそうにはないですね。
ハデスが先程仲間を埋葬した時に別の術を使っていたようで、サンや他の人間たちが苦しんでいました。ですがセイテンには術は効果がなかったようで。サンはその様子に良かったと安堵します。
愛ゆえの”飼(ていむ)”を見たハデスは何を思う?
そしてサンはセイテンにマナを送り込み、”飼(ていむ)”します。
「”飼(ていむ)”
<持てる能力の全てを駆使し>
<この戦場から離脱なさい>」
おい、サン! それはっ!
キムジナーはいろんな手段でやりにくい、と文句を言っていましたがハデスは震えながらも自分に立ち向かってきたホアンカや、自分のことよりもセイテンのことを大切にしていたサンの姿を思い出して、悲しそうに笑うのです。
「…えぇ。
本当にやりづらい相手ばかりですね」
完全に人間に愛想をつかしているわけでもないのでしょうが、かといって怒りが消えないわけでもないでしょうしね。
うぅ、難しいよなぁ。
なんとか良いところで大団円にならないかなぁ。
どういう決着になるのか……楽しみでもあり、怖くもありますねぇ。
まとめ
という感じで、やはり今回も悪いのは人間の側でなんとも後味が悪くなるんじゃなかろうかと心配になる話になりそうですね。
- 災害の原因をツチガミ一人に押し付けて追放
- その神性を削ぐために子どもたちにツチガミは悪と教えている?
- 神性を削ぐためにフォーネを殺させた?
一応まだ未確定のところは「?」としましたがほぼ確定してそうですね。
俺っちも人間側の擁護は出来ないし、できればしたくもないぜ。
しかし今回はショウキという別の土地神もいますが、彼はどう動くのか……そしてキクルに勝ち目はあるのか。
いつもよりキクルの味方は揃ってますし、その中にはかなり優秀な人達がいるので本来ならば楽になるはずが、相手が神様なだけになんとも……。
何よりもどういう決着になるのか……気になりますねぇ。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
男らしいセイテンと勇ましくも愛らしいサンの姿と二人の絆が見れる【不徳のギルド】ツチガミ編は↓12巻↓から開始です!
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