【ハイキュー!!】第18話『背中の護り』――二人から託されたトスを撃ち抜け【ネタバレ感想】

いよいよ始まった因縁ある相手伊達工との試合。
なんとか烏野有利に進めているものの、やはり高い壁に阻まれて中々気持ちよくスパイクが打てません。
ですがまったく慌てない烏野。
そう!
なぜならば彼らにはまだ使っていない技があります! 変人速攻!

いや、ネーミングよ。
でも皆、変人速攻と呼んでいるので私もそう呼びます!
音駒の時には研磨という頭脳があっという間に解決策見つけてしまいましたが、ようは慣れさせないように使い所をしっかりと抑えていけば良いわけです。
影山の上手い誘導もあり、チーム全員でエースの前の壁を取り払った!
という熱い展開で終わった前回ですが……今回は決着です!
結果自体は……メタい視点で察しが付くかもしれませんが、その過程が大事ですよね。
個人的には相手チームの二口くんが生意気可愛くて好きです。
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前回のあらすじ
3ヶ月……もう、であって、まだでもある。
伊達工に完敗して3ヶ月。意気込みつつ緊張していた烏野だったが、リベロ西谷のお陰でいつもの空気に戻った。
試合はなんとか烏野がリードを保っているものの、伊達工のリードブロックのせいで気持ちよく打たせてもらえない。
そんな中、変人速攻を上手く差し込み、影山は翔陽に注目を集めさせていく。
音駒が対応できたように、相手に慣れさせないように使い所を考えつつも、皆が10番(翔陽)を止めなければと意識を集中させた。
そんな隙をついて烏野はパイプで後ろにいた東峰の前の壁を崩した。
翔陽は自分が決めたわけではないのに、囮である自分に相手が釣られてくる感覚に高揚感を覚えるのだった。
前話より
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今回のポイント
エースの維持を見せる。
- びっくり速攻のびっくり感を維持せよ
- あの人がいるから大丈夫
- 決まるまで
ここはそれが正解。
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囮とエースと
開始速攻、ラリーの様子が流れ、烏野がセットポイント! 第1セットが取れそうです。

このままいけたらいいんだけどなぁ。

慣れさせないためにも第3セットまで引きずりこまれると不利になっちゃいますが……どうなることでしょう?
というところで、OPです!
OPあけ、向こうの攻撃を沢村がナイスレシーブからの、バックアタックで1セット目は無事に烏野がとりました!

っと、喜んでもいられません……向こうのブロックがだいぶ翔陽に慣れてきてしまったようです。
翔陽の速攻に2枚ついたり、触ったり……怖いですね。
青葉城西の監督さんも2セット目は1セット目のようには行かないだろうと言ってます。特に眉なし君が翔陽の速攻に慣れてきてしまってますからね。
繋心は素直に相手チームの選手を「スゲぇ」と褒めつつ、自分たちの主軸が変人速攻なのでこのまま音駒の時みたいに封じられるわけには行きません。
その対策として、2セット目は2つローテーションを回して始めるようです。

ほほお?
こうすることで翔陽が天音に当たる回数が減るのか!
青根が一番変人速攻に慣れてきているわけですが、当たる回数を減らすことでもう少し慣れさせないようにする、ということですね。
ぽかーんとしているのか。強敵に当たらなくなって残念なのか。目をまんまるにしている翔陽が可愛いのでぜひ凝視ください。

しなくていいからな!
問題は、翔陽のマークが減る分他への負担が増えるということでもあります。

ここの東峰が格好いいんですよね! 西谷が懐くのはそういうところなのかも?
具体的な台詞はぜひ見て味わっていただきたいですが、頼ってばかりもいられない、という力強い言葉を口にします。
おばちゃんの心境としましては、澤村のように「成長したなぁ」という感じです。

でも、翔陽とのやり取りもいいよな。
翔陽はエースの東峰を本当に尊敬してる感じがあるし、東峰もちゃんと先輩してる。
で、個人的に一番注目したいやり取りは月島なんですよね。自分には誰も期待してない、みたいなことを東峰に言うんですよ。
月島のスタンスはずっとこれで……理由もあるのですが……個人的にはこういう月島のスタンスがぶっ刺さります。部活もそうですが、いろんなことでこう真剣にならずに来たなぁ……って考えてしまいまして。
そんな月島の成長物語でもあるので、乞うご期待!
鉄壁の矜持
伊達工の2年組が「自分たちは生意気だから~試合ではいい後輩で」みたいなことを言っているのが、可愛くて好きです。

特に二口って女性人気高い気がしています……本当に口調は生意気なんですが、中身が可愛い。
※個人の感想です。
同級生だと面倒がられるかもですが年上からは可愛がられそう。ちなみにおばちゃんな私は好きです(保護者目線)。
二口の言葉に素直に頷いている眉無し君こと青根も可愛いですよね。――見た目怖いのでリアルに出会ったら最初はびびりそうですが。
そんな二人は可愛いだけでなくちゃんと実力もあり……翔陽につられたにも関わらず、東峰のスパイクについてきていました。
身長が大きいのもそうですが、反射神経、とっさの判断力が優れているんでしょう。
しっかりと相手の見せ場があるのもハイキュー!! の魅力!
第2セットも中々気持ちよくスパイクを決めさせてくれませんね。
それに3枚ブロックがついてしまうと中々突破もできません。
囮なしでも真正面から戦えるようにならないといけないところではあるのですが……。
ここで翔陽が前衛に上がってきます。そうすると囮が効き始めて烏野が連続で決めていきます。
さすがに伊達工がタイムアウトを使ってきました。
決まるまで!
試合再開直後、東峰と月島の会話。すごいことだ、と東峰が月島に言ってくれるんですよ。

無難に過ごすこと……でもその相手が強豪なら、確かにそれ自体凄いことだな!

部活ということで、この3年生達の先輩っぷりもまた魅力なんですよねぇ。
自分たちが翔陽たちがいない間を凌ぐことが勝ちにつながる、と言う東峰には、普段の情けない姿はどこにもなくて、ただただ頼りがいあるエースですね。
ちなみにリベロの話も出ていて、その時の西谷のワンショットがこれまた格好いいのでノヤっさんファンも注目のシーンです。
しかしやはり一人ではブロックを崩すことができません。

おっ?
でも東峰全然心が折れてねぇぞ!

これだけ止められたり、MBがエースの役割してたりしたら心折れそうですが、そうじゃないところが個人的にマジ尊敬。
そしてブロックのワンタッチをとってのカウンターで、今度は烏野がブロックを決めます。
月島と東峰は烏野の中では身長が高いですからね。立派な壁です。
順調にポジションを回して10番である翔陽が再び前衛に回ります。
とはいっても、中々突き放せないじれったい試合展開。なんとかマッチポイントを烏野が先に取りますが。

ああ……でも翔陽が後ろに下がった。
伊達工はブロックが一番強いターンなのに、頼りたくなる囮の翔陽はいません。

ここで私が好きなのは、翔陽が「でも旭さんがいるから、大丈夫」とエースを信頼しているところです。
何よりもこの最後の一点を取るまでが熱い!
ブロックに何度も阻まれるエース。それをフォローするのが、以前はブロックフォローがうまくできなかったと嘆いていた西谷。最後は足までつかってボールを繋いでるんですよねぇ。
あれは頭で考えていたら絶対に動かない。
西谷も格好いいし、すぐにエースとして準備しようとする東峰もいいし、外から叫ぶ菅原もいいし……そしてなんだかんだとエースにトスをする影山もいい。
影山がトスをあげるときに、菅原から聞いた東峰が一番得意なトスを反芻するのも良い。

気持ちを切らせばボールが落ちる、か……くぅ~~~っ、しびれるぜ!
武田は不思議そうにしますけどね。何度も同じ人に上げるのは影山らしくないからでしょう。
ですが繋心は「それでいい」「これが今のベストだ」と言い切りながらトスを見守っています。

この意味については後々語ってくれるのでここでははぶきますね。
アニメだと色んな人が「いけー」って言ってくれていて、見ている自分も「いけー」って叫びたくなりましたね。
あと、再び飛ぶエースの背中を見る西谷。まさしく今回のタイトルの背中の護りにふさわしい。
西谷が東峰に懐いているのは、そうやって何度も点数を決めてきた彼の後ろ姿を、ある意味誰よりも見守ってきたからかもしれませんね。
皆の思いがこもったスパイクが……壊せないと思っていた鉄壁を、崩すんです。
ボールはブロックの手に当たるものの、ネットの上を転がり、伊達工のコートへ。
拾いに行く二口の……表情の変化が……なんともグッと来ます。

烏野を応援してはいるんだが、この表情変化はくるものがあるな。

個人的にここの二口の表情変化は漫画のほうが好きですね。
どちらもいいんですが。
↓アニメとマンガでの描かれ方が気になった方は↓
生意気後輩がいい味出していて、ここで好きになった人も多いのでは?
そして響く、東峰の雄叫び。数ヶ月前の悪夢を自分の手で断ち切った瞬間です。
で、ここ……アニメではなかったんですがホイッスルがなった時の伊達工の3年生キャプテンの表情が良いので、ここもぜひ漫画版確認していただきたいなぁ。
アニメのほうだと「すぐ整列だぞ」という背中しかなかったのでね。

悔しいのは絶対あるんでしょうが、それだけではない何かを感じさせる表情です。

試合後、個人的に翔陽に握手を求める青根。いいな! ライバルがまた増えた感じ。
今回はまさしく東峰が主役という感じで、いいセリフが多いんですがここでも東峰は良いこと言います。
「俺はエースだけど、お前らはヒーローだな」
声上げて喜ぶ翔陽もですが、影山もそわそわっとしているのが可愛い。なにげに田中と澤村も微笑んでますしね。
それに西谷の満面の笑顔も良い。彼にとっても伊達工戦では、ちゃんとブロックフォローできなかったことが悔いでしたでしょうしね。

ブロックフォローでめちゃくちゃ活躍してたもんなぁ。
その練習しまくったみたいだし
次へ向けて
一方の伊達工は、2年生たちがキャプテンに詰め寄っていました。春高でリベンジしよう、とね。
なんですが3年生は春高には残らない、キャプテンはハッキリ言います。元々その予定だったようです。

3年だと受験もありますし、中々部活に打ち込むの難しくなっちゃいますよね。
自分たちが面倒くさいからですか、とか言っちゃう二口の可愛さにやられた人は多いのでは。何だお前、先輩大好きかよ。
ただまぁ、確かに残るという選択肢もまた一つだとは思うのですがキャプテンは頷かず、二口たちは「強い」と言ってくれます。
なんでも彼らの代は不作だと言われてしまったんだとか。でも二口や青根が入ってくれたおかげで鉄壁の名前を維持できた、とね。

ああ……名門校だとたしかにそういう「不作」とか言われたりしそうだな。
お前たちのお陰で、というセリフを聞く時の二口と青根の表情に注目! ぐっと唇を噛みしめる感じの……いいですねぇ!
そして二人にチームを引き継いでいくんですよ。

キャプテンの茂庭くんの印象が結構残るのは、このシーンがあるからなんですよねぇ。
どちらのチームにもドラマがあるのが良い。
声小さいぞ、と言われて気を引き締めている二人と、そんなチーム全体の雰囲気が良くて……最初に伊達工へ抱いた「怖い」というイメージがどこかへ行くのもいいですよねぇ。
ハイキュー!!はチームごとの、箱推し的なファンがいると思うんですが伊達工も良い。
二人から託されたトス
アニメでさらっと流れていたので気にしていなかったのですが、応援席へ向かう烏野チームと女子たちの会話がありました。
改めて漫画見たらこのシーンなかったので追加されたみたいです。良い追加です。

それはそれとして、さきほどの「これがベスト」の話です。
武田先生がちゃんと繋心に聞いてくれます。

苦しい時はどうしてもエースポジションにトスが上がる。攻撃の最後の砦がエース。

だからこそ、自分の手で点をもぎ取った、という実感が必要だったんです。
前回はこっぴどくやられてしまいましたしね。
それに最後は影山と菅原、二人のセッターからトスしてもらったようなものです。セッターからの信頼があるというのは、スパイカーからしたら何よりの誇りですからね。
今回のことは、彼にとても自信を与えるでしょう。
チームから応援のお礼を受けていたOB二人は「伊達工のブロック怖い」と言いながら、変人速攻と普通の速攻のサインは何かそれらしいものあったか? と首を傾げてます。
観客としてみていたのにサインに気づかなかったということは、普通のサインとはまた違うんでしょうねぇ。
トスを見ずに飛ぶ変人速攻と普通の速攻は、さすがに合図なしに打ち分けるのは無理です。
誰が考えたのか、というと菅原なんだとか。

おお!
ベンチとは言え、こんなところでも活躍してくれてるのか!
菅原は澤村に勝ってよかったといいつつ、自分のトスで勝てたらもっと良かった、とまだコートに立つことを諦めていないことを宣言します。
いいですね。腐りそうなものですが、諦めていないところ! 本当に心が強い。
澤村も、そんな菅原でいてくれてよかったと言い返して、なんかいい雰囲気で終わり……可と思いきや、女の子たちの悲鳴が。
そちらには青葉城西……そして及川がサーブをしようとしているところでした。

って、田中と西谷! お前らその顔やめろ!
地味にアニメオリジナルの妬み顔している二人に笑いました。

最後は大王様で締め……

青葉城西とは絶対当たるんだもんな……んー、初っ端からあのサーブ……こぇえな。
どうやって防いでいくのかは、また次回!
まとめ
今回は伊達工へのリベンジを果たしたわけですが、ただ単に翔陽が囮として大活躍! だけでなく、東峰がエースとして折れないことと自信が持てたことが一番大きいでしょうか。

あと西谷の活躍も目立ってた気がするぜ!
レシーブかっけぇってめっちゃ思ったなぁ。
ですね。
更に言うと、ベンチにいた菅原も、ベンチにいたとはいえ東峰にトスを繋いだようなものですし、これで本当にエースが復活……いえ。新生烏野の新エースが生まれ変わったって感じでしょうか。

あと忘れてはならないのが、対戦相手の伊達工の皆。
彼らの実力もそうですが、チームの絆も垣間見えて、彼らが主人公の物語があってもおかしくないなと思わせられました。っていうか、それはそれで見てみたいですね。
彼らの再登場もあるので、お楽しみにって感じですねぇ。
次は大王様!

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
↓見たら伊達工側目線での物語も見たくなるハイキュー!! 第18話は↓から!
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