【ハイキュー!!】第20話『及川徹は天才ではない』――戦っているのはお前だけじゃない【ネタバレ感想】

前回は試合前の話があり、そこではやる気(ミーティングを)が高まるような話があり、影山は思い入れのある先輩との戦いだからといつも異常に緊張し、翔陽に励まされ? 元気を取り戻したようにも見えた影山。
そうして迎えた試合当日。影山は及川と戦うことに感慨深く思っていた。中学の時、ベストセッター賞を取っていた彼を遠くから見ていたことをふと思い出しながら。
試合開始早々はやっぱり及川スゲーな雰囲気になります。セッターとしての技術力が……やっぱり飛び抜けてます。
ですがセッターとしての能力ならばうちも負けてませんよ、と言わんばかりに影山も挑発して……というところで終わってました。
今回ですが、タイトルがどうにも意味深ですよね。及川ってすごいセッターなのに? って疑問を覚えちゃいます。

及川に才能がないわけではないと思うが、天才というほどではないってやつかな?
さて、どういう意味なのか……早速見ていきましょうか!
タイトルは及川ですが個人的に今回の話で気になるのは影山なので影山に何が起きたかいち早く知りたい方は↓コチラ↓から!
前回のあらすじ
ク・ソ・ガ・キ(2歳差)。
青葉城西と他のチームとの試合を見る烏野。及川の強烈なサーブが次々決まるのを険しい顔で見る。空気が重たくなりかけるが、翔陽と西谷が戦うのが楽しみだと言うのでみんな頼もしく思う。
学校に帰ったあと、繋心は及川のサーブ対策に新フォーメーションを提案し、その確認を行う。
翌日、黄色い声援混じりの青葉城西に一部がジェラシーを燃やす。
気合十分で迎えた試合直後。及川はいきなりツーアタックを決めてきて、「次もやるから警戒して」と挑発してきた。
さらにツーアタックの素振りからのトスで鮮やかに点数を決めていく。
及川が凄い、という雰囲気に飲まれかける翔陽たちだが、澤村にフォローされて落ち着く。
対して烏野は誰が来るかと思いきや、こちらも影山がツーアタックで返し、苛立った及川は「クソガキ」というのだった。
前話より
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今回のポイント
コート上の王様。
- すごい先輩がいた
- 彼の心は折れない
- 誉れ高い異名が重たくのしかかる
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絶好調な青城
影山の中学時代。入ってすぐにすごい先輩がいて、中学はすごいところなんだと最初は思ったものの、そうではなく……その先輩がすごい人なんだと気づきました。
だからその人を超えて行こうと決めて……今。その人と戦っている。
セッター対決に会場も盛り上がります。翔陽もやるじゃないかと声をかけます。影山はたとえ総合力ナンバー1でもセッターとしては負けないと強気……ですが、次は光栄なのにツーアタックできないじゃん、とか翔陽からまともなツッコミが入ります。

翔陽! そこは言ってやんなよ!
そして影山のサーブなんですが……力みすぎたのか特大アウト。

影山。さすがに緊張しているようですねぇ。及川はなんだかんだ尊敬しているセッターの先輩でしょうし。
その次は及川のサーブで……なんと西谷をねらってきます。リベロを崩すことが出来たら烏野の心を折れるからでしょう。ですがさすがノヤっさん! 見事なレシーブ!
そして攻撃ですが翔陽が走り込んでくるのに対して影山は視線でのフェイントでブロックを釣ります。これは音駒の研磨がやっていた視線フェイントですね。早速モノにしてます。

でもなんつーか。及川が翔陽を見て意味ありげな顔しているような……。
サインに気づいているのかもしれませんね。
青葉城西の方では同じく一年の金田一が釣られてばっかですみませんと及川に謝ってます。ですがブロックで有名な伊達工を翻弄した烏野の多彩な攻撃です。まだ経験不足な金田一が翻弄されるのは仕方ない、という言い方をしてくれる及川はチームメイトには本当にいい先輩。

それでも影山だけは彼も精神的に受け付けないみたいですけどね。
まぁ影山みたいな才能の塊がいたら気が気じゃないのはわかります。
及川はもうちょっとまって、と言っているのでやはりサインに気づきかけてますね。で、それはそれとして金田一に対して「安心して飛べ」と声かけます。
そもそも強豪校で1年にしてレギュラーなのですから金田一も実力は確かなんですよね。
そして烏野が1得点を上げた【青葉城西4-3烏野】の状況で笑った及川によって青葉城西がタイムアウトを取ります。んー、いよいよサインに気づかれましたね。
来いとくれ
及川はずっとビデオを見てましたが、そんな細かいところまで聞いてたみたいですね。とはいえ観客席からですからどこまで声が聞こえたかは……いえ、だからこそ試合前までは確定じゃなくて、試合が始まってから間違いないと思って報告したんでしょうね。
しかも、そもそも翔陽の役目は囮だということも改めて指摘。だから彼にだけ囚われることなく簡単なルールを決めていきます。

監督手動じゃなくてこれだけ選手で動いていけるってのは……やっぱりチームとしての完成度が高いな。

しかも意味のないタイミングでタイムアウトとったことでバレたことをわざと伝えて焦られる……そういう魂胆もあると……策士です。
実際気づいてましたしね。眉をピクピクさせている影山に西谷と田中が元気よく話しかけて励ましてくれます。
ここ、漫画の台詞が結構カットされてる印象です。漫画だともっと「お前すげぇぜ」的な話もあるんですけどね。
おまえすげーぜ、的な会話が何だったのか聞きたくなった方は↓コチラ↓からどうぞ!
そして試合再開。
金田一のサーブでは及川が何か指示したようですが……と、強いサーブではないんですがミスしてます。どうやら後衛の影山がセッターポジションへと上がる場所を狙っているようです。人が交差するので当然やりにくい。
そこを狙われているとわかればなんとか出来るんですけどもね。

しかしこう……誰がどの位置で何点の時は校とか考えるの超絶難しそうです。
及川が前衛に回ってきました。身長が及川も結構高いのでプレッシャーがすごい。
下降気味な烏野
及川が予想した通り、影山は焦りを見せていました。早くローテーションを回さないとと思ってツーアタックするんですが、及川に止められてしまいます。焦ったとのツーは止められちゃいますからね。
ですがそんな中でも元気な田中。及川はムードメーカーな田中が厄介な相手だと認識します。
ここで翔陽が「トスくれー」といいます。それを聞いて完全にブロックがつくんですが、翔陽は目を開けているのでなんとかフェイントに切り替えますが、やはり気づいているということが烏野にも伝わってきました。

ここからもとっさの出来事でピンチをチャンスに変えたりと、及川の応用力の広さに感嘆します。

で、及川のサーブ……狙いは田中か!

田中が静かになっちゃうとたしかに結構問題でそうですね。
田中だけでなくエースの心も折れば、優秀な囮がいようと意味はないですからね。
サーブレシーブのミスってまじできついんですよね。
ここで烏野。タイムアウトを取って悪い流れを切ります。田中をフォローしつつ、影山が焦って行ったツーアタックについても注意。もちろん影山は焦ったことを分かっていたので素直に謝ります。繋心も分かっているならと深くは怒りません。
ただとても重要なことを伝えます。
いま影山が戦っているのは及川ではなく青葉城西で、戦っているのは影山一人じゃなくて烏野。

中学の時にはまさしくそういう感じで戦ってたわけですからね……勝てるわけがない。
実は田中にサーブの標的を定めた時、及川と影山のやり取りがマンガでは描かれます。もしかするとアニメでも後で来るかもしれませんが……。
及川は影山と同じ学年の金田一たちには好意的なのに、なぜか影山にだけは当たりがきつい……いえ、まぁ同じポジションというのもあるのでしょうが、本当にきついんですよね。

同じポジションだからこそ……影山の才能をひしひしと感じちゃうんだろうな。

ですねぇ。中学1年のときの影山は可愛らしい純真な顔してますが、冷たいのなんのって。
中1の可愛い影山が見たくなった方は原作の↓第6巻↓をどうぞ!
折れるなら折ってみせろ!
で、このあとですが徹底的に田中がやはり狙われ、なんとか上げて攻撃につなげるもドシャット。耐えきれずもう一度タイムアウト。これで使い切ってしまいました。1セットに2回ですからね。
応援のOB二人が田中を心配してますし、翔陽も何か声をかけるべきかと悩みます。彼はいつも田中に励まされてますもんねぇ。
ですが声を掛ける前に、田中は自分の頬を叩きました。

おっ、良いねえ! この自分の顔を叩いたあとの田中の顔。かっけぇ!

謝る田中にノヤっさんがフォローして……地味にノヤっさんに同意してうなづく澤村はマジキャプテン。
だけど田中が謝ったのは何よりも「トスを呼ばなかった」ことでした。ビビってしまったんですね。それを自ら全員の前で口にします。凹んでいる暇はないから次は決める! なんて言い切ってしまうのが田中らしく、彼の強みですね。
繋心も頼もしそうに笑います。

……東峰もこうなればいいのにな。
漫画版の方である台詞がここらへんも結構省かれてますね。澤村が褒める台詞とか影山が『戦っているのはお前一人じゃなくて烏野』の言葉を思い出すところも好きなんですけどね。気になった方はぜひ漫画版も!
そしてタイムアウトが終わりますが及川の集中力は切れません。残念ですが、田中はもうへこたれてませんよ!
ほぼ体で受け止めます。ですが逆にあまり飛んでいかずコートに落ちそうになりますが翔陽がなんとか拾い、影山が気合で返しました。……これぞチーム! これぞバレーという良い繋!

バレーは鋭いスパイクが決まったときも盛り上がりますが、個人的にはこういう繋がった時が一番好きです。

そして帰ってきたのを、田中が大きくトスを呼んで決めやがった!
挑発にはすぐに乗ってしまいますが、メンタルの強さは次代のエースですねぇ!
及川としてはもう少し点数取るつもりだったみたいですが、これは田中が上回りましたね。
才能があることとセッターとしての優秀さは別
そして岩泉と及川の会話。及川は相変わらず「トス」では影山に叶わないと思っていました。変人速攻のようなドンピシャなんてトスは普通では無理だと。
けれどもみんなが打ちやすいトスを上げられる自信はあるし、セッターとしては負けないとハッキリ言いました。

すごいトスを上げられることと、良いセッターであることはまた別ですからね。
で、金田一の速攻はまたブロックの上から落ちてます。つまりブロックが意味をなしてない。ただこれは本来の彼の最高打点を活かせるようなトスを及川がしてるんですね。
それからは段々と影山が追い詰められていきます。中学の時のクセが出始めます。まだまだ抜け切るにはわずか数ヶ月ですからねぇ。

あーあーあー。一人で考え込んじゃってからに。
そんな影山の姿を及川み見つめながら思い出します。優秀だった後輩についた異名を初めて聞いた時はなんて誉れ高いんだと思ったそう。けれど試合を見て違うと気づく。
一人でやろうとしすぎる……これはハイキューの初期。入学してから「レシーブから全部自分でできればいいのに」とか言っていた頃を思い出しますね。
どんどんと早くなっていく烏野の攻撃。ですがタイムは使い切ったので繋心は外から声を掛けるしかない。
ブロックから逃げたくて、打ちやすいものではなくて速さを優先してしまってますね。
急かされる烏野に対して青葉城西はのびのびとプレイしてます。
ですが焦る影山はネット際の押し込み勝負に……及川に負けました。

これはますます追い込まれる予感。

うわぁ。ついにコンビミス! 旭がフォローしてくれたが……。
でね。ここでタイトル回収が来ます。青葉城西の監督が及川がどういう選手かをいうのです。影山という才能の塊と比べたら及川は優等ではあっても天才ではない、とね。
それでも現状セッターとして優秀なのは間違いなく及川だとね。
そしてホイッスルが鳴って影山が見ると番号札を持った菅原がそこにいました……選手交代です。
まとめ
ということで、ざっくり言うとノビノビ戦う青葉城西に対して窮屈そうな烏野、という構図になるのが今回のお話でした。

途中の田中のピンチと、自分で挽回するところは格好良かったな!
良かったですねぇ。それぞれの個性が強くて良い!
あとどうしても青葉城西だと及川がメインになるわけですが、そんな及川が天才ではないというのも個人的には好きです。天才に勝てないところはあるけれど、努力で勝っている感じがひしひしと伝わってくる。
こういう話は昔から人を引き付けますよね。天才VS秀才的な。
そんでもって菅原が公式試合に出てくる……影山の立場だと苦しいけど、菅原の努力が結ばれた感じもして……こうっいろいろと考えちゃいますね。
次回はいよいよ菅原の活躍!

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
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