【悪役令嬢転生おじさん】第12話『おじさん、学園で打ち上げる』――あなたの幸せを、ただ願う【アニメネタバレ感想】

前回はアンナの涙にうるっときつつ、なんだかんだといい方向に流れ始めた……なんて安心していたら、いろいろと気になるところが出てきました。
何と言っても脚本を書いたのも男女逆転縛りを作ったのもグレイスの母。更にその脚本は何年も前に作られたにも関わらず、配役が今の生徒会のメンバーにピッタリ!
一体全体どういうことなのか。
この世界の謎、本物のグレイスのことも何か変わっているのでしょうか?
という疑惑や不安がありつつも……それ以上に不安なのが劇です。今までさんざん助けられてきた優雅変換が弱点に!
すべてが優雅に変換されてしまうがゆえに、脚本通りのセリフが言えないという。
ならば少しでも練習したいのに、生徒会の仕事が忙しくて気づくと……当日に!
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前回のあらすじ
まさかの弱点。
生徒会で劇を行うに当たり、自分ひとりで頑張らなくてはと意気込んだアンナが体調を壊してしまった。
グレイスは自分の伝え方も悪かったと謝りながら、皆で解決しようと声をかけ、演劇部の協力を得ることになった。
元々演劇部にあった台本を使用することになったが、それを書いたのがグレイスの母と判明。まるで30年後にグレイスたちが使用するのが分かっていたかのように的確な台本に少しだけ違和感を覚えるが……台詞の練習中に大変なことに気づいた。
グレイスの役は王子と庶民の少年を交互に演じないといけないにも関わらず、優雅変換(えれがんと・ちーと)のせいですべてがすべて、優雅な言葉になってしまうのだ。
なんとか台詞を減らしてもらおうとするも難しく、さらには療養中の母も張り切って見に来るということで失敗も許されず。せめて練習をと思うも時間が取れず……本番が来てしまった!
前話より
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今回のポイント
学生だからね……はっちゃけちゃうよね?
- 久しぶり登場、ツッチー!
- 分かってくれる仲間たち
- お母様たちの謎
- いつもの!
グレイスが作ってきた絆……プライスレス。
学園祭前半
学園祭を見て回っているグレイスとアンナ。中々に賑わっていますねぇ。

楽しそうだな!

背景にあの三人娘もいたりするので、ぜひ探してみてください!
しかしグレイスの顔色はよくありません。いつも余裕ある表情を保とうとしている彼女にしては珍しいですが……お芝居の練習ができていなくて不安なのでしょう。
特に今回は優雅変換(えれがんと・ちーと)の弱点が判明したため、焦りは人一倍でしょうしね。自分のせいで失敗するかも、とね。
責任感もありますし、立場もあるので余計に緊張してそうです。
そんな中、二人に声をかけてくる人物が……アンナのお母さんです。お父さんの姿は見えませんね。……結局アンナのお父さんの声は聞けず、残念。
和やかに会話していると、ズシーンという明らかに不穏な音が響きます。
見れば『土魔法研究会』が魔法禁止エリアでゴーレムを生み出していました。呼び込みの一環みたいですが……。

この片方のツッチー君は、以前、魔法の授業でゴーレムを暴走させたあの子です。

そういや……そんなやつ、いた……ような?
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注意しても開き直っているツッチー。ですが、渋い声が呪文を唱えてゴーレムがただの土になってしまいます。
見るとグレイスの父、レオポルドが来ていました。さすがに現財務大臣かつ公爵相手にはひるんだようで、謝りながら逃げていきました。
レオポルドが慣れた様子なのは、昔からこういうことがよくあるからだそうです。

って、言ってる側から演奏禁止エリアから音楽が!

んー、生徒会忙しそうですね……練習できるでしょうか。
忙しい娘の背中を見送るレオポルド。昔を思い出す彼でしたが、ふと視線を感じて振り返ります。そこにいたのは――アンナの母親。
ここが! ここがまぁ……意味深です。
レオポルドとアンナの母親は知り合いっぽそうですが、アンナの母は口元に指を当てて「しー」として去っていってしまいました。……なんなのでしょう?
グレイスが築いてきたもの
その後も色々と問題が起きて単変だったグレイスたち。しかしアンナはグレイスが頭ごなしに言うのではない説得を褒めていました。

グレイス……憲三郎らしいなぁ。
今からでも皆を集めて練習を、と思っていたらすでに全員集まってくれていました。
二人が芝居について一生懸命準備しているのを見ていたため、素人芝居でもできることをやろうと早く集まってくれていたみたいです。

アンナとグレイスが頑張っている姿、しっかり見ていてくれたんですね……良い子ばかりです
このアニメ、本当に嫌な子がいなくていいですね……あ、三人娘はいましたが彼女たちも反省して更生した……と思うので。

なんかすげー嫌なヤツ、がいなくても物語って成り立つんだなっていうのがよく分かるよな
もちろん、そういう人がいたらそれはそれで物語が盛り上がりはするんですけどね。このお話はストレスがなくていいです。
と、協力的なのですが……だからこそグレイスは申し訳なくなって頭を下げます。どうしても台詞が優雅な口調になってしまう問題ですね。
なんですけど、誰もそのことを笑ったり蔑んだりしません。それだけ淑女教育が染み付いているのだ、と言ってくれます。

ヴィルジールーーー! 良いこと言ってくれるなぁ!

感謝を述べつつ、中身の憲三郎の心の声が相変わらず親目線だけどな……

でも実際ヴィルジールはいい王様になりそうです。
そしてグレイスの対策ですが、そのまま押し通してしまえば良いのではないか、となります。自信あり気に言い切ると、意外と押し切れるものですしね。
それに素人芝居なわけです。観客も完璧は求めていませんからね。
それぞれがフォローの言葉をかけてくれます。その言葉の雰囲気が、たとえ文字だったとしても各々のキャラクターをしっかりと表現していて、いいなぁって思いました。
リシャールがダジャレなのは当然として、あまり気にしすぎるなと堂々と言い切るオーギュストや、楽しもうと明るいリュカ。台詞は完璧だからフォローするというランベールに、生真面目に自分もフォローできると言い切ってくれるピエール。
もちろんアニメなので見た目と声で誰が誰の台詞かは分かるのですが、内容に個性があって、それぞれの表現も優しくて好きです。
あとなにげに好きなのが、グレイスが皆にそう声をかけられた時……しばらく呆然としているのです。
この間がね、いい! これはまさしくアニメならではの間!
柔らかい表情と声で「頼りにしてます」と答えるグレイスもまた、良い。ここに今まで築き上げてきたものが見えますね。
学園祭後半
生徒会は人気が高いのもあって観客席はほぼ満員のようです。2階席にはレオポルドと母ジャクリーヌの姿も見えます。
表情はよく見えませんが……リュカはジャクリーヌと挨拶したようです。で、その時に何か言われたみたいなのですが……開演の時間になってしまいました。

ってか、まじでリュカの女装に違和感がないんだが?

ですね。
ただ若干ごつい、という雰囲気もあるので細く見えても男の子なんでしょうねぇ。
開園してすぐはアンナがたった一人でスポットライトを浴びて行います。
※ちなみに証明とかは演劇部の他の部員の力を借りているみたいです。
芝居に慣れていない上にたった一人……頭が真っ白になってもおかしくはありませんが、アンナは見事に観客を引き付けました。

それはさておき、ヴィルジールとグレイスが二人並んでいるのが尊い……ありそうであんまりないものですから。
身長差も好きです。
舞台は順調に進んでいき、問題の入れ替わったあと……グレイスの平民台詞です。
一瞬、平民なはずが王子様口調で妙な空気になりますが、リュカが「王子様口調になる魔法もかけた」と言ってくれることで自然な流れになりました。
リュカが登場した時に響く女生徒たちの黄色い悲鳴……そして魔法による演出も中々良かったですねぇ。ランベールの魔法がよかった!
で、このリュカのアドリブですが、どうやらジャクリーヌからこうするといい、と言われたようです。
ジャクリーヌはグレイスの置かれている状況を理解しているのです。
憲三郎は改めて考えます。30年も前に書かれた脚本は、しかし今の生徒会にピッタリ過ぎる配役の本でした。
もしかするとジャクリーヌには未来を予想できるような能力があるのでは、と深く考え込んでしまいます。が、今は芝居中なので後で考えることに。
ちなみにヴィルジールとピエールが登場するところもキャーという悲鳴が上がっているんですが、ピエールがいい感じの棒読みで台詞は少ないながら彼のキャラクター性を物語っています。
ここでグレイス憲三郎は、主役がアンナで悪役が自分でという考えではなく、一つのことに打ち込む皆の助けになりたい、と思うのでした。
レオポルドとジャクリーヌの会話シーンがあるのですが、ジャクリーヌは感涙の涙を流しているようで……やはり家族仲は良さそうですねぇ。
そして自分の想像以上に良くしてくれている、とも言ってます……これがただ単なる想像だったのか、未来が見える能力だったのか……不明です。

レオポルドはそんなジャクリーヌに何も声かけてないんだよな……真剣な目を向けてるだけ。……何か知ってるのか?

気になるなぁ、とか思っていたらリシャールが必死にダジャレをこらえるシーンが有って思わず笑ってしまいました。
感動シーンでしたので、たしかにここでダジャレはダメですね(笑)。
大切な人に真実を見抜かれたら……
リシャールは平民の少年の母親役なのですが、そんな母親が入れ替わった息子を見抜いたことで魔法が解けます。
リュカが現れて『大切な人に真実を見抜かれたら……』という台詞はあえての口元だけアップで、とても意味深な台詞となってます。

そのあとキャピルーン! ってなるので見逃しそうですが。
無事に芝居が終わったあと、互いを褒め合うシーンもまた良いですね。

でもこの流れ……また最終的にグレイスがぁってなるんじゃ……?
皆から口々に言われ、戸惑うグレイス憲三郎ですが……途中で否定の言葉を止めました。
今日ぐらいは、と素直に皆の気持ちを受け入れるのでした。
片付けを見回っているグレイスとアンナはレオポルドに会います。ジャクリーヌは……唐突に用事ができたとかでいません。
温かい手紙……だけどしばらく会えない、と言っているのが気になりますね。

さらにここでジャクリーヌが乗っている馬車のシーンになるのですが、これがまた意味深。
浮かんでいる光球と会話しているジャクリーヌ。グレイスと会いたかったけど会ったら何かが無駄になってしまうんだとか。

よくわからないが、グレイスが母親からもしっかりと愛されててよかったぜ!
檻の中で寂しそうにしていたグレイスのことを思うと、少なくとも家族からの愛情はたっぷりとありそうです。
どうか本物のグレイスにもその愛情が届いていると良いですねぇ。
そしていつもの……。
現代日本で日菜子たちの画面では……おそらくジャクリーヌのシーンはなかった感じなのでしょうね。会えずじまいで謎もわからない、と言ってます。
このあとは後夜祭で、一番好感度を上げたい相手と花火を見る、というあるあるなイベントのようです。
とはいえ、今のところアンナが花火を見たい相手は……。

まぁ、グレイスだよなぁ。
必死にグレイスを探していますが、グレイスはそんなアンナからあえて逃げているようです。
彼もオタクとして、この後夜祭のイベントが攻略に欠かせないと分かっているのです。
生徒が来ない場所で様子をうかがおうと思ったグレイスは、学園長たちがどこかへ向かうのを発見して……?
アンナはヴィルジールたち生徒会のメンバーにグレイスの姿がないことを報告していました。

全員の立ち姿が、それぞれの性格をしっかりと表現しているのがポイント高し!
皆でグレイスを探すことになります。
探している最中の声はないのですが、ヴィルジールの真剣な顔と珍しく真面目な顔したリュカ兄弟が個人的にツボ。
名前を叫んでいるっぽいヴィルジールに対し、何も言わずにただ真剣に探しているリュカ……ちょっとリュカ沼にハマりそう。

とりあえず落ち着け!?
てっきり定番として見つかるのかと思いきや、グレイスの居場所は誰にも分からず……生徒会メンバーはグレイスが欠けた状態で全員で花火を見ることに。
ですがヴィルジールが花火に気づきました。花火は魔法の花火で、打ち上げる者の属性が色に反映されます。
一つの花火に2色が混ざっているということは――つまり、グレイスが花火を打ち上げているのです。

学園長たちは花火を上げに行く途中だったわけですね。
アンナが誰と見ているかはわからないものの、珍しい花火を見れば攻略も捗るはず、と思っているグレイス憲三郎。
なんですが……結局さすグレ……グレイスへの全員の好感度が上がるのでした。
しかしこう全員で花火を見るというのは、実際にゲームでもスチルがありそうですし、OPムービーとかにそういうシーンがあってもおかしくない感じで、素敵でした。
グレイス憲三郎の悪役令嬢ライフは、まだまだ続く!
まとめ
わぁっ終わってしまったあぁ!
すごく楽しみなアニメだっただけに、ちょっと寂しくなりますねぇ。まだまだフラグもたくさんありますし。
此処から先をすぐに知りたい場合は漫画を読む、ということですねぇ。
ですが今回は心配していた芝居も無事に終わりましたし、グレイスが家族から大事にされていることも分かってよかったです。

グレイスが周囲にキツく当たるのとか、引きこもっちまったのが家族からの愛情問題かと思っていたが……。

ただ伝わっていないのか……それとも全く関係ない別の理由か。
気になるところではあるのですが、彼らの学園生活を永遠に眺めていたいなぁとも思ったりしますね。
なんてことを言いながら、第2期を待とうと思います!

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!

まったなー!
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