【そのメイド、危険につき】第5話――これから先も、期待する……【ネタバレ感想】
人(他者)に対して期待しない。
そんなアーサーに対して「期待して欲しい」と思ったメリッサ。様々なことをして彼の心に近づこうとしますがうまく行かず……最後は酔っ払って泣き出してしまいました。ですが、逆にそれが功を奏したのか、アーサーは心からの笑顔を浮かべ「初めて期待した」と笑う。
というのが前回でした! いやぁっ良かったですね!
前回がどんな話だったのかはこちらの記事も合わせてご覧ください。>>【そのメイド、危険につき】第4回目――大丈夫。その思いはちゃんと伝わっている【ネタバレ感想】
で、今回はどうなるかと言うと、なんとお外へお出かけ? アーサーを気に入ったという女性が現れて、もしやメリッサのメイドではなくなるっ? アーサーも唯々諾々と女性に従い……まさか大ピンチ!?
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前回のあらすじ
ようやく落ち着いた……?
カミラが手を打ってくれたおかげで少し周囲が落ち着いたメリッサ。楽しく買い物をしていたが、そんな中、声をかけてくる男。その男はアーサーの軍人時代の部下グラハムだった。
アーサーのことが知りたいと悩んでいたメリッサはグラハムから「アーサーは他者に何も期待しない」と聞いた。
それは嫌だと思ったメリッサはアーサーと仲良くなりたくなり、グラハムのアドバイスに従って酒場に出かけ、酔わせていろいろと聞き出そうとする。
結局その作戦は失敗し、自分のほうが酔ってしまうメリッサ。彼女は勢いで「自分に期待して欲しい」と涙ながらに訴え、その気持を受けたアーサーは嬉しげに笑うのだった。
前話より
初めての夜。
今回のポイント
初めて二人で遠くへおでかけ。
- 普段とは違う状況
- 雇い主としての格
- 私だけの――
嫉妬はにやけるぜ。
雇い主の矜持
久しぶりにまたメリッサは10億の指輪を相続した、と絡まれます。
開幕早々か!
アーサーによって絡んできた輩が吹き飛ぶまでセットで、もはや定番ですね。
今回はまず車で吹き飛ばしてましたね。そしてお決まりの文句。
車? と思ったら、どうやら今回、どこか遠くへ出かけるみたいです。運転は当たり前のようにアーサーが行う感じですね。
宝石商をしている兄のお得意様が、変わったメイドを見てみたい、とメリッサに言ってきました。メリッサはそんな見世物みたいなことさせられないというのですが、メリッサも一緒に来て紹介しろと言ってきます。
それでも断ろうとしたメリッサに対し、アーサーが笑顔で頷いたことで、二人はその伯爵令嬢のもとへ向かうことになるのでした。
メリッサはアーサーが兄と気まずくならないように気を使ってくれたのだろうと思いますが、アーサーとしては他人にどう思われようと気にしないから大丈夫といいます。
前回出ましたね。アーサーは他人に期待しない、とね。
とはいえ、伯爵令嬢の目的が分かりませんし、アーサーの立場からして何をされるか……と、妙な想像をしているメリッサですが、ちゃんと彼を守ろうとしているのはさすがですね。
向かった先で出迎えてくれた令嬢、ナターシャ。メリッサが声をかけますが、彼女のことは無視してアーサーに話しかけます。アーサーが丁寧に対応します。いつも塩対応が多いんですが、気を使ってるんでしょうか。
そしてこのナターシャが中々自由奔放なお嬢さんで、無茶振りしてきます。それをメイドとしての立場でうまく流すアーサー。
『わたくしの』奥様
屋敷の掃除をすることになったアーサー。すごい勢いで掃除していく彼のことを心配してメリッサは無理しなくて良いと声をかけます。自分は楽しく仕事をしている、と言うアーサー。
それよりも、とメリッサを心配します。
疲れていると胸元の指輪に触れる、か……たしかに!
それも「わっ」と思ったんですけど、それ以上に! 次が!
メリッサ自身にも気づいていなかった癖。アーサーは彼女の髪についた葉っぱをそっと払いながら、なんとも色気たっぷりに微笑みます。
「わたくしの奥様の事ですから」
わ~た~く~し~『の』!
いいねぇ! いいですよぉ、アーサーあああああああ! メリッサと結婚して名実ともに奥さんにいいいいいい。
落ち着けぇ!
せめてそういう叫びは吹き出しでしろおおお!
ナターシャに呼ばれて行ってしまうアーサー。呼び捨てにされる彼。用事を頼まれる彼の横顔がどこか楽しそうに見えてしまうメリッサ。メイド仕事が好きなわけですから仕事ができればどこでも構わないのだと、そんな風に思ってしまいます。
自分以外にも言っているかもとマイナス思考になってしまうメリッサ。アーサーがメリッサよりもナターシャの方が良いと言い出すのではないかと。アーサーが楽しくできたら良かったはずなのに。
そしてナターシャとアーサーが二人で話しているところを見てしまうメリッサ。動揺して花瓶を割ってしまいます。片付けようとしますが、音を聞きつけたアーサーがいち早くかけつけるものの、メリッサは動揺して八つ当たりの言葉を口にしてしまいます。
すぐに謝りますが、うまくいきません。
欲しいもの
アーサーにその場を任せて部屋へ戻るメリッサですが、音を聞きつけてナターシャが声をかけてきます。ナターシャはアーサーはダメだと言いました。自分の言うことを聞かない、と。
メリッサはそれに対して反論し、「嫉妬?」などと言われますが深く考える前に、ネックレスとして身につけている指輪を奪われてしまいました。
えっ? こいつが欲しいものって指輪かよ!
もちろん慌てて取り返そうとしますが、メリッサを探しに来たアーサーごと部屋に閉じ込められてしまいました。
って、アーサーのやつ知ってたのか?
そこまでするとはって言ってるが。
どうやらナターシャはアーサーを懐柔して指輪をとろうとしていたようですが、アーサーが応じなかった、と。
前々回でアーサーについて流された噂に尾鰭はヒレがついていたので、そんな男ならばかいじゅうできると思ったようです。
そのままトンズラして伯爵家の権力でもみ消すというナターシャですが、この場にこの男がいるのです。そんな簡単に行くわけがなく。
ドアが斧で破壊されました。
どうやら屋敷中を掃除しながら、いざというときのために武器をあちこちに隠していたそうです。というのも、ナターシャの動きが怪しく、メリッサを気にしていたからボロを出すまで待っていたと。
知っていた理由
実はこのナターシャ、宝石マニアらしいです。
それによって過激な行動も多かったため、頭を冷やすためにこの屋敷(保養所)に来ていたんだとか。
全然頭冷えてねぇ!
そこも気になりますが、珍しい宝石を首から下げている、という発言が気になりますね……いえ、メリッサの指輪を奪った時点で色々と気になることが。
アーサーが何やら考え込んでいますが、メリッサはメリッサで反省してました。アーサーの行動の意味がわからず、もやもやしておかしな態度を取ってしまったと。
それでもアーサーは、自分にとっての奥様は一人だけだ、と。
人に期待しないアーサーが、これから先も期待している、というのがいいですねぇ!
それはそれとしてアーサーは真面目にナターシャに聞きます。メリッサが10億の首輪をネックレスにして身につけていることを、彼女は公言してません。そもそもそれを皆が知っていたら速攻で彼女自身を誘拐しようとしてくることでしょう。
あれ?
でもナターシャ、あっさりとメリッサの首から奪って……あれ?
ナターシャはメリッサも知っている人から聞いた、と言ってコマには一人の男性の後ろ姿が描かれ……今回はここで終わりです。
……兄貴か?
まぁ、普通に考えたらそうでしょうねぇ
しかしそれはそれとして、後ろ姿の描き方が良い。髪型とか服装だけでなく、ちゃんと男性って分かる感じね。
マコト先生の描く男性がマジで好みです。格好いい。
今回もアーサーの手とかね。エロス。口元に手を当てる時も良いし、手だけ描かれるところもちゃんと男性の手が分かって……いい! ぜひ、そんなところにも注目して見てみてほしい。
まとめ
直接やってくるワンパターンな輩だけではなく、呼び出されて奪われかける、というのが来ましたね。んー、今後、アーサー1人だけで守ることができるんでしょうか。
どうしたって少し傍を離れることもあるだろうからなぁ。
カミラも復帰してくるかもですしねぇ。
前回登場したアーサーの同僚、グラハムもまた出てくるでしょうが、彼も護衛になってくれたら心強いですけど……どうでしょうねぇ。
この物語をどう展開していくのか、とても気になるところです。兄っぽい人が出てきますが、そもそも父の再婚というのがありますから、兄とは血がつながっていない感じですかねぇ?
そういったメリッサの家事情がさらに明かされそうなので、楽しみです。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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