【そのメイド、危険につき】第4回目――大丈夫。その思いはちゃんと伝わっている【ネタバレ感想】
メリッサは男前で最高の雇い主。
というのがよく分かった前回……いやぁ、良かったですね。アーサーがまるでヒロインのよう。
今回は前回の終わりに出てきた怪しげな男? アーサーの知り合いっぽいキャラクターが出てきて、いろいろと……やってくれます!
そんで今回、メリッサが可愛いですん。こんなの惚れてしまいますですん。
さらにさらに! メイド服ではないアーサーの姿も見れたりしますん?
すんすん一体どうした? メイド服じゃないアーサーだって(ガタッ)となった方はぜひ↓コチラ↓からご確認を。最高でした。
正直、今回の話の感想を書きたいがためにここまで書き進めた感がありますん。
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前回のあらすじ
カミラとお嬢様。
中々落ち着かない中でもアーサーとの暮らしに慣れてきたメリッサだったが、そんな彼女たちのもとにやって来たのは幼い頃から仕えてくれていたメイドのカミラ。
カミラはアーサーを怪しみ、彼を解雇しようとしてくる。
メリッサはなんとかカミラを説得しようとするが空回り続ける。
しかしそれでも、雇い主としてアーサーの居場所を守ろうとカミラにハッキリと告げた。そのカミラの厳しさが、自身を世間から守るためだと理解したうえで、自分もそのように守りたいものがある、と。
カミラはそんなメリッサの成長を感じ、ひとまずアーサーに大切なお嬢様を預けることにしたが……そんな屋敷の前に一人の怪しい男が?
前話より
大尉殿って、一人しかいないじゃん。
今回のポイント
大尉アーサーがマジでみたい。
- 落ち着きと酒乱
- 知らない顔
- こぼれ落ちる涙と期待
泣~か~せ~た~、カミラに言いつけてや……いやごめんなさい。冗談ですので銃向けないで。
護衛メイドとの落ち着いた日常がはじま……らない!
メリッサはアーサーと買い物に出かけていました。紅茶を選んでいる姿は楽しそうです。
最近は狙われることもあって出かけるのは最低限にしていたみたいですが、アーサーやカミラのおかげで少し落ち着いてきたそうです。
なんでもカミラが「ヤバいメイドがいるという噂」をメイド仲間たちに広めてくれたんだとか。
そういうのはたしかに効果的……だとは思うが、アーサーの言い回しには含みを感じるな。
ちなみに本誌だと「壊滅的にやばいメイド」と言われているので、もっとアレですね。
いいキャラしてやがるぜ!
先日の件から、カミラもメリッサの話を聞いてくれるようになったそうで、わだかまりがとれた良き相談相手になれたみたいで良かったです。――アーサーに対しては、なにかされたら銃を持って乗り込んでくるそうですが。
このまま落ち着いたままだと良いなぁと気を抜いたのが悪かったのか。メリッサは人とぶつかってしまいます。しかもそのぶつかった相手が悪く、難癖をつけて骨が折れたからとお金を請求してきます。
肋骨折れたから弁償って、なんか言葉おかしくねえか?
おかしいですが、難癖つけてくる事自体がおかしいので、まぁね。
しかしながら、メリッサには我らがメイド、アーサーがついております。折れているか確認して折れてなかったら折りなおしましょうなどと言うアーサーに逃げていく男。相変わらずうまく脅す姿に、声をかけてくる人物が一人。
前回の最後に出てきた眼帯イケメンです。
大尉殿、と言いながら近寄ってくるのですが、当然ながらメリッサの知り合いではないため、アーサーの知り合いなはずです……が、アーサーは知らない人だと言います。
が、その眼帯の男は「軍人時代の同僚だ」と名乗りました。
軍人アーサー
アーサーの元・同僚ということで、メリッサは屋敷へ招待します。メリッサの性格からしても無下には出来ませんよね。
男の名前はグラハム・ハカン。
なんか軽口叩き合ってるな。
仲悪そうで、けどこういうこと言い合えるのって仲が良い証っぽい感じもしますね。
どうやらグラハムは転属でこの近辺に来たそうで、アーサーがメイドをしていると聞いてやってきたそうです。ついでにお金借りようとかしてきたため、アーサーが追い出します。外で騒いでますが。
友達なのかとメリッサに聞かれたアーサーは「同期の飲んだくれ」と言います。
昔のアーサーはどんなだったのかとメリッサは思います。考えてみれば、アーサーのことは何も知りません。友人、家族、恋人がいるのかも。大事にしたいと考えたのにこのままでは駄目だ、とメリッサは顔をしかめ……それがお茶を飲んでいる最中だったのでアーサーがお茶が渋かったかとたずねてました。
それからメリッサはいろんな会話でアーサーから彼のことを知ろうとしますが、選ぶ話題が悪いのか。アーサーのガードが硬いのか。全然わかりません。
メリッサ、アーサーの恋人を気にしているあたりに「おやおや?」とかにまにましちゃいたくなります。
ここで無理強いしたくないって、強制しないところがメリッサのいいところだぜ。
悩んでいるメリッサの耳に、グラハムとアーサーの会話が聞こえてきます。軍に戻ってくるようにと、グラハムがアーサーに言ってますね。メイドより向いていると。
アーサーの返答が「向きすぎている」っていうのが気になるな
まぁ、向いていることと好きであることはまた別ですからねぇ。
一度の断りを聞いてもまだ諦めないグラハムに、アーサーがグラハムを「中尉」と呼びます。
「――グラハム・ハカネン中尉
こう呼ぶのは最後にさせてもらおう
まさか
命令されたいわけでもあるまい?」
ここが……ウギィャアアアアアってなります!
アーサーのアップになるんですが、メイドの服装なのに軍人っぽさが感じられて心臓鷲掴みです。
普段、メリッサに対して見せている顔とはまるで違うアーサーを今すぐに見たくなった方はぜひ↓コチラ↓からどうぞ!
グラハムはそんなアーサーに吐息を出しつつ納得し、引き下がります。しかし、知らない姿を見たメリッサは、自分に気づいて声をかけてきたアーサーを避けるように庭に出てしまうのでした。
求められることはない
一緒に庭へという誘いを断り、アーサーには部屋の掃除を頼んで逃げてきたメリッサ。
思い出すのは軍人としてのアーサーの顔で、自身が彼のことを何も知らないのだと思い知らされて、凹んでしまいます。
知らなくて良いんじゃないか、と声をかけてきたのはグラハム。メリッサを追いかけようとしたアーサーを言いくるめてやってきたみたいです。メリッサとしてもアーサーとは気まずいでしょうから、ナイスアシスト……?
グラハムから見ても、アーサーがメリッサを大切にしている、ように見えるみたいですね。しかしメリッサは大事にされていると聞いても嬉しそうどころか、自分は彼を大事にできていないと悲しげ。
グラハムは「そんなこと、アーサーは気にしない」と言いました。そこで軍人時代のエピソードを語ってくれます。
濡れ気味着せられても、反論しない。何も期待してないから、か。
周囲にまったく期待しない。自分を貫く、というのは格好良くも見えますが、彼を大切にしたいと思っている人からするともどかしいですね。
自分の好きなようにして、自分の好きなように大事にするだけ。それでどういうものが帰って来ようが気にしない。メリッサのことも大事だけれど、メリッサ自身になにも期待はしてない、と。
一緒にいるのにそんなのは嫌だ、とメリッサは思います。
グラハムはそんなメリッサに一つ提案しました。
話を聞き出す定番……酒
ということで、酒場にやって来たメリッサとアーサー。アーサーはもちろんメイドの格好なので非常に目立ちます。
かなり反対されたようですが、なんとか説得できたみたいです。
酔わせていけばもっといろいろ話してくれるのではないか、ということですが。
……アーサーって酔うのか?
強そうな気がしますけど、意外と弱いというのもあるんでしょうかね?
とにかく、普段とは違う雰囲気の場所での会話で仲良くなれればと思うメリッサ。ですが、結局アレヤコレヤと世話を焼かれるいつもの流れに。そもそもメリッサ自身があまりお酒強くないみたいですね。
ふと、アーサーが酒場に来たいと言ったのがグラハムの差し金か、庭で何を話したのかと聞いてきます。しかしアーサーの話をしていたとは言えないため、世間話と返すメリッサ。
アーサーが「自分とも内緒の世間話を」となんとも挑発的な目をして言ってきます。色気ぇ!
メリッサが酔っているのかと顔を赤くして聞きますが、やはりアーサーはザルだそうでまったく酔ってません。
と、そんな時、グラスが飛んできます。いつものか! と思いきやただの酔っ払いがグラスを間違えて落としてしまったみたいですね。
メリッサをかばったアーサー。怪我はなさそうですが服にお酒が思い切りかかってしまいます。かなり濡れてしまったため洗ったほうがよさそうですが、メリッサを一人にしていくわけにも行きません。
状況が落ち着いてきたとは言え、何があるかわからないしなぁ。
単純に女性一人を酒場に、というのも問題でしょうしね。
グラハムがメリッサのそばについていてくれることに。アーサーは嫌そうですが実力は信じているのか。場を離れます。
酒を飲みながらグラハムがメリッサの様子を見て、何も話せてないことを察します。現状維持でも良いのではという彼に、メリッサはそれでは何も返せないと言います。いろいろしてもらっているのにと。だから考えたいのですね。
そんなメリッサに、グラハムが突然迫ってきます。
ふぅん、迫って……えっ? なっ? なんで突然!
どうやらもう酔ったらしいです。
アーサーが去り際に酒を飲むなと言っていたのは、このためなんでしょうね。
慌てるメリッサ。酔いが覚めたら後悔するやつー、と言いますが酔っぱらいにそんな話が通じるわけもなく、体を抱き寄せられるわけですが……そんな彼女を引き寄せてくれた人物がいます。
もちろん、アーサーです。
アーサーなんですが……なんですがあああああああっ!
おおおおおっアーサーが……男装してる!?
メイド服以外のアーサー初めて見ましたね。
しかもここ、メリッサの女性らしい体との比較がより際立って、良い。メイド服でもちゃんと男らしい感じは出ていたのですが、本当にマジで格好いい。
グラハムに対して怒っている表情も相まって……最高。
そして酔ったグラハムがアーサーにも声をかけていくのでアーサーは遠慮なくグラハムを蹴り倒し、メリッサにはいつもどおり「奥様」と優しく呼びかけます。
普通に男者のシャツ?とズボンを着ているアーサーは、どうやらメイド服についた匂いが中々とれないため、店の人が貸してくれたみたいです。男のメイドにたいしてちゃんと服を貸してくれるというのは中々良い人。
メリッサは「そうだった」と思い出します。そう。アーサーは「男の人」だったと。
女装とかしてると、頭の中で性別がごっちゃになる、というのはあるあるですよね。
動揺してしまったメリッサ。落ち着こうとお酒を飲みますが、それはアーサーの強いお酒で……倒れてしまいます。
お酒の一気飲みはマジで危険なのでご注意!
月夜の期待
うまく行かない。
メリッサが目を開けると、アーサーに背負われていました。どうやらあのあと気絶?してしまったようです。アーサーはメイド服ではなく、後日取りに来ることになったようですね。
迷惑かけた、自分で歩くというメリッサは余計に落ち込みます。謝るものの、アーサーは気にしていない風にまた来ようと言います。ですがその気にしていないのが、今は余計にメリッサの心に刺さります。
なにかしてほしいことはないかと改めて問います。
様子がおかしいメリッサを振り返ったアーサーの目に写ったのは、ぼろぼろと涙を流している雇い主の姿。
「お願いです
私に期待してください
私と一緒にいる事に期待してください
もっと」
頑張る、とドばーっと涙を流すメリッサがすごく可愛い。
泣いているメリッサの横顔も美しい……泣いている彼女には申し訳ないですが。
いやでも、この涙の表現はオレっちもなんとなく好きだなぁ。
アーサーはメリッサを落ち着かせようと思ったのか。背中から降ろし「酔ってますね」と問いかけ、メリッサは泣きながら「酔ってますん」と返します。なんだそれ、可愛いな。
しかし酔ってようとそうじゃなくても言いたいことは変わらない。酔っ払いの適当な言葉でもなく、と言い訳のように話すメリッサですが、酔っ払いなので段々と自分でも何を言っているかわからなくなってきたみたいなんですけれど……その様子すべてがなんというか、愛おしいです。
メリッサが愛おしい。
アーサーはそんなメリッサを呼び、笑います。
彼の背後には月が輝き、彼を照らす中で浮かび上がったその笑みは、メイドをしている時の彼の笑顔ともまた少し違う、本来の……なにも着飾っていない彼の笑み……のように思えました。
少なくとも、メイドの時の微笑みとはまた違うよなぁ。ちょっと幼くも感じるいい笑顔だぜ!
メリッサの涙を指でそっとぬぐったアーサーは「ちゃんと伝わってる」と彼女に感謝を伝えるのでした。
涙を拭うそのコマも好きです。指が優しいし、何よりも涙が美しい。
届いた、というところで二人の姿がなく、背景だけってのもいいよなぁ。
翌日。
二日酔いで頭が痛いメリッサとグラハム……なんでいるんだ。
メリッサを心配そうに見るアーサー。メリッサはそんなアーサーに昨日のことを聞きます。どうもお酒を飲んだ後の記憶がないらしいです。
アーサーはほんの少しの無言の後、帰っただけ、と返して……こう言って微笑むのです。
「何かに期待した初めての夜でした」
うぐぃああああおわああああ!
結婚式会場を用意せよおおおおおおおおお!
うるせぇ! 落ち着けぇ!
まとめ
ということで……最高な回でしたね。
もうこの一言でいい。
いやちゃんとまとめろ!
今回はアーサーの軍人時代の同期グラハムがやってきて、良いハプニングを巻き起こしてくれました。
少しだけ明かされたアーサーの過去と謎。そんなアーサーに近づきたいと頑張るメリッサが超絶可愛くて、まさかのアーサーの男装? が見れました。
いやすごいですね。別人みたいになにかが変わっているわけじゃなく、本当に服装だけなのに……こんなに印象違うものなんですね。
そうなんだよなぁ。メイドの時に体格が特別細く描かれていた感じもないのに……不思議なもんだな。
こうなってくると、軍服アーサーもみたいですね……連載が始まりますし、いつか見れるのでは……期待が膨らみます。
期待が膨らんだところで、今回はここまで。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
そんないろいろと期待したくなってくるアーサーとメリッサのお話が見れるのは↓コチラ↓です!
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