【アニメ-MASHLE-】第15話『レイン・エイムズと神に選ばれた力』――幸せだ。彼はまっすぐ顔を上げて、そう言い切った。【ネタバレ感想】
マッシュはただただ魔力が使えないだけではない?
マッシュを裁判にかける場に襲撃してまで彼にふれるなと言ってきたイノセント・ゼロ。そんなこともあり、イノセント・ゼロに対抗するために執行猶予がつけられることになりました。
しかしイノセント・ゼロがそうまでして欲するマッシュの正体は一体何なのか。
気になることが増えてきたものの、そんなこと関係なく遊んで実家に戻ったマッシュ。でも世界は色々と動いていて……?
さてマッシュはどうなるのか。レインとマーガレットの戦いはどういう結末を迎えるのか。
何よりも気になるのが……マッシュたちのスゴロクの勝敗はどうなるのか! いち早く知りたくなった方は↓コチラ↓からどうぞ。
いやっスゴロクの結果はどうでもいいって!
前回のあらすじ
自分の道を貫きたいならば、強さを示せ。
ついに魔法が使えないことがバレたマッシュ。有罪となりかけるが、ウォールバーグ校長のはからいもあり、猶予がもたらされることになった。
しかしその条件はイノセント・ゼロへの対抗策として役に立つこと。そのために実力を示す必要があり、実力の最低限のラインは神覚者候補になること。
なんとか開放されたマッシュの事情を知ったドットたちは、励ます意味も込めて(?)町へ一緒に遊びに行こうと彼を誘います。充実した日を送るマッシュは、友だちを連れて実家にも帰ることにしました。
一方、マッシュの処遇に納得がいっていない神覚者のオーターは、マッシュを蹴落とすため、オルカ寮のマーガレットに依頼をしていた。
マッシュを襲撃しようとしているマーガレットだったが、その前にレインが立ちふさがる。
その頃マッシュは、実家で友達とスゴロクをしているのだった。
前話より
この時が続きますように。
今回のポイント
ツッコミ不足の恐怖。
- レインVSマーガレット
- 3本線
- 神覚者試験開始
スゴロクの命中具合がやばす。
レインVSマーガレット――監督生たちの戦い
監督生の説明が入ります。彼らは寮トップの実力を持っていますが、誰もが神覚者候補になれる実力がある立場となります。
マッシュを潰そうとアドラ寮へと向かっていたのはそんな監督生の一人、オルカ寮のマーガレット。
彼がどういう人物かというと、数年前に中等部(13~15歳)の才能ある生徒たちを集めての魔法大会? 的なことが行われたそうです。
なるほど。そこで優秀な成績を収めたのがマーガレットか。
圧倒的な実力だったそうです。
が、あまりにも圧倒的すぎて不正が疑われた。不正はたしかにあったものの、それはマーガレットが9歳であったいうこと。そう。9歳で13~15歳の優秀な魔法使いたちを相手に圧倒的な実力を見せた、ということです。
そんなマーガレットとレインが対峙するわけですね。マーガレットはレインを見て少し話したあとで、なぜかピアノを魔法で召喚? 創作? して出して急に演奏を始めます。そして演奏が終わってから「レインでは力不足だ」と言いました。
しかしこの演奏が中々本格的で、描写も手が込んでいるのでぜひ実際の映像を見ていただきたいですね。演出で出てくる楽譜はたぶん本当の楽譜なんじゃなかろうかと思ってますが、音楽はわからないので明言は避けておきます。
アニメの映像を確認したくなった方は↓コチラ↓からどうぞ。
ちなみに漫画の方でも演奏自体はあるが、小回りのラインの部分が楽譜になってるぜ。
漫画の方は第6巻になるので、気になった方は第6巻もご覧くださいね!
誰も演奏を止めないのがなんともシュール。ちゃんと聞いてるんですよね。
しかもけっこうなげぇ!
とはいえ、レインも何が起きているのかは分かっていないようです。
ツッコミ不足の恐怖。
とにかく、マーガレットは実力者でありながらも、神覚者を目指してはいないそうです。そこに興味はなく、逆に言うとそのようなものに固執しているレインの姿はマーガレットからすると弱者の考えのように見えるようです。
同時に杖を取り出した二人の魔法がぶつかり合います。
そしてこの魔法のエフェクトと効果音が地味に好きです。レインの剣の魔法が格好いいのは当然なんですが、マーガレットの音? の魔法のSEがこれまた良いので、そんなところにも注目して欲しい場面ですね。
相反するようなSEであり、難く鋭い剣と柔らかい♪表現なんですが、不思議と調和していてそれら一つ一つの動きも細かく丁寧で……いつもながら圧巻です。
スゴロク制作者はきっと天才
激しい戦いが始まろうとしている中、マッシュの実家でも激しいスゴロクバトル? が始まろうとしていました。
スタートはドットから。ですが美女に騙されていきなりお金を失います。
さすが魔法の世界。自分の姿をもしたコマが出来事とともにやつれていきます。
その次はレモンか……って、ストーカーで捕まって320回休みっ?
中々あたっているスゴロクですね。
未来を暗示するスゴロクとして有名なのか、ランスがそれっぽい事を口にしながらもちゃんとスゴロクに参加してくれるようで、サイコロを振ります。
そして進んだコマに書かれていたのは、最愛の妹に彼氏ができてスタートに戻るという、ランスにとって一番苦しいことでした。悲痛な叫びを上げて吹き飛んでいくランス。
そんな中でフィン君は落とし物を交番に届けて小銭を貰ってました。さすがフィン君。最後はマッシュ……しかし魔法が使えないことがバレてゲームオーバーなどというよく分からないますに止まってしまいます。
スゴロクでゲームオーバーっ?
ショックを受けるマッシュですが、ドットたちが空気を和ませようと笑い飛ばしてくれます。
騒ぐみんなを見つめるフィンくんは、この平和な時をずっと続けさせなきゃと心に誓うのでした。
2本線と3本線
レインとマーガレットのはげしい戦いか繰り広げられています。
くうっ、これこれこれぇ!
相変わらず格好いい描写だぜ!
って、ここで音魔法のSEが緊迫感あるものになったりと、メリハリが付いているのも個人的な注目ポイント。
さらに個人的におすすめなのが、俯いたレインの姿。重圧がかかっているのか髪も垂れ下がっていて、鋭い表情と相まってまじで格好いい。
レインの周囲に無数に浮かぶ音符。♪の形ってどこか可愛らしかったり柔らかい印象を受けるのですが、黒い音符を包んでいるのが深い紫色であることや音や他の表現方法も重なって、決して軽々しい印象がないんですよね。いやぁ、すごい。
レインがピタリと動きを止めます。彼の周囲に浮いた音符はどうやら彼が呪文を唱えると反応して爆発するんだとか。
ここでマーガレットが語り始めます。マーガレットはどうやら退屈が嫌いで、刺激を求めるタイプのようです。だから神覚者という地位に固執せず、興味がないのでしょう。レインの生き方はマーガレットからすると信じがたいことなのです。
マッシュという特異な存在はとても刺激的で、早く彼のもとに行くのだというマーガレットに、レインがようやく口を開きます。レインはマッシュのことを生意気な後輩だと表しながらも、その後輩がこの世界の認識を変えると言ったと告げました。
ここ、地味にアニメ版でのセリフとシーンが増えてますね。
そうなのかっ?
全然自然すぎてどれが追加か分からないぜ!
付け足されたセリフやシーンが気になった方は漫画版と比べてみてください。すごく自然で、邪魔してない。
そうしてレインから沸き起こる魔力。雰囲気が変わったことにマーガレットが目を見張ります。
神に選ばれし才能
場面は移り変わります。ウォールバーグ校長と、なぜか魔法局局員のカイセ・ツッコミー君が話しています。
え、カイセって誰だ?
マッシュが魔法局に呼び出されて尋問された時にいろいろと解説やツッコミをしてくれた子ですね。
なぜここでこの二人の会話なのかは分かりません。
マッシュルという作品だから、という一言で片付きそうな気もしますが。
マーガレット・マカロンというのは有名らしく、カイセ君がさすがのレインでも一筋縄ではいかないのではと心配しています。対してウォールバーグは落ち着いて「レイン君も世話焼きじゃからなぁ」と笑います。
で、ここで改めて顔のあざの話になります。顔にある線のようなあざは、絶対魔力量に比例して本数が増える。2本線だけでなく、3本線というのも世の中には存在し、しかしながら3本線となると名門のイーストンでも極端に数が少ないそうです。
2本線は魔法に選ばれた才能と呼ばれるそうですが、3本線は――神に選ばれた才能。
そんな三本線を史上最年少で獲得したのがレイン・エイムズ。
2本線までは生まれつきで、3本はその後の努力とかそんな感じか?
そこらへんの詳しい説明はありませんが、常に3本というのは普通はなさそうですね。
アベルのは人工的につけたものらしいですし。
しかし3本目のあざが現れる表現がなんとも痛そう……漫画の方ではもっと流血しているっぽい感じもありましたのでアニメのほうがマシ……いや、甲乙つけがたい感じですね。どちらもなんか痛そうな雰囲気を感じます。アニメだとちょっと音もグロい。
不幸中の幸いなのがレインが全く表情を動かさないし声も淡々としているので本人は痛くなさそうってところでしょうか……いやでも、3本線開放でいたがって苦しんでいるレインは見たくないですけど。
ただただレインが格好いい。そんなシーンになってますね。
一方スゴロクをしていたマッシュ。またしてもゲームオーバーのマスに止まってしまいます。
ここは地味に漫画のセリフが削られてるな。
フィンくんたちがそのマスに止まった感想をいうだけですからねぇ。
マッシュはそのまま「外の空気吸ってくる」と出ていってしまいました。やはりショックを受けていたのだろうと思うドットたちは心配そうにマッシュを見送ります。
という友達の心配を他所に森を走っていたマッシュは、懐から巨大なシュークリームを取り出しました。もうどこから取り出したのかとかは気にしては負けです。
限定のシュークリーム。みんながいたら食べられない。
アニメではそういうセリフですが、実は漫画では「少ししか」という一言が入ってます。大好物なのにみんなで分けないとと思いつつも独り占めしたいというマッシュの可愛らしい葛藤が見えて地味に好きだったのですが、アニメではそこがカットされていて少しだけショックです。
まぁ、少しの話なので大丈夫ですが。
私の少ししかショックはさておき、マッシュは偶然レインたちが戦っている近くに来ていたようで、二人に気づきました。
マーガレットは同年代に3本線に至った存在がいることを幸運だと感じていました。刺激を欲しているわけですから、たしかにマーガレットからすると喜ばしいのでしょう。
とはいえ、もうすでにレインの周囲には魔法が完成されていて、三本線だろうと呪文が使えない状態です。
レインは、しかしまったく動じる様子なく、オーター・マドルか、と聞きました。マーガレットが動き出した理由を察したのでしょう。もちろん、マーガレットは答えませんが……レインは気にせずマッシュについて話し出します。
魔法が使えない、と言い切ったレインの言葉を聞いたマッシュの目がほそまるのはアニメオリジナルのちょっとした描写ですが、中々いいですね。
マッシュは素直で嘘がつけないやつだが、表情はあまりハッキリとは動かないからなぁ。
この魔法ありきの世界において、魔法が使えないというのは人権がないに等しく、絶望してもおかしくないことです。
なぜ魔法が使えないのだと嘆き、魔法が使えるものを羨んだりもするでしょう。けれどマッシュはそのどちらでもない。世界に抗っている、と。
マッシュはそう言ってくれるレインのことをどう思ったのでしょうね。
マーガレットはそういうことには興味なく、動けないレインに向かって追い打ちかけます。魔法を必ず使わないといけない状況。けれど使うと爆発する。勝利を確信するマーガレット。
ここでまたまた登場、ウォールバーグ校長とカイセ君! 3本線の説明をしてくれます。
3本線になると魔力の出力が増えるのは当然なのですが、それだけでなく……杖の真の姿を呼び覚ますことが出来るんだとか。
魔法が神に与えられたと言われる一つの所以、か。
ここでレインの場面に戻りますが、周囲に飛んでいた音符が吹き飛びます。何も唱えていないのに、です。
サモンズ! セコンズの上だな!
杖が変化していくんですが、ここも丁寧にかつとても格好良く描かれているのでレイン好きは必見!
そして放たれるレインの魔法をマーガレットは防ごうとしますが……地面を割くようなレインの魔法に遠くへ弾き飛ばされてしまいました。
マッシュが佇むレインにお礼をいいますが、彼は何のことかわからないと否定し、不器用ながらにマッシュに応援の言葉を送ります。
どんな言葉を送ったのかは実際に見ていただきたいのであえて言いませんが、レインの言葉の途中でマッシュの声なき声、息遣いが入るんですがこれが良かったです。漫画ではどうしても表現が難しいところですが、この「っ」としか表現できない音が入ることでマッシュも真剣に捉えているのが伝わってきます。
二人がどういうやり取りをしたのか気になってきた方は、↓本編↓をチェックです!
マーガレットは怪我をしつつも、無事にまぬがれていたようです。お供の二人を抱えているため、彼らをかばったみたいですね。
仲間を大切にしているあたり、人間性が最悪って感じでもないのか。
ただ価値観が違うだけっぽいですねぇ。
マーガレットとの勝敗、どうなるのか気になるところです。
神覚者試験開始
アドラ寮では、フィンくんが金のコインを3枚手にしていました。というのもレアン寮に勝った時に大量にマッシュが手に入れたやつですね。一人さん枚ということで渡されたようです。つまり、試験に出ないといけない。
無理だ、と涙するフィンくん。
ランスは珍しくまともなイケメンムーブをだしながら椅子に腰掛け、妹ちゃんの写真を見て決意にふけり、ドットは緊張で目がギンギンになっていました。
マッシュは実家にいて、レグロ爺さんと話していました。レグロはマッシュの魔法不全が周囲にバレたことを聞いていました。
もっと普通に過ごせるように出来なくてすまないと謝るレグロに、マッシュは「幸せだ」と言い切ります。自分のことを思ってくれるレグロがいて、学校に通えて、友だちができて、シュークリームが食べられて、幸せだと。
シュークリームが入る辺りがマッシュらしいが、本当にいい子ではあるんだよなぁ。
暖炉の焚き火の音とか、温かな火に照らされた二人の様子とかがなんとも言えない雰囲気でとても好きです。
漫画とはだいぶカット割りが違い、あまり表情を移さない感じになっているんですが、だからこそ最後に映るマッシュとレグロのアップが心にしみます。マッシュは無表情ながら、なんかいい顔してるんですよねぇ。
この表情、ご堪能ください。
もう帰りたい
ここでナレーションにて神覚者への道についての説明。
- コイン集め(通常は金のコイン5枚)
- 神覚者候補選抜試験
- 神覚者選定最終試験
へぇ、こういう段階か。
で、マッシュ達はコイン集めをして、これから2に挑むってわけだな
今回はイノセント・ゼロの襲撃もあって試験までが短かったため、コイン3枚以上で選抜に出れるっぽいですね。
出場者が続々と会場に出ていく中、マッシュの前に現れたのはオーター・マドル。彼は未だにマッシュを認めないとハッキリ告げます。規範に則って。
余談ですが、出場者として紹介されるランスの表情がめちゃくちゃ格好いいです。重度のシスコンじゃなければ完全に推したいくらいです。
それにしても、この出場者の描写と言いますか色使いとか、ちょっと普段と違う気がします……戦い終わりのマーガレットにも感じましたが。
なんかちょっと濃い感じ……気の所為レベルでしょうが。
マッシュは全力で受けて立つと宣言してから会場入り。
会場には観客席もあって他の生徒達が見守っています。そのため、魔法が使えないという噂が広がっているマッシュの姿に会場がざわつき、ブーイングが起こります。
ひどいなと思うドットとフィンくん。フィンくんはマッシュを慰めようと近寄り、マッシュが「かえりた」とぼやくのを聞いて「そうだよなぁ」と思います。
マッシュってメンタルが強いのか弱いのかよくわからないよな。
ただ常識が少々異なっているだけで、あまり強い方ではないのかも。悪口にはいつも凹んでいる気がします。
試験の内容説明が入りますが、人数を絞るためのサバイバルが行われるんだとか。なんとも恐ろしい化け物から逃げつつ、鍵をゲットするというもの。
フィンくんが悲鳴を上げるのでした。
まとめ
ということで、スゴロクは誰が勝ったのか分かりませんでした。残念。
いやっ、それはどうでもいい!
的中すぎる内容だったのは気になるが。
今回はなんといってもレインが格好いい話であり、マッシュの次のライバルとして立ちはだかるだろうマーガレットのお披露目会という感じですね。
あと友達や家族とのんびり過ごすというフラグ立ての回。
一応マーガレットがレインに負けた形ですが、実力を出し切っていませんし、マッシュとのバトルがどんな感じになるのか気になりますね。
それに次のサバイバル試験も魔法前提だろうからなぁ……どうやって魔法無しでクリアするのかも気になるぜ。
魔法なしでも魔法みたいなことができるマッシュですが、限界はありますし……どうなるんでしょう。楽しみですね。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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