【末永くよろしくお願いします】第47話――お嬢様、初めて誕生日会を経験する【ネタバレ感想】
と、以前から記事書きますと言っていた『末永くよろしくお願いします』をようやく書いていこうと思います!
初めて出来た友達の誕生日パーティ!
に、招待された輝。今までそんな祝い事に参加したことはなく、また庶民とは感覚が異なるお嬢様な彼女はそれはもう豪華な誕生日にしようと気合を入れるが……?。
というのが今回のお話なんですが、なんと言いますか。今までの輝の行動を考えると誕生日パーティというものを誤解してとんでもないプレゼントを贈りそうで心配です。
心配というか、このお嬢様ならやりかねん。
まあ幸い、常識ある人たちが回りにいるのでなんとかなるでしょうが……はてさて?
などと煽ってみましたが、すごく平和でほのぼのとするお話でしたので安心してくださいね。
私の大好きな柊くんが可愛かったです。
輝お嬢様が参加する始めての誕生日パーティがどうなるのか!? まず先に読んでみたい方は↓コチラ↓からどうぞ!
過去の話についても少しずつ増やしていきたいと思うのでよろしくお願いします。
前回のあらすじ
前回は迷走してましたね、先生。
体育祭。
輝の白組と清水の紅組との対決。
白組が勝ったら期末テスト期間中に清水に勉強を見てもらう、と意気込む輝だったが、清水が紅組が勝ったら今度の出張で輝は荷物持ちだ、と言ったため「清水さんと旅行」と秒で白組を裏切る輝。
輝のことを好きな者としてこの勝負負けられないと思う柊だったが、紅組と白組にはかなりの点差がついていて勝てるはずもなく。
それでも、とリレー対決の際に個人的に清水に勝負をかける柊。自分が勝ったら自分のことも出張に連れて行って欲しい、と。
そして紅白対決では負けたものの、個人勝負では柊が勝ち、輝は柊も出張に来るのなら本当に荷物持ちが必要で本家に返されるわけではないのだと知って喜ぶ。
しかし清水は「二人きりじゃないことを残念がらない」輝に不満そうな顔で呟くのだった。
前話より
清水の態度に悩む輝が可愛い。
今回のポイント
お嬢様たちの思考を先読みする紅葉はできる子。
- 柊お兄様! まさかの兄妹モノ?
- ニヤける柊
- 珍しい(?)大人な清水
でも私は他の人の誕生日会は素直に喜べるのに、『自分の』誕生日会は苦手です(どうでもい話)。
双子の誕生日会
友人の誕生日会、ということで張り切る輝。企画書を作って清水に見せますが却下されます。
えーっと、なになに?
最高級、一流シェフ、三ツ星の……うわぁ、いくらかかるんだよこれ。
以前のお嬢様学校のときならともかく、今彼女のそばにいる友だちはそういう感覚ではないですからね。
清水が輝を甘やかすだけの人ではないのが幸いです。
ただ、誕生日にパーティを開く概念がなかったという輝。成功させたいがどうしたら良いのかわからないのでしょう。
お金で表現しようとするのはともかく、こういう純粋なところは本当に可愛らしいですよね。
とりあえずプレゼントのことだけ考えろ、と言われた輝……彼女が用意したものとは?
柊お兄様――柊、大人の階段登る?
風船や飾りで華やかになった会場に感心する輝。経験がないから新鮮なのでしょうね。
見開きの上半分にその飾り付けや参加しているキャラクターたちの楽しげな様子が描かれているんですが、いいですねぇ。
そしてやはり中央の双子は双子だなと思えるくらいにそっくりな笑顔で『本日の主役』と描かれたタスキをかけているのも微笑ましい。
で、なんと。誕生日ケーキは紅葉の自作。自分好みにしたいからだそうです。
上手だな!
んで「あたし&柊」って書いてあるのもいいな!
たしかに自分で作ったらこうなるかも、と思えるのもなんだか可愛らしいですよね。
っていうか、ケーキ上手なのに一コマだけの描写なのが勿体ない。……まあ、そこが主軸の話じゃないから仕方ないですが。
と、ここで輝の誕生日の話になります。輝は1月生まれで柊は11月なのでほんの少しではありますが柊のほうが上ということに。
いえ、というよりもこの場にいるメンツの中では一番末っ子(学年が違う心は除き)ということが判明します。
柊は今まで一番下だったから地味に嬉しいかも、と言うので輝が笑いながら「柊お兄様」なんて言うわけです。
衝撃を受ける柊。
輝は喋らなければ普通に美少女ですからね。
こんな妹の保護者ポジ守るの無理だ、と清水に向かって心のなかで叫んでますね。
柊が少し、兄妹モノに目覚めたようです。
柊……お前。
と、そこで星路(しょうじ)の誕生日の話になり、輝は清水の誕生日も知りたいと思って聞こうとするのですが、良いところで当の本人が来てしまって拗ねます。
冷静に「俺が何した」とツッコミいれる清水と、この輝のやり取りはなんだか無性に安堵しますね。
ほしいものリストを送る紅葉(双子姉)
清水が誕生日プレゼントをもう渡して良いのか、と発言したことで皆が二人にプレゼントを渡していきます。
そして心と輝には欲しいものリストを予め送っていたらしい紅葉。そうしないとすごい高級品をポンっと渡してきそうだから、という言葉に「やるな」と思う清水。
実際、リスト送ってなかったらそういうの買ってそうだな。
こんなものでよろしいので?
と、不思議そうなので確実にそうだったでしょうねぇ。
ここで「ラッキー」と思ってたかろうとしない上に、ちゃんとリストを送って置くことで常識の範囲内のプレゼントがどういうものか教えてあげているのもいいですよね。
そこまでの意図はないかもしれませんけれど、柊へのプレゼントも紅葉と同じくらいの値段で用意すれば良いとは分かりますしね。
実際輝は特にリストなど送っていない柊へのプレゼントも紅葉と同じくらいの価格に抑えたようです……まあこちらは清水の「常識の範囲内で」と念押しされたのも効いてるみたいですが。
ちなみにプレゼントの中身は?
ピアスだそうです。
誕生日石の。
思い出す――父からの贈り物
じっとピアスを見つめる柊に輝は不安そう。柊は嬉しい、と言いました。
好きな子からのプレゼントです。付けるたびに輝のことを思い出してしまうだろうと思って、ニヤけてしまう柊。
このニヤける柊が超絶可愛いので、今回の話で個人的に一番オススメです。ぜひ堪能してください。
本当に柊が喜んでくれていることを知って、輝はホッとし、語ります。清水にプレゼントをよく考えろと言われて、輝は思い出したんです。
父親から誕生日でもらったのが誕生石や誕生花にちなんだもので、それが輝は嬉しかったから、と。
改めて「誕生日おめでとう」と祝う輝に柊も、清水も和やかに笑ってました。
柊と清水は、少女漫画で言うライバル関係にあるとはいえ、輝のことを大切に見守っている感じがあって……ギスギスしてないのがいいんですよねぇ。
まあ清水が大人というのもあるんですけど、柊と清水の二人の関係もいいですよね。
少女漫画のお約束だと最終的には……と想像したりもしますけれど、どちらと輝が結ばれたとしても納得できると言いますか。どちらでも誰も不幸にならない感じがします。
それはわかる気がするぜ。
安心感あるよな。
そういう雰囲気含めてこの作品が好きなんですよねぇ。
で、ちなみにこのあとは清水が2人に合う筆をプレゼントしますが、彼の書も入っていて……プロの書なので価格にすると一番の高級品だったりするのでそのことを心が指摘したり、もしもの時は買う、と叫ぶ輝……まあいつもの感じですね。
保護者発動の清水と押せ押せ発動の輝(いつもの)
誕生日会は無事に終了し、片付けをする輝と清水。
初めての誕生日会に輝はこんなに楽しいものなのかと知り、そして父からの贈り物は嬉しかったけど直接の祝いの言葉が欲しかったなと、今だからこそ思う輝。
普段、明るい……といいますか、あまり辛そうな顔をしない輝なのでこういう時、ギャップで「うっ」と来てしまいますね。そう。彼女は父親を失っているんですよね。
そして傷心モードになった輝を励ますのが大人モード発動の清水。
過去の我が儘を聞いてやれるって、ほんとこういう時は格好いいこと言うよなぁ。
輝の誕生日を皆で言っていた時にはいなかったのに、清水はちゃんと彼女の誕生日を把握してました。……まあ保護者としていろいろ書類とか手続きで見ることはあるでしょうしね。
「1月6日だろ。
誕生日会は祝ってもらう方がもっと楽しいぞ」
こんなセリフとともに頭ぽんぽんは惚れてまうやろぉっと言いたいですね。
その後、輝が真顔で「私に気があるのでは」「無ぇよ」というやり取りもセットで良いよなぁ、ほんと。
ちゃんと見ていてくれているって、心救われるんですよね。
結局それが嬉しくて清水の誕生日を聞き忘れるあたりが、輝が輝たる所以で可愛らしいところですね。
まとめ
という感じで、今回は最初から最後までほんわかしたやり取りが続く回でした。
最近私が追いかけている作品、不穏なこと多いのもありましてよけいにホッとしました(転悪、アニメHelck、ヴェルンディオ、不徳のギルドetc)。
こ、こいつ……他の記事を地味に宣伝してやがる。
まあでも割と本気で癒やされました。不穏なことがあるからこそ、後々の平和が心に染みるのはあるんですが、やはり何も考えずにほわほわできる物語はありがたいですね。
輝の物語も家族を亡くしているので、決して平穏無事な話でもないんですけども。大丈夫だなと思える安心感がある。
次回も是非、遊んだ私の心を癒やしてください(私情)。
やめろ。
そういう事言うと、逆の展開きちまうかもだろうが!
それは困るのでこれ以上はやめておきます!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
友達の誕生日会を初めて経験し、父との思い出を語る輝。そんな輝を見守る清水の大人モードが見れる47話は↓こちら↓からどうぞ!