【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ71――見極める。自分の目で、しっかりと。【ネタバレ感想】
ソルが敵の魔の手に落ちたっ?
かと思われた前回。それは敵を欺くための演技でしたが、その行動によりイアナへの疑問がさらに増えたソル。しかし守りたいがゆえにソルには決して何も伝えないイアナというすれ違いがなんとも切ない回でした。
更に言うと最後、何者かによって突き落とされたイアナ。しかしそれを救おうと駆け寄った誰かの姿。一体誰だ!?
もちろん、その誰かは今回判明しますが……もうこの人がヒーローでいいかもしれないと筆者が思った死亡フラグ71を今日も元気良く感想やっていきます!
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前回のあらすじ
悪女は死ぬべき存在で。
どうやらソルが操られてしまったようで、襲いかかってくる彼の足を撃とうとするイアナだが、直前で銃をおろしてしまった。
ソルが操られたふりをしている間にオーグニースが監視システムを処置したという話を聞いて納得するイアナ。ソルはそんなイアナに「銃を下ろすべきではなかった」というが、イアナは「あなたは生きるべきだから」とまるで自分はそうではないように告げ、ますますソルを悩ませた。
逃げたオロチを追いかけて出た先は現教皇の屋敷で、そこでは日食を無事に切り抜けた祝のパーティが行われていた。
それを見下ろしていたイアナを、怪しげな人影が突き落とし――?
前話より
けれど助けてくれる人もいる。
今回のポイント
あらたなヒーローがきた?
- お前『も』
- オールスター
- 悪女によくある断罪の時
教皇の顔の方がよっぽど悪役。
そんなあなたが好きなのは、自分だけではない
場面はイアナが突き落とされる少し前に戻ります。
どうやらイアナは一人で駆け出したようで、オーグニースとソルがやれやれとゆっくり追いかけている感じ。
イアナ……そういうところ、慎重に動こう。
そしてソル、主が大事ならもっと気を配ろうぜ。
ソルは「はしたない」と呆れた言動してますが、オーグニースは笑って言うわけです。
「でもそこがいいんだろ?
お前も」
お前『も』か。
ニースの言葉に慌てるソル……いいぞ。もっと慌てるんだ!
どちらが悪役か
しかし追及はできませんでした。教皇の使者が二人を呼びに来たからです。ソルがハッとしてイアナの方を見ると、厨二モードのオロチがそこにいました。どうやらイアナを突き落としたのはオロチのようです。やってはいけない指のポーズをして挑発してます。
見た目だけならワイルドで格好いいんだけどなぁ……小物感がやばい。
パーティ会場に突き落とされたイアナ。そのままならば大怪我では済みませんが、救ってくれた人がいました。羽の飾りがついた外套を着たその人物は……なんと! メノアでした。
覚えていますでしょうか。ローズ王国での失踪事件にてさらわれた被害者の一人であって、イアナにとって初めて友だちになってくれた気の強い美少女です。
本編での登場はかなり久々になるのではないでしょうか。
メノアは「久しぶり」とイアナに言いますが、その目には特に憎悪のような嫌悪感は見えません。
が、感動の再会もさておき、ここは教皇が主催するパーティ会場。そこに指名手配されているイアナが現れたわけですから周囲を兵士に取り囲まれます。
教皇が出てきてイアナが愚かだと言い「処刑される覚悟はできているか」と聞いてきますが、この顔がこれまた凶悪。
聖職者の顔には見えないなぁ
イアナもここで捕まるわけには行きません。この華やかなパーティー会場の地下で行われていた実験。それにシャノウも利用されてましたし、そんなことをしていた相手がコノハの傍に居続けるわけですからね。
見て見ぬふりなんてイアナにできるわけがなく、調査をするためにも捕まるわけには行かないのです。一か八か、イアナは行ってみます。捕まったら「この屋敷の秘密を暴露する」とね。
公の場で言われたことは教皇にとってダメージともいえますが、基本悪女の言う事を信じる人は少ないので、微妙なのでしょうか。
今までだとそうだが、この場にはイアナのことを信じてくれる人間もいるからなぁ……動いてくれそうではあるぜ。
イアナも悪女の自分のことなど信じてはもらえないという自覚はあったものの、教皇としても地下のことを喋られるのは困るのでしょう。監視付きの離れでしばらく監禁することにしたようです。
すれ違った際、教皇はこんなことをイアナにささやきます。
『あの馬鹿犬の御霊結晶(みたまけっしょう)が欲しいか?』
これ、わかりにくいのですがたぶんシャノウのこと、だと思うんですがこの台詞のあとにオーグニースの姿が描かれるのでオーグニースのことのようにも思えてしまいます。
あー。オーグニースが自身の結晶を握られていて逆らえない、的な?
けど、自分の肉体で動いてるしそれはないな。
でもということは、シャノウの結晶が砕けて元の体に戻ったことをまだ知らないということになり、それはそれで……どうなんだ? とも思ったり。
もうすでにない結晶を人質にしようとしているようで、ちょっと間抜けっぽい……それともシャノウはもとに戻ったようでまだ完全じゃないんでしょうか?
どちらにせよ。顔といい、台詞といい……イザークとはまるで違って聖職者っぽくない。
イザークが信じていた人だから信じたいところではあるんですが、今のところ真っ黒です。
オーグニースは教皇と繋がっていたと知るイアナですが、いやそれは以前の段階で知ってたはずなんですが……そもそもオーグニースがやってきたのはシャノウのアクスタ、もとい御霊結晶を回収するためで、それを命じたのは教皇でした。
が、オーグニースの隣にソルの姿はありません。どうやらコノハが庇ってくれたのか、彼女の傍にいますね。
イアナはそのこと(ソルがコノハのそばにいられなくなる)を心配していましたが、そうならずにすんでホット一息……ついたのもつかの間。がんじがらめに椅子に縛られての監視となるのでした。
悪女は裁かれる運命
監視付きでという話でしたがまったく身動きできない状態に騒ぐイアナ。そんなイアナに声をかけるのはメノア。どうやら監視役はメノアらしいです。
というのもこのメノアはもともと平民でしたが、父親が貴族であり、本人の意志とは関係なく貴族として過ごすことをほぼ強制されています。
父親とどういう関係かはわかりませんけどメノアとしては貴族生活は性に合わない。そこで父親と交渉して「家を出ない」代わりに平民としての家業を引き継いだんだとか。それが「アストランティア警備保障」であり、「賞金稼ぎ」らしいです。
え、ええええええっ? 意外……なような似合ってるような。
どこからともなく取り出したムチが似合ってますし、番外編で男女逆転した時のSっぷりからしても不思議ではないですね。
今のイアナは大金がかけられた賞金首。まさか自分をお金にと思ったイアナでしたが、そんな彼女を「これでも心配した」と抱きしめるメノア。
フィーバーするイアナでしたが、うるさすぎたためメノアの手で強制的に眠らされたイアナ。
メノアは部下たちに指示を出しながら考えます。今のイアナは多くに憎まれていて、他の人が監視役をすれば暗殺される可能性が高い。陰ながらイアナを守ってくれているんですね。
メノアは血の降誕祭は人手不足でメノアたちも警備にあたっていたらしく、イザークの遺体を目にしたようです。イザークの身体にかけられていたのはイアナの服。本当にイアナが殺したのだとしてもなにか事情があると判断したメノア。
彼女は出会った頃から行ってましたが、自分の目で確かめる、とイアナが悪女という噂を気にせずに友だちになってくれた人です。今回もちゃんと真相を見極めようとしているようです。
真実がちゃんとわかるまでは殺させない、と。
成し遂げた報酬
眠りについたイアナは気づくと真っ暗な空間にいました。夢の中? っぽいですね。
空間に現れたのはウーニウェルスム……シュヴァルツ・レ・シュヴァリエの主です。言語がわからないはずですが、夢の中のせいか普通に喋ってますね。通訳の人を介してるんでしょうか?
日蝕の物語まで導いたから質問してもいいという報酬を与えに来てくれたそうです。意外と律儀。
イアナのことを気に入ったから殺さないと言ったそのことが気になっていたイアナはそれについて聞きます。物語が始まってすぐに死ぬはずの悪女が生き続けることは物語に悪影響なのではないかと。
ウーニウェルスムはつまらない質問だと言いつつも答えてくれます。イアナの存在は「後々にどうにかなると分かっている」と。
どうにかなる?
なんとも不吉だな。
よくわかりませんが、彼? が望むのは完璧なコノハの完成、だそうです……完璧というのもなかなか気になるワードですね。
イアナが身近な存在を諦められないことも分かってはいるものの、コノハ完成の処置を邪魔すれば容赦はしない、と。
コノハの完成ってのが本当に何なんだっ?
イアナはギノフォードについても話します。イアナが死ぬはずだったように、彼も本来は昏睡しているはずでした。だからギノフォードを昏睡させようと最初はしていたはずなのに最近はそんなそぶりはありません。
なぜだと聞くイアナに「質問は一つ」と返事はきません。ですがギノフォードを放置することにもきっと意味はあるのでしょう。彼になにかの役目を果たさせたいわけです。
ギノフォードの役目、か……今のところイアナを殺す役目っぽいが……。
そしてミカの姿が描かれるわけですが……どういう状況なのか……盗み聞き?
目が覚めたイアナのもとには、考えていたギノフォードを初めとしてコノハ、ソル、シャノウ、ヤトリ、ヨミなどなどオールスターが集合します。
ギノフォードはイアナが今までしてきたすべての悪行の罪を認めさせたいと、一方的に話します。結局彼は、最初からイアナを信じてくれてなかったんですね。
まだ最悪な展開でないのは、この場にはイアナの味方になってくれる人がたくさんいるということ。ヤトリがギノフォードの言葉を遮り、シャノウも警察の立場から冷静に話してくれ、ソルも、当然ヨミも。
いきりたつギノフォードに部下が耳打ちしてきます。教皇からの命令でイアナをローズ王国まで移送し、そこで……裁判が行われる、と。
イアナが中学の時に描いた設定。しかしイアナにとってはどこまでもリアルな話。
悪女ものでは断罪されるシーンというのが必ず出てくるわけですが……正式な裁判というのは珍しいかもですね
でも正直イアナの場合は断罪され続けてるような気もするから、今更感もあるな
それも一理ありますね。
しかし裁判も教皇主導での話となると、まともな裁判になるのかどうか……そこがとても気になるところです。
まとめ
ということで今回は新たなヒーロー、メノアの再登場回でした。メノアの姉御に任せるのが一番いい気がする。
この前はシャノウって言ってたり、手のひらクルーが凄まじいな。
時代は移り変わるものですからね。
それはさておき、日蝕の件が落ち着いたかと思えば、今度は悪女イアナとして捕まってしまい、裁判に……状況が落ち着きませんねぇ。
早くイアナに平穏が訪れますように。もうメノアのところに嫁入りしよう!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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