【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ49―ついにあのワンコが戻ってきた!?【ネタバレ感想】
転生悪女の黒歴史49話目はカラー表紙! 可愛すぎる幼い2人が華やかに描かれていますね!
そしてワンコことヨミが描かれているということは……そう! ついにヨミが戻ってきましたよ! やはり彼はイアナの隣りにいてこそです。
どんな風にヨミとイアナは再会したのか?
イアナのシュヴァルツ・レ・シュヴァリエへの宣戦布告のその後はどうなったのか?
格好いいイアナにドキっとしていたオロチの弟くんの真意は?
気になる要素満載のフラグ49、行ってみましょう!
いや待った! 気になるから先に本編ヨミたい、という方はこちらからどうぞ。
前回のあらすじ
めちゃくちゃ格好いい悪女イアナの姿が戻ってきたお話。
味方でいてくれ、優しく見守ってくれていたヤトリと分かれたイアナ。
物語どおりに進めることを考えながらも、知っている悲劇(オロチの弟の死亡)を回避できないかと奔走する。
しかしシュヴァルツ・レ・シュヴァリエはそれをも許さない。イアナは胃がずっとムカムカとしていて、やがてそれは頂点に達し、爆発する。
舞台は私が分かるように進めればいい。それだけの事よね――……?
吹っ切れたイアナはシュヴァルツ・レ・シュヴァリエにそう宣言するのだった。
つまりストレスって良くないね、というお話でしたね。
今回のポイント
悩みましたが、表紙についてと含めてこちらの4つに絞りたいと思います
- カラー表紙は幼いイアナとヨミ
- オロチの弟くん、まじでイアナに惚れるっ?
- イアナが強盗に襲われピンチに! 駆けつけたのは――?
- シュヴァルツ・レ・シュヴァリエが可愛い
2つはわかるけど、最後のはなんだ?
やつらは敵だろ?
彼らは敵です。しかしどこか憎めない感じが出てきています。そのことを考察も含めてお話させていただきたく思います。
表紙は幼いイアナと彼女を見つめるヨミ
表紙は最高に華やかですね!
何歳くらいかはわかりませんが、幼い2人のとある日の一幕を切り取ったようなものとなっています。
イアナが可愛いのは当然として、なんといってもヨミの表情と視線がいいですね。
憧れた子は、誰よりも誇り高く、そして可憐だった――
このセリフがまた甘酸っぱいな。
表紙だけでも拡大して見たい方は、LaLa編集部のツイッターへどうぞ。
個人的には、この表紙の頃、イアナがヨミの気持ちに気づいていたのかどうかが気になります。
ヨミが憧れたイアナはすでに悪女として振る舞い始めていたときのはずですが、イアナにとってヨミはどういう存在だったのでしょうか。
過去のイアナの感情・想いも分かってくるといいですね。
オロチの弟くん、イアナの美しさに気づく
前回、オロチの弟くんの店を襲った強盗をイアナが倒した時、そんな彼女にどきっとしていたオロチの弟くん。
イアナが髪を解いたことで悪女とバレて手のひら返し来るかなとか考えましたが、そんなことはありませんでした。というか、悪女とはバレませんでしたね。
手配書があるとはいっても、この世界に写真はないから絵だしな。
あと、オロチと弟くんはイアナのことを『TAKAKI』という名前だと思いこんでいるのも大きいかもしれませんね。
弟くんの名前が判明する日は来るのか
強盗を倒した後、イアナはそのまま店に居座り、警察が来るまで強盗たちの見張りをしていました。
そんなイアナに弟くんがフルーティを振る舞うのですが、その紅茶を飲むイアナのシーンがめちゃくちゃ美しいんですよ!
弟くんも思わず「綺麗だ」と呟いてしまうくらいに。
このイアナの横顔は本当に尊くて、綺麗で、フラグ49の中で1番好きなコマです。
イアナに対して今までモブたちは「醜女」という評価ばかりしてきたのですが、弟くんの目はたしかなようで……顔もバッチリ描かれていますし、弟くんという呼び方だけでなくていつかちゃんと名前が出てくるのではないか、と思っています。
綺麗だ、と呟いたコマの表情も気になりますしね。
え? なんか変だったか?
弟くんの背景がね……なんか暗いといいますか……変に区切られているのも気になりました。
それにもっとあとの方でも頬を染めながら「TAKAKIさん」などと名前を呟いているので、ただのモブでは終わらないのでは、と思っております。
イアナの魅力に気づいた弟くん……私は非常に期待しております。
ビリビリに服が裂かれるのは阻止できた
で、肝心のオロチですが、イアナにとても感謝していました。唯一の肉親である弟の店が襲われたと聞いただけで『身が裂かれる思いがして、服をビリビリに裂きそうだった』とのこと。
ビリビリになった状態が、イアナの書いた物語の中での大変貌(バンダナをしてメガネを取った、中二病前回っぽい姿)となるわけですがそうはならず、メガネは死守できたようです。
そしてイアナに恩を感じたオロチにイアナはコノハのたびに同行するようにと告げ、黒歴史通り彼はコノハのたびに同行することになりました。
つまり、大きな道筋は変わらぬままでいけそうってことか!
オロチの弟も死なずに済んだし、良かったな!
ギノフォードがいる時点で大きく変わってはいますが、なるべく黒歴史通り、ではありますね。
この『オロチの心境の変化がなかった』というのが後々どう影響するのか……気になるところです。
フルーツティで思い出すもの――イアナのコノハへの想い【考察】
しかしイアナは本当にコノハを殺そうとしたのでしょうか。
い、いきなりどうしたっ?
いえ、今回イアナはオロチの弟くんにフルーツティをごちそうになるのですが、それでイアナはコノハとお茶したことを思い出すのです。
コノハが嬉しそうに入れてくれたお茶のことを思い出しているその横顔が、先程語らせていただいたお茶を飲む横顔、なわけです。
なるほどな……で、それがどうしたんだ?
イアナは本の世界に入ったことで、現世の記憶を取り戻した時以前のイアナとして生きてきた時の記憶を思い出しました。
つまり今までは過去イアナと現在イアナは別々の意識だったわけですが、今は融合したイアナとなっています。
今回はそのことをイアナがはっきりと自覚しているシーンがあります。
『別人のようだけど、どちらも自分だ』と。
イアナは黒歴史初期の段階でコノハを暗殺しようとしたとして処刑されるわけですが、今のイアナはコノハに対して複雑な心境をいだきつつも、守りたいと思っているのは変わりません。
コノハに対する強い殺意は芽生えてないんです。
現代人の意識が強いからではないか、とも考えられますが……そもそも過去にコノハ宛の毒入りのお菓子をイアナが代わりに食べたことがあります。
ふむ。
お前さんはイアナが『コノハを守るために毒入りのお菓子を食べた』と思っているのか?
コノハの暗殺にしても、黒歴史(読むと死ぬと言われている)を入手して殺そう、というのは回りくどい。
そもそも自分で読んでしまっていますし……誰か他の人がそれを使ってコノハを殺そうとしていたから守るために回収した、可能性もあるんじゃないかなぁと。
考えすぎだとは思いますが、今回のイアナの穏やかな顔を見て、以前から考えていた「イアナ、コノハをずっと影から守り続けていた説」がまた浮上してきました。
ここらへんもまた注目していきたいですね。
強盗の仲間に襲われたイアナの窮地に駆けつけたヨミ!
ではまた本編に戻りますが、弟くんのところにやってきた強盗たちを無事に警察に預けた後、一人また町に出たイアナを強盗の残党たちが襲います。
うええっ? 大丈夫なのかよ!
イアナは自分の跡をつけていることに気づきながら、シュヴァルツ・レ・シュヴァリエへのストレス発散にもってこい、と彼らと戦います。
これがまた強くてあっという間に倒してしまうわけですが……イアナって元々戦いの才能があったんでしょうか。ヤトリが教えるのうますぎたのでしょうか。
それとも最近剣を習い始めた小娘に負ける強盗が弱すぎるのか。
強さの理由は定かではありませんが、しかし油断してしまったイアナの背後に……というところで登場したのが、イアナのことが大好きな魔法使いのヨミでした。
うおおっ、ピンチに現れるたぁっやるじゃねえか!
しかも強盗たちに本当に容赦がない。というか、魔法の腕が上がっている気がするのは気の所為ですかね。
わんっと鳴きながら跪くヨミ
どうしてヨミがここにいるのか、と不思議なイアナ。それはそうでしょう。彼は婚約したはずなのですから。
そんなイアナの手を取ったヨミは「わん」と茶目っ気たっぷりに言うわけですが、このイアナを見上げる顔がいい!
元々『顔は良かった』わけですが、男らしくなったといいますか。格好良くパワーアップしている感じがします。
でもヤトリもいなくなったし、イアナを支えてくれるやつが来てくれたのは良かったな。
部下として忍びたちはいますが、彼らはイアナの心を支えてはくれませんからね。
ヨミ編がついにきました! 今回のヨミの出番はそう多くありませんでしたが、これからはヨミファン大歓喜の話になりそうです。
シュヴァルツ・レ・シュヴァリエとは何の集まりなのか
イアナに宣戦布告されたシュヴァルツ・レ・シュヴァリエのアグニ(イアナを特に嫌っていた美少年。吸血鬼編で登場)が怒り狂っていました。
が、ウェントスになだめられ……少しイアナに共感していました。
え?
アグニってイアナを一番邪魔者扱いしていた気がするんだが
私もその記憶があるんですけど……
まぁその辺は理解しなくもないけど…。
助けを待つだけじゃいられないって気持ちは分かるからな
というセリフで「?」となりました。
裏を返せば、アグニも助けを待つだけじゃいられない、という気持ちになった(もしくはなっている)ということです。
シュヴァルツ・レ・シュヴァリエたちの個性
今回の僅かな会話で彼らの個性が見えてきました。
ウェントスは冷静。アグニはツッコミ役。アクアはおふざけキャラ。カエルムは知略キャラ。テラは脳筋。
って、名前言われても誰が誰だかわからねえよお。
正直顔がはっきり出ているのはアグニとウェントスだけですからね。
アクアはイザークを痛めつけた憎きピエロです。
カエルムというのは狐っぽい被り物をしている人物で、テラは全身を覆う外套とフードをかぶっています。
今までもふざけた様子は描写されてきましたけれども、今後彼ら個人個人の話も展開されてきそうな予感がしますね。
聖女・聖獣に続いて出てきたワード、魔王
ついに魔王、なんてキーワードが登場しました。
は? ま、魔王って……RPGみたいだな。
コノハたちの次の行き先は北だそうですが、そこで魔王の話を耳にするだろうとシュヴァルツ・レ・シュヴァリエの面々は話しています。
次回、魔王がどういう存在なのかわかりそうですね。魔王のせいでどういう被害が出ているのかとか。
う~ん?
ということは、シュヴァルツ・レ・シュヴァリエたちは魔王の被害者でコノハに倒して欲しがってる?
だとしても回りくどいですし、黒歴史通りに進めることにこだわりがあるみたいなので、なんとも言い難いですね。
ただ魔王を倒すだけでしたら、別に本筋が変わっても結果が同じなら問題ないように思います。
むしろより確実に魔王を倒せるようにコノハたちに協力すべきでしょう。
協力せず、ただ運命の通りに……という行動を取り続ける彼らの真意はなんなのでしょうか。
コノハたちと手を取り合う未来はないのか、気になるところですね。
まとめ
- イアナを美しいと感じる弟くんは見る目がある
- オロチはコノハの旅についていくことになった
- イアナはいつからコノハを守ろうとしていたのか、疑問が出てくる
- 一人ぼっちのイアナを助けて抱きしめるヨミ
- 運命通りに進めたがるシュヴァルツ・レ・シュヴァリエが目指す未来が不明
とにもかくにも、今回はイアナを褒め称え、顔を赤くしているオロチの弟くんがとっても良かった。今すぐ彼の店にケーキを買いに行ってイアナの魅力を語りたいくらいに良かった。
お前さんのことはさておき、一応シュヴァルツが言うところの運命に近い形にはなっているな。
それとなんといってもヨミがイアナを助けに来てくれたというのは大きいですね。
でもヨミで気がかりなのは、彼は『悪女の』イアナが好きで、コノハを殺そうとし続けているところですね。
これからずっと一緒にすごすなかでイアナが本当にコノハを殺そうとしていないことに気づいたら、どうなるんだろうかと気になります。
物語が大きくなってきました! 今後もまだまだ目が離せませんね。
ということでここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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