【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ70――生きるべき存在と、そうではない存在という線引【ネタバレ感想】
こじれまくっているソル。まさかイアナに睡眠効果入りの傷薬を塗ろうとしたりもしました。何を考えているのか。
新手の傀儡術の使用者はオロチ(厨二変化後)だった。そして教皇と繋がっている。
教皇は以前からイアナを監視させ、忌み嫌っており、そんな教皇と同じくイアナを忌み嫌って殺そうとしてきたオロチは、イアナと出会う前から厨二病に変化していたっぽい。だからこそ弟が亡くなった時に変化しなかった。
一体、誰がイアナに変わって暗躍しているのか。ウェントスたちにしては奇妙で……?
と、大盛りあがりの【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ70の最新話(24/09/26時点)の感想をやっていきましょう!
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前回のあらすじ
ソル君がなかなかモヤってる。
元の身体に戻った人たちの怪我の治療にあたっていたイアナたち。
ソルはイアナについた小さな傷に薬を塗ろうとしたが、それをオーグニースが阻止した。その薬は昔、オーグニースがソルに上げた強力な睡眠効果のある薬だった。
なんとかイアナに寄り添おうとするソルだが、イアナは彼のことを思って突き放す。
イアナの機転で施設の主と対面することになったが、その主は黒歴史上の本来の姿になったオロチだった。
オロチはイアナたちを実験台にしようとするがイアナとオーグニースは万能薬のおかげで無事。しかしソルが――!?
前話より
ソルー?
今回のポイント
今回の黒歴史は、いつもと違う意味ですっげぇ辛い。
- そういう黒歴史は刺さるー
- 暴こうとして、暴きたいことが増える
- 悪女は転落するもの
駆け寄るその後姿は――!
今回の黒歴史は、悲しい
学生時代、仲が良かったと思っていた子に話しかけたらキモイと言われてショックだった、という話から始まります。
うおおおおっつらい!
さすがにキモイとまでは言われたことないけど、ちょっと気持わかる。
仲いいと思っていたの、勘違いだったかと思ったら凹むよなぁ
親しいと思っていたことが恥ずかしい、というのは共感できましたね。出来てしまうから余計に苦しいですが。
そしてそんなことを思い出したイアナの目の前では、ソルがこちらを襲ってきた前回の場面に繋がります。
動揺しているイアナを抱えて飛ぶオーグニース。彼が言うにはソルは傀儡になっているとのこと。ガスの中に心を封じる薬の匂いがした、というのでそういう薬についてやはり知識がありますね。
先程見た巨大な獣を何らかの方法でソルの中に忍ばせて操っている、とね。
たしかにワン公は寝てるが
ソルは万能薬を塗ってなかった、ということを考えると……ソルだけ操られたのも納得できなくもないですね。
言われて、イアナは兵士の手当をしたものの、ソルやオーグニースが怪我をしたのかどうか確認していなかったことに気づきます。
責任を感じたのでしょうか。イアナはソルのことをオーグニースにまかせて一人走り出します。オロチを見つけてソルを元に戻そうとしたのです。
飛び降りたイアナがすっごい格好いい顔しているのでオススメ!
さすがこの漫画のヒーロー!
ヒロインだろっ?
ヒーローでヒロインですよ!
壁の色が一部違うことに気づいたイアナ。
最新の実験がうまく行ったとほくそ笑んでいたオロチのもとにたどり着き、その顔を押さえつけます。
思ってましたが、オロチ本体は正直そんなに強くなさそうですね。元研究者ということを考えると当然かもですし、元からどういう方面で強さ発揮するのかと疑問だったのでその方が自然ですね。
でも、上の階でソルが解いていたレンガのし掛けとおなで物で身を隠すとか、頭のほうが良いとも思えない。
やはりメガネキャラのままでいた方が良かったのでは……。
イアナはソルをもとに戻せと銃を突きつけながら言うわけですが、この時の悪女の顔がまた良いんですよ。本当に悪女している!
あ、オロチ。まじでコノハのこと好きなのか。
どうやら冒頭の悲しい記憶を打ち消すように生み出したキャラがオロチだったみたいですね。コノハ(自分)を大好きになるように、という。
日食を失敗させるようにと行動しながら、聖女の武器は完璧に仕上げていた。それはなぜか……コノハのことが好きだから。そしてコノハにだけはこんな術を研究したことは知られたくないはず。
コノハはイアナを愛してますから、自らの身体を乗っ取ってイアナを殺そうとしたのがオロチだなんて分かったら、どういう顔をするか……ちょっと見てみたい気もします。
コノハもなにげに顔芸レベル高いですからね。
顔芸て!
分かったとすぐに頷くオロチですが、そこに乱入してくるソル。その隙に逃げていくオロチ。獣の本能で襲ってくるそうで、よほど嫌われているのだなとか言うオロチ。
やめろぉ、その言葉はイアナにはとても刺さる!
ソルを蹴り飛ばし、彼は操られているのだから足を撃てば良いのだと冷静に考えるイアナ。ですがソルの暗い目と合った時、オロチの「嫌われてるんだな」の言葉が脳裏に蘇ります。
知っている――きっと誰よりも
知っているんです。イアナは物語上ソルに殺される存在だと認識しているので、誰かに言われなくてもそれを知っています。
でもなんだかんだとソルとは長い付き合いで、ソルのことはよく見てきました。理由なくひどいことをする人ではなく、自分に帰ろうと言ってくれたのも……。ここで嬉しいとはハッキリ書いてませんが、きっとイアナは嬉しかったんでしょうね。
それでもイアナはソルと仲良くなるわけにはいかないのです。ソルによって殺されないといけないから。
しかしいざ殺されるとなると怖いなとイアナは思いました。
でももう少し生きていなくてはと。様々な謎があるから。もう少しだけ
あと少しだけでいいから
物語(ここ)にいさせて――
この「いさせて」と願うように目を瞑っているイアナを、同じように何かを願うかのように目を瞑ったソルが抱き寄せてます。
ここのソルの前髪が良い感じになびいていて男らしさが強調されていて良き。
ちなみにここの直前で「ソル、もういいぞ」という台詞があるな?
どうやらオーグニースのセリフのようで、ソルは操られたふりをしていたようです。
ソルはイアナに「なぜ銃をおろしたのか」と聞きました。
私、最初見たときは見逃していて、ソルのセリフにページを戻ったらたしかに直前でイアナは銃を下ろしているんですね。
しかし今回は、イアナのトラウマ的な過去が何度も繰り返し出てきて苦しい。自分が嫌われている可能性を忘れてはならないし、これから嫌われる可能性も、という言葉にはなんとも言えない気持ちになります。リアル。
ここでオーグニースがやって来てイアナに謝りながら説明してくれます。そっと上着を着せてくれるのも良い。なんだかんだとニースは紳士ですね。
イアナは万能薬で助かったものの、ニースもソルも暗殺者。あれくらいの薬はなんともないそうです……便利な言葉だなぁ、暗殺者。
この地下施設は監視されている。そんな中で誰も傀儡になっていないとなったら別の手を取られる可能性があり、だからニースが監視システムを壊すまでの間、ソルは操られたフリをしていた、と。
たしかに地理的有利は完全に向こうにあるもんなぁ。
納得しているイアナに、ソルは先程の話題に戻します。銃は撃つべきだった。自分はそれくらいでやられない、とね。
でも、イアナは
「――…万が一…当たったら?
あなたは生きるべきなのに」
この台詞を口にするイアナの寂しそうな顔。
ぐあああああっイアナあああっ!
今!
私がっ! そっちにぃぃぃいいいいい!
おおお落ち着けぇええええ!
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ちなみにソルが傀儡になっていないのにワンちゃんが寝ていたのは、ソルが持っていた睡眠薬入りの傷薬で寝かせていたからだそうです。イアナ、それを知ってソルはいったい自分に何しようとしたのか、と戦々恐々とします。
が、これでいい、とまるで自分に言い聞かせるように心のなかでつぶやくイアナ。睡眠薬を使おうとしたことも、操られたフリなのに殺意をこめた目で自分を見つめてきたことも、その分シュヴァルツにソルが狙われる可能性が減るから、と。
演技のせいでオロチを逃がしてしまいましたが、とにかく脱出しようと歩き出すイアナを見つめる男の子たち。
睡眠薬を使ってでも一方的に守ろうとして、何か暴けたのかというオーグニースの問いかけに、ソルは苦しそうな顔をします。イアナの言葉、「あなたは生きるべき」というのは、言い換えると「自分は生きるべきではない」と言っているのと同じ。
謎は増えただけ、ということですね。
悪女の転落は一瞬
狭い道を通り抜けた先は、巨大なホールで……そこではパーティが開かれていました。日食のあと、コノハはアルビドゥス王家の計らいで盛大なパーティを開催してもらう、という物語の流れが合ったようで、どうやらその会場にあの地下施設は繋がっていた。
おいおい、王家とあの実験も繋がりが?
いえ、このパーティ会場は王家のものではありません。
王城は魔物の襲撃でとてもパーティを開催できる状況ではないため、かつてこの地で神官長を勤めた人物の屋敷で行われています。
イアナの知り合いたちが勢揃いしてます。シャノウもいますね。
で、屋敷の主は誰かと言うと……現教皇オーチェンタ・ブルースター。
ようやく名前出てきましたね。
アクアのせいで着任が早まったそうですが、もともとこの教皇はアルビドゥスにいたんだとか。
そう考えると、教皇とオロチが繋がっていたのも分かっているし、おかしなことではないか。
ただ、屋敷の地下にあんな施設があるなどという設定をイアナ(作者)はしていません。
振り返るイアナ。ですが怪しげな人影により、テラスから突き落とされます。
ソルとニースがいるのに?
という疑問がありますがオロチとかが待ち構えていた可能性は充分にありますね。
そして落ちていくイアナ。今の彼女は仮面もつけていませんし、悪女そのもの。
『地獄に落ちるのは一瞬』だなんて恐ろしい文言が!
ですが落ち行くイアナにかけよるマント姿の誰かが……マントとなると限られてきますが――?
というところで今回は終わりでした。……あああ、待ってくれよお。イアナを苦しめるのはもう止めてくれぇ。
まとめ
という感じで、今回わかったのはこんなところ。
- オロチはコノハのことが好きで、傀儡術のことをコノハには知られたくない
- オロチはとても小物臭が漂う
- 教皇はアルビドゥス出身
- 教皇の名前はオーチェンタ・ブルースター
- 教皇の屋敷の地下にオロチの施設があった
完全にオロチは敵側ということが分かった今、イアナのことを最初から悪女だ何だと咎めなかったのはコノハとイザークだけですね。聖者として競い合った二人だけ、というのはなにか意味があるのでしょうかね。
オロチの弟くんはいますが、彼はイアナの正体を知りませんでしたしねぇ。
あえていうと、ミカ(ウェントス)は最初からイアナのことを忌み嫌っている描写はない、かな?
今後、イアナに初対面で優しいキャラはやはり疑うべきかもしれません……イザークの時もかなり疑ってましたしね、私。
とにもかくにも、また来月、イアナに苦しみが待っているような終わり方で今から息苦しいです。ぜぇはぁ。
大丈夫かっ?
ちゃんと深呼吸しろーーー!
う、くっ、はっ(ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!)
まったなー!
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