【末永くよろしくお願いします】第59話――私は、あなたの邪魔にしかならない存在なのだろうか【ネタバレ感想】
試験勉強に付き合ってくれつつも、忙しそうにしている清水。どことなく距離とられていると感じた輝。また見合いの話があるのかと聞いたものの違うとハッキリ否定されたが、どうやら清水は物件を探しているようで……同居解消なのか?
で、終わった第58話でしたが……今回はどうやらちゃんと清水も輝に向き合うようで。
読者からするともう「くっついちまえよ」状態なわけですが、輝は逆に清水の心がわからずに悶々と悩み、清水は清水でなんとも回りくどく周囲からなんとかしようとしているっぽい雰囲気で……さすがヘタレ、というのを見せつけてくれてます。
では今回はどうなるのか。
男清水、男を見せるの回! 感想を元気良くやっていきましょう!
二人のすれ違いの行く末がどうなるのか、先に見たい方は↓コチラ↓からどうぞ!
前回のあらすじ
清水があやしい。
輝は迫る期末試験に向けて、勉強を見てほしいと清水に頼む。清水はできる限り勉強は見てくれるものの、出張が入ってなにやら忙しい。
避けられているようで、しかし会ったらとても優しい清水の気持ちがわからずにもやもやする輝は、もしかしたら本家で見合いの話があったのかもと思うが、清水はハッキリと違うと否定した。
ひとまず安心し、無事に試験を終えた輝。
帰宅すると、玄関にあった封筒に物件の情報がたくさん入っていて……清水は鷹司家から距離を置こうとしているのでは、と輝は思うのだった。
前話より
同居生活終止符?
今回のポイント
不安になる……好きだから。
- 空回り清水
- 空回り輝……恋する少女
結局そうなるの?
聞きたくない話
清水から「話がある」と輝は言われました。とても真剣な顔です。
おっ、ついにプロポーズかっ?
と、周りからしたら思うんですが、輝は悪い方に考えたみたいですね。
同居(同棲)解消か、とずーんと沈んでいます。
今、清水が住んでいるのは古いとは言え庭付きの一軒家で管理人名目で賃料は無料。納屋もあるし、犬小屋もある。わざわざ引っ越す理由は……輝以外にない、と彼女は自分で自分という存在のことをちゃんと把握はしているらしいですね。
明確な拒絶だろうと嫌がる輝に、柊だけが「でも」と何かを察していました。大丈夫じゃないかと言う彼に「なぜ」と理由を問うものの、間違っていたら大変だしと彼は理由は言ってくれませんでした。
聞きたくない、と思う輝は清水が予約したらしい和食のお店にいました。個室で……なんとも高そうです。清水の書も飾っているらしいですね。
緊張で清水の書に気づかなかった輝でしたが、気づくとその素敵な書に対する率直な感想を述べます。彼の邪魔しか出来ていなかったのかと、そんな事も考えながらも「大好きです」と語る輝の横顔が……美しい。
おとなしい時の輝は、本当に美しいですね。
含みがあるなぁ。
照れた清水は、咳払いをして気を取り直し、本題に入ろうとします。びくりと緊張する輝。清水は懐からことり、と箱を置きました。箱の中身は……マカロンです。
……?
どうやらホワイトデーだったらしいです。
そういや、バレンタインの話が少し前にあったか!
ようやく思い至り、安堵する輝。柊が言っていたのはこのことのようです。お店まで予約していたため何事かと、と言う輝に清水は気まずそう。
清水は形から入ろうとするタイプ、というのはこの前からの行動でなんとなく分かってましたが、そうやって段取りしつつもうまく行かないというところまでがセットですよね!
なんでどことなく嬉しそうなんだよ!
可哀想だろ!
去年は手渡しですらなかったそうで、その差に驚いたと言う輝でしたが、自分という存在は邪魔をしていなかったと安堵します。清水は本当の本題を話そうとするわけですが、従業員の方がやってきてしまい、なんとも言えない顔をして黙り込んでしまいました。
ほらっ! やっぱり失敗した!
離れたくない
店を出て外を歩く二人。楽しそうな輝に対し、緊張で味がよくわからなかった清水。店まで予約したのに、と自分に呆れます。
人混みで話すようなことではないと思いつつも、しかしちゃんと口にしなくてはと「話がある」と口を開けるものの、輝が逃げ出してしまいます。
こうやって周りが見えなくなってしまうのは、普通の恋する少女、という感じですよねぇ。
毎回含みが……いや、もういいが。
高級な今回の食事は自分とは一緒にいられないから、という最後の気遣いだったのかと涙ぐむ輝。それでも離れたくないと口にする輝でしたが――なら逃げるな、と清水が追いつきます。引きこもりが頑張って階段を登って追いかけてきたようです。
よく頑張った!
しかし輝は混乱しています。自分の気持ちを否定されるのだと思い込んでいるので清水が言いたいこと分かっていると言って、それを聞きたくないと叫びます。清水は怯みますが、聞きたくない、そんな清水は嫌いだと泣く輝に対して
「俺は好きだ。
俺は輝が好きだ」
輝は信じられないのか「何の話か」としゃがみ込みます。俯いて何度も確認します。自分のことが、恋愛対象として好きなのかと。両思いなのかと。
信じられなさそうに潤んだ目を丸くする輝はまじで美少女。
嬉しくなった輝。清水が家を出ていくのは気のせいなのだなと口にします。物件を探しているのを目にして家を出ていくのかと思ったと。
輝は気のせいだったと思ったのですが、清水は「イヤ出ていく」とハッキリ告げ、輝の目から光が消えるのでした。
まとめ
ということで、変にすれ違っていた二人が両思いだということを互いに知ったというお話でした。
読者からすると「やっとかよぉ」というジレジレでしたが……しかし、ではこれからラブラブ生活が始まるのかと言うと、そんなこともなく。
よくも悪くも、清水はちゃんとしている大人ですからね。
輝という未成年を預かっている立場で、ちゃんと区切りをつけようとしているんでしょうね
まぁ、真面目に考えると……未成年に手を出すといろいろまずいしなぁ。
当人たちはよくてもいろいろと、ね。
しかもその家系図も色々とややこしいですから余計にねぇ。本家の血をしっかりと引いているが家を出ていった長男の子どもと、現在の主の養子って……ややこしいにもほどがありますもんね。
そこの区切りを色々としようと養母のところにも行ったんでしょうが、一体どんな話をしたんでしょうか。気になりますね。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
恋する少女として悶々キャーキャーする可愛らしい輝の姿が見たい方は↓コチラ↓カラとうぞ!