【死に戻り令嬢のルチェッタ】第11話――逃げたい。けれど、その手を求めてる【ネタバレ感想】
ルチェッタがカイルを意識しまくるようになった第10話。
今回も引き続きルチェッタはカイルを避けまくります。避けまくりますが、カイルもまた追いかけまくります。
二人のすれ違いの追いかけっこは一体どうなるのか! 今回は……カイルがとっても頑張りました!
ではさっそく『死に戻り令嬢のルチェッタ』第11話やっていきましょう!
カイルがとても頑張ったってどういう風に? あのカイルが? と気になった方はぜひ↓こちら↓からどうぞ。
前回のあらすじ
ひたすらにルチェッタが可愛い。
とっさにカイルとクローゼットの中に隠れることになったルチェッタは、間近にいるカイルに緊張してしょうがなかった。
カイルもまたとっさだったとは言え、大胆なことをしてしまったと焦り……しかし顔を真っ赤にした彼女を見下ろすことで口づけを思い出し、身をかがめて……。
キス……は従兄弟がきたことで未遂に終わるが、互いに意識してしまう。
さらにルチェッタは占い師としてカイルが自分に婚約指輪を渡そうとしていることも知ってしまい、なんとか避けなければと意思を固めるが、事あるごとに動揺してしまう。
動揺し、おかしな行動をとってしまうルチェッタは夜会でもカイルを避け続けてしまうが、カイルが必死に追いかける。
しかしルチェッタは……?
前話より
追いかけっこの行方は?
今回のポイント
民族衣装ルチェッタ!
- 占い師が安息……ではなくなった!
- カイルを避けて避けて……なぜかいるカイル
- 平民たちの中に、平民として紛れ込む二人
離れたいのに、求めてる。
嫌いだ……嫌いだったはずなのに、分からなくなった
占い師ルチェッタのもとにやって来たカイル。お守りの効果がないぞ、と言われます。
あの先日のパーティ以降、頭痛だなんだと言い訳してまったく会えないようです。というか、ルチェッタが会わないようにしているみたいですね。
逃げ回ってるのか。ルチェッタも中々かわいいやつだなぁ。
カイルからしたら嫌われる原因に心当たりあるだけに、笑い事ではないでしょうけども。
ルチェッタとしては婚約指輪を受け取りたくないし、一緒にいると今までの自分を保てないしでひたすらに距離を置きたい、というところ。
ですがそんなことを正直にカイルに言えるわけもないので「運気が悪い」と伝える占い師ルチェッタ。
と、近所の食堂のおばさんが占い師ルチェッタに差し入れを持ってきてくれました。心配してくれてるらしく、ルチェッタはなにげにそれを嬉しく思ってました。
カイルがようやく占い師の事情に対してたずねました。一応彼も占い師が平民ではないことに気づいていたみたいですね。
平民が通う食堂で紅茶求めたり、仕草、マナー、言動が貴族そのものだと。
ルチェッタは箱入りっぽいし、絶対にわかるよなぁ。
だからまあ疑問ですよね。そんな人間がどうして占い師を、と。
ルチェッタは焦って「婚約破棄をしたくて」と本当のことをいってしまいます。借金の代わりに結婚をせまられていて、と。
カイルは「最低な男だな」とか言ってますが、ルチェッタと一緒に読者も「お前のことだよ」とツッコミをいれたことでしょう。
しかしそれでも貴族が下町で占いをしてまで離れたいとはそんなに相手が嫌いなのかと聞かれ、ルチェッタはうつむきます。
最初は本当に嫌いだったんですよね。けど、以前は知らなかったカイルのいち面を知るうちにだんだん分けが分からなくなってきた。でも、生きるためには婚約破棄をしてあの結婚式を避ける必要があるわけです。
そしてカイルは世話になっているから役に立ちたい、と占い師ルチェッタに迫り……占い師の方で距離がおかしいので、これは本格的にカイルから離れなければ、と思うのでした。
エリーナ嬢の別荘地へ避難……したはずが?
カイルを避けて家に引きこもっているルチェッタを見かねて誘ってくれたみたいです。
なんだかんだ、いい友情を築けてるみたいだな
ただ、幼馴染のフェリークも来ているみたいですね。
ライバルキャラにしては若干影が薄い気がするので、彼には今回頑張ってほしいところです。
なんの応援っ?
フェリークとエリーナ嬢はいつの間にか仲良くなっているみたいです。エリーナとしてはルチェッタの幼馴染だから、という理由も大きいみたいですが。となると従兄弟のコンラッドとかはもっと信頼度置いてそうですね。
エリーナはルチェッタに「婚約者を困らせる人は放っておけ」と言いますし、フェリークもキス未遂の話を言ってカイルへの怒りを口にしますが、ルチェッタは「襲うと言うかそういうのではなくて」と顔を真っ赤にしてしまいます。
怒ってる感じではなく、もう完全にこれは……。フェリークもその表情に何かしら思うところがある雰囲気ですね。
とにかく、こうやってカイルと距離を保てている間に自分を取り戻さないと、と思うルチェッタでしたが、振り返ると何故かそこにカイルが。
どうやら情報を集めて追いかけてきたらしいですね。
奇遇だとか仕事でとか言ってましたが、途中で我に返ってこのままではまた指輪を渡せないと気づいて言い直そうとしてます。ですが、フェリークとエリーナがルチェッタを連れてさろうとしてしまいます。
が、そこはカイル。一応ちゃんと下調べしてきていたらしく、エリーナ嬢の商売で困っていることを話題にだし、自分ならばなんとかできると言ってくらいつきます。
おっ、珍しく頑張ってるじゃねえか、カイル。
そのかいもあって、なんとか一行についてくることに成功するカイル。ルチェッタからするとたまったものではありませんがね。
そしてこの土地の伝統衣装(平民)の服を着るルチェッタ。彼女を絶賛するエリーナ。どうやらこの土地に誘ったのは、ルチェッタにこれを着てほしいからもあったようです。
が、フェリークは平民の服なんて、とあまり賛同しません。エリーナと仲良さそうな雰囲気ありましたが、考えは結構違うようですね。バチバチと火花散らしてます。
騒がしい中、カイルは無言で……ルチェッタに声をかけられて、「似合っている」と口ごもりながらも頑張って言うのでした。
カイルは頑張ってるんですが、今はルチェッタの方が余裕がなく。褒め言葉に動揺して、まともに返答ができません。
祭りは二日間。なんとかカイルから距離を置こうと、フェリークに声をかけていくルチェッタ。
貴族の常識とは異なる食べ物、かぶりつくことを知っているルチェッタ。フェリークはドン引きですし、カイルもなんで知ってるんだと不思議そう。
興味があって本で読んだとごまかすルチェッタですが、そんな彼女を嬉しそうに見つめるカイルに、彼女は罪悪感を覚えて仕方ありません。
まあ、カイルに嘘ついてるし、別れようと思っているわけだからな。
ここのね。見守るような穏やかなカイルの表情がなんともイイ!
一人になって気楽なはず……でも、手を引かれて思い出すのは
と、ルチェッタが祭りの中ではぐれてしまいます。
動揺するエリーナと、彼女を落ち着かせようとするフェリーク。そしてそんな二人を置いてひとまず駆け出すカイル。
いけいけ! 男を見せやがれ!
勝手な行動をと怒るエリーナですが、フェリークは一目散に駆け抜けていったカイルの背を、目を見開いて見送るのでした。
一方でルチェッタはこれでカイルから離れられる、と思ってました。距離を取ればきっと元に戻れる、と。
しかしそんな彼女の腕を引っ張る見知らぬ男性。――いわゆるナンパですね。
でもルチェッタは、腕を引っ張った相手が見知らぬ相手であることにガッカリとしてしまうわけですよ。
ふっふっふ。誰を思い浮かべたかおばさんに言ってご覧よ?
うざ絡みやめてやれよ!
いつもの調子で離すように言うルチェッタ。今の彼女は町娘の格好をしているので相手に不思議がられます。
そのままどう対応していいかわからない彼女は強引に手を引かれてしまい、
「――そこまでだ」
「カッ」
「――悪いな。時間があったとしても、もう売約済みだ」
うおおおおっ格好いいところ見せるじゃねえか!
抱き上げられ、そう言われたルチェッタ。
売約という表現はどうかと思ったりもしますが、商人のカイルらしいですね。
しばらく抱え上げられたままでしたが、反省したとルチェッタが言ったことでカイルがようやく降ろしてくれます。ただ……手は繋がったまま。
エストコートの仕方としてはしたないと言うルチェッタでしたが、今君は町娘だ、とカイルに返されてしまい。
離れたい。嫌だと思っているのに、ルチェッタはその手を振りほどけぬまま、彼の後ろを歩いていくのでした。
もうただイチャイチャしてるだけですね。
まとめ
ひたすらにイチャイチャしてるカップルを眺めるのんびりしたお話でしたね。
イチャイチャは否定しないが、のんびりではないだろ!
民族衣装のルチェッタも可愛らしかったし、エリーナ嬢の目はたしかです。
距離を置こうとしているルチェッタですが、ここまでほだされていると、婚約指輪の回避も難しそうですよね。どうやって避けるのか。
そしていつ、カイルの気持ちに気づいていること、自分が占い師であることを打ち明けるのか。
占い師であることに関してはカイル自身で気づいてほしいなと思わなくもないですが。
カイルはどうやって指輪を渡すのか。そこにも注目しつつ、また来月ですね。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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