【末永くよろしくお願いします】第48話――同じ世界にいる【ネタバレ感想】
前回はなんとも楽しそうな誕生日会でしたね。
だけど後半は清水のデレが出て、「ヘタレ卒業か!?」と思ってしまいました。……まあ、そんなことはないわけですが。
亡くなった父からの贈り物のことを思い出した輝。それが嬉しかったからと、参考にして友達のプレゼントにした。けれど同時に、直接祝いの言葉が欲しかったなと今更そんなことを思って吐露してしまう輝を、保護者として受け止める清水。
恋愛云々を覗いても、時折こうして素直に吐露する輝と清水や周囲の関係性がいいですよね。ただ物悲しいだけでなく、ほのぼのとした雰囲気にあふれていて、優しい世界でこの雰囲気がいいんですよね、この作品は。
で、今回はそのまた前回の体育祭での勝敗により、清水の雑用として出張についていくことになった輝と柊。出張先で清水と柊が何やら話をしていて、それを聞いた輝が……?
気になる【末永くよろしくお願いします】第48話のネタバレ、今日も元気よくやっていきましょう!
清水と柊の会話? それを聞いて輝がどうなったのか……先に知りたい方は↓コチラ↓からどうぞ!
前回のあらすじ
ほのぼのしんみり、なお話。
紅葉と柊の誕生日会。
誕生日会という物自体が初めてな輝は成功させようとお金をふんだんに使った企画書を作るが、清水から制止される。
常識の範囲内でのプレゼントだけを考えろ、と言われて彼女が思い出したのは父からの贈り物。
それらは誕生日石や誕生花にちなんだものが多く、とても嬉しかったため、柊にはそれにちなんだピアスを贈った。
誕生日会は無事に終わり、こんなにも楽しいものなのかと清水に言う輝。
今までも父は祝ってくれたが特に何もない日として過ごしてきた。今更、直接の祝いの言葉が欲しかったと思ってしまう彼女に、来年の輝の誕生日には盛大な誕生日会をしようという清水。
自分の誕生日を知り、ちゃんと気にかけてくれている清水に、輝は感極まって抱きつくのだった。
前話より
いやぁ、青春。
今回のポイント
柊がいい味出してる。
- 三角関係なはずなのに、ギスギス感がない3人
- ただのデートなのでは?
- 住む世界が違うのか。違うと思っているだけか
- 好きになっていけないとは?
清水の過去が垣間見える。
出張という名のただの観光(デート)
仕事、の前のり観光としてぶらぶらと歩く3人。と、ちょうど結婚式をしているカップルが。
良いなぁと言う柊に対し、テンション上がるかと思った輝は静か。興味ないのかと思いきや、両親の結婚式が仰々しいものだった(写真)ため、ああいう式もあるんだなと驚いていたそうです。
ああ、家柄だな。名家だとそうなるか。
しかし鷹司の家は古いしきたりの家なので、出戻りになった輝は本来結婚相手を選ぶことが出来ません。そんなことを冷静に呟く輝に清水が
『当主も俺も、そんなことさせねえよ』ですって!
うおおおおっこれはしびれるぜ!
表情もキリッとしていてすごく格好いいですね! 輝が抱きついていますが、これは惚れちゃいますよね!
相手も結婚式も自分で選ぶ、という輝を見つめる柊。彼は一般人ですからね。ちょっと距離を感じてしまったのかもしれないですね。特にセリフはなかったですが。
といいつつ、清水にもそういう話はあったそうですけども。
でも本当に清水は輝を大切にしてますよね。ただの保護者だからか。でも最近どうにも様子おかしいですけどね。
クレープを一口食べさせてくれる、なんてただのイチャイチャにしか見えないんですけどねぇ。
どっちも独占欲
当主が登場しますが、相変わらず美しいですね。清水の養母と思えないくらいに若いです。
今日、当主は知古と会っていたそうですが、美術品や書道用品を扱っている会社の人みたいですね。なんか清水と因縁がありそうな感じで、輝がむっとして話しかけてしまいます。
柊は逆に緊張してなにも喋りませんでした。緊張した、と。スーツの人は緊張する、と。
小心者なだけ、と卑下する柊に対しての輝の言葉がこれまた良い
「粗相しないよう気をつけてるだけでしょう。
立派じゃない」
おおっそういう捉え方はいいな。
時折出てくるこういう輝の言い回しがすごく好きなんですよね。
柊が好きになる理由もわかる。
でも柊は輝に格好悪いところを見せたくないだけで、清水はきっと輝を他の誰にも見せたくないのだろう、と柊は言います。
独占欲、というやつですね。
で、ここで気づいたんですが、柊の耳についてるピアス。輝がこの前プレゼントしたやつではっ? そう思って先月号見返してきたらそうでした!
うおおおおっいいですね! しっかりと好きな子のプレゼント身につけてアピールは大切ですよ!
と、ここで普通ならそんな柊の言わなかった言葉を理解しそうなものですが、相手は輝。斜め上の「自分がダサくて見せたくない存在」なのか、と思ってしまいました。
柊の将来と清水の過去
翌日、柊は書道教室に参加してました。裏方として働いてるのは輝。当主から筋がいい、と言われる柊。書道家になれますか、と聞いてみるものの、書道家には向いていない、とハッキリ言われてしまいます。
え、す、筋が良いのに?
観察力とお手本に忠実なので、指導者向きだそうです。
ああ、そっちの才能か。
プレイヤーと教える才能は別だもんな。
書道の先生、と呟く柊。新しい道が開けたような、そんな顔をしてました。
同じ世界にいる――居場所はそこにある
輝は一日裏方で雑用していたらしいですが、そんなに大変でもなかったみたいです。
当主からお茶の缶を二人に持って行ってあげてと言われて二人を探していると、「書道家になりたい」云々と話し合っているのを聞いてしまいます。
柊は慌てて否定してますね。書道家になりたいというのはちょっと調子にのってしまっただけで、と。ただ清水としては書道の先生というのにも反応していたし進路に迷っているのかと聞いてます。
大人としての対応ですね。それに対して柊は少し言葉に詰まります。
将来の真剣な話なら勝手に聞いちゃマズイと輝は離れようとしますが、柊が輝の話をしだします。
彼は輝が好きですが、結婚式の話を聞いた時に怖くなったんだとか。柊にとっての結婚式は偶然見かけた結婚式のようなものが当たり前だったのですが、輝にとってはそれは常識とは違って……輝は自分と住む世界が違う、と柊は思ってしまったんですね。
軽い気持ちなら諦めるべきだって考えられるところが柊の良さ、でもあるか。
重く考えすぎているとも言えますが、彼の良さなのは間違いないですね。
柊は、鷹司本家が認めるような書道の先生になったら一緒の世界に立てるかなと思った、と。
そんな柊の姿に、清水は過去の自分を重ねます。
鷹司家からするとよそ者である彼はずっと居場所を求めて努力に努力を重ねてきました。
誰も自分の書なんて見ないと思いながらも書いた年賀状。それに価値を見出してくれたのが輝であり、輝の父親で。
清水の作品を望んでいる人は、外の世界にはたくさんいる、と。居場所はここにあるのだと……彼の視野がそこで広がったんですね。
それがあるからこそ、清水は柊に「鷹司」という家にこだわってほしくないと思うのですね。
輝は鷹司など関係なく、ここにいるだろう、と。
このほほえみながら言うのが憎らしい!
こんの、イケメンが!
なんで怒ってんだ?
ちょっと潤んでいる感じの柊の表情もいいですね。
でも、そうなんですよね。清水はちゃんと分かっているんです。分かっているからこそ、柊はもどかしいんでしょう。
清水に聞くんですよ。自分は輝が好きだけど清水はどうなのか、と。
今度言葉を失うのは清水で、彼の脳裏に浮かんだ光景は……なんでしょうね、これ。なにか囁かれてるような感じの光景の中、うずくまる清水のコマがあり、彼は言うのです。
「……俺は、人を好きになっては……いけないから」
柊が疑問に感じた時、輝が動揺してお茶を落としてしまいます。
と、そこで今回は終わりでした。
うおおおい!
なんだよそれっ、めちゃくちゃ気になるぜ!
いや、ホントなんなんでしょ。
深刻そうな……でも実は深刻じゃないオチもある? いやでも一瞬写った映像は深刻そう。
頑なに保護者だって強調したがるのはそれもあるのか?
かもしれません……次号、その真意が明らかに!
まとめ
基本のんびりした旅行回、かと思いきや柊の進路についてや清水の過去や恋愛についての考え方などがチラ見えする意外としっかりしたお話でしたね。
大人の顔してた清水がめっちゃ動揺してる感じするもんなぁ。
一体何があって「好きになってはいけない」と思うようになったんでしょうね。
次回であきらかに、と最後に書いてあるので楽しみですね。カラー扉つきでもあるみたいですし。
池ジュン子先生の絵、好きなのでカラーは純粋に楽しみです。
ほのぼの回かと思ったらな話で来月まで待ち遠しいですが、頑張って待ちましょう!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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