【推したいしております】第7話――絶対に、彼なら『好き』を守ってくれるから【ネタバレ感想】
自分の中に芽生え始めた気持ちがなんであるのか、それを確かめたい太陽くん。
恋なのではと疑いつつ、そんなはずなはいと否定しつつも理子ちゃんの下へ。理子ちゃんはまさしく殿のイベント開催中で、殿を見つめる恋する彼女の姿に苦しくなってしまって……?
しかもそこには殿を完璧に演じる男性もいて、なんだか理子ちゃんと親しげ。一体どうなるのかと思っていたら、理子ちゃんがその男性を「兄さん」と呼んで――。
前回はそんな感じのすごくハラハラ回でしたが、今回はワクワク回になっております! すごくワクワクしますよ! いやぁ良かった!
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本当にどうでもいい!
前回のあらすじ
兄ではなかったー!
太陽は自分の手が勝手に理子の人形を作り出したことで自分が彼女に恋をしたのではないかと疑う。その真相を見極めるために理子の下へ向かうと、彼女は自社の主催するイベントにスタッフとして参加していた。
そこにいた殿のモデルでありコスプレイヤーの湊に「本当に理子の彼氏か」と挑発される。
しかし完璧に殿を演じる湊と、そんな湊が演じる殿を見つめる理子の姿に苦しくなった太陽は、理子の『好き』を応援できないこの想いは『恋ではない』と否定した。
一方、理子は様子がおかしい太陽の原因が湊……いや、兄ではないかと彼に問い詰め……?
前話より
まさかの姉GJ?
今回のポイント
頭を冷やしてくる!(どやぁ)
- いろんな好きがあっていい
- 涼しかった
- 否定する理由にはなり得ない
そんな簡単に話が進むってこわ(GJ)
自分は自分
湊 藍朱(みなと あいす)。彼のことを「兄さん」と呼んだ理子ちゃんでしたが、実の兄ではなく、従兄弟らしいですね。
それでも親戚なのは違いないから、似ているのはおかしくはないか。
とはいえ藍朱はその呼び方はやめろと言いました。昔からイタズラ好きらしく、わざと嫌がる呼び方をしたんだとか。ただ気のせいかもと理子ちゃんは謝って控室っぽいそこを出ていきました。
そんな理子ちゃんを見送った藍朱は、さすが「元ライバル」とつぶやきました。
てっきり理子ちゃんが正式な後継者的な立場かと思いきや、昔は彼と争っていたみたいですね!
理子は優秀そうだとは思ったが、まじで優秀なんだなぁ。
家の教育が厳しくなるのは理子ちゃんのせいだと、おばけの格好でいたずらというのが可愛らしいですね。もっと恨んでひどい言葉をぶつけたりしかねないと思いますが。
そして理子ちゃんもそれがすごいと褒めれるのはすごい。
どっちもいい子。藍朱……いや、藍朱君! 君も推しにいれる!
かなり藍朱くんのお化けが上手だったんでしょう。理子ちゃんは当時はまっていた女の子向けのヒーローになりたいから教えてくれとお願いしますが、藍朱くんは自分がそのキャラになってしまいます。
しかし理子ちゃんはダメということなく、褒めました。藍朱くんもだんだんそれが楽しくなっていて、気づくと湊家の藍朱ではなく、なりたい自分になれていたと。
けれど理子ちゃんの両親がそうであったように、藍朱くんの家もソレを許してくれませんでした。
引き裂かれたコスプレ衣装。佇む藍朱くん。全然気にしていないという素振りで理子ちゃんに声をかけている姿が痛々しく……けれども泣いて諦めないでという理子ちゃんに涙を流して、彼は自分の好きを諦めないことにしたのです。
うおおおっ苦しいよなぁ。
大変だったでしょうが、その理子ちゃんのおかげで今があると藍朱くんは理子ちゃんのことを大切に思っているがゆえに、簡単に身を引くような男じゃないのか試しているわけですね!
ただ、眼中にない、という言い方(と眼差し)が……理子ちゃんへの感情がどういう類のものか、曖昧にさせてくれますね。んん? っとなる。
そして次の衣装が入った箱を開ける藍朱くんでしたが、なんと衣装が切り刻まれていました。離縁したはずの家の手が入ったかと、諦めたように笑う藍朱くんが切ない。
誰かの大切を、否定する理由にはなり得ない
太陽くんにも頼もうという理子ちゃんに藍朱くんが「意地悪したから(太陽くんは)戻らない」と言います。
でも理子ちゃんは、太陽くんは必ず来てくれると言い切ります。
実際、太陽くんは連絡を受けて飛び込んできてくれました。
そしてさすがの太陽くん。どう修繕するか、しかし間に合わない部分についてもハッキリと口にします。
理子もすげぇな。服の修繕だけでうまくいかない部分を演出でどうにかしようとするなんて
そして最後は演者を振り返る二人。どれだけやっても難しいところは、立ち振舞でごまかすしかありません。藍朱くんが頑張るしかないのです。
二人の勢いに押される藍朱くん。即座に他のスタッフへ指示を出しに行く理子ちゃんと、服の修繕に入る太陽くん。
太陽くんがてっきり会場の外にでたのだと思っていた藍朱くんですが、太陽くんは「頭を冷やしにいっただけ」らしいです。どや顔をしている太陽くん、かわゆす。
いやまぁ頭を冷やすとは言うが……。
藍朱くんは自分のことが嫌いなのになんでだと太陽くんに言いますが、ここで太陽くんの言葉がすっごくいい!
「それは貴方の大切なものを否定する理由になるんですか」
気合い入れての言葉ではなく、さらっと言ってしまうところがこれまたいい!
表情もクールに決まっているので、太陽くんファンにはぜひとも堪能していただきたいですね!
そんな太陽くんの姿に、藍朱くんも微笑むのでした。
好きなものは好きでいていい
理子ちゃんへの気持ちに悩んでいる太陽くんに向かって、藍朱くんは見せてあげるのです。――好きなものを、否定しなくて良いのだと。
ステージ上で、繕われた衣装で殿を演じる藍朱くんはそれはもう輝いていて――
擬音やセリフが一切ないんだが、なんかいいなぁこのシーン。
ですねぇ。
文字としての情報がないのに、音が聞こえてくる感じがします。
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これからはずっと一緒?
ステージ後、太陽くんへの態度が一気に軟化した藍朱くん。やや馴れ馴れしいくらいですが、理子ちゃんはそんな二人に「仲直り?」と首を傾げます。
そして藍朱くんは太陽くんに「推しに対してはガチ恋とファンがある」と話して太陽くんの理子ちゃんへの気持ちは「ファン」ではないかとささやきます。
読者からすると「いやちゃうやろ」とツッコミたくなるところですが、素直に「ファンか!」と思っちゃう太陽くん。
いやまぁ……太陽らしいっちゃらしいか。
ここで「いいえ、ガチ恋です」とか言っちゃうのは太陽くんじゃないですよね……。
素直に信じた太陽くんに笑う藍朱くん……いいコンビになりそうです。
一応、太陽くんの理子ちゃんへの気持ちに対しての「様子見」ということらしいですが……さて?
それはさておき、藍朱くんはこれでしばらくお別れかと思っていたら、休み明けからよろしくと二人に言います。なんと驚くべきことに二人の学校が合併した上に、そこへ藍朱くんが編入するんだとか。
今までは学校が違った二人ですが、学校でまで恋人のふりをすることになりそう?
って、太陽の姉ちゃんがごねたから合併? どういうことだ!?
さぁっどういうことなのでしょう? 真相は……次回?
まとめ
ということで新キャラ湊藍朱くんですが、ただのいい子でしたね。太陽くんに厳しいのは、理子ちゃんのことを思ってのことっぽい。そして実の兄ではなく一つ上の従兄弟。
しかも今回だけのゲストキャラではなく、学校でも一緒になるということでレギュラー化して二人の関係をいじくりまわしてくれそうですねぇ。
いいぞー、やったれー! 主に太陽くん!
やめてやれ!
ただでさえ太陽はいっぱいいっぱいなんだから!
で、今回なにげに理子ちゃんの家では後継者争いっぽいものが起きている気配がありました。今もなおそうなのかは分かりませんが、お家の騒動はこれからもありそうですねぇ。
太陽くんの姉のこともあるし……家族との関係がどうなっていくのかも楽しみです。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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