【末永くよろしくお願いします】第56話――楽しい。楽しい……とても楽しかった。【ネタバレ感想】
銀づち
自しん工房-マンガ館
【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ74――誰もあなたの一部にしないでほしい【ネタバレ感想】
銀づち
イアナ（悪女）に休息の時間は来ないのか。
処刑されかかったかと思えば、また事件事件事件……。それも不利になるようなことばかり。
味方は増えてきたものの、置かれている状況はずっとピンチのまま。初期の頃の微笑ましい穏やかな時間が嘘のようです。
イザーク……助けてくれぇ。
そう叫びたくなってきますが、ピンチはチャンスとも言います。
今回の騒動。うまく行けば自分のみを顧みず聖所を助けに行ったとして極刑を免れるかも……？
と、思っていたら今回なんと！ イアナが……剥かれます！ 待ったって言っても待ってくれません！
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前回のあらすじ
投石機持ち出すとか、こんなの反乱だろ。この国、終わってる。
民衆のイアナへの強い憎悪。それは投石という形でイアナを襲っていた。
ギノフォードはそんな民衆たちを責めることはなく、ただただイアナへの憎悪をぶつけてくる。イアナはそれを苦しく思いながらも、どこかおかしいと疑問を覚える。
安心して過ごせないということでコノハが聖女の結界を張ったマグノリア邸への滞在を許されたイアナ。
しかし解決策が思いつかず、現代への思いが募る。
一人月夜に佇むイアナに不安を覚えたソルは一人で死なないでほしいと――どうしても死にたいなら自分が殺すから、と伝え、イアナにはそれがとても優しい言葉のように聞こえた。
翌日、コノハが民衆によって誘拐されたことが判明する。それを見ていたというカグラがいうには、彼らが連れ去った場所まで正当な手段では片道15日かかるという。
往復30日かけて姉を助けに行くか、自分の無罪を晴らすために時間を使うか選べ、と彼は言うのだった。
前話より
イアナの選択は！
今回のポイント
ギノには刺激が強いから……。
- 相変わらずのイライラギノ
- イアナ……剥かれる
- ソルはやることやってたらしい！
- ヨミは待てが出来ない
18禁！ 18禁！
30日などくれてやる！
ローズ王国の辺境では、コノハをさらった者たちがイアナと間違えた、などと口にしてます。
なんていうか……アホすぎる。
そもそもなぜ誘拐にしたのか……潜入できたならその場で殺したほうが早いのに……。
攫って監禁し。30日間を無駄に過ごさせるつもりだったんでしょうかね。
ってかそもそもなんでこんなに恨んでるのか。イアナは貴族とはいえ、爵位を継いでいるわけではなく、伯爵令嬢にすぎず、権力者でもなんでもなく、彼女自身がお金を持っているわけでもなく、直接なにかされたわけでもないでしょうに。
まぁ……転生悪女の黒歴史に関してはそこら辺ツッコミだすときりがないので止めておきますが。
あと地味に気になるのが……コノハの服。可愛らしいんですけど、寝ている時に誘拐された割には、びらびらとして面倒そうな服です。しかも締付けもありそう。
絶対寝苦しいと思います。どうでもいい話ですが、ちょっと気になりました。
実行犯たちはイアナがわざわざ助けに来ることはない、と思ったようですが、イアナはそう悩むことなく「コノハを助けに行く」と宣言しました。
自分と間違えて連れ去らったのなら自分が行くべきだ。
と言いつつ、過去の自分がコノハが関わる系の事件であれやこれやな場面を用意しまくっていたから心配、というのが一番らしいです。
代わりに断罪されるんだな、というギノフォード。コノハが連れ去られたにしては、やっぱり静かで冷静な気がします。
以前のギノフォードならイアナのことなど放ってコノハ助けに行きそうなのに。
コノハを守って死ぬことを望んでるみたいだが、そのコノハが愛している妹なんだけどな……。
ギノフォードの言動が危うすぎて怒りを覚えるべきなのか、心配すべきか、よく分かりません。
いっそのこと大笑いしておきますか？
ヤメロ！
それはただの変なやつだ！
捜査する時間がなくなることにいまさら気づくイアナですが、姉御ことメノアがこそっと声をかけてきます。
むしろこの状況を利用したほうが良い、と。
コノハは聖女。そんな聖女を救ったということで減刑される可能性がある。
あんまり楽観視は出来ませんが、たしかにあまりにも多すぎる冤罪すべてを30日で解くのは、現実的ではないです。
重たい罪だけどうにかするにしても……妨害もあるだろうし、味方が増えてきたとはいえ圧倒的に足りてないよなぁ。
しかしイアナはたとえ処刑回避ができなかったとしても行くと思います。イアナをマグノリア邸で匿うことにはリスクもあったはずで、実際そのせいで誘拐されてます。
助けたい。
そのためならば30日間など関係ないと思うのでした。
無駄にこだわる魔物の設定
外で馬に乗っているイアナ、ヨミ、メノアを置いて馬車の中にいるソルとギノフォード。
イアナが気になるかとギノフォードが聞きます。昔はコノハのために手を汚すことも厭わなかったのに、最近はイアナを気にしすぎている、というのが一応ギノフォードも気になっていたようです。
もうイアナが主じゃないって……そうか！
ギノフォードは知らないのか。
イアナと主従の誓いをしたことは当事者しか知りませんからね。
ここで外の様子が描かれています。水辺がボコボコ言ってて「なんだー？」と遠くで騒いでいます。ソルが意を決してギノフォードに伝えようとした時、水辺が更に騒がしくなります。
なんとっ魔物が現れたみたいです。
同時に上がる女性たちの悲鳴と、服が破れる音……なぜか衣服を食べている魚。
この魚の魔物……（女性の）衣服だけを食べる魔物らしいです！
……なんだそれ？
慌ててソルがギノフォードの目を塞いでいます。粋がってはいるもののピュアですもんね。
どうした？ とギノフォードが不思議そうにしているのが……昔の、仲良かった頃のギノフォードを思い出させてちょっと笑えるけど同時に切ない。
そこで部下がイアナから聞いたと報告してきます。女性の服だけを食べる魔物だと彼女が言ったのだと。
ギノフォードはそれに対して「なぜ知っているのか」とまたイアナへの不信感を募らせるのでした。
これがただの不信感じゃなく、どうして自分で背負い込もうとしているのか、と以前怒ったみたいな理由なら……まだ救われるんですが。
消えない証明
佐藤コノハが中学生の頃、物語に出すための雑魚モンスターについて悩んでいました。
ちゃんと描き込んだ絵もあるな……
私はあまり絵がかけませんが、無駄に設定こだわるのはあるあるですよね。
魚をどうやって魔物化しようと悩んで出てきたアイデアが「女性の服だけ食べる」でした。
なんでそうなる！？
そして毎回のごとく、物語の詳細をすぐに思い出せないイアナ。……ま、黒歴史なんて痛々しいもの、積極的に思い出したくはないですよね。……つらい。
コノハつきの侍女たちを避難させるものの、魚の表面は固くて剣が通らないんだとか。
この世界のモブは徹底的に弱いのもあるでしょうけどね。
思い出そうと必死になるイアナにも魚が向かってきますが、メノアが助けてくれます。下がれと言われますが、この時メノアが口にした石というワードでイアナは思い出します。
石を拾って小袋に詰め、それを飛びかかってきた魚に投げつけます。と、牙が折れ、魚が逃げていきます。
そう。弱点は牙。
周囲にも弱点が伝わり、魚が退治され始めます。それで気を抜いていたイアナ。ソルがイアナに駆け寄り、まだ襲ってきていた魚の牙を折ります。
大丈夫かとソルが振り返ると……他の魚によって見事に服を食われて上半身下着姿になったイアナがそこにいました。
毎回思ってましたが、転黒の衣装は下着含めて凝ってるんですよね。
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その言い方だと語弊がある！
さすがに恥ずかしがって身体を隠すイアナ。ですが完全に隠せるわけもなく……胸元にある痕が見られ、男性をたぶらかしていたのかと言われてしまいます。
そんな中でイアナに駆け寄り身体を隠してくれたのはヨミ。ソルは動けずにいたみたいなので、衝撃が強かったんでしょうか？
ソルが一番近くにいたはずですからねぇ。
モブが隠したって誰も見ないとか言ってますが、いやいや。見たから胸に痕があるとか言ったんだろうと、すごいダブスタに思わず笑っちゃいました。
思いっきり胸見てるじゃん。
ここでギノフォードもやってきます。彼はイアナを大悪女と呼んではいますが、女だから配慮しろと下世話な話を遮ります。
一応、女性扱いはしてくれるんだな。
ただ、昔も身体で貴族を従わせたという噂があったことを引き合いに出し、魚の魔物もそれで用意したのかと疑ってきます。
もちろん違うわけですが、それに対して口を開いたのはソルでした。自分だ、と言ったのです。
魔物を用意したのがソルというわけでは当然なく、イアナと主従の誓いをしたことを告げ、魔力により消えることがないのだと。
つまり、皆が今見た胸の痕はソルがつけたもの。
ギノフォードがソルに詰め寄り「やることやったのか」と言います。……言い方！
そうだよ！ やることやってたんだよ！
煽るな！ フォローしろ！
イアナもその言い方に恥ずかしさを覚えて止めてほしいと思うわけですが、ヨミがギノフォードたちのことを「デリカシーのないやつら」と表現しつつ、着替えに行こうと促します。
ギノフォードが止めようとしますが、ヨミが強く睨んで制し、イアナは着替えのため馬車の中へ。
ちなみにこの世界では主従の誓は恥ずかしいことではありません。
捧げるのは君だけ
服を食べられた時に水も被ってしまったイアナ。ヨミがタオルを渡して頭を拭いますが、なんとも迫力あるくしゃみをします。
そしてヨミはソルとの主従の誓の痕について聞いてきます。その後は消えないのか、と確認するように。
馬車の外からメノアの声がします。着替えのドレス持ってきてくれたようですね。着替えるからとヨミに声をかけますが、ヨミに押し倒されてしまいます。
えっ？
いやまて！ これ少女漫画だろ。大丈夫か？
ご安心ください。ただ……胸元に口付けられているだけです。
動揺するイアナに向かってヨミは「これはダメだ」と言います。
ここ！ ここのヨミが今回のイチオシです！
「誰もイアナの一部にはしないで」
『転生悪女の黒歴史』死亡フラグ74より
めっさ色気たっぷりなヨミが見れます。
目は伏せ気味で長い睫毛がよくわかり、あと髪が少し濡れたせいかうねっているのも良い！
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イアナは「待って」と言いますが、ヨミは「今は待てできない」と否定して……？
何が起きたのかは分かりませんが、動揺しているイアナに対し、満足げな顔をしてヨミは馬車をあとにしました。
メノアから服を受け取ったヨミ。メノアは魚を捕まえに意気揚々と行ってしまい、一人になったイアナに近寄ってくる鎧の男。ヨミが薬を作ってくれた、と。
実は先程くしゃみした時にヨミが薬つくろうかと聞いていたので、イアナは疑問を抱かずに受け取ってしまいます。
まてまて！
イアナ殿って近寄ってくるのおかしくないか？
たしかに……イアナのことをモブは大悪女と呼びますからね。
さらに言えば、ヨミが誰かに代わりに届けさせるとは思えません。
ヨミだったら自分で届けてきそうです。
イアナは疑うことなく薬を飲もうとしていて、最後のコマでは鎧の男？ が怪しく映っていました。
一体……何を飲ませようとしているのか。そしてこのまま本当にイアナは薬を飲んでしまうのか。
コノハをただ助けに行くだけなはずですが、やはり一筋縄では行かなそうですね。
まとめ
ということで、相変わらずイアナの立場は苦しいわけですが……今回はお色気シーン（？）がやはり目玉！
あのヨミの色気はやばい！
そっちっ？
イアナのほうじゃなく？
ふっ、甘いですよ！ ただ肌見せれば色気があるわけではありません！ あのイアナは可愛いのであって、色気ととはちと違うのです。
ただ今回のノリは物語初期にあった、コノハが無駄（褒め言葉）にエロいめにあっていたがそれを解決する、というコメディーな雰囲気を思い出させてくれましたね……昔よりイアナの立場は悪くなってますが。
最近はラブコメのコメの部分があんまりないからなぁ。
コメと略すとあれですが……また、そんな雰囲気が出る作品に早く戻って欲しいものですが……戻るんですかね？
とにもかくにも、ギノフォードの態度がどうにかならないと無理っぽいですが。
気になりますが、今回はここまで。
お付き合い頂き、ありがとうございました！
まったなー！
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ABOUT ME
名前の由来は、サイト名が工房なので道具（金槌）をもとに、金より銀が好きだなで銀づちとなりました。
好きなアニメ漫画にはかなり偏りあり。
好きな漫画にはめちゃくちゃ好きなキャラクターが登場する傾向がある。
【note】https://note.com/ginn_duchi/n/n3ca1c0754af8
