【死に戻り令嬢のルチェッタ】第18話――自分だけ助かれば良い……そう思っていたのに【ネタバレ感想】
前回は本当にすれ違いすれ違いでありながらも、ラブラブ? に見えるデートをしていたルチェッタとカイル。
ルチェッタのコスプレ姿が見える貴重な回でしたね。個人的におさげ好き。
デート自体は大きな誤解もあったものの、まあなんとか上手く行ったというのが前回。しかし……最後に不穏なことを呟く記者らしき男がいて……?
というお話でしたね。今回は……なんと、ルチェッタの第一回目の死の真相に気づく……? というお話です。
ずっと気になっていた第一回目のときのカイルの評価と真相が違いすぎるっていう理由も判明……するかも?
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前回のあらすじ
カイルはルチェッタが絡むと本当にポンコツ。
占い師状態のルチェッタと交流して好感度を上げようとするカイルと、占い師(自分だとバレてないと思っているので婚約者以外)を口説くカイルは浮気しているのではと疑うルチェッタ。
すれ違っていることに気づかぬままに二人はデートをするが、ルチェッタの疑惑は深まるばかり。
そんな中、カイルがルチェッタ(貴族)を可愛いと言っているのを聞いたルチェッタ。カイルの真意がわからなくなるが、どうやらカイルは惚れ薬のワインのせいでおかしいと判断(惚れ薬効果はガセ)。安堵する。
しかしそんな二人の姿を見ていた一人の男が、そのことを記事にしようと目論んでいた。
前話より
けどルチェッタも中々ポンコツ。
今回のポイント
貴族と平民。お金持ちと一般人。
- 人狼恋ゲーム
- 彼の悪評の真相
- 手強い相手
垣間見える闇。
互いに知られてはならない
ルチェッタ、カイル、両者のもとにとある情報が入ってきました。
ルチェッタに教えてくれたのは従兄弟で、カイルに伝えてくれたのは助手のロイ君。ゴシップ記事が出たことを伝えてくれてます。カイルの名前をハッキリと出して、婚約者がいるのに別の女性とデートしていた。こんな人間が貴族に買われる時代になった、というなんとも悪意のある話です。
まぁよくあるゴシップ記事という感じもするが、悪意も感じるなぁ。
ロイは冷静に「社員がカイルはそういう人だったのかと噂していた」と伝えてくれます。従兄弟は部下が話していたと、なんてやつだと怒っています。
が、ルチェッタはその女性は自分なのだと思い、カイルはその女性はルチェッタ(婚約者)なのだと叫びます。……まぁ、ロイ君は察していたみたいですが、しかし世間的にはそう捉えられるし、そもそもルチェッタの立場からすれば別の女性と分かっていながらデートに誘った男と思われるのではと指摘され、カイルはようやくそんな事実に気づきました。
従兄弟は結婚前になんて男だと、ルチェッタが大事だからこそ怒ってます。が、ルチェッタはそれが誤解だと分かっているので、なんとか誤解(世間の)を解こうと決意します。
カイルはカイルで、世間よりもルチェッタの誤解を解かないとと焦ります。
慌ててルチェッタの家を訪ねるカイルですが、従兄弟に門前払いを食らいます。そりゃはたからしたら妹(のような存在)がないがしろにされていると思ったら、こんな態度にもなるでしょう。
ルチェッタは何もそこまでと思いますし、事情を知っているので心の中では反論しているものの、事情を説明することも出来ずにいました。ですがこれはさすがになんとかしないとと考えます。
改めて新聞を読んで、新聞社に乗り込むかと考えますが抜け出すのは難しく……しかしわざとカイルを悪に仕立てているような記事だなと彼女が眉をしかめていると、うめき声がしました。
なんとカイルがルチェッタからの誤解を解くため、建物の二階へ上がってきたようです。
何をしてるんだと声をあげようとしたルチェッタの口を手で塞ぐカイル。至近距離にカイルがいるので顔が赤くなるルチェッタ。
自分の部屋にカイルがいる、と思って緊張するルチェッタ。
必死だったとはいえルチェッタの家にいる、と今更気づいて緊張するカイル。
誤解を時に来た、と言った後に「嫌われたくないからとかではない」といつもの発作を起こすカイルですが、ルチェッタはもう色々知っているので怒ったりはしません。
が、かといってルチェッタはカイルに自身が占い師だということがバレていないと思っているため納得するわけにはいきません。
そしてカイルはカイルで、ルチェッタが占い師であると知っている、ということを黙っているのでその事を知られるわけにもいきません。
しかし冷静に考えて、互いに相手にバレたら嫌われるような嘘だし、そう思って余計に言えなくなりそうだな。
まさしくそれで、ややこしい、ですねぇ。
とはいえさすがにルチェッタ自身にも原因があるため変に怒ることも出来ないルチェッタ。良い言い訳は何かと考えて「気にしてない」ときっぱり告げるわけですが、それはつまりカイルからすると「あなたの浮気なんてどうでもいい」と言われているにほかなりません。
ショックを受けるカイル。
そしてカイルを使って屋敷を抜け出そうと考えるルチェッタ。新聞社に乗り込んで記事を撤回してもらうのだと。
カイルとしてはこんなゴシップ記事くらいどうでもいいと思っていましたが、ルチェッタは
『――駄目よ。
こんな記事で不当に貴方の評判が落ちるなんて!』
言い切ってから、恥ずかしそうにアンブリッジの名誉も、と付け加えてますが……カイルはその気持が嬉しかったのでしょう。おせっかいだと言いつつも、嬉しそうに微笑みました。
記者が嫌うのはカイルだけではない?
カイルの手助けを得て屋敷を脱出したルチェッタ。ちなみにカイルは占い師=ルチェッタが判明するときに屋敷から雑に脱出しているさまを見ていたわけですが、同じ方法で自分も屋敷を出ることになるとはとどこか遠い目をしています。
誰がこんな記事をとルチェッタがぼやくと、カイルはハイド=ホールの記事だと言いました。何かと目の敵にされているんだとか。
どうやら最王手の新聞社らしく、そこの社長……が自ら記事書いてるとは中々ですね。
もちろん、ゴシップ記事だけでなく経済記事なんかも出していて、貴族にも嫌われつつも読まれているんだとか。
そんなしっかりとした記事も出すんですが、同時にこういうゴシップも出しており、一周目の時にはカイルとナタリーの対立を促すような記事を書いていたんだとか。そのせいもあって二人は一周目では真っ向から対立してしまったわけですね。商売上は手を組んだほうが良いにも関わらず。
改めて読んでみても明確なカイルへの憎悪のようなものを感じさせる記事。そこに書かれているカイルのイメージはルチェッタが当初抱いていたものと同じ。実際の人物とはかけ離れたイメージ像。
一周目の時のカイルのイメージは作られたものだった……?
そんな時銃声が響きます。近くで強盗があったようです。慌ただしくなる中、再び銃声が聞こえて……とっさにカイルがルチェッタをかばうように動いてくれます。
別にルチェッタが襲われたわけではないんですけどね。
それでもとっさにかばえるのはすごいよなぁ。
かばわれたことで、ルチェッタは思い出しました。一周目の最後。結婚式にて……カイルが自分をかばってくれたことを。
最初の話の時、庇っていたように思えたのは本当のことだったみたいですね。
ここが未来の分岐点
しかしそうなってくると、です。
婚約破棄をして結婚しなければルチェッタは死を免れるかもしれません。ですがカイルはどうなるのか。
一周目のときならばカイルがどうなろうとあまり気にしなかったかもしれませんが、今のルチェッタはそうは思えません。
カイルが恨まれない……少なくとも一周目より恨まれない未来が誕生すれば、あの襲撃事件は防げるのではないかと。
防げるなら、婚約破棄する理由もなくなるってことだな。
未来のことなど誰にもわかりません。これはただの仮説ですが、一度見てしまった未来を避けられるのではとルチェッタは期待します。この記者を説得することが出来たなら、と。
約束なく新聞社を訪れたわけですが、ルチェッタだけを通してくれました。彼女一人で説得しないといけません。
てっきりとても拒絶されるのかと思いきや、表向きは歓迎されるルチェッタ。これは簡単に行くのではと記事の撤回をお願いしますが、市民の大衆紙だから貴族が気にすることはないと笑顔で話します。
んー、一見友好的でもガードカタそうだぞこれ
少し強く出るべきかと思ったルチェッタがアンブリッジとして声明を出す、と言うとハイドの顔が変わります。脅すのかと。都合の悪いものはもみ消すのかと。
ルチェッタは段々と感じ始めます。ハイドのカイルに対する嫌悪感もそうですが、彼自身の根底に息づく……『貴族』への嫌悪感を彼女は感じるのでした。
だからこそ貴族に尻尾をふるカイルも嫌いなのだと、ハイドははっきりと言いました!
まとめ
前回出てきた記者はなんと新聞社の社長であり、大の貴族嫌い。そしてそんな貴族に尻尾をふるカイルもまた大嫌い。
と、いいつつも商売では貴族にも受けるような新聞も出してるんだよなぁ。
ビジネスと割り切っているのか……だとすればカイルだって商売上貴族との関係が切っても切り離せないことは理解できるはずですが。
ただ少なくとも、すぐに説得するというのは難しそうですねぇ。そして筆者はこのハイドが次のライバルキャラになるんだろうと、どういう流れで参戦するのかを想像しております。
気がはえぇ!
いやっ、たしかによくある展開だが。
やはり「ふっ、おもしれー女」ムーブでしょうか?
そんなことを妄想しつつ、どうやって説得するのか……楽しみですね!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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