【死に戻り令嬢のルチェッタ】第19話――君は、俺の……大声で叫びたくても出せない言葉【ネタバレ感想】
どこの誰がこんな記事を出したんじゃわれー!
という勢い(?)で、新聞社に乗り込んだルチェッタ。そもそもデートしたのは事実でもどちらも中身一緒なので浮気ではなく、けれどもカイルは中身がルチェッタだと知っていて、ルチェッタはカイルには中身がルチェッタだとバレていないと思っていて、なのに記事に書かれてしまったら周囲から見たらただの浮気で……?
なんだかわけがわからない感じになってきましたね。
まぁとにかく記事の撤回してもらいたいルチェッタ。一回目の生で自身が感じていたカイルへの印象もこれらの記事のせいではないかという疑惑が出てきました。
カイルに対する世間の評判をあげることで結婚式での危機は回避できるかも……?
二人の仲にある一番の問題の解決策が見えてきたものの、記者……ハイドという男は中々手ごわそうで……?
ハイドのことを探ろうと必死なルチェッタでしたが、な、なんと……彼とデート(お出かけ)することに!? えー、気になると思った方は↓コチラ↓から本誌をどうぞ!
前回のあらすじ
誤解をとかねば。
カイルが婚約者がいる身で他の女性とデートしていたというゴシップ記事が出された。
それを知ったルチェッタはカイルの世間への誤解をとこうと、カイルの手を借りて新聞社へと乗り込んでいく。
その新聞社はカイルを目の敵にしており、一周目のときにもひどい記事が書かれていた……まるで、ルチェッタのカイルへの印象そのもののような。
ルチェッタは一周目の最後、カイルが自らをかばおうとしてくれたことを思い出し、婚約を破棄して自分だけが助かるのではなくカイルも助けたいと考えた。そのためにはこの悪評をどうにかしないといけない。
気合を入れて乗り込んだものの、記事を書いた男、ハイドからは貴族嫌いの雰囲気を感じ取り――?
前話より
結婚式の襲撃事件。その原因は印象操作?
今回のポイント
ルチェッタの方から手を握った、だと?
- 対立する二人のイケメンたち
- ルチェッタが繋いだ縁
- カイル以外とのデート?
- 嫉妬炸裂なカイル
雨宿りな二人。
それでも私は未来を変える
笑顔を浮かべたままのハイド。柔らかく対応しているようでかなりガードが固い。取り付くしまもない。
ってかまぁ、ルチェッタってこういう交渉の場に向いてなさそうだもんなぁ。
腹芸が向いてなさそうですよね……。
爵位を継いだ後が割と心配になってきます……実際父親の手腕がああなわけですし。
ルチェッタの父親が好きになれない……という私の事情はさておき。
ルチェッタがハイドの態度に困っていると、カイルがそこへ乱入してきます。ハイドはそれでも態度を崩さず「インタビューしてもいいかな」と飄々といってのけます。
バッチバチに言い合う二人。かなり仲が悪いみたいですね。ただやはり年齢的にはほぼ変わらないような感じはしますね。ハイドもまた社長なわけですから、ライバル関係、ということでしょうか。
そのままルチェッタを連れ出すカイル。ハイドはそれを止めることなく見送りながら「会えて良かった」と笑っていました。二度と会えないだろうけど、と言いながらの彼の表情がなんか気になります。
本当に会いたかったのかもですね。……もしや、ルチェッタが好きとか?
だとするとそんなルチェッタと婚約したカイルを憎むのも分からないでもないが……貴族嫌いだろ?
ルチェッタ自体が貴族ですからねぇ……んーん?
そうして外に出た二人。どちらもなぜルチェッタだけ対面が許されたのか分かりません。
他のアプローチを考えるべきだったと反省するルチェッタに対し、カイルはもうハイドに関わるなと言いました。彼の立場からすればそうでしょうね。
しかしルチェッタとしてはそういうわけにはいきません。もしかしたらカイルの命を救えるかもしれないのですから。
とはいえ、ハイドのあの様子では今のところ説得できる気配は0です。どうしたものかと馬車の中で悩むルチェッタ。
カイルとしてはとても気になってしまい、ハイドと何があったのか聞いてきます。心配もありますが、嫉妬ですね。ルチェッタはその事に気づき、この記事を出された人が言うことかと反論しますが、カイルは珍しく黙って項垂れます。
可愛いところを見せてきゅんとさせる……良い手法ですよ、カイル!
手法って言ってやるなよ!
そんなカイルに絆されたのか。ルチェッタから手を伸ばしてカイルの手を握ります。それだけで顔を真赤にする二人。純情か!
婚約者の義務としての実演だ、という言い訳しつつも、馬車が目的につくまでそのままでいたっぽい二人……純情か!
一周目と二周目の違い
そのまま家へ……と思ったら、そこはカイルの会社。つい癖でいつものように行き先を会社にしてしまったらしいです。
これ、ストーリーの都合はあるだろうが、実際あるあるだよな。
無意識にそう行動しちゃいますよね……。
そして会社前ではエリーナとフェリークが待ち構えており、怒り心頭のエリーナによってボコられるカイル。どうやらゴシップ記事を見たみたいですね。
ひと悶着合った後、ルチェッタが偏向報道だったのだ、ときちんと説明。それでも「誤解される行動した」とエリーナは正論で怒っているのでルチェッタは話題を変えます。
ちなみにフェリークがなぜいるのかというと、お茶会途中に怒り狂ったような声を上げたエリーナが駆け出していったため、
面白いものが見えそうだと思ってあとをついてきたそうです。
ちょっと前から思っていたけど、こいつ中々曲者だよなぁ。
そしてルチェッタはエリーナの意識を変えるため、以前相談されていたフラムのドレスについての話題を振ります。社交界の繋がりを通して広めたい、とね。
カイルは実物を見て良い色なのでと頷きます。ただ、もちろん商人として見返りは求めるそうです(詳細はエリーナの父親に)。カナリー男爵はかなりやり手で……ハッ!
カナリー男爵はかなりーやるひ
しょうもないこと思いついてんじゃねえよ!
カイルは少し照れつつ、ルチェッタのドレスをそれで頼みたいと言い出し、デザインについて三人がわーわーします。
一見とてもバラバラに見える三人ですが、ルチェッタに関することでは一致団結するのがなんとも良いですねぇ。
三人がルチェッタのドレスについてわーわーしているのが見たくなった方は↓コチラ↓からどうぞ!
ただ、ルチェッタは焦ります。ドレスの話題を振ったのは彼女ですが、予想以上に盛り上がりすぎてしまったからです。彼女としてはそれよりもハイドをどうにかしないと、という想いが強いのですね。
ただ、改めて考えて自分に未来が変えられるのかと凹みます。カイルのような話術はなく、エリーナのような交渉力もなく、フェリークのような人望もない、とね。
ネガティブになっている彼女にカイルが不思議そうにします。
「何を言ってるんだ。
そもそも君が繋げた三人だろう」
実際そうなのですが、ルチェッタは心の中で否定します。保身のためだったと。
とはいえ、一周目では対立していたエリーナがここにいて。一周目では会うことすらなかったフェリークがここにいて。カイルと反発し合いながらも協力しているわけですね。
だから自分が頑張らなきゃと、ルチェッタは再び気合を入れるのでした。
占い師の浮気
気合を入れたからと言って解決策がすぐ浮かぶわけはなく。ルチェッタはまだ占いが当たるうちにとせっせと占い家業に勤しみます。
そして気づきます。発砲事件がなくなれば婚約破棄しなくて良いのでは、とね。
気づいてなかったのかよ!
ね?
むしろそのことに私は驚きましたが、ルチェッタっぽいなと思ったのでOKです。
まぁ気づいた後、自分がカイルを騙しているという事実に気づいて凹むのですが……とにかく、自分のことは置いていてもカイルを救わないとと思うのです。
そんな時にやってきたお客さん……なんと、あの新聞記者、ハイドでした!
ルチェッタと応対していたときとはまるで違う軽やかな態度で名詞を出してきて、カイルとデートしていたのは君か、どういう関係かと話を聞いてきます。
下手に大きく否定するのは余計に怪しまれると判断したルチェッタはぼかしながら会話していきますが、顧客情報は言えないと答えました。するとですね、ハイドはカネを渡すと言ってきます。
んん?
「騙される方が悪い」っていうのは……。
悪人っぽい顔してますけど、意味深ですね。自分がされたってことでしょうが。
そしてルチェッタはとあるスキャンダルの話を思い出しました。そしてハイドがとある貴婦人と不義の関係にある、と口にします。驚くハイド。
占い師だから。
そう言い、取材のために誰かを蔑ろにするやり方について注意します。
ハイドはそんなルチェッタ(占い師)が気になったようで、デートを提案してきました。
そんな場面をコソコソトカゲから見ているのはカイル。記事の件を占い師側にも伝えて謝罪を、ということらしいです。……会うための口実かもですが。
カイルとしては出ていって阻止したいものの、ここで出ていったら占い師との関係をますます疑われるため出て行けず。
ルチェッタは驚いたもののこれはチャンスだと思い、頷きます。
ですがデートと言わずに「おでかけ」というところが可愛らしいですね。
満足気に帰っていくハイド。唖然としているカイル。
そろそろ帰るかと思ったルチェッタに駆け寄るカイル。自分は婚約者だーーー、と言いかけますがちょうどいい感じに土砂降りの雨が振りました。
近くで雨やどりするものの、一度濡れてしまっているため寒そうなルチェッタを見て、カイルは彼女を家へと誘うのでした。
いやっ、余計に疑われるやつー!
まとめ
やはりルチェッタはポンコツ可愛い。カイルもルチェッタが絡むと急にポンコツになるのいいですよねぇ。
それはそれとして、今後はこのハイドとの話が続いていきそうですが……カイルと幼い頃からの知り合い、という感じではなさそうですし一体どこで恨みを買ったんでしょうねぇ。
貴族嫌いっていうのは物語でよくあることだからそう気にはならないけどなぁ。
カイルを目の敵にしているっぽいのが気になりますよね。
あとルチェッタと会いたかったというところと、もう会うことはないだろうというの。カイルと同じで憧れてたパターンもありますね。だけど身分差で諦めていた……とか? それが貴族嫌いに?
んー、なくもないが、だとすると「騙される方が」云々ってのがな……別の話なのかもしれないが。
何かトラウマがありそうです……んー、気になる。
ただ来月号は本編はお休みで、3月号に特別編。本編再会は4月号かららしいです……待ち遠しい。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
まったなー!
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